リュージュを始めたきっかけ、これは一体何だったんでしょうか?
長野オリンピックが長野に決まるか決まらないかの頃、当然まだ長野に選手もいなかったんですけど、
リュージュやりませんか?というのは結構新聞とかニュースとかで出てたんですけど、それをうちの母親がたまたま見まして、
やれと言い始めたのが本当のきっかけですね。
BUILD UP LOCAL!!
BUILD UP LOCAL!!番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、
スポーツを通じて街を豊かにしようという番組です。
さて、今月のマンスリーゲストは、リュージュの元日本代表選手で、オリンピック3大会連続出場のご経験もあります。
現在は特定比営利活動法人日本オリンピアンズ協会の理事長でもある、小口隆久さんにお越しいただきました。
小口さんどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さて今週はですね、小口さんとリュージュの出会い、それからリュージュ競技についてお話を伺いたいと思いますが、
小口さん、リュージュこの競技、簡単にご説明いただきたいと思うんですけども、どんな競技なんでしょうか?
なかなか日本だと馴染みのない競技の一つだと思うんですが、すごく簡単に言うとソリの競技でして、
冬だとスキー場でプラスチックのソリに乗ったり、もしくは夏場だとこの坂で段ボールで滑ったりすると思うんですけど、
ああいう形で坂道をソリで滑る競技でリュージュという競技をやっていました。
なるほど。ソリで坂道を滑るという競技ということなんですね。
そのリュージュを始めたきっかけ、これは一体何だったんでしょうか?
きっかけはすごく特殊でして、私実は長野県の長野市の生まれなんですけど、
1998年の長野オリンピックが長野に決まるか決まらないかの頃、当然まだ長野に選手もいなかったんですけど、
仮に長野にオリンピックが決まった時にやっぱり選手がいないと盛り上がらないということで、
少年団が結構立ち上がってたんですね。リュージュやりませんか?というのは結構新聞とかニュースとかで出てたんですけど、
それをうちの母親がたまたま見まして、やれと言い始めたのが本当のきっかけですね。
なるほど。お母さんがやれとその一言で決まってしまったと。
でもリュージュ以外にもたくさんスポーツあるじゃないですか。
そうですね。
その前は何かスポーツやられてたんですか?
いや、実はスポーツすごく苦手でして、うちの父は野球をやってましたので、たぶん父としては野球をやらせたかったと思うんですけど、
私少しだけ野球、それこそ半年ぐらいやってすぐ辞めちゃいまして、サッカーもやったことないですし、
足遅いので走る競技は得意じゃなくて、本当にスポーツ自身はスイミングを少しやってたぐらいでしたね。
スイミングとかサッカーとか野球とか、ごくごく一般の普通に取り組まれているスポーツではあるじゃないですか。
リュージュって先ほど少しご説明いただきましたけど、ソリを坂道から滑走すると、
お母様の一言のアドバイスっていうのも当然あるんですけども、初めてご覧になった時ご自身はどんな思いだったんですか?
