Adobe Illustratorの3D効果機能で「3D壁紙」「ぷっくり壁紙」と呼ばれるグラフィック加工をした話です。また、3Dソフトで作ったようなイメージを作るときの注意点についても紹介しました。
=== 目次 ===
Illustratorで2種類の3Dグラフィック
3D壁紙/ぷっくり壁紙
3Dとマテリアル>膨張を全体に
3Dソフトで作ったようなイメージを
マッピングが結構やりやすい
マテリアル(表面の材質)も変えられる
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アドビイラストレーターで3Dグラフィックス、3D風のグラフィックスを作成する話をします。
中国・韓国で流行ってると言って、日本に上陸した3D壁紙と呼ばれるグラフィックスがあって、
日本ではぷっくり壁紙とも呼ばれてるんですが、平面のイラストがぷくっと膨らんでるようなビジュアルです。
この3D壁紙、ぷっくり壁紙をイラストレーターで作った話と、
普通に3Dグラフィックスっぽいキャラクターをちょっと斜め上から見たような3Dっぽいイラストをイラストレーターで作る方法等を紹介したいと思います。
まず3D壁紙の方の話ですが、3D壁紙や中国・韓国で流行っているというのを知る前に、
ある人が作っている作品を見て、これどうやって作ってるんだろうなと気になっていました。
そしたらある日、アドビイラストレーターがバージョンアップして、スプラッシュスクリーンが変わっていたんですね。
スプラッシュスクリーンというのはアプリケーションを起動するときに表示されるロゴとかビジュアルが表示されている画面です。
最近のアドビのアプリケーションは、アップデートするたびに結構コロコロスプラッシュスクリーンのビジュアルが変わるんですが、
そこでまさに3D壁紙、ぷっくり壁紙風のぷっくり立体的になったビジュアルが使われていました。
それでこれだと思い、誰かこれに言及している人はいないかと探して、このスプラッシュスクリーンのイメージを
イラストレーターの3D効果で再現している人をツイッターで見つけました。
イラストレーターでは色々な効果をかけるフィルター的なものがあって、
その中にオブジェクトを3D風に立体的に見せることができる3Dとマテリアルという効果があります。
この3Dとマテリアルに膨張というのがあって、これを使うとオブジェクトをぷっくりと3Dっぽくできるんですね。
押し出しという機能を使うと丸は丸いまま四角は四角いまま高さを持った立体にできるんですが、
膨張を使うと立体にするときになだらかな曲線を描いたような膨らまし方ができるんですね。
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円を膨張させると生卵の黄身のような形を作れるんですね。
3D壁紙ぷっくり壁紙と呼ばれているものは平面のイラストをアドビーイラストレーターの効果の3Dとマテリアルの膨張機能で立体的に加工して作れることがわかりました。
結論から言うとですね、最初イラストをパーツごとに3D効果をかけて立体的にぷくっとさせたんですけども、あまりうまくいきませんでした。
その試行錯誤しているときにたまたま娘に見てもらって、そこで娘からこれ今すごく流行っている3D壁紙を作ろうとしてるんだねと。
やっとで3D壁紙ぷっくり壁紙というキーワードにたどり着きました。
そしてYouTube動画などを見ていくつか3D壁紙の作り方を見つけたんですが、みんな結構簡単にすんなりと作ってるんですね。
そこでパーツごとに分けるんじゃなくてすべてをグループ化してキャラクターと背景の色ともグループ化してすべてに一括で膨張の3D効果をかけるといい感じになりました。
あとイラストレーターで3Dとマテリアルの効果を使うときにレンダリングの方法をレイトレーシングにする設定があるんですが、そこをオンにしてレイトレーシングにすることがポイントです。
次に平面のイラストをぷっくりさせるのではなく、3Dグラフィックツールで作ったような3Dっぽく見えるものをイラストレーターで作る方法です。
3D壁紙を作る方法をいくつか調べてYouTubeで見たことでイラストレーターで3Dイラストレーションを作る方法みたいな動画がいくつかおすすめに出てくるようになりました。
それを見て面白そうと思いキャラクターをちょっと斜めから見たような3Dっぽいイラストを作ってみました。
メリットとしては使い慣れた2Dのグラフィックツールのイラストレーターで3Dっぽいものも作れるということなんですが、3Dグラフィックツールではないのでかなり制約は多いです。
立体的な形を作るのにオブジェクトを押し出しで高さをつけて立体にするか、回転で回転させて立体的にするか、傍聴でぷっくりと立体的にするかなんですが、それらをうまく使って複数のパーツを作って組み合わせて立体の一つの形を作ることになると思います。
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ところがイラストレーターの3D機能では複数のパーツを合わせて一つの3Dのオブジェクトとしてぐるぐる回転させることができないんですね。
どういうことかというとオブジェクトを一つ一つに対してX軸Y軸Z軸に何度回転させるかを個別にしか設定できません。
全部まとめてグループ化してX軸に45度回転させるみたいなことができないんですね。
とはいえそこは割り切って後からぐるぐる回せる3Dの立体作品を作ってるのではなく、ある角度で見た3Dっぽく見えるイラストを作ってるだけなんで、
いろんな角度から見て3Dとして成立しているものを作る必要はないので、各パーツをうまいこと配置して3Dっぽく見えればいいという作り方ができます。
またそれぞれのパーツは独立しているので各パーツ自体の形に合わせた影はできるんですが、Aのパーツの影がBのパーツの形に合わせて生成されたりもしません。
なので場合によっては影を2Dのグラフィックスとして追加するような作業も必要になってくると思います。
ライティングに関してもパーツごとに行う必要があります。
なのでなんちゃって3Dになってしまいますし、3Dグラフィックツールを使いこなしている人にとっては作業が面倒で中途半端に感じるかもしれません。
でもイラストレーターだけで結構面白い感じの3Dっぽい画像を作成できるので、イラストレーターに慣れていて3Dグラフィックツールは使っていない人にはおすすめだと思います。
マッピング機能もあって、例えば3D効果で3Dにした顔の部分に目と口はイラストレーターで2Dで描画したものを表面にマッピングする。
3Dの図形の表面にグラフィックを配置することができます。
マッピングしたものは当然位置を変えたり拡大縮小したり回転したりして3Dのオブジェクトのここだという場所に配置するんですが、この作業は結構直感的でやりやすかったです。
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一つの3Dのオブジェクトに対して複数のグラフィックを配置マッピングすることができます。
また3Dのオブジェクトの表面の材質、マテリアルを設定することができます。
金属のようなピカピカしたものにしたり木材のような木の芽のある表面にしたり和紙のような紙のような表面にしたりいろんなマテリアル材質を選べます。
あらかじめ用意されているマテリアルもいろいろあるんですが、Adobeが用意している有料のマテリアルも購入して使うこともできますし、
Substance3D Community Assetsというコミュニティのメンバーが無料で提供しているマテリアルをダウンロードして読み込んで使うこともできます。
この無料のマテリアルにもいろいろと面白いものがあって、イラストレーター上でなんちゃって3Dで作ったキャラクターの全体を金ピカにしてみたり、
木でできたようにしてみたりとバリエーションを作るのが楽しいですね。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
10:36
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