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イリカミネ イリカミネ 抱きしめて いつだって キラメテ キラメテ イリカミネ
三菱電機 毎週水曜日のこの時間は玉木正之のCatch Up、スポーツ文化評論家玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
今日はもう最後ですからね。今年あったスポーツの話を次々とやろうかなと。大谷選手のこととか、北口選手の金メダルとか、日本のサッカーのドイツに4対1で勝ったこととか、いろいろありましたけれども、全部胃の上の親に持っていかれたような気がしまして。
圧倒的な強さですね。
いや、10ラウンドでちょっと手こずったかなとは思いますけれども、やっぱり強いですね。
彼の強さっていうのは、パウンドフォーパウンドっていうランキングが、アメリカの有名なリングという雑誌とかでやっているんですけれども、要するにヘビー級から一番下のモスキート級、ジュニアフライ級まで含めて、誰が一番強いかっていうのですね。
これはかつてはマイク・タイソンとかで、いろんな人が選ばれたんですが、それに選ばれた初めての日本人ですからね。
すごいですね。世界も認めます。
すごいですよ。昨日、そしてタバレスに10ラウンドKOで勝ちましたけれども、26戦26勝23KO。
はい。
これもすごいですけども。
脅威のKO率ですよね。
これね、すごく面白いのは、今日ちょっと紹介したいんですけど、怪物に会った日というこういう本が出たんですね。
怪物に出会った日。
出会った日。これは東京新聞の森合正則さんというボクシング記者の方が書かれたものなんですけれども、井上直也と戦うということという副題がついてまして、
井上直也と戦って負けた人ばっかり十何人かにインタビューしてやってるんです。
それでメキシコまで行って、あるいはアルゼンチンまで行って、外国人選手の方にもインタビューしてるし、井上直也と一番多くスパーリングをやったスパーリングパートナーの人にもインタビューしてるんですね。
この本は本当に素晴らしい本で、ノンフィクションとして決してスポーツノンフィクションだけではなくて、ノンフィクションとして超一流の面白さ。
これ私書用書きましたけれども、今年一番の本じゃないかなというふうに思うぐらいの本ですね。
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ただこれ何が面白いすごいかというと、要するにボクシングのことがものすごく詳しく書かれてるんですね。
ボクシングのことがすごく詳しく書かれてると、そこから人生が見えてくるという。
決してボクサーの恋人の話とかね、ボクサーの家族の話とか出身の話とかね、そんなことはもうちらっと触れてるだけなのに、リングの上の戦いを書いていると人間が見えてくるという。
要するに人生の中にボクシングがあるんではなくて、ボクシングの中に人生があるんだということがすごくよくわかる本ですね。
これは本当に素晴らしいんですけど、そこで負けた人が言っていいの上の強さ、いろいろ言ってるんですけどね。
ボディを撃たれたら交通事故にあったかと思ったとかね。
それからフックのパンチを受けたら、まるで野球の高級で殴られたような気がしたとかね。
この強さは何だろうというのをみんなが呆れてるんですよ、負けた選手たちが。
それですごく面白いのは、この森愛さんが書いている結論が、負けた人がみんなそれを語るんですね。
こんなに素晴らしい瞬間だった、負けた瞬間が。
自分が負けた瞬間がね。
それで素晴らしいチャンピオンというのは、拳を交えることによって相手にリスペクトを与え、そこから相手に恩恵をもたらす。
相手に喜びをもたらすのが最高のチャンピオンだと。
要するに殴り合ってはいるんですけれども、相手がそれで充実感とか、すごい恩恵を得たという感じになるんですね。
しかも負けてですよね。
そうです、打ちのめされてです。ほとんどの人がKOですね。
なかなかその表現は、今までのいろんなボクシングの表現の中で私が初めて出会った表現でしたね。
やっぱりチャンピオンのすごさっていうのは、これはまた挑戦者のすごさでもあるんですけれどもね。
だから昨日負けたタバレス選手もですね、あの速さには全くついていけなかったというコメントを出してるんですね。
すごいさんのコメントですよね。
やっぱりもう何というか、次元が違うというか、そういうところに行ったということで、
最後に妙なまとめ方をするならば、今年は大谷に始まって井上に終わったのかなっていう感じもするような感じだったんですが、
ひとつ残念なのは、マスメディアの中であまり語られないということですよね。
要するに特定のテレビというか映像中継とかですね。
そういうところでやっても、今は若い人なんかは全然問題ないんでしょうけれども、
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日本の全体のブームとは言いたくないですね。
全体のヒーローになかなかなってないんじゃないかということが非常に難しいですね。
やっぱりもっと騒がれてもいい選手ですけれども、騒ぐのがいいことかどうかということも思うので。
これどう思われますか?
大谷選手はもう本当にヒーローとして騒がれているのに対して、
井上選手はそこから考えると露出は大谷選手には少ないなという印象がありますね。
そうですね。今露出と言われましたよね。
私も露出のことを言ってるんですけれども、露出していいものかどうかという問題もあるんでね。
実際露出をたくさんしたからといって井上の強さが変わるわけではないわけですね。
ですからこの本の中でも日本のコミッショナーの方が語っているんですけれども、
今までいろいろテレビに出て騒がれて、
面白いボクサーだと、素敵なボクサーだと言われた人はたくさんいたけれども、
本当に強いと言われた選手が初めて出てきたと。
要するに強さだけで評価されていると。
ボクシングとはあまり縁のない女の女性のファンも、
全部井上は強いと。
強さに魅力を感じていると。
これが先ほど言いました、この本に書かれている怪物に出会った人というのに書かれている、
ボクシングの中に人生があるという。
それが初めてのボクサーが出てきたのかなという感じもしましたね。
また来年以降もスーパーバンタム級でチャレンジしていくみたいですね。
2階級4団体統一という、世界で2人目の企業をやったわけですから、
さて次はどうなるのかということで、今30歳ですよね。
この本に面白いのは、負けたアルゼンチンのチャンピオンの息子がやりたいと言っているんですね。
やっぱりそういう風にしてボクシングというのは続いていくのかなという感じもしました。
しかし世界で活躍する日本人選手がこうやって話題を届けてくれるのは嬉しいですね。
最後に一言、ボックスってどういう意味ですか?
試合前に言いますよね、ボックスってこう言いますよね。
向かい合う?
あれは殴り合うという意味です。
殴り合うそのものなんですね。
英和辞典を読んでボックスって書いたら箱の次に殴るってちゃんと出てますんで。
別に箱の上でやってるからボクシングではなくて、ボックスし合ってるからボクシングなので。
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豆知識を一つどうぞ。
来年もぜひよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今年はありがとうございました。
この時間はスポーツ文化評論家玉木正之さんでした。