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にんにんのおはなし会へようこそ。
今日のおはなしは、こわくないこわい話。
町のみんな、だれでも知っている噂。
毎日赤いフードをかぶっている彼女は、一度、天にのぼって生きかえったらしい。
ある日、彼女に直接聞いた若者がいた。
「なあ、噂って本当なのか?」
「本当よ。」
彼女は笑顔で答えた。
祖母の家へお使いに行ったとき、狼に襲われたの。
祖母も一緒にね。
「幸い、すぐ助けられたんだけど。」
そう言って、彼女は袖をまくった。
しかし、右腕はたくさんの大きな歯がたがあり、
左腕は本当に彼女の腕かと疑うレベルで、しわが多くぼろぼろだった。
そして、フードの下から少し見えた首もとの傷。
若者は彼女のたくさんの傷におびえた。
しかし、彼女は気にせず続ける。
「母の言いつけを守らなかった。私が悪いのよ。」
彼女はそう言って、去って行った。
怖くない怖い話
あかずきん