アートカフェ・ブルーテラスへようこそ
ここは、八ヶ岳三陸のアートカフェ・ブルーテラス。
今日も、マスターフーフとゲストの皆さんが、アートと音楽に包まれ、何やらワイワイ楽しそうに盛り上がっていますよ。
この番組は、大きな暮らしができる小さな家。
小沢スタンダード、株式会社小沢建築工房の提供でお送りします。
皆さん、こんにちは。ブルーテラスマスターの伊藤です。今週も美術の話で一時を共にお過ごしください。
3月に入りました。いかがでしょうか。花粉で苦しんでいる方もいらっしゃるんじゃないかなと思いますが。
さあ、カフェの皆さん、改めましてこんにちは。
こんにちは。
大丈夫ですか、花粉は。
花粉ずるずるしています。やっと冬眠から目覚めて、カフェに戻ってくることができました。
花粉で目が覚めたとか。
私ね、花粉ないもんですからね。苦しんでいる方も大変申し訳ないなという感じがしますけど。松浦さんは?
大丈夫ですよ。お金様で。
そうですか。あるかないかずいぶん違うようですからね。
そうですね。
さあ、その花粉も忘れるような内容で楽しんでいきたいと思います。
鳥獣戯画の紹介
今日はですね、日本美術の中でとても親しまれていながら、実は見るたびに発見のあるという作品をですね、取り上げたいと思います。
日本の絵なんですね。日本の作品。
そうです。日本の作品です。
このところね、国宝級の作品をね、取り上げているんです。
さあ、どうでしょうか。ずいぶん昔の作品です。
カエル、カエル、カエル、カエル、カエル、カエル。
カエルですか?
戦いをしているんですね。
ごめんなさい。今ね、これはちょっと違うカエルなんです。
これはですね、江戸時代から明治にかけて描かれた作品なんですね。
さあ、これはもっとですね、今日取り上げるのは古い作品なんです。
何かというとですね、みなさんの教科書なんかではよく見たことがある作品なんですが、カエルが出てくる。
カエル。教科書に出てくる。
教科書に出てくる。というのも、私が教科書で見て、ああ、そうなんだ。
そういう私の記憶中心で言ってますから。
カエルが出てくる。うさぎも出てきます。
これは今、Tシャツとかグッズとかでもいっぱい見たことがある。
これですね。これ見たことあります。
かわいいですね。
かわいいです。
そうなんですよ。長寿義賀というね。
長寿義賀。
たぶんこれはね、名前は皆さん、多くの方は知っているかと思います。
これも国宝です。
面白いですね。
擬人化してある。
そうなんですよ。擬人化してあるんですけど、非常にですね、巻物として作品が収められているわけですけども、10メーターを超える長さ。
10メーターです。
この猿とうさぎとカエルが追いかけっこしているところぐらいは見たことがありますけれども。
まさしくそれが長寿義賀の代表的な、皆さんが思い描く絵だと思うんです。
鳥獣戯画の構成と制作
これ実際にはですね、長寿義賀というのは、甲乙丙帝。
なんか昔の成績表みたいなね。
という4つの作品があるんですね。
それで全部ひっくり返って10メーターになるんですか?
いやいや、甲乙丙帝それぞれが10メーターを超える。
そんなに膨大な作品なんですね。知らなかった。
でもこれは面白いですね。漫画ですよね。今で言う。
まさしくそうですよね。
巻物漫画。
この作品が、これは京都の高山寺にある作品なんですが、
何しろそろそろ千年近く経つ作品です。
まもなくというところでしょうけどね。
ですから変色も当然してくるし、我々が見るとしたら何かの撮影したものとか、
レプリカとかというものなんですけれども。
ただこれがですね、やっぱり見るたびに発見というよりも、
改めて見ると全部墨で描いてあるんですよ。
和紙にってことですよね。
実際に10メーターの長さの和紙というのはすくことできませんから、
短い和紙をつないで作ってあるわけですよね。
つなぎ目に反抗が押し付きます。
そうですね。
だから長いのを作っていって、そしてそこに描いていくということですから、
途中で失敗したらまた切るなんてことも大変なことだしね。
ゴムで消すとかできないんですよね。
できないんですよね。
こういうね、非常にどんどん巻物が開いていく。
鳥獣戯画の細部描写
そうすると目の前に現れるのが、
10メーターワーッと広げて見るなんてことはできませんから。
くるくる両脇で巻きながら。
巻きながら、広げながら。
