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毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Up、 スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
大谷選手の活躍もすごいですね、連日ね。
そうですね。
メジャーでの活躍も目立つんですが、
今日はメジャーの野球のピッチコムの話をしたいと思います。
ピッチコムって聞かれたことあります?
何ですか?ピッチ、クロックっていうのは話題になってますけど。
クロックっていうのはね、15秒以内とか20秒以内、
ランナーがいるときは20秒以内に投げなきゃいけないってことなんですが、
ピッチコムというのは、例えばピッチャー大谷投手がですね、
左の肩をよく首をかしげたりしてるのを見たことありません?
ああ、はいはい。
そういうのは、そこに受信機がついてるんですね。
受信機と送信機が。
それで自分が投げる球のサインをキャッチャーに送ってるんですね、大谷選手の場合は。
もちろんキャッチャーからもそれを送ることができますし、
キャッチャーからの送る信号はセカンドとショートとセンターの人にも受信できるようになってるんですね。
それは会話でやりとりできるってことですか?
いや、会話でもできます。
だから耳に小さなイヤホンつけてる選手もいます。
それで会話でもやるし、それから腕にある信号ですね。
ブルブルっと震えたりする。
それでも伝えられる。
これね、実はこの無線でサインをやるっていうのは、
メジャーの場合は去年1年間マイナーで実験をして、
ピッチ、クロック、投球を早くしなきゃいけないっていうのをルールにするために、
こっちの方も許可しましょうかというので去年1年間実験してるんですね。
それでこれは有効だというので作ったんですが、
実はこのピッチ、ロックというシステム、日本の方が早かったんです。
日本?
ものすごく早いですよ。
私、実は現場見てるんですよ。
え?いつからやってました?
1985年頃に。いや、やってないんですよ。
要するに機械。
無線を使ったサインの交換。
私、実は偶然なんですけども、1980年頃に大知県で行われたハンキューブレイブスの、
古いですね、ハンキューブレイブス。今はオニックスになってなくなりましたけども、
上田監督がいた頃なんですけれども、
あるスポーツ用品のメーカーがですね、キャッチャーミットとグローブを持ってきて、
そこにボタンが付いてるんですね。
キャッチャーミットのボタンをいくつか押すと、
それが直球であるとかカーブであるとか、スライダーであるとかっていうのが伝わると。
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ピッチャーが持っているグローブにそれが色で伝わるという。
それを開発したので持ってきて、使ってみませんかっていうことをやったんですね。
私、その真横にいたんですね。
その時、上田監督は何と言ったと思います?
グローブを実は、はっきり言いますと、投げ捨てました。
不評だったんですか?
ただ一言、あかんって言いました。
なぜダメなんでしょう?
なんでダメだったんだろう?
相手にもバレたとか?
いやいやいや、バレないですね。
グローブですからね。
色で伝わるって言うんですからね。
何がダメだったんですか?
無線で伝わるんですけれどもね。
上田監督のその時言われた言葉は、私はっきり覚えてるんですけど、
これはジャミングでダメだって言ったんです。
ジャミング?
ジャミングってわかります?
なんですか、ジャミングって。
妨害電波。
あ、混線するってことか。
すごいですね。
実はジャミングなんて言葉も上田監督がご存知だったし、
妨害電波を出すってこともご存知だったんだけど、
実はそれをやってたんですね。
当時のパリーグはすごくサイン盗みっていうのが発達してまして、
ヘルメットに耳当てのついたところがありますね。
その耳当てに実は受信機をつけていて、
耳の投球が何であるかっていうのをスコアボードの中から
キャッチャーのサインを盗んで伝えたりもしてたんですよ。
知らなかった。
あんなことやってたんですか?
やってました。私自分で取材しましたからよく知ってますね。
その時にですね、ネット裏で実は妨害電波出していた人もいるんですね。
その人は金鉄バファロンに当時いたスコアラーの方だったんですけどね。
そのね、また妨害電波を出す機械が単純なんですよ。
昔、缶ピースっていうタバコのピースのピース缶ってありましたよね。
その缶の周りにコイルを巻いてですね、中に電磁石を出し入れするような
そんな機械だったんですよ。
それだけでもう?
それだけでもうキーンという音が発するらしいんですね。
ですからその音がキーンと発せられたら
バッターボックスにいたヘルメットをかぶったある選手がですね
なんか目にゴミが入ったようなふりして
ヘルメットを取ったのを覚えてますね。
きっと耳が痛かったんでしょうね。
そういうことが結構行われていまして
当時のもう一人の監督も亡くなられましたけれども
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野村勝也さんなんかは文章にちゃんと書いてますね。
そういうスパイ行為をした後に無線で
選手の足につけた受信機に振動で伝わるっていうね。
ブルッと一回だったら直球で、ブルブルっとなったら変化球だと。
いうようなこともやっていたそうです。
これで野村勝也さんが本にも書かれていて
どこで発見したかというと
大きなキャバレーなんかでホステスさんを呼ぶときに
お客さんが別のお客さんが来たから
いなさいとは言えないので
それを無線でやってたっていうんですね。
それは腕につけた無線でブルッと震えたら
戻ってきなさいという意味だったと。
それを知った野村さんが
これが使えるっていうので使ったっていう。
なるほど。それを野球に入れてみようと。
でもそういうのって公然とやってよかったんですか?
それとも隠れてやってたってことですか?
当然隠れてやってました。
ファンも知らない人も結構いるんですかね。
私それをものすごく取材しまして
やっぱりサイン盗みの天才みたいな人がいっぱいいたんですね。
コーチの中に。
今でもそうですけどキャッチャーの方っていうのは
結構真夏でも長袖着ますよね。
あれなぜか分かります?
これもサインに関係がある?何か仕込んでる?
サインを出すときに
サインというのはグーとかチョキとかパーで
出す場合が多いんですけれども
そんなものを見ようとするよりも
その時の腕の動き
腕の筋肉の動きでグー、チョキ、パーが分かる。
握るとちょっと筋肉が隆起したりとかね。
それでその筋肉がどう動いたときは変化球だとかいうのが分かれば
それをベンチから見ていて伝える人もいたとは。
その動きを見せないために長袖で。
長袖で。
今はどこまでそれが進んでいるか分からないんですけれども
これ日本のプロ野球の場合は全部隠れてやってたんですよね。
そうだったんですね。
それをアメリカのメジャーなんかは
みんなで無線を使ってやったら試合が早くなるのでやりましょうと。
もちろん妨害電波なんか出したらアウトですよね。
そうですね。
それを表にしたらこれだけ試合も早くなるし
楽しくもなるし面白くもなるということで
隠れてやるのはちょっと日本が勝利史上主義と言いますかね。
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相手に行かないまま自分たちが勝とうとするんですよね。
みんなで野球をもっと盛り上げていきましょうという風に考えて
こうやったら多分面白いことになったと思うんですよ。
やっぱり日本は忍者文化がありますから
ちょっとおんみつ行動したくなるんじゃないですか。
それ面白いですね。
結論はそれですからね。
今度は大レグメジャーのテレビ見られる方はちょっと見てみてください。
そんな動きを何投手なんかがしているか面白いですよ。
玉木さんありがとうございました。
失礼しました。
スポーツ文化評論家玉木正幸さんでした。