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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
今週、水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
はい、おはようございます。よろしくお願いします。
私のYouTubeもなかなか発展しておりまして、今出ているのは、玉木のスポーツジャーナリズムというんですが、
ゲストに歴史家の伊沢本彦さんを迎えまして、スポーツを歴史から考えようというのをシリーズでやっていますので、
もしよかったら、たまきまさゆき.comで観ていただくようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
ということで、今日はちょっと面白い話なんですけれども、
今、メジャーのヤンキースで魚雷型バットが流行っているのをご存知ですか?
ちょっと、今日ちょうど読売新聞の紙面にも載っていたんですよ。
トルピード型バット、トルピードという魚雷なんですけれども。
ものものしい名前ではありますけど。
魚雷のようにすごいんですけれども、バットの中心よりも先の方が細くなっているんですよね。
通常は先端が一番太くなっていますよね。
先端を太く重くして遠心力でバットを振るというのは普通なんですが、
科学的に考えてみると、バットに当たる、ボールが当たる場所ですね。
それは先端にはほとんど当たらないと。
だから当たらないところは軽くして、内側で早く回した方がいいんじゃないかということで、
そのトルピード型バットをヤンキースがどんどん使い始めて、
開幕3試合で15ホームラン。
15!?
そうですね。
開幕3連勝はそうなんですけど、これちょっと打ちすぎですよね。
すごいですね、バットの効果。
トルピード型はそれでものすごく注目されているんですけれども、
ヤンキースの主砲のジャージ選手は使ってないんですね。
やっぱり使ってなくても上手い人は打つんですよ。
ジャージ選手は3試合で4ホームは打ってますからね。
ただバットの新しい形っていうのは、最近あまり騒がれませんけれども、
いろいろあったんですよね、昔から。
いろんなバットが。一番有名なバットとか何か思いつくのはありますか?
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すごく派手なバットがあったときあったんですよね。
派手なバット。
誰だったかな。新城さんだったかな。
一番派手なバットを使ったのは新城選手ですね。
そうですよね、新城さん。
オールスター戦だけなんですけれども、金色のゴールデンバットというね。
これは昔の人しかわからないという洒落なんですけれどもね。
黄金バットね。
これを使った。これはただしオールスター戦だけで公式戦は違反なんですよね。
だから特別に使った。
これは2005年に新城選手使ったんですが、
新城さんは翌年にも虹色のバットを使ってますね。
そうでしたっけ?すごいな。
ただすいません、結果がどうかというのはどこを調べても書いてなかったので、
よくわからないんですが、
日本のバットで一番有名なのは西鉄ライオンズの大下選手の青バット。
それといわゆるジャイアンツの川上選手の赤バットですね。
ジャイアンツの川上選手の赤バットは野球博物館に今も残ってるんですけれども、
誰がどう見ても赤に見えない。
どういうことですか?
もうね、茶色でもっとくすんでるんですね。
色が剥げちゃったとかそういうことではない?
これ大下さんにご存知の方から聞いたんですけれども、
大下さんの青バットは新中軍のペンキを分けてもらって使ったので、
青色が綺麗に残っているけれども、川上選手のは国産のペンキを使ったので、
すぐに剥げてしまったという。
こういうことらしいですね。
当時の品質の差。
この青バットと赤バットを見て、
奮起したのが阪神タイガースの藤村不明という選手で、
この方の使ったバットが、
ひょっとして今、年寄りの方には一番有名なのか知らないけれども、
ものほしざおというバットですね。
長かったんですよね。
長かったんですね。
長さが37インチですから93.98センチ。
一般的にはどれくらいなんですか?