本当に漫画みたい。
これって鉱山寺の朱印が押してるじゃないですか、反抗が。
多分つなぎ目のところにですよね。
何か意味があったんですかね。
つなぎ目のところに、ここから切るかもしれないっていう。
確かにそういう意味ではね、
そういう視点で見てはいなかったんだけど、
改めて見ると割印のような感覚もするよね。
だからやたらに切ったらダメっていう。
分かってしまうっていう。
見ると反抗と反抗の間に、
ちゃんとセンターに何か動物が来るような、
ただこの2枚を見てるだけなんですけど、
こんなようにも見えるし。
確かに今見ている絵ではね、
それぞれのちょうどつなぎ目のセンターのところに、
つなぎ目のところにも当然描かれてるんだけども、
多分一番動きのあるものが真ん中に来てるなって感じがしますよね。
かわいいですね、カエルがひっくり返って。
あとは泳いでる。
水泳っていうんですか。
鹿ですかね。
ちょっとこれをもうちょっと拡大して見るとね、
これ。
例えばね、このとこでね、これこれ。
それ後ろにひっくり返って、ジャンプして。
鼻つまんでんの、それって。
水の中に今落ち、ジャンプしますよって、
しかも後ろ向きで。
鼻つまんで。
子供みたい。
水入らないように鼻から。
ってことは当時の人も当然こうやってたってことですね。
それをうさぎに擬人化してね。
猿も楽しそう。
それから今度うさぎがですね、鹿に乗ってね。
猿もね、なんか水をかけたりして一緒に遊んでるわけですよ。
この辺は仲良しな雰囲気が。
そうですね、今度はまだ揉め事はないですね。
揉めてなさそうですね。
うさぎと猿が。
キツネも出てきてる。
はいはい。
それからこれね、カエルがひっくり返ってどうしたんだって言ってね。
でキツネが出てきて。
なんか相撲しているようなんですね。
行事さん。
行事さんでね。
カエルが。
本当だ本当だ。
それでひっくり返っているからどうしたんだどうしたんだっていうような場面。
なんかあのセリフはないんだけど、これ見ながら、
なんかいろいろセリフをね、場面を考えながらセリフを入れて、
吹き出しを書いてもいいんじゃないかっていうね。
そんな感じなんですよ。
でこれなんかはね、猿がですね、追いかけられている。
うさぎとカエルにですね、追いかけられて逃げていくという。
でもなんか猿が、え、来れるなら来てみろよっていうようなね。
帽子かぶって。
ですよね。
この絵よくいろんなところに出ますよね。
そうですね、この場面が。
確か歴史の日本史館かの教科書に出てたような。
そうなんですよ。
だからそういう意味でね、やっぱり教科書でね、よく見た。
ところが考えてみると、あんまりこれじっくり見たことないな。
確かに。
ということで。
鳥獣戯画の各巻
でもこれだけの滑らかなね、墨を使って筆で描いた作品っていうのは、
これはすごい大作で、これ改めて見るべきじゃないかなと思って
今回カフェ持ってきたんですよ。
でもう一つね、先ほども触れたんですけど、
こう、おつ、へい、ていと四感あるっていうことね。
これもやっぱり調べてみて、あ、そうなんだっていうことなんですけども。
この辺のところがですね、じゃあちょっと別のやつを見てみますね。
これがおつです。
おつ。
はい。おつっていうのはね、空想上の動物もあるんだけど、
例えば今カフェで見てるのは、シシなんですね。
カラジシがね、先月ちょっと話題に出しましたけども、
たぶんひょっとしたらこういう絵なんかが伝わっていって、
カラジシ病部に行ったのかなとかね。
まあその誰もが見れるわけじゃないんだけども、
そういう絵師という立場で見る機会があったかもしれない。
ということがあるんです。
左のほうには何かヘビですか?
ええ。
竜?
竜ですね。
今、あれ爪があるからね、竜ですね。
こういうような画風の動物だけではなくて、
実際にいる動物も写生としてちゃんと記録されてる。
どちらかというと、動物図鑑のような意味がおつにはあったって言うんですね。
だから何もカエルと猿と、
うさぎ?
うさぎだけではないというようなね。
非常にいろいろな記録がされてたっていう。
そんなようなものなんですね。
さあさあ、そうするとですね。
これは人間ですか?
これが三冠兵ですね。兵冠。
これちょっと短くて、
人間のいろいろな様子と何かが描かれています。
下の二人向き合って何やってるんですか?
ゲーム?
