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セ・リーグも採用することになったDH制
2026-10-21 14:24

セ・リーグも採用することになったDH制

歴史、文化的視点からプロ・アマ問わず、スポーツ界の話題をスポーツ文化評論家・玉木正之がコメントします

田畑竜介
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サマリー

セ・リーグが来年から採用するDH制について、その成立と普及の歴史を振り返る。アスレチックスのオーナー、フィンリーが観客減少への対策として導入し、当初は批判されたものの、打率や投手の奪三振数に変化が現れた。日本ではパ・リーグが採用し、社会人、大学、高校へと広がり、選手の負担軽減や寿命延長にもつながった。DH選手が試合中にテレビゲームをしていた逸話や、金田正一監督が走らせた話を通じ、ルール変更が定着する過程を語る。最後に、野球で変わらないベース間90フィートにも触れ、DH制のない最後の日本シリーズへの期待を述べる。

セ・リーグのDH制採用と日本シリーズ
数々の人気ポッドキャストやアリーナイベントを成功させてきた、元日本放送のプロデューサー、石井ヒカルさん初のビジネスショー、「自分でやらない方がうまくいく!」がPHP研究所から出版されました。
これを記念して10月21日水曜日午後6時30分からJR博多シティ8階丸善博多店で石井ヒカルさんをゲストにお迎えして、ポッドキャストラボ福岡の公開収録を開催します。
さらに石井さんの本を買った方にはその後のサイン会にも参加できます。イベントの参加申し込みお問い合わせは丸善博多店0924135401、0924135401までどうぞ。
10月21日水曜日午後6時30分から皆さんの参加をお待ちしています。
ポッドキャストラボ福岡
この時間は日替わりコメンテーターが独自の切り口で多様な視点を提案するキャッチアップ。水曜日はスポーツ文化評論家玉木正幸さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。よろしくお願いします。
いよいよ日本シリーズ始まりますね。相手が横浜DNAになりましたですね、ソフトバンクの。
そうなんですよ、びっくりしました。
私もびっくりしました。クライマックスシリーズっていうのは早くやめるべきだと。
日本シリーズだけでもね。
大きな声をあげたいと思いますけれども、私も神奈川県民ですから、それから福岡市とのお付き合いもすごく長いですから、どっちが勝っても嬉しいという試合というのは見ていて楽ですね。
そういう言い方もできますね。
そう思いますけれども、今年はどうなのかな。福岡でやるとき、博多でやるときはDH制ですよね、日本シリーズは。
そうですね、3戦から5戦まで。
フィンリーとDH制の誕生
来年からやっとセリーグでもDH制を取るようになりました。
このDH制、デジグネイティッドヒッター、要するに指名打者制と言われていますけれども、このデジグネイティッドという言葉、日本では結構使われていたというか、どこで使われていたかってご存じないですか。
いやもう、今初めて聞いたぐらいの英語でしたから。
DHってそういう意味なんだと思っていました。
新幹線に乗りますと昔は必ず出てくるんですよね。
指定席ってことですか?
いや、タバコを吸う場合はデジグネイティッドルームでお願いしますという。
それは英語で出てくる指定された場所でお願いしますという。
今、新幹線は全部オール禁煙になりましたから、そういうことはなくなりましたけどね。
この指名打者っていうのを作ったのはオークランドアスレチックスのオーナーのフィンリーという人なんですね。
このフィンリーという人は名物オーナーで有名だったんですよね。
ファンを球場に迎えるために野球場に動物園作ったりね。
すごいですよね。
一角にクジャクとか豚とか羊とかを置いて動物園にしたんですね。
それからミスアメリカをボールボーイにしようとして、これは禁止されてたんですけれどもね。
ミスアメリカが水着で出てきたってことはあったらしいですけどね。
それからユニフォームが初めてカラーを白と黒以外の色を使ったっていうのはこのオーナーなんですよ。