そもそもリュージュ始めた時に、うちの母に言われたんですけど、母も実はその競技を見たこともやったこともあるわけではなくて、
本当にその新聞に出てた一文字だけなんですね。リュージュやりませんか?少年団があります。だったので、
写真も見たことなければ、その時当然インターネットもそれほど普及してなかったので、調べる術もなかったので、
私も両親もその第1回目の練習会がある時は何をするかもわからずにいて、
ああこういうのなんだねってその場で知った記憶があります。
なるほど。お母さんももちろん何も知らない。お姉さんも何も知らない。行ってみて初めてこういう競技なんだっていう。
その場で初めてわかったっていうことなんですね。その時のどうだったんですかね。
いろんなことを想像しながら、ここ頑張ってみようとか、あそこをこうやってみようとかってそう思いながら普通取り組むっていうのが
まずスポーツの第一歩かななんて僕は思うんですけども、全く真逆っていうかそんな感じなんですかね。
そうですね。なので一緒にその練習行った時に20人ぐらい同じぐらいの年の子がいたんですけど、
当然周りの子もやったことないですし、見たことない子ばかり。
なんだったら指導者側も当然教えたことない先生たちばかりなんですよ。
陸上やってた先生とか水やってた先生とかばっかで、教えた側もリュージョンを教えたことなくて、
教わる側もリュージョン知らずにみんなで集まって、さあ今日何かしようかがスタートだったので、本当に手探りと言いますか。
リュージョンそのものの指導の道とか、これやったら強くなるというのが明確ではまだなくて、
お互いに手探りで始めたのが本当の初めでしたね。
なるほどですね。長野オリンピックがあって、やっぱり雪の多い県ですから、
こういう冬のスポーツの出会いっていうのは当然あるんですけども、その中でリュージョンを選ばれたと。
しかもお母さんの一言だということで始められたんですね。
わかりました。ここからの競技についていろいろお聞きしたいなと思ってるんですけども、
リュージョン、基本的なルールってどういうルールなんでしょうか。
ルールはすごくシンプルでして、自分の力でスタートをして、あとはいかに早くゴールをするか、本当にタイムを競う競技なんですけど、
実はそのタイムは冬の競技で唯一1,000分の1秒まで、なので0.001秒ですね。
そこまでのタイムを競います。なので本当にシンプルに誰が一番早く滑れるかっていうのが競う競技になります。
なるほど。1,000分の1秒、そこまで競う競技ってそんなにないですよね。
そうですね。基本は100分の1秒だと思うんですよね。
同じソリの競技の仲間でボブスレーとかスケルトンってあるんですけど、その2つの競技が100分の1秒なんですよ。
スピードスケートとか他のスピード系の競技も100分の1なんですけど、リュージョだけじゃないですかね、1,000分の1秒まで争うのは。
そうですか。ということはもうそのスタートダッシュももちろん大事だし、コーナーワークとかそういったこともすべてタイムに現れるっていう、そういう競技なんですね。
そうですね、まさに。
コースなんですけども、長野オリンピックが開催されたコースでいうと、コースの特徴っていうのはやっぱりカーブがいくつあってとか、あるいはこの距離ですね、長さとか、あるいはそのコースの幅とかですね。
何かそういった一定のルールとかっていうのはあるんでしょうか。
コースの幅は一定度のルールがあるんですが、例えば長さですとかカーブの数とか形状というのは決まりがないので。
そうなんですか。
なので今世界にコースが大体17個ぐらい公認のコースがあるんですけど、どのコースもみんな長さも形もカーブの数も違っている形になります。
そうなんですね。ということは、例えば何て言うんでしょうかね、一定のルールはあるもののコースの形状というか長さとか、それは色々とその場所によっては違って、その中で選手が1000分の1秒を競って争う競技ということなんですかね。
なるほど。先ほどボブスレーやスケルトンという話も出ましたけども、同じコースで競技をする、その3つの競技は同じコースで競技をするんですか。
はい、加速するコースは全く同じコースでして、ちょっとスタートの方法が違うのでスタート位置は少し異なるんですが、スタートしてその1つ目のカーブからゴールするまでのコースは全く同じコースになります。
なるほど。ボブスレーって乗り物みたいに乗るじゃないですか。よく表情のF1という言い方もされますよね。スケルトンとかリュージュって同じソリだと思うんですけども、違いはあるんですか。
