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高速道路を走ってるんですけど、ずっと一本道で暇なので、しゃべります。
免許を取る前、自転車で、写るんですを持って、
フラッと出かけて行っては、空の写真を撮ることにハマっていた時期がありました。
当時は写るんですっていう、インスタントカメラで写真を撮って、
上手に撮れたかどうかわからないのを、ワクワクして現像するのがすごい楽しかったんですよ。
そして、その後、高校生になった時に、初めてアルバイトをしたのが、郵便局の仕分けのバイトだったんですけど、
家から1時間以上自転車でかかるところに、わざわざアルバイトに行ったのが初めてのバイトでした。
友達がそこのそばに住んでて、一緒にやろうよって言ってくれたので、
それで一緒に行ったのがきっかけだったんですが、
その帰り道、真っ暗な道路を1時間帰った時があったんですけど、
友達も自転車で行ってたんですけど、
友達の自転車がパンクさせられていたんですよ。
どうしようとかってなって、歩いて少しだから、歩いても帰れるからなんとかっていう風で、
じゃあ私もその友達の家まで一緒に歩くよ、付き合うよなんて言ったんですけど、
よく見たら自分の自転車もパンクさせられていて、えーってなったんですけど、
しょうがないから自力で確か家まで歩いて帰ったんだと思います。
それでその時、すごく道路って人生だなって感じたんですよ。
その時の気持ちがずっと今でもあって、道路っていろんな人とすれ違うけど、
それぞれの人がそれぞれの目的に向かってそこを通り過ぎていくし、
同じ方向に行く人もたくさんいるけど、それぞれの乗り物に乗ってそれぞれのスピードで走っているじゃないですか。
右に左に逸れていったりして、どこかでまた合流したりするかもしれないんですけど、
道路っていうのは人生のようだって、すごくその時考えてテクテク歩いて帰ったのを覚えています。
その後、高校生が終わるくらいの時に免許、原付の50ccの免許を取りました。
自分の行ってたところではバイクは禁止だったんですけれども、
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同級生に1人だけバイク通学が許されていた人がいて、
その子が全然簡単に取れるよ、1日で取れるよなんて言うので、
こっそり取りに行って、アルバイトで貯めたお金で勝手にバイクを買ってきて、
それで大学に通うようになりました。
一気に行動範囲が広がって、市内の端から端までどこまででも原付で行きました。
メーターが一周するくらい走ったんだから、本当に相当走ったと思うんですよ。
当時4桁しかなかったかな、だとしても1万キロは超えたんだから、
原付で1万キロって結構走ったよねって思うんですよね。
すごいボロボロになっちゃって、
というのも何回も盗難にあっては戻ってきてっていうのを繰り返していくうちに、
いろんなパーツが外されていったり、勝手に改造されたりして戻ってきて、
そのまんま乗ってたんですよ。
私は家族が誰も免許を持ってないので、
手入れの仕方もわからないし、どうしたらいいかわからないし、
最終的に鍵がなくても、なんとなく尖ったもので回せば、
鍵がエンジンをかけれるようになったし、
止めるときはマフラーを足で塞いで、
強制的に呼吸をできなくして止めるみたいなことをして止めたりしてました。
最後、また盗まれてそのまんま帰ってこなくなっちゃって、
めんどくさくてそのまんま10年ぐらいほっといて、
税金も払い続けていたんですけど、
あるとき家を消して税務課に行って、
すいません、このマイクとっくに盗難にあったまま、
そのまんまにしてたんですけど、どうしたらいいですかって相談に行ったら、
被害届をまず出さなきゃいけないんですけど、
本来はそうなんですけど、
東日本大震災の絡みで津波で流出したということにして処理しますので、
これを持って納税義務は止めておくようにしますっていう風にしてくれて、
そのバイクのことは終わりました。
そのあと1年後ぐらいに車の免許を取って車に乗るようになりました。
そうするとまた行動範囲がすごく広がって、
いろんな道路を走りました。
本当に学校とバイトの時間以外はずっと車に乗っていて、
車の中が自分の中で唯一放っとうできる場所だったからっていうのがあったと思うんですけども、
それとともにくねくねしている道路を適切なスピードと適切なハンドルの切り欠きで
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こなしていくことが楽しかったり、
あと当時はナビゲーションがなかったんで、
道路地図を買ってはここの道路を通ってみたいなって、
こことここの道路はこう繋がっているんだとかっていうのを通ってみて確認したり、
全然わかんないまま走ったけどこの道路はここから繋がってたのかっていうのを後で確認したりするが、
とっても楽しくって、
夜な夜な走っては間違って行き止まりの人の家に入ってしまったりとか、
マジの山奥に入っちゃって半泣きで帰ってきたりとかよくしていました。
初めて買った車はスターレットっていう中古の車だったんですけども、
1年間で4万キロ近く走ってぶっ壊しました。
ラジエーターが壊れちまったんですけど、
それで20万くらいで多分買ったやつを1年でダメにして、
その後にアスティナっていうファミリアっていうマスダの車を買いまして、
それも40万で買ったんですけど、
なんやかんやで10年間乗り続けたんです。
すごく大切に乗りました。
私はその車のことをずっと忘れられないと思います。