元はみんな白黒だったんですか?
元は全部白黒ですね。あと灰色ですね、もちろん。
なるほど。
それを派手な色を初めて使ったっていうので有名なアイデアマンだったんですけどもね。
1972年のアスレチックスと所属するアメリカンリーグなんですが、12球団中99団までが観客動員が100人を下回ったんですね。100万人を。
これはもう日本から考えてもこんなに数が少なくなるっていうのはもうひどい危機感ですね。
1972年、なんでアメリカでこんなに野球の観客減ったかっていう理由わかります?
1972年?
1972年。
ベトナム戦争は関係あります?
そうです。
そうですか。
今ベトナム戦争でふっと言われましたけども、ベトナム戦争、戦争が激しくなるとやっぱりファンはアメリカンフットボールの方に流れるらしいんですよ。
なんでですか、それ。
攻撃的な、マッチョ的なと言いますか、野球っていうのは平和的なんですね、ある意味でね。
なるほど。
それで大人しいというふうなところがあって、そういうので減ったことがあったらしいんですけれども、
それでなんとかそれを回復しようというので、このフィンリーという人がアメリカンリーグでDH制、要するにピッチャーに代わってバッティングだけをやるバッターというのをやったんですね。
なるほど。
これはもう野球は本来の姿ではないとか批判だらけで、
当初はそうだったんですね。
最初は生まれた時はローカルルールだったんですね、完全な。
アメリカンリーグも人気ないからそんなことしてんのねっていう、そういう感じだったんですよ。
ところがいざやってみますとね、チーム打率は結構上がったんですね。
日本のパ・リーグへの導入と高井選手
2割4分7リーから2割5分4リーに上がって、ピッチャーの関東数というのが劇的に上がりまして、197ぐらいが300以上になったんですね、ピッチャーが関東する。
だからピッチャーのバッティングの負担がなくなったらピッチングに専念できるというので、ピッチャーも良ければバッターも良いという結果が出て、
おっとこれはっていうので日本でパシフィックリーグが2年後採用するわけですね。
それでもどっちかというと当時から人気の実力のパッと言われたように、やっぱり人気ないからやったのっていう声が結構多かったんですよね。
ところがやっぱりパリリーグやりたいなと思った時に、半球ブレイブスに高井康裕っていう選手がいたんですよ。
覚えておられません、高井選手。
ちょっと記憶にございません。
高井選手でダイダホームラン世界記録27本、ピンチヒッターでとにかくホームランを打つという。
この人がピンチヒッターだけで打つのはもったいないから、打たせようというような声もあってパリリーグで使ったんですけど、
この高井選手ね、1974年にオールスター戦に選ばれてるんですよね。
もちろんダイダですよね。
それで初出場ですよね。
それでダイダ逆転さよならホームラン打ってるんですよ。
すごい。
すごいでしょ。
すごい。
だからもう世界のダイダ男と言われた人だったんですよね。
またそういう人もいるんでね、パリリーグで採用したと。
ところがセリーグは自分たちは伝統あるリーグだからっていやらしいところはありますね。
保守的で考えられますね。
パリーグは人気取りでそんなことやってんのねっていうような声が高かったんですよね。
DH制の世界的普及と選手寿命
それがところがやっぱりパリーグもこれ面白いじゃないかと。
おまけに日本シリーズで強いですねパリーグは。
最近20年のうち15回勝ってんのパリーグですからね。
おまけに指名打者が世界の野球で主流になったんですよね。
どんどんどんどん広がってきたっていう。
アマチュアでも広がりましたしそれが日本にも伝わって1988年には社会人野球が取り入れて。
大学野球も取り入れて1994年には東京大学リーグもやったし。
今年からは東京六大学から関西学生野球、高校野球も取り入れました。
世界中がDH制が当たり前になっちゃった。
中で世界で一番遅れていたセントラルリーグがようやく来年からやるということになったというような歴史があるというところがあるんですね。
これどうなんでしょうかね。
DH制があるおかげで選手の寿命も伸びましたね。
アメリカで活躍した松井選手、松井秀樹選手なんかはやっぱりDH制のおかげで自分は長く野球できたっていう言い方もされてるんですね。
