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毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Up、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
今日はちょっと面白い話をしたいなと思うんですけれどもね、大谷選手のことなんですが、松井秀樹選手、ヤンキースですね、並ぶ日本人としての175本目が打ちましたね。
並びましたね。
176本目が出るかどうかという打席のときに、珍しいことが起こりましたね。
審判がボールを交換したんですね。
なぜ交換したのかっていうと、特別なボールなんですね。
印刷がしてあって、他のボールとは間違わないぞと。
要するに、もしも大谷選手がホームランを打った場合、偽物が現れないように特別に印刷がしてあるらしいんですね。
これは私は驚くと同時に笑ってしまったっていうかね。
記録というものがここまで騒がれるのか、本当に驚きましたけれども。
実は古代オリンピック、古代ギリシャでやってたオリンポスの祭典ですね。
これは記録が一つも残ってないんです。
へー。
というのは出場した人は誰であって、誰が優勝したかっていうことは書いてあるんですけれども。
例えばスタジオンソーという200メートルぐらい走る、悔いを往復して走るレースがあったんですが、それでも測ろうと思えば砂時計か何かで測れるんですよね。
それに走り幅飛びだとか、円盤投げだとか、やり投げっていうのは、だいたいどのくらい飛んだかっていうのは測れるでしょ。
誰が勝ったかっていうのは。
これ全然測ってないんですよ。
へー。
要するに記録が全くなくって、そもそもスポーツというか力比べというか、いろんな身体的競争ですね。
それに記録っていうのが生まれたのは、19世紀終わり、要するに近代オリンピックからなんですね。
へー。
そうなんですね。
だから記録っていうものはそもそも騒がなかったっていうね。
そうしたら、古代オリンピックは何で騒いでたんですかね。
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勝つことってことですか?
そうですね、優勝することですね。
優勝することはどういうことなんですかね、意味は。
ねえよ。
オリンピック新記録とかそんなこと全く考えなかったわけですから。
そうですよね。
要するに神様になったってことですね。
ああ、そういうことですか。
神様に近い人間はこの人だったっていうことで栄養を称えた。
その栄養を神様が祝福すると。
例えばアテネの選手が優勝した場合は、アテネの守護神であるアテナ、女神ですね。
彼女のお祭りをしたんですね、会場で。
会場で羊の肉なんか焼いてね。
そこでパーティーをしてたんですね、横でオリンピックのゲームをやってるときに。
そこでまだハエがたかってきたりするとね、ハエ追いの儀式なんていうのをやりながらスポーツやってたという。
平和ですね。
だから現在とは相当違うんですが、現在では神様のためにスポーツやってる人はいません。
その代わりに神様に代わって記録が出てきたんですね。
だからちょっとオーバーな言い方をするなら、記録は現在のスポーツの神様のようなもの。
だからみんなそれを称えるわけですね。
一番日本で称えたスポーツの記録ってなんだか覚えてます?
一番日本中が大騒ぎした記録。
大騒ぎ?これはすごい!これはすごい!
もう2週間くらい、いつかいつかいつかいつかいつかやったーってみんなが大騒ぎしたのが、
1977年9月3日、大貞晴さんという人が、
ヤクルト・スワローズの鈴木隆氏からホームラン打ちましたね。
これがハンク・アーロンのメジャーリーグの記録755本を上回る756本だったと。
これは大騒ぎをした上に、この結果国民栄誉賞が生まれましたね。
そうですね。第1号ですもんね。
第1号ですよね。そこから国民栄誉賞っていうのが始まったわけですね。
ここまで記録っていうのがものすごく騒がれたのはこれが初めてなんですけれども、
それ以前にも騒がれたのが1965年、古いですけれどね。
半球ブレイブス、今のオリックスですね。
スペンサーという外国人選手が試合が終わった後、どうしてみんな騒いでくれないんだって怒り出したんですね。
え、何があったんだろう?
何だろうってみんな知らなかったわけですね。何があったんですかって。
俺の大記録がわかんないのか、今日の。と言った。それがサイクルヒットだったんですね。
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ああー。
サイクルヒットなんてておかしいけれども、ヒット2ルイダー3ルイダーホームランですね。
それを1試合のうちに打つというのをスペンサーがその試合でやったわけですね。
ところが日本人誰も知らなかったと。
聞いてみると面白い記録ですねと言って過去を調べたら、23度もあったと。
じゃあ何もなくやり過ごされてたんですね、その日。
誰も騒がなかったという。
だからある意味ね、無視された神様が23回いたというような言い方もできるわけですね。
これは面白いですけれども、その同じ1965年に南海フォークスの野村勝也選手ですね、現役だったとき。
この方が3冠王を取り掛けたんですね。
これはもうすごい記録だというので、日本で初めての3冠王だって調べだしたら、戦前にもいたということがわかったんですね。
中島春康というジャイアンツの選手ですね。
1938年の秋のリーグでホームラン、首位出しゃあ、打点3つのタイトルを取ってたんですが、その時はタイトルがなかったんですね。
何のタイトルがなかったのかってホームラン王がなかったんですね。
一番の花形のような。
いやホームランというのは無視されてたんです。
当時のホームランというのはボールもあんまり飛ばなかったので、ランニングホームランが多かった。
もっと言うならば、ガイアをコロコロと抜けて遠くまで行くのがホームランだったんですね。
ガイアのスタンドに入るっていうのはまずなかったと。甲子園球場が特に広かったですからね。
そういうような中での3冠王が発見されて、それからまた記録が騒がれるようになった。
どんどんどんどん記録が騒がれるようになった末に、大谷選手が出席に入るとボールを買えるぐらいになっちゃったと。
なぜボールを買えるのかっていうと偽物が現れるのがダメだからと。
なったら本物はどうなるのかっていうと、ものすごい値段がつくわけですね。
ということは、最近は神様もお金で買われるということですね。
そんな時代に。
かつては記録、その前は神様、そしてその記録の後はその記録がお金になるという、それが現代の世の中かっていうとちょっと寂しくなりますけれども。
私がすごい日本記録の現場で見たことあるんですが何にも面白くなかったですね。
それは一郎選手の208打席連続三振しないと。
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見ましたね、日本新記録。かつてのタイガースの藤田平選手の記録を抜いた日本新記録ですので、ないや頃だったですね。
それで喜ぶのもなんかね。
そうですね。
どこか現代の記録とお金と、どこかおかしいなというところもあるんですけれども。
ホームランは素晴らしいですから、見ましょうか、待ちましょうかということですね。
なんかすごいこじつけたギネス記録とかいろいろありますからね。
街おこしにつなげようみたいなものがあったりしますけど。
微笑ましいものからいろんな神様が現れたことですね。
今日は記録をテーマにお話しいただきました。
田脇さんありがとうございました。
どうも失礼しました。
スポーツ文化評論家田脇雅之さんでした。
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