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おはようございます。街のピアノの先生、アミです。 今日は少し踏み込んだ話をしてみようと思います。
テーマは、ピアノコンクールに対して私がどう考えているか、です。 最近はピアノコンクールって本当にたくさんありますよね。
今年はコンクールに挑戦してみよう。 コンクールを目標にピアノを頑張ろう。
そういうふうに以前よりもずっとカジュアルにコンクールに挑戦できるようになったんじゃないかなと思います。
じゃあ私はコンクールに反対なのか? そういうわけではありません。
私の結論は、人による、そしてタイミングによる、です。 闇雲に出ればいいというものではないと思っています。
まずコンクールの良いところ。これはもちろんあります。 例えば、今まさに成長期でピアノに対してモチベーションが高くて、なおかつ人と競争することが好きな子。
こういう子にとってはコンクールはすごく良い目標になると思います。 次はここまで頑張りたい。この人に勝ちたい。もっと上手になりたい。
そういう気持ちがその子自身の成長につながることがあります。 それから審査員の先生方から好評をいただけること。
普段ついている先生とは違う先生から自分の演奏について意見をもらえる。 これは私はとても良いことだと思っています。
そしてもう一つ。 一つの曲にものすごく深く向き合えること。
これもコンクールの大きなメリットだと思います。 一曲を細かいところまで掘り下げて完成度を上げていく。
これは普通にピアノを習っているだけではなかなか経験できないことですよね。 ただもちろんデメリットもあります。
一つは自分が好きかどうかではなく評価されるかどうかという軸によっていきやすいこと。 コンクールには当然評価基準があります。
課題曲だったり審査員から評価されやすい演奏だったり。 だから場合によっては自分はこの曲が好きだから弾きたいという音楽とは少し違う方向に意識が向いてしまうことがあります。
そして一曲にものすごく時間をかけるので他の曲を弾いてみる、いろんなジャンルの音楽に触れる、 初見でいろんな曲を楽しむ、そういう時間が少なくなってしまうこともあります。
音楽の幅を広げるとか楽しむという意味ではこれは私は少し気になるところです。 そしてもう一つこれは指導者として特に気をつけなければいけないなと思っていることなんですが、
親と指導者が子供より先に走ってしまうこと。 受かったとか賞を取った、次はもっと目指そうと大人の方がどんどん熱くなっていく。
でもふと見ると子供が後ろでちょっと弾いてる、そういう構図って私は結構あると思っています。 もちろん親御さんも先生もその子のためを思って一生懸命なんですよね。
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でもコンクールって結果が出るものだからこそ大人の期待がどんどん大きくなりやすい。 ここは指導者として絶対に見失ってはいけないところだと思っています。
だから私は今ピアノのモチベーションがないからコンクールを目標にして頑張らせようという使い方はあまりお勧めしていません。
それから10歳以前ぐらいのまだ基礎がしっかり出来上がっていない幼い子に対しても私はなるべくコンクールを進めていません。
もちろん個人差はあります。ただもしその子が人前で弾いてみたい、舞台に立ってみたいという気持ちを持っているのであれば、私は必ずしもコンクールじゃなくていいと思っています。
私の教室では1年に1回発表会がありますし、それよりももっと本番を踏みたいなと思えば、例えば楽器展さんのコンサートに参加してみる。
私が行っている児童館での定期コンサートでちょっと弾いてもらう。教室の生徒たちで集まって小さな発表の場を作ってみる。
そういう勝ち負けのない舞台でもいいんですよね。むしろそういう経験を積むことの方がその子にとっていい場合もあります。
だから私は何のためにコンクールに出るのか、ここを一番大切にしています。
ただ賞を取るためになってしまうと、いつの間にか評価されることが目的になってしまう。
そしてその評価軸に飲み込まれて、自分は下手なんだ、才能がないんだと傷ついてしまう。
最悪の場合、ピアノそのものが嫌いになってしまう。私はそれが一番避けたいんです。
だってピアノって本来賞を取るためだけのものじゃないと思うんですよね。
もちろん競争が好きな子もいる。上を目指すことが楽しい子もいる。
コンクールで大きく成長する子もいる。だから私はコンクールそのものを否定しているわけではありません。
ただその子にとって今本当に必要なのか、そこは指導者がちゃんと考えてあげたい。
私は何でもやらせる先生ではなくて、その子にとって良くないことは辞めるという選択もできる先生でありたいです。
コンクールも出ること自体が素晴らしいわけではないし、出ないことが悪いわけでもないと思います。
その子が音楽を好きでいられること、そしてピアノを長く楽しんでいけること、私はそこを一番大切にしたいと思っています。
今日は私なりのコンクールに対する考え方をお話ししてみました。 最後まで聞いていただきありがとうございました。