その後、車関係の仕事に就いたので、
たくさん車を乗り継いでるんですけれども、
その車以上の愛着は多分二度と持てないかなっていうくらいに大好きでした。
なんとなく車に人格のようなものを感じていて、
大切に乗らないと泣いてるんじゃないかっていうような感覚があって、
少し車に依存をしていたような感覚でした。
車が全てみたいな感じで。
やっぱりそれに乗っている時も、
車に乗っている時って急に晴れたり、
急に雨が降ったりするんですよ、長時間走っていると。
それから太陽がだんだん沈んできたり、
周りの電気がだんだんついてきたりして、
月が出たり星が出たりするのを、
何か好きな音楽をかけて景色を見ながら走っていると、
時々その音楽と自分の見ている景色がシンクロして、
もうすごく素敵な気持ちになれる時がありまして、
それを求めてすごく車を運転するようになりました。
偶然のように今かかってほしい音がかかったりする時があるんですよ。
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そうするとすごく感動して、なんか涙が出そうになったり、
本当に泣いてしまったりしながら、
地球ってきれいだなーみたいな気持ちになりながら
よく走っていました。
やっぱり道路でふと信号待ちとかで隣り合った車とか、
交差点ですれ違った時にふと目が合った人とか、
そういう人間との一瞬のつながりみたいなのも、
あるたびにやっぱり道路って人生みたいだなーみたいに思うんですよね。
最近というか特に震災があってからなのかなって思うんですけど、
自分の住んでいる近辺の道路っていうのがすごくきれいになったんですよ。
それはとってもいいことで走りやすくて素晴らしいなって思うんですけれど、
一方でひたすらまっすぐだから、
ちょっと面白みに欠けるようなって思うこともあるんです。
特に今私が走っている三陸道っていうところは、
震災後に物資を運ぶためにかなりキューピッチで整備されて、
すごく便利になりました。
自分の母の実家がある場所までも、
以前は2時間ぐらいかかったんですけど、
今この道路を使うと1時間、
突っ走れば1時間を切るかなぐらいの時間帯で行けるようになりましたし、
信号もないからまず渋滞もしないしで、
本当に便利だなって思うんですけど、
ただ一方で免許を取ったばかりの頃とか、
大好きだったアスティナでクネクネした道を走っていた頃の、
あの感覚っていうのはないんですよ。
ちょっと寂しくて。
それが4年前にバイクの免許を取ったときに、
バイクに乗ってみると、
改めてもう1回そのときの感覚が戻ってくる感じがあるんです。
バイクは私は多分そんなに上手に乗っている方ではなくて、
もっからびっくり乗っている方なんですが、
実際運転の技術もそんなに上手な方じゃないですし、
多分センスもそんなにないで乗っているので、
事故に合わずに乗っているのが奇跡的なぐらいな感じだと思うんですけど、
故にちょっとしたバンクとか坂になっているところとか、
ボコボコしているところとか、
変速的なカーブとかをまだ自信を持って曲がれていないんですよ。
適切なスピードで曲がれているかも怪しいんです。
でもそういうふうに一個一個道を確認しながら走ることが楽しいんですよ。
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それから自分のバイクは125ccなので、
高速道路に乗れないので、
強制的に一般道路を走ることになるんですけど、
運転が好きだから無計画に遠くまで行っちゃうんです。
そしてこんなところまで来てしまったけど帰りどうしようみたいな、
マジで?みたいな高速で帰りたいみたいな気持ちによくなるんですけど、
そういう気持ちになりながらのカーブの一つ一つっていうのが、
嫌だけど嫌じゃないみたいな。
そこでまた人生を感じるんですよ。
楽な高速道路で目的地までパーンと行ける人生も、
とっても素晴らしいものだと思うんです。
私には経験がないけど、
綺麗に整備された未来のある人生っていうのは、
きっと楽で周りの人にも優しい気持ちになれて、
余裕のある暮らしができるんだろうなとも思うんですけど、
そうじゃない生き方をしてきた自分としては、
一個一個の溝とか落ちてる岩とかを全部知ってる、
それを避けながら上手に通ってくる歩き方の方が、
大変だけど好きだなと思ったり、
あと故に辿り着いた時の達成感っていうのもあるもんねって思ったりするんです。
だから今高速道路をさーっと喋っても、
喋れるぐらい楽に走ってるけど、
よしよしだなって思うんですよ。
高速道路って大体山の中とか、
建物のあるところだったら騒音にならないように、
防音の壁ができたりとかしてて、全然景色が見えないんですよ。
でも一般道だと人の家がたくさん見えたり、
橋を渡るにしてもゆっくり渡るから景色がよく見えたり、
あとは高いところに行ったら下の景色がよく見えたりして、
かしみじみ自分がいる場所を感じることができるんですけど、
高速道路は全然自分の位置がわかんない、
そもそも変わり映えのない道をただわーって、
なんならオートクルーズとか使っちゃうと、
サンドルも軽く握っとけば、
ほぼ間違わずに車線の真ん中を走っちゃったりするし、
使っちゃうんですけど、楽だから。
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そういうのもいいんだけど、やっぱり時には、
人生みたいな道路をノロノロ走るのも、
私って嫌いじゃないなっていうふうに思ったりします。
じゃ、それだけです。さよならー。