83センチから85センチなんですね。
10センチ長い。
だから10センチ以上長いという。
今シーズン大谷選手が長いバット、
いつもよりも去年までよりも長いバットを使っているんですが、
それでも87.5センチぐらいなんですね。
ですから93.98センチでかなり長くて、
藤村さんは青バット赤バットに対抗して、
ものほしざおバットを使ったんですが、
打席に入るときにキャッチャーに、
お前ぶつかるから後ろに行けって言ったらしいですね。
そうですよね。
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そしたらそのバットを見てキャッチャーが少し後ろに構えたという。
これでピッチャーも投げにくくってホームランを打ったというような、
これは神話が逸話かよくわからないんですが、話が残っております。
そんなバットもあったんですけれども、
ヤコルト・ソワローズの若松選手、古いですけれども、
シュイーダー社にも何人か。
ヒットを量産する人がよく使ったのが、
ツチノコバットとかね。
ツチノコバット?
握りのところまであまり細くならないバットを使ったというのが残ってます。
これはね、実はタイカップ式バットというのとよく似ていまして、
タイカップというのは戦前の一番古いアメリカで、
ピート・ローズに抜かれるまでの4000本アンダーを打った、
ヒットを量産した有名な選手なんですね。
ですから握りが太くて、ホームランは打てないけれども、
ヒットをたくさんミートして打てるという。
これは古くはハンキューブ・レブスのトルヨーだった福本さんなんかも使っていまして。
その時に握りは太くて重くしたんですね。
1キロぐらいのバットを使っていたという。
それでヒットを量産してホームランは出ないけれどというようなので、
ツチノコバットとか、あるいは別名すりこぎバットとも呼ばれたそうです。
すりこぎと言っても今は通じないかもしれないですけれども、
お味噌を作る時にごまをする時の、ごますりとすり棒ですりこぎのことですね。
すりこぎバットと言われる。
そういうバットはいろいろあったんですが、野球が始まった頃にはまだ丸いバットというのがなくて、
四角いバットが結構出ていたらしいですね。
どうなったんですか。
これは当たるとどこに行くかわからないということもあって、
なかなか面白かったという記録も残っているんですけれども。
角に当たった時とかですね。
そうですね。どうなるんでしょうね。
今はルールでは四角いバットはいけないとは書いてないんですよ。
そうなんですか。
使ってもいいんですか。
だから大谷選手がバットをうまく使うためにクリケットバットを使ったことがありましたですね。
平らな板になっているというバットをまっすぐ出すためにクリケットバットで練習したということがありますけれども、
そういうバットを使っても別に悪くはない。
ただ太さだけが決まっているんですね。
太さだけが決まっていて、2.61インチ、6.6センチよりも太いものはダメだということが決まっていますね。
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形の長さはあまり決まっていない。
そうなんです。それと1本の木から作らないとダメだということも決まっているので。
かつて圧縮バットというのがあって、2枚のバットを接着剤で止めたという。
そしてプラスチックの強化プラスチックを流入した、これは圧縮バットと呼ばれていましたけれども、
これも今は禁止されていますね。
ただ私、魚雷バットによく似たバットを見たことがあるんですよ、20年前くらいに。
誰が使っているんですか。
高校野球の金属バットで内角打ちバットというのができたんですよ。
これは水野社が出したんですけれども、それを高校生が練習しているので持たせてもらったんですが、
長さが多分60センチくらいかな。
短い。
そして先が細くなっていて、要するに真っ直ぐ振ると内角にボールが来たらそこに打てるという。
内角は全然打てないだろうな、これでは。
そういうようなバットがあったのも確か内角打ちの練習用のバットでできたという。
それによく似たのが今回のトルピードバットなんですけれども、さて流行するかどうか。
主流になっていくのか。
今シーズン取り入れようかと思って実験しているらしいですよ。
それが日本のプロ野球にも来るかもしれない。
来るかもしれないですね。
バットの見方、どんなバットがあるのか、これからテレビで見るときもバットの形見てみてください。
道具にも注目すると面白いかもしれませんね。
面白いですね。
玉木さんありがとうございました。
失礼しました。
この時間は玉木雅彦のキャッチアップでした。