ゲーム遊んでますね。
首に何か人々を引っ張り合いしてるよ。
何かゲームですかね。
余興のようなことをやってるとかね。
これもそうですね。
何か昔のゲームがあったんですかね。
紐を引っ張りながら。
何かその紐の二本の紐のところに何かを転がしてみるとか。
これ何でしょうね。
これまた調べてみると面白いね。
そうするとやっぱり当時の人々の遊びの様子なんかも、
こういうもので見ることができる。
非常に貴重な資料になりますよね。
坊主さんが多いのかな。
結構ね、お坊さんが描かれている。
これ実際に描いたのはどうも絵師であり、
お坊さんだった方が描いたのではないかと言われてますけど、
実際には誰が描いたかというのは定かではないそうです。
何人かは多分この人ではないかというようなこともあるようですけども。
それでもこういう絵帽子をかぶったりしてますので、
それなりの身分の人たち。
子供も今赤ちゃんも。
赤ちゃんですね。
というですね、そんなような絵があります。
いいですね。表情がすごく豊か。
そうなんですよね。
そしてこれが手ですね。
4巻目、一番最後です。
これも人間ですね。
ここでは人間だけ描かれているそうです。
人間のみで構成されて、勝負ごとに挑む姿が多く描かれている。
でも最初の長寿儀館に比べると、絵の内容が雑っていうか。
そうなんですよ。
そういう点でどうも一人の人が描いたのではなくて、
いろんな人が描いたんじゃないかと。
確かにね。
という内容なんですね。
楽器を演奏してますね。
今はこういう顔の人いますよね。
いますね。
基本的に変わってないだけですよね。
衣装だとか顔つきとか、食生活の変化はあるにしても、
基本的には変わってないんだなということを、
こういう絵を見ると感じるところです。
全体的にユーモラスに描かれていて、かわいいですね。
鳥獣戯画の芸術性と影響
ですからぜひラジオ機能の皆さんも長寿儀館ということで調べていただいて、
じっくり見ていただければなと思います。
それではフロアさん、今日の音楽をお願いします。
本日の曲は三階さんのYou Are My Heartbeatです。
この気持ち 風よ運んで
あなたの心まで
届けられるのなら
To heart いつかはきっと会いたい
Love you 好きよと
その一言だけ
In a dream 目を閉じ
あなた夢見てる
その微笑みと
このきらめきを
ひとつに重ねて
涙があふれて頬に伝わる
深流のひとしずく
あなたはプリズム
こんなそばにいて
見つめてること
気づいてほしいけど
少しだけ不安よ
To heart いつかはきっと伝えられる
Love you 愛してる
その一言だけ
In a dream 夢でも
胸はときめいてる
この鼓動が
熱いあなたの
胸に響くまで
You're my sweet heart
Love you その一言だけ
In a dream 目を閉じ
あなた夢見てる
その微笑みと
このきらめきを
ひとつに重ねて
目に届くまで
今の曲は三瀬那崎さんの
You are my heartbeat でした
はい、長寿記はですね
4巻、ざっと見たんですけども
やっぱり最初に言ったようにすると
孝のね、カエルとウサギと猿
特にカエルとウサギっていうのが
非常に象徴的でね
まさしく人間の生活を
そこで表しているという
そこなんですけど
でもデッサンを見るとね
デッサンというか
本当にすごいな
非常に滑らかに
その動きをね、表している
だから800年
先ほど1000年って言ったんだけど
800年以上前ですよ
その時代にこういう絵がね
じゃあ世界を見るとどうかって
ちょっと調べてみたらですね
ほとんどないんですね
動物は描かれているんですよ
でも擬人化してないってこと?
擬人化もしてないし
何かの差し絵として
動物が描かれているとか
だからこれほど動物だけで
文字もなく語られているものは
描かれているものはね
本当に唯一この作品しかない
多くのものが宗教的な意味を持たせて
その中に差し絵としてあるとか
ってことはあるんだけども
でもこういう風な絵だと
文字がなくても
何をしているかが分かるから
文字が読めない方でも
楽しめるってことですよね
絵本みたいですよね
とは言ってもね
当時これを見ることができる人は
身分の高い人なんですよ
確かに
だから教会なんかであれば
宗教的な意味でいくと
壁に貼って展示して
文字が読めない人にも
見て分かるっていうことがあるんだけど
これは本当にある種
非常に狭い世界の中で
でも残っているのはこれだけれども
反対にそれが
これが外に出たことがないかもしれない
とは言えないかもしれない
そう それは分かんないよね
でもあんまり多くの人が見てなかったから
残ってたんだ
でも残ってたのは
たぶん鴻山寺というお寺で
鳥獣戯画の表現技法とインスピレーション
保管されてたから
もある
ひょっとしたらそれを見て
模写する
全部ではないけど
模写をしていくという
模写でね
そうそう
ですからね
よく見ると
次の世代のところに伝わっていく
例えば川の流れなんていうのはね
線だけでずっと描かれてるでしょ
こんなような表現というのは
表現の方法として
