プロ野球の観客動員と球団数拡大
この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。 水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。よろしくお願いします。
プロ野球クライマックスシリーズ、下国上ですね。
リーネー上がってきてますね。そして日本版も。
これが果たして良いことなのか、悪いことなのか、と悩んでいるのは、タイガーズファンの私だけではないと思います。
6球団のうちの3位以外優勝している日本シリーズというのもどうかなと思うんですけれどもね。
それはちょっと置いといて、プロ野球、今シーズン終わりました。観客動員が史上最多になりました。
12球団で、昨年までは2704万人だったのが、今年は2718万人になったと。
一試合にしたら100人もいってないけど、多く増えてないというんで。
いってみれば微増かもしれないけれども、これだけ増えればすごいもんですね。
おまけに、セリーグは昨年より減ってます。
DNAと、ひよしまとヤクルトが昨年より減って、全体的にも減ってるんですが、パリーグは全体的に増えて、減った球団はたった1つ、楽天ですね。
東北楽天、やっぱりちょっと成績との関係もあるのかなと、いろいろ気がしますけれども。
でも、史上最多の観客数ということで、やっぱりそろそろソフトバンクの大沢さんも言っておられるように、球団数を増やすことを根本的に考えたほうがいいんじゃないかと思うんですよね。
アメリカの球場建設と税金
今は12球団ですけれども、戦後すぐにと言ってもいいくらいの時期から、もう80で近くずっとセパ12球団ってきてるんですね。
その間にアメリカでは、ナショナルリーグとアメリカンリーグが合計で16球団だったのが39団になっちゃった。
大きく増えましたもんね。
大きく2倍くらいになってるんですよね。だから人工比でも言っても、もう少し増やしてもいいんではないかというふうに思うんですが、どうしても増やしたくない圧力が今の12球団から出るみたいなんですよね。
そうなんですね。増やしたくない。
増やすと危険だと。観客数がギリギリなんじゃないかな、これ以上減ってるんじゃないかなと。そんな心配するよりも、今野球人口がすごく減ってるんですよね、実は。
中学生、小学科とかリトルリーグ、高校野球、全部野球人口が減ってるので、野球をもっと盛んにするためにも、大さんの言っておられるようにやっぱり増やした方がいいと思うんですね。増やすのにものすごくお金がかかるからちょっと無理だという人いるんですけれども、税金なんですね、問題は。
税金?
というのは、アメリカ大リーグ、野球場、例えばヤンキースタジアムは何で建ったのか、あんなでっかい素晴らしい球場がどうして建つのか、500億円くらいかかってるんですね、建設費に。
それの半分が税金ですよ。ニューヨーク州とニューヨーク市から出てるんですね。アメリカの球団は球場ほとんど税金が5割近く出てるんですね。
私が一番素晴らしいなと思ったのは、アリゾナにダイヤモンドバックスという新しい球団を作るとき、新しい球団を作りましょうという市民が運動したんですね。市民の運動と補聴を揃えるように、アリゾナのフェニックス市が消費税を上げたんですね、2%。
消費税2%上げた分を省地のお金に使う、それから球場の建設料に使うというので、もし球団が欲しくない人はフェニックスから少し外に出れば2%安くなりますからということでやったら、
これ大体1年間やって、メジャーリーグのチームを持つのに必要なお金を貯めようとしていたのが、大体半年で出てきたんですね。みんなが球団欲しいからフェニックスで買い物しようというふうに、逆に外からもやってきたという。
こういう動きがアメリカにはあるんですけども、日本の場合はどうもスポーツに税金を出すとなると、なんで企業に儲けさせなきゃいけないんだというような声が出るんですね。
ですから、税金をスポーツに使うというのは、ヨーロッパのサッカーのチームなんかもそうですし、アメリカのフットボールでもNBAのバスケットボールでもベースボールでも全部税金が出ているんですけれども、どうも日本ではプロ野球にはやっぱりなかなか出ない。
Jリーグに若干の援助を各都市でやっているところもありますし、それからプロ野球でも日本ハムファイターズの作った新しい球場ですね、スタジアム、そこには土地の税金ですね、固定資産税であるとか、そういうことの優遇措置は出ているんですね。
日本プロ野球の所有構造と公共性
ただ、どうしても日本の場合はプロ野球というのに税金を出すと、上の球団に対して企業に対してどうして援助しなきゃいけないのかというのが出てくるんですね。
ですからそこら辺もプロ野球が組織を変える時期にそろそろあるんじゃないかなと。
ですから地方で図書館を建てるとか美術館を作るというのに反対運動はあんまり出ないんですよね。
ところがスポーツには反対運動が出るということは、今一体スポーツを誰が持っているのかという時に、それは上の親会社の持っているものじゃないのという意見が出るんですね。
それをやめようとしたのがJリーグですね。
Jリーグですと市民の中でやろうと、だから地方公共団体も応援してくださいよということにしてやってたんですけれども、プロ野球だけはそうはいかなかった。
なぜなきゃいかなかったかというと、そういう考えがなかったんですね。
ただ考えがちょっと惜しかったのは、職業や野球を作る時に、やっぱり野球というのはスポーツというのはみんなのものだと、公共のものだから公共の企業しか持っちゃいけないということにしたんですよ。
それで新聞社と鉄道と映画ですね、その企業が持つことになったんですね。
唯一の例外が戦後すぐになって太陽漁業が出てきたんですが、これはクジラを捕るというのでもう半分公共企業であったということで、公共企業が持つから公共のスポーツを発展させようということで始まったのですから、
これは1969年にロッテ、これは私企業が初めて球団を買うという時になった時に大問題になったんですね。
新球団をリーグ全体で支える仕組み
これ意外と忘れている人も多いから、あれなんです、あえて言いますけれども、私企業が持ったら勝手なことばっかりするからダメなんじゃないかということになった。
これはそのあたりの考えから変えなきゃいけないですね。
はっきり言います、勝手なことをやっている企業って、どっちかというと新聞社の方にあるんじゃないかななんて私なんか思ってしまうんですけれどもね、プロ野球だけ見ていると。
同意しますね。
そのあたりを要するに親会社が持っているスポーツだということをやめて、みんなで育てるカルチャーだと、文化だと、それをやるならば、そうならば税金の援助も出るだろうと。
だったら12球団を16球団に増やす一歩にもなるだろうと、私は思いますね。野球クジでトトの野球版が始まる可能性が出てきたんですけれども、それでお金をもらうよりも、もっと公共団体、地方自治体と一緒に握手をして発展する野球の道というのを考えてほしいと思いますね。
そうですね。2軍の方では畜生に導入されているので、ああいうのが1軍の方でも変革としていくといいなとも思いますよね。
ただ2軍でも新しく入った球団どちらも2球団最下位でしょ。
そうなんですよね。なかなかね。
可哀そうなのは他の球団から選手を出してあげないからなんですよ。
そうなんですよ。
メジャーリーグだったら新しい球団に対して選手を出しますからね。
みんなで野球を盛り立てようという、そういう考えを日本のプロ野球も持ってほしいですね。
そうですね。
玉木さんありがとうございました。
どうも失礼しました。
この時間は玉木雅之のキャッチアップをお送りしました。