ソリのそのものがもう形が全く違いまして、ボブスレーは今お話があった通り2人乗りと4人乗りがあるんですけど、新幹線みたいな乗り物に乗って、ソリそのものも思い通り400キロぐらいあるんですけど、それを2人とか4人で押し出して乗って滑っていくので、まさに高重量な、総重量で言うと多分600キロを超えるんですけど、それが氷のコースを滑っていくので、まさに表情のF1のように迫力のある競技の一つかなと思うんですが。
私のリュージュは今度はその氷のコースを仰向けで足から滑っていく競技ですし、今度はうつ伏せになって頭から滑るとスケルトンという形で、ソリとフォームが変わっていくんですけど、さっきお話をした通り基本的に活動するコースは変わらずに、いかに早く滑るかというのは競っていきます。
すいません、時速何キロぐらいでるんですか。
コースによっても違うんですけど、今一番速いコースですと時速160キロぐらいまで。
160キロですか。
160キロ、氷の上を活動していく。
しかも生身の体で。
生身ですね。ヘルメットは被りますけど、体はほぼ生身ですね。
ですね。恐怖なんてどうなんでしょうか。
よく言われるんですけど、意外と滑っているときはそれほど恐怖は感じず、淡々と滑っている感じですね。
だから外から見ている方の方が怖いかもしれないです。
リュウジュウが仰向けで、スケルトンがうつ伏せ。恐怖感ってどっちかとかってあるんですかね。
いろんな選手に聞くとすごく人によって違うんですけど、私はスケルトンの方が怖いなと思います。
うつ伏せで滑るので、顔からだいたい10センチぐらいのところに氷があるんですね。
そこがいわゆる時速120、130で滑るので、目の前をそのスピードで流れる氷は怖いなと思いますけど、
逆に私がやっているリュウジュウって仰向けで滑るので、周りの視界が見えるんですね。
なので視界が見えるのがすごく怖いという方もいらっしゃるので、結構人によって待ち待ちかもしれないです。
リュウジュウの場合、仰向けで視界が見えるとおっしゃったんですけど、どこを見られているんですか。
基本的には前を見ながら、次のカーブがそろそろ来るな、あそこを狙っていこうと見ていくんですけど、
実は顔を上げて見れば見るほど、逆に今度は空気抵抗になるので、タイムは遅くなるんですね。
だから上手い人ほど、あまり前は見ずに横目で横を見ると言いますか、表現が難しいんですけど、あんまり前は見ていない気がします。
なんとなくぼやっと全体を見ながら、自分の位置を把握しているような感じですかね。
でも160キロでしょ。そのスピードでカーブが来たら、じゃあここ曲がるかって、そんなようなのんきな操作でコントロールじゃないですよね。
そうですね。なのでもう、ここでこれするぞって時にはもう過ぎてしまっているので、そのもう例えば一つ前から準備をしながらという感じなので、
なので本当に一つ前一つ前一つ前と予測をしながら、どんどん準備をしながら滑っていくような競技だと思います。
ソリの操作方法についてちょっとお尋ねしたいんですけど、青向けにソリの上に乗って、カーブのコーナーリングであったりとか、
ブレーキングってあるのかもちょっとわからないですけど、どういう操作を適時やってるんですか?その瞬間的に。
リュージック競技はハンドルのようなものがないので、スキーと同じ形で体重移動で操作をしていく形になります。
青向けで寝てるんですけど、実は両足で空へと呼ばれるソリの先端を挟み込んでいるんですけど、その先端を押してあげることによってソリが右左に曲がったりしますし、
それこそは時速150、160でてると首を少しだけ右に曲げたり左に曲げるだけでもソリは曲がっていくので、
なので車みたいに急ハンドルを切るよりはちょっとハンドルを曲げながら徐々に徐々に曲がっていくようなイメージで操作をしています。
体重移動。体重移動っていうのは具体的に言うと腰をちょっと動かすとかそういうこと?
そうですね。なのでちょっと右側の肩に荷重と言いますか、ちょっと押してみたりとか逆に左肩を押してみたりという本当に小さな動きでソリを動かしていく形です。
なるほど。それを160キロの中でやったわけですね。
そうですね。
もう本当に瞬発的に判断をしていかないと大事故に繋がっちゃいますね。
そうですね。なのである程度の経験もやはり必要で、このまま行って大丈夫なのか、いやもっと早く修正して直していかなきゃいけないのかという感覚を以外に掴めるかというところが一つポイントかもしれません。