代々伝わっていくわけですよ
そういう点では
ここだけでクローズされてるわけじゃなくて
他の人に伝わってきてる
カノオ派であるとか
リンパであるとか
当然隅だけではないんだけど
絵の具ですね
顔料を使って色がついてるんだけど
基本的な描き方としては
やっぱりここのところが非常に大きな原点
そういう点で
この絵を描いた人
あるいは人たちは
何にインスピレーションを得て描いたのかなとかね
その辺を考えるとね
宗教家だったらね
キリストの生涯とかわかるように描くけど
これはそういうのが
一般の庶民の遊びじゃないですか
遊びというか
野山を駆け回るとか
相撲を取るとか
川で泳ぐとか
高貴な人じゃないかもしれない
逆に高貴な人たちが
これを見ながら
庶民はこんな遊びをしてるんだとか
というようなこともあるかもしれないよね
本当に町のというか
村の子どもたちの様子みたいなものが
うさぎになったり
カエルになったり
そうなんですね
そういう意味で
なんしろ最も有名な
甲という漢に収められているのが
この作品ということなんですよ
でも発想が面白いですね
そうなんですよ
すごく柔らかさがないとできない
動きがあるというか
今でも動き出しそうな
そうなんですよね
全部見たいと思いますよね
10メートルぐらい
ぐるぐるっと巻きながら
10メートルですよ
すごいですよね
でもぜひ見たいですね
これは見れるんですか
やはり本物は大切に
国宝として保管されてますから
そうですね
ひょっとしたらレプリカという形では
見ることができる
レプリカが京都の国立博物館にあるんじゃないか
そうだよね
国宝ですから
ちゃんと保存しなくちゃいけないんでね
そういう意味では
ぜひ調べてみてみたいなと
そんなふうに思わせる作品でした
よく残ってましたね
でもくるくる回しながら見ることができないと思うから
だからレプリカであるなら
思う存分回してみれるよね
確かガラスケースの中に
10メートルじゃないと思うんですけど
飾ってあったのを写真で見たような気がするんですか
文字に置いて広げて
それをちょっと確認してね
またぜひ見たいなと思いますけどね
勝手に物語を作りながら
鳥獣戯画のレプリカと現代への影響
おーいとか言いながら
それでね
じゃあこういう絵がひょっとしたら
中国にもあるのかなと思って
ちょっと調べてみたんですけど
今調べた段階では
中国にはこういうものはないんです
文字としてずっと描かれてたりする
だけど絵として描かれてるっていうのはないんですね
そういう点では
やはりある種日本人の発想の面白さというか
自由さっていうのもあるのかなっていう
漫画の原点
まさしく漫画の原点と言われるんですけどね
水木しげるさんとか描く
似てますね雰囲気が
そういう感じするし
レプリカがこの3箇所にある
そうですか今ね
フローラさんが調べてくれましたけども
東京国立博物館
京都国立博物館
それからホノルル美術館
ホノルル
レプリカがある
どこで見たいですか
ホノルルかな
ホノルルですね
大変皆さんの思いがよく分かったお答えでした
でもレプリカなんですよね
国宝ですから
国宝ですから
でも本当にこういう表現の豊かさっていうのが
今の新たなジャポニズムの中で
漫画っていうことで世界を設見してるでしょ
そうですね
その源流にあるっていう感じもするんですよ
でも本当にこの動きといいね
仕草といい
鳥獣戯画の観察眼と伝承
徹底的に観察をしてる
この観察をしてるっていうのは
やはりそれを見る
目を持って
そして描こうとして
それを伝えようとする思いがあるから
こんなものでいいんじゃないのではないんですよ
こんな感じじゃないかじゃなくて
まさしくそれを徹底的に観察して
射精をして
そして描いてくる
動物の動きだけではなくて
人の動きとか
人の集まるとか
ということも観察してるわけですよ
だから動物を見ること
それから人の生活を見ること
この2つの視点があって
この長寿木画が生まれてきてる
いうことが言えるなと思うんです
あやちゃん何か見入ってますけど
きっと楽しく描いたんだろうなと思って
そうすると
さっきもちょっと思ったんだけど
ここに吹き出しをいっぱい付けておいてね
何言ってるかってね
なるほどね
そういうことを学校なんかでやっても面白いよね
面白いかもしれないね
これ何て言ってるのって言ったらね
特にカオリが倒れてるところとか
なんで倒れてるの
それから猿が逃げてるとこね
なんで逃げてる
猿があの時にここまで来いっていうのは
そんなような表情でしょ
だから非常に楽しい雰囲気でもある
何をやらかしたかなっていう思いもあるしね
そんなようなものをそれぞれ見る人が楽しめる
そんな作品だなと思います
4巻ありますので
まだまだ背景としては深いものがあるかと思うんですけど
まずはこれほど楽しめる作品だっていうことを
なんとなく感じたんだけど
改めて見てそれを強く感じたところです
また色々調べてみて分かったことがあったら
紹介できればと思います
エンディング
次はミルストの心の中にあるマスターの伊藤でした
この番組は大きな暮らしができる小さな家
小沢スタンダード株式会社小沢建築工房の提供でお送りしました