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イリカミネ
毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Up。
スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
劇的な形でワールドカップ幕を下ろしましたね。
いやー、あんなに面白い決勝戦は本当に初めてですね。
すごいもんでしたね。
最後はPK戦になって、これはもうなんとかくじ引きみたいなもんですからね。
両国優勝でいいんじゃないかっていうぐらいね。
私もそう思いましたね。なぜそれをしないのかななんて思いましたけれども。
さて、このワールドカップで一番素晴らしかったのは、どういうシーンだったんですか?と聞かれたら、どう答えられます?
ミトマの1ミリ。
やっぱり。
まあ、いろいろありましたよね。
でも私が一番すごいなと思ったのは、ブラジルとクロアチア戦でしたね。
ブラジルとクロアチア戦で、ブラジルがPK戦で負けました。
でもネイマールがめちゃめちゃ泣きじゃくりましたよね。
そこにクロアチアのユニフォームを着た子供がやってきたんですね。
それでネイマールと握手をして、ネイマールを慰めて、ネイマールが抱きしめましたね。
これは素晴らしいシーンでしたね。
これはやっぱりスポーツですね。
あれ、選手の息子さんだったんですよね?
そうなんですよね。クロアチアの選手の息子さんだったそうですけれども、
今年の漢字一文字に戦うという字が選ばれて、
それにワールドカップもあるというのはダメだと、スポーツは違うんだと言ったんですけれども、
もしね、スポーツの戦うという意味が、このクロアチアの子供のやったことまで含めて、
戦いの後はこうなんだよと言うのだったら、これは教えてほしいですよね。
これを見習ってほしいですよね。
本当ですね、これプーチン大統領が見習えるとは思えないんですけれどもね。
でもこれは本当に素晴らしいことなんですけれどもね、
私最近三島由紀夫のエッセイばっかりを読んでましてね、
すごく面白かったんですけれども、
スポーツの勝敗というのは全て虚妄であると書いてあったんですね。
要するに嘘であると。要するにフィクションだと。
要するにそこで英雄が生まれたりとか勝敗が決するっていうのも、
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みんなフィクションを喜んでいるんだと。
言われてみればそうかもしれないですね。
一度お話ししたことあります。
なんでサッカーなんかするのかフットボールなんかするのかっていうと、
あれは太陽の奪い合いであって、世界を制覇するものがゲームになっただけだと。
そしたら要するに太陽の奪い合いをして、
俺たちが世界一だって言って万歳しても虚妄なんですね。
だから虚妄だからっていうか、嘘だから、
フィクションだからダメだっていうんじゃなくて、
フィクションだからそこで素晴らしい感動もあれば、
そこで喜びもあるわけですね。
そういう一瞬もあればいいんですけれども、
三島由紀夫という人はもう一つ面白いことも書いてまして、
熱狂には常に暗い要素がある。
熱狂には常に暗い要素がある。
ブエノスアイレス大熱狂ですね。優勝したチームが戻ってきて。
でもあれ見ていてどう思われました?
インフレ90%の国でこんなことしてていいんですかねという。
決して豊かではないですからね、アルゼンチンは。
私もブエノスアイレスに行ったことがありまして、
あそこの街本当にきれいな街で、
南米のパーリと言われているところなんですね。
素晴らしくきれいなところなんですけれども、
私の行った時もものすごいインフレで、
そこら中に古いお札が捨ててあったんですね。
すごい私も何枚か持って帰りましたけどね、
ペソ札、アルゼンチンペソというのを。
その時1ペソが10万新しいペソに変わったんですね。
1ペソが10万ペソ?すごいインフレですね。
ですからそれも紙くずなんですよ、お札が。
そんな中でもみなさん単語を踊って楽しくしていたという、
その明るさと暗さというのが、
オリバゼのところを感じましたね。
スポーツの熱狂というのは、スポーツの現実というのは、
例えば今ある素晴らしいシュートというのは現実ですよね。
ゴールが決まってみんなが喜ぶ。
でも喜んだ後の大騒ぎはこれはひょっとしてフィクションなんですね。
ですから今には冷めるわけですよね。
でもこういうフィクションも人間が生きる上では大切なんですよね。
必要ですよね。
必要なんです。ところが今困ったことにね、
このフィクションが政治の方にも入ってきちゃってね。
もう0.5%は利上げではないってね。
平気で言うんですね。
それから最近の総理大臣が言われる言葉によくスピード感を持ってってのがありますよね。
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スピード感を持ってっていうのはどういう意味なんですか?
結局スピード出してないですもんね。
出してないってことですよね。
あのやった感という言葉を考えればすぐにわかるんですね。
やった感ありますよねって言ってやってないんですよね。
気持ちだけがやった気持ちになっていて。
だからこういう言葉遣いは改めて欲しいですよね。
スポーツの熱狂には暗さもあればそれこそ現実でないというところもあるんですけれども、
その時の楽しさっていうのは本当なんで事実なんですね。
その一瞬の楽しさ。
ですからそこで子供と握手したネイマールの真実ってあると思うんですよ。
そうですね。
ネイマールがブラジルが負けて自分たちが優勝すると思ってたところに
勝ったチームの子供がやってきてそれを抱きしめるというこれは事実ですよね。
素晴らしい事実ですよね。
そうですね。
でもスピード感は事実じゃないですよね。
学ぶのにスポーツっていうのは面白い題材になるなと思いますね。
確かにミトマの1ミリは良いけど黒田の0.5%は唐突でしたもんね。
そうですよね。
おんなじ小さな数字でもちょっと違いますよね。
違いますよね。
今みたいないろんな驚きがありましたけれどもね。
でも改めてワールドカップ試合だけ見ると素晴らしい感動をもらえたんですけど。
すごく面白かったワールドカップだと思いますけれども
その裏では人権問題もあればいろんな問題がカタールド問題が出てきました。
これもやっぱりきちんと記憶に留めたいですよね。
そうなんですよね。本当に思います。
玉木さんどうもありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
キャッチアップ水曜日はスポーツ文化評論家玉木雅之さんでした。
バッテン少女隊の春野きいなと青井梨奈です。
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