守備につかなくていいことで負担軽減ってことですか。
そういうことですね。
初めにパリーグでDH制をやったときに、当時のロッテオリオンズと言われてました、監督金田正一監督でした。
400勝当時ですね。
この方、変なことをちょっとしたんですね。
何ですか。
守備につかないDHの選手、何をさせたでしょうか。
守備につかない。
変なこと。
ルール変更が野球を変える
お前たち、守備につかなくて体を動かせなきゃダメだって言うんで、イニングが変わるごとに外野まで走らせたんですね。
外野のポールまで、ベンチから往復していく。
それを見ている観客の人は、あれ、なんで出てきたんだあの選手って言ったら、ポールまで走って往復して帰ってくるんですよ。
おい、帰ってったぞって言って。
なんだあれはって言ったら、監督は体を動かせなきゃダメだなんて言ったんですけれども。
それも一理あったのは、当時DH生が生まれてから、アメリカのリーグではDHの選手、一番流行ったのは何でしょうか。
試合中に。
試合中に何をしたんですか。
試合中にDH選手守らなくていいから。
守らなくていいから。
え、なんだろう。
別にそれほど考えるような問題でもないんですけれどもね。
テレビゲームをやってたという。
嘘でしょ。
待ってる間に?
待ってる間に。
何やってんねんって話ですよね。
そうそう、その何やってんねんが広く広がりまして、それで非難が集まりまして、それ以来また野球自体も変わって、選手全員で勝とうとする動きになってきたという。
DHが新しいルールになる時っていう時に、結構どの国でも非難は起きるし、それから変に首をかしけたりする人も多いんですけれど、やがて主流になるって、これ面白いですよね。
だから色々考えた方がいいですよね、ルールの変更というのも。
野球で変わらない90フィート
果たして野球っていうのはこのままでいいのかという。
野球のルールで19世紀に生まれた時から唯一変わっていないものがたった一つあります。
あとはほとんど変わりました。
ピッチャーの投げる場所も変わりました。
選手も最初は10人だったですからね。
9人になりましたとか、色んなことが変わりましたけれども、唯一ずっと野球で変わっていないもの。
審判の立ち位置。
審判の立ち位置はルールに特にありません。
面白いんですけれど、ベースの間の距離なんですよ。
ホームプレートから1塁、1塁から2塁、2塁から3塁、3塁から本塁、この間の90フィートっていうのは全然直ってない。
面白いですね。最初野球が生まれた時にはランナーはバットを持って走ったんですよ。
ユニフォームが同じだもんで、走者と守備が分からないと。
守備の人もグローブ持ってないから。
だからバットを持って走った人がいたとかね。
最初のうちにはスライディングする人がいなかったとかね。
スライディングっていうのは大発見だったんですよ。滑り込みっていうのはね。
だからそういう時から楽しくみんな野球をやっていたのが、同じ距離でやっているっていうのは面白いですね。
なんかわざとクロスプレーやってんじゃないのってちょっと言いたくなるけど。
でも野球の面白さ、DHでもこれからどうなるのか、また来年のセリーグが変わると思いますね。
そしてDHAのない最後の日本シリーズを楽しみたいなと思います。
そうですね。そういう見方もありますね。
田浦さんありがとうございました。
はい、どうも失礼しました。
この時間は玉木雅之のキャッチアップをお送りしました。
数々の人気ポッドキャストやアリーナイベントを成功させてきた元日本放送のプロデューサー、石井ヒカルさん初のビジネスショー
自分でやらない方がうまくいくがPHP研究所から出版されました。
これを記念して10月21日水曜日午後6時30分からJR博多シティ8階丸善博多店で石井ヒカルさんをゲストにお迎えして
ポッドキャストラボ福岡の公開収録を開催します。
さらに石井さんの本を買った方にはその後のサイン会にも参加できます。
イベントの参加申し込みお問い合わせは丸善博多店092-413-5401までどうぞ。
10月21日水曜日午後6時30分から皆さんの参加をお待ちしています。
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