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2023-05-08 10:36

Premiereに文字起こしテキストでの編集機能が搭載(第652回)

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Adobe Premiere Proに追加される、音声から自動文字起こしされたテキストを使って動画編集できる機能の説明と、同様のことができるほかのツールについて話しました。
=== 目次 ===
Premiereの「文章で動画を編集」とは?
自動文字起こししたテキストで動画を編集
同様のことはDescriptでもできる
Type Studioというツールもある
Vrew、Riverside.fmにも同様の機能が
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アシカガキャスト。
Adobe Premiere Proに自動文字起こしされたテキストを編集することで、動画を編集できる機能が追加されると発表されました。
動画の音声を元にAI的な機能を使って自動で文字起こしをして、そのテキストからいらない部分を削除すれば、動画からもその部分が削除されると。
そういう機能が使えるようになるということですね。
このことを伝えるネットの記事で、タイトルがAdobe Premiere Pro超大型アップデート、文章で動画を編集可能にとなっているものを最初に見かけたんですね。
その時、私は文章で動画を編集可能にというところから、チャットGPTみたいな感じで、ここでタイトルをじわっと表示させて、とか文章で命令できるのかなと最初勘違いしてしまいました。
動画編集にはいろんな専門用語があるので、それを知らない人でも普通の文章で指示できるというのはかなりニーズがあるんじゃないかと思います。
テキストを編集するだけで動画が編集できるというのも、ある意味動画編集の専門用語を知らなくても動画が簡単に編集できるようになる機能だと思います。
従来の動画編集はタイムライン編集といって、タイムライン、時間に合わせたシーンが横に並んでいって、横にスクロールさせていきながらそのタイムラインから不要な部分を選んで消すとか横で編集してたわけですね。
ところがテキストベースで編集する場合はテキストエディター、ワープロソフトと同じように文章が上から下に並んでいくので縦にスクロールしていくんですね。
なので動画編集が横スクロールから縦スクロールに変わるというのも大きな変化だと思います。
編集ツールの画面構成も変わってきますし、縦スクロールだったら縦長の画面の方が操作しやすいということもあるかもしれません。
動画の中の音声から自動で文字起こしをして、そのテキストから不要な部分を消せばそこの動画が消えたり、コピーペーストすることでテキストの順番を入れ替えれば動画上でも順番が入れ替わるといった編集もプレミアプロの新機能でできるそうです。
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たださすがにテキストを編集して喋ってないことを喋らせることはできないようです。文字起こししたものを字幕として入れる機能があるので、その場合はテキストを編集することでより正しい字幕にすることができます。
すべてが文字起こしされるので、動画の中から特定のシーンを探すのにも便利ですよね。撮影した長い動画の中で部分的に必要なところだけを切り出した動画を作るときにも、音声を聞かなくてもテキストを見ながら必要なシーンを探せるので、これはとても作業がはかどると思います。
テキストは検索できるので、このことについて言ってたシーンをキーワードで検索して探すことができます。
ということで、この機能すごく便利そうで画期的なんですが、同じことができるツールは以前からあります。
私が真っ先に連想したのは、Descriptというポッドキャスト編集ツールとして海外では有名なツールです。
ポッドキャストの編集向けに音声を編集できるツールとしてDescriptはスタートしたんですが、今は動画編集にも対応しています。
ただし、日本語の文字起こしに対応していないので、日本での知名度は低いと思います。
自動文字起こしをして編集するというところに特化したツールなので、文字起こしができないとなると使うメリットがほとんどないですよね。
そしてこのDescriptのすごいところは、テキストからいらないところをカットするだけでなく、テキストを編集した場合にその人の声で喋らせることができるんですね。
動画の中で喋っている人の声をAI的な機能で再現して、その人っぽく元々は言ってない音声を生成することができます。
ポッドキャストをやっている人だったら特にこの機能はすごくいいな、欲しいなと、日本語でも使えるようになってほしいなと思うはずです。
編集している時に言い間違いに気がついて、そこの部分の一言だけ収録し直すのも面倒ですし、収録し直した場合も一言だけだとうまくはまらないというか、前後の音声とのつながりがうまくいかないケースも多いんですね。
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なので結構長い部分、単語だけ取り直すんじゃなくて一文取り直すみたいな方が良かったりもするんですが、それでも通しで聞いてみると前後とのつながりが悪くて、そこだけちょっと浮いているように聞こえたりとか、なかなか難しいんですね。
なので一部分だけ言い間違えたところとかをAIがそれっぽくしゃべってくれてごまかしてくれると、とても編集の効率化につながると思います。
スクリプトの他にも、Type Studioというツールでも同じような文字起こししたテキストでの動画編集ができます。
Type Studioも海外のツールなんですが、こちらは日本語での文字起こしに対応していました。
試しに使ってみたんですが、それなりの精度で日本語を文字起こししてくれて十分使えるレベルだと感じました。
Type Studioは初心者でも手軽に動画編集ができることを目指して、従来の動画編集ツールのようなタイムラインベースではなくテキストベースで編集できるようにしたというツールです。
なのでプロ向けで高機能なプレミアプロとは立ち位置が違っていると思います。
デスクリプトもそうですが、デスクリプトもType Studioも文字起こししたテキストで動画を編集することだけに特化したツールですね。
アドビプレミアプロはいろんな高度なプロ向けの動画編集ができる上に、デスクリプトやType Studioでできるような文字起こししたテキストベースの編集機能も追加されたというところで直接競合するという感じではないんじゃないでしょうか。
なお、デスクリプションはチームでのコラボレーション機能にも力を入れていますし、Type Studioは長い動画からSNS向けの短いショート動画を簡単に作ることができる機能があります。
また、デスクリプトもType Studioも動画の中の特定の言葉の部分を自動で削除する機能があります。これは、んーとかあーとか言っている不要な部分を自動でまとめて削除してくれるという便利な機能ですね。
この機能はプレミアにもついてくるでしょうし、もしかしたらもうリリースされるときにはこの機能がついているのかもしれません。
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あと、実はVrewというツールでも同様の自動文字起こししたテキストで動画編集する機能があることを知りました。
Vrewは何度かアシカガキャストでも紹介したと思うんですが、話のメインとして取り上げたことはないんですね。私の中ではちょっと脇役的なツールです。
動画から自動で文字起こししてくれて、動画に字幕を入れてくれるツールだと私は認識していたんですが、実はそのテキストから不要なところを消すことで動画からもそこのシーンが消える、動画編集ができるということを最近人から教えてもらって初めて知りました。
また、リバーサイドFMというツールでも同様のことができる機能がついたと人から教えてもらいました。リバーサイドFMはリモートでの動画やポッドキャストの収録に便利なツールです。こちらも以前アシカガキャストで取り上げています。ということで今回は以上です。
アシカガコーディがお届けしました。
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