名古屋・愛知アジア大会の運営上の不手際
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で多様な視点を提案するCatch Up。 水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。 玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
アジア大会、面白いですね。 いやー、日本選手も大活躍で。 大活躍ですね。陸上競技良かったですね。
持合選手の走りに、昨日、僕は魅了されちゃいました。 800メートル。
なかなか素晴らしいね。土砂降りの雨の中でも、本当に素晴らしい走りでしたけれども、 このアジア大会、いろいろ批判が出てるらしいですね。
運営側の方の話ですか? そうですね。
名古屋と愛知、アジア大会というのですが、 現地で取材しているスポーツライターの人とかに、いろいろ話を聞いても、やっぱり盛り上がりもないらしいんですよ。
愛知県民、名古屋市民、意外と。 そうなんですか。
だから、これはいろいろ問題あるんですけれども、運営の方にも問題があって、 YouTubeなんか開きますと、非常に問題いっぱい出てますね。
要するに、食事がすごく少なかったとか、選手の点次第です。 それから、いわゆる一番ひどかったのは、国家の取り違いですね。
あれはひどかったですね。
韓国の選手に向かって北朝鮮の国家が流れたとかね。
それから、練習場に行くバスが違う方向に行ってしまったとかね。
いろいろ原因があって、運営がうまくいっていないというのはあるみたいなんですね。
それを統括している会社がフランスの会社であったりとか、 その下で働いている会社の多くが中国の会社であったりとか。
なんで日本の会社を使わないんだって言ってたら、東京オリンピックの時にいろいろ問題がありましたね。
電通とか発行度が裁判沙汰になってしまって、というところからこんなところになったというところもあるんですけれども。
選手村と交流の場がない問題
私、この問題はね、二つの原因が一番大きいと思って。
一つは、選手村作らなかったことですね。
なぜ選手村作らないのかって、何のためにアジア大会をやるのかっていうと、アジアの人たちが交流するためにやるんですよね。
そのための手段がスポーツであって、決してメダルを争うというのが本当の目的じゃないはずなんですよね。
だから選手村というのがあって、選手たちが直に交流する場があって、そこで様々なイベントが行われているというようなことが本当は一番大事なのに、
その場を作らないというところで、もうこの大会は目的をわかってないんじゃないのって言いたくなる。
そういうところからいろんなミスが発生したんじゃないかなというふうには一つ思いますね。
文化イベントで大会を盛り上げる事例
それともう一つは、私は名古屋でいろいろ仕事も結構やっておりまして、というのはオペラ講座というのを名古屋でずっとやってるんですよね。
オペラの講座を中日新聞社と組んで、そんなことでよく行くことがあったんですけれども、
盛り上がっていないというのも一つだったんですけれども、イベントがなかった。
盛り上げるためのイベント。
例えば東京オリンピックは残念ながらコロナでいろいろうまくいかなかったですけれども、
そんな時でも私は品川区の小学校にいくつか呼ばれたりとかね。
それでスポーツとは一体どういうものかということを小学生相手にしゃべったりとか、中学生相手にしゃべったりとかっていう、そういうイベントがたくさんあったんですよ。
それにもうだいぶ前面の話になりますけど、博多でユニバーシアトがあったとき、
これは5年前から私は電通の方といろいろ計画があって、毎年5回にわたって盛り上げるイベントとしてシンポジウムやったんですよね。
それで映画監督の篠田雅宏さんとかね。
それから狂言師の今はなくなりましたけど村間之丞さんとか。
いろんな方毎年読んで、スポーツっていうのは一体どうなんだということを話すと同時に、
このユニバーシアトやるならば絶対に屋台だけは潰してはダメですよって話したりしてね。
博多の文化ですから、文化を大事にするのがスポーツですからとかっていう話をどんどんやったんですが、
今回のアジア大会ではそういうイベントが何もなかった。
要するに町の中ではね、いろいろちょっとやったっていうのがあるみたいなんですよ。
例えばガバディをやるところでは、ガバディの勉強会をやってみんなガバディで盛り上がったって、ガバディご存知ですよね。
