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毎週水曜日のこの時間は、玉木正之のCatch Upです。スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。
今日もよろしくお願いいたします。
今日はどんなテーマですか?
今日は佐々木凛太郎さんの話題。
すごいですね、スタンフォード大学に進むという。
これは別に野球だけで進めるわけではないんでね、勉強しなきゃいけないんで。
実はスタンフォード大学のアメリカンフットボール部がありまして、カーディナルという名前が付いているフットボールなんですけれども、
ここにオフェンスのアシスタントコーチで、川田さんという、川田剛さんという日本人の方がおられるんですね。
その方と話を聞いたことがあるんですけれども、ものすごくよく勉強しているらしいですよ。
アメリカンフットボール部の選手の人も。
スポーツだけに専念していればいいってわけではないんですね。
試合前のロッカールームでほとんどの人が本科レポートを読んでいるという。
試合直前も勉強しているんですか?
そう。
というような話を聞きましたしね。
これから佐々木凛太郎さんも大変だと思うんですが、この野球選手、アメリカのメジャーの選手なんかで、
例えばメジャーリーグっていう映画はご存知で覚えておられますかね。
何かワイルドシングというマーチンシンガーがやったピッチャーがですね、
何か乱暴者で勉強なんか全然関係ないっていうイメージがあったんですけれども、
メジャーリーグの選手にもそういうイメージはあったんですね、かつては。
それが誰によって覆されたかっていうのがあるんですけれども、
分かります?
誰でしょう?
かなり古い話なんですけれども、ベイブルースと一緒にヨバンバッタを打っていたルーゲーリック。
ルーゲーリック?
この方がコロンビア大学出身なんですよ。
名門ですね。
それこそIBリーグの大名門の大学ですね。
これでメジャーなんかに進むなって言われてたんですけれども、
お母さんが肺炎で病院に入院しっぱなしで、
お金が必要だっていうんで入ったところが大活躍をする選手になったということですね。
この方は教養ももちろんある方で、奥さんもそうなんですけれども、
オフになると必ずメトロポリタンオペラでオペラを楽しんでいたという。
それで新聞記者の方が守備は何ですかって聞かれたときに、
ワグナーのトリスタントリゾルデを聞きたいって言ったんですね。
それを分かる人が少なかったというのが非常に有名になりまして、
このルーゲーリックという方の存在から、
アメリカでも別にスポーツだけやってりゃいいんじゃないというようなことが当たり前のように広がったと。
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それでメジャーリーグでは奨学金制度がありまして、
高校卒業でメジャーリーグに入った選手がオフになって勉強がしたいというと、
費用は全部持たないといけないんですね、チームが。
そういう制度もあります。
ところが日本では野球選手なんかが勉強もしないといけないというイメージがちょっとなかった。
なぜなかったかというのを調べたんですけれども、
戦前のプロ野球選手っていうのは相当学歴高いんですよね。
みなさん東京六大学出身ですから。
慶応とか早稲田とか明治とかの卒業生が多かったんですが、
実はその人たちがプロに入ると全部OB会から除名されてたんですね。
要するに職業野球なんかに入っちゃいけないというわけですよ。
それでどうも学問と野球とかスポーツというものが離れたというようなイメージが広がったような感じがしますね。
これ結構面白いんですけど、戦後になりまして1968年にヤクルトアトムズ、今のスワローズの前身ですけれども、
そこにデイブ・ロバーツという選手が入ってきて、
この選手がオフになってもアメリカに帰らなかったんですね。
珍しいですね。
何してるんですかっていう質問に対して、上智大学の超高生になったと。
そこで何を勉強してるかというと、英文学と数学の授業を受けていたっていうね。
これが報道されて、1968年の話ですけれども、
それでちょっと大騒ぎになったことがあったんですね。
なんで大学なんかに行くんだという。
日本では考えられない。
それが徐々に変わってきたというのが、今の佐々木林太郎さんのスタンフォードに入学ということで、また大きく変わるんじゃないかと。
と私は思っているんですけれどもね。
そうですね。今の報じられ方を見ると、やっぱり日本にとっては未だに珍しいっていう見方が強いからこそ、こんな話題になるんでしょうからね。
でも日本でもね、例えばアメリカでは逆に先ほど言いましたメジャーリーグの奨学金制度がありますから、
大学の途中で中退してドラフトを受ける人が多いんですね。
それでプロ野球に入って、そこでちょっと活躍した後、行って終わった後、大学に戻る人も多いんですね。
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そういうのが結構常識でいて、広島カープが初めて優勝したときに、ホプキンスという素晴らしいホームランバッターがいたんですけれども、
この方は広島球場のダグアウトでも医学の専門書を読んでいたという人で、
それで広島カープを引退してから、医学部の大学に入り直して、医者、お医者さんになったという人ですね。
すごいなあ。
そういう方もおられますね。だからそこらへん平均で、生き生きができると言いますか、スポーツをやっていて、また戻って勉強もできると。
ラグビーで言ったら福岡ケンキさんみたいな感じですかね。
そうですそうですそうです。
そういうのが特殊な形じゃなくて、当たり前に勉強するならいいんじゃないっていうね。
日本では大学で終わったら就職しなきゃいけないっていうような、そこで勉強が終わってしまうところはありますけれども、やっぱり勉強っていうのは年取ってもずっとしているもんで、
私なんか大学途中で辞めましたから、いつまでも勉強しなきゃいけないという意識が残ってますんで、勉強を続けれますけどね。
それは素晴らしいことですよね、本当に。
ちょっと自慢させてもらいました。
大学は社会勉強する場だなんて僕は思ってましたから、本当に。
いろんな勉強があってあるから、いろんな勉強があっていいと思うんですね。
私なんか大学卒業してませんけど、大学の教授、客員教授は12の大学でやりましたけどね。
すごいですね。
でも大学で大学生を見ていて思ったんですけど、勉強しないですね。
それはスポーツやってなくても。
本読まないですね。
だから私の授業を受けた大学生にはとにかく本を読めということを言っております。
とにかく本を読まないと、字を読まないと、そして字がきちんと書けないと何も勉強はできないんだからということで。
そうですね。
ですからスポーツと勉強が両立しないとかね、そういうことを言うこと自体がおかしいんですよね。
そもそも。
だって大学生若いとき時間いっぱいありますよ。
本当そうなんですよ。
社会人だったらやっぱり時間少ないですからね。
社会人になってから大学生に戻りたいって私一回思ったことあったんですけどもね。
もう一回中退したらこれはバカにされるだけだと思って辞めましたけどね。
でも佐々木林太郎さんをきっかけにして、日本でも日本のスポーツマンも勉強するのが当たり前だと。
大学行きながらでもスポーツはできるんだ、何でもできるんだというそういう形が常識が広がるといいと思いますね。
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そうですね。その進路の先での活躍っていうのもね、期待したいなと思います。
はい、期待したいですね。
玉木さんありがとうございました。
はい、どうも失礼しました。
この時間はスポーツ文化評論家玉木正幸さんでした。