インドの国技ですよね。ガバディ、ガバディ、ガバディって言いながら鬼ごっこのような感じでね。
そうそう、そういうのが少しあったんです。
アジア大会は何のために行うのかとか、スポーツ大会をアジアでやるというのは一体どうなんだ。
タバシさんちょっと今音声が乱れてしまいましたので。
アジアに進しようという。
もしもし。
もしもしタバキさん。今ちょっと音声が乱れてしまいまして。
アジア大会をなぜやるのかという意義のところからちょっと途切れてしまいまして。
そうなんですね。アジア大会をなぜやるのかっていうようなことを話し合う会とかね。
そういうことを積み重ねてこなかったっていうのが一番の問題で。
そういう積み重ねがやっぱり気温を高めていって当日ドンと盛り上がるっていうことに繋がるんですよね。
名古屋・愛知で開催する意義とホスピタリティ
それが一番なんですけどもね。そこのところがね、残念だなと。
先ほど言いました、戦士村を作らなかったってこと。戦士村で行うイベントっていうのもやっぱり大事なんですよね。
要するに戦士がみんな集まってるところで交流の場ですよね。
そこで名古屋と愛知県の魅力をいろいろやったりとか文化交流っていうのがあるはずなんですよね。
広島県でアジア大会をやったとき、この時は最後のパーティーがものすごく盛り上がって
ミュージシャンがたくさん行って、ジャズピアニストの山下陽介さんも朝までやっちゃったとか言ってたくらいで。
こういう交流の場っていうのは何も聞かないんですよね。
ですからちょっと日本人選手がたくさん活躍しているっていう情報を聞いて喜んだところで、
一体何のためにやってるのかなということが疑問になるというところですね。
やっぱりスポーツとイベントっていうのは必ず文化イベントと交流があるはずなんですよね。
例えばそれこそサッカーのワールドカップのときでも、サッカーのワールドカップに色々問題もありましたけれども、
色々文化的な催しもあったわけなんですね。
かつてはサッカーのワールドカップから三大テナーっていうのが出てきたりとかね、
プラシド・ドミンゴとかパワーロッティとかカレーラスとかがやったの、あれはサッカーのワールドカップから始まったんですね。
それから世界馬術選手権での文化イベントってすごく有名で、
結構それはクラシックのコンサートと同じぐらいのレベルがあるというふうにも言われてるんですよね。
そういうふうにして盛り上げるっていうのは何が今回はなかったみたいですね。
たとえば広島でやったときもね、広島アジア大会何のためにするのかって言ったら、
オリンピックも少し視野にあったんですよね。
広島と長崎、ひばくちに二都市でやろうと、それの準備としてのアジア大会もあるという狙いがあった。
名古屋の場合はオリンピックに負けましたよね。負けましたって言い方嫌だけど。
承知できなかったんですね。
そうなんですね。
だったら今度アジア大会だっていうならば、余計に一体何のためにアジア大会やるのかと。
これによって名古屋という街、あるいは愛知県という地域、そこがどのように発展していくためにやるのかっていう、
そういうことをやっぱり考えてほしかったですね。
それがまた地域でやる、地方都市でやる意義にもつながってくるでしょうね。
そうなんですね。だからこれから日本の経済がどんどん下のほうになってるなんてこと言われてる中で、
スポーツでお金儲けをしようというのではなくて、そこによってもっと豊かな社会をつくろうというような意識で動いたほうがいいと思うんですよね。
せっかくアジア各国から集まった選手たちが、やっぱり日本のホスピダリティは素晴らしかったねって言って帰ってもらいたいんですけど、こんなことが続くとね。
そこのところ一番悲しいですね。
マイナスプロモーションになるとね。
だってそういうところをきちんとするのが日本人じゃなかったんですかね。
もうてなしですよ。
そうですよね。でもまだこれからアジア大会も続きます。パラリンピックもありますから、このあたりでやっぱり盛り返してほしいですよね。
そこのところをもう一度ギアを入れ直すという選手だけではなくて、運営の人にも言いたいと思います。
せっかく来られた方々に気持ちよく帰ってもらうっていうね。そういうホスピダリティ精神で盛り上げてほしいですね。
玉木さんありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
この時間はスポーツ文化評論家玉木正幸さんでした。一部途中で音声が乱れまして大変失礼いたしました。