会社紹介と新技術の概要
Location Weekly Japan です。今日は、タップアラウンドの安藤さんにお越しいただきました。 安藤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。安藤雄太と申します。
では、会社紹介と自己紹介をお願いいたします。
私、安藤は、株式会社タップアラウンドという会社を設立しております。
ちょっとまだ、そこまで規模が大きくない会社ではございますが、
ちょっと面白い記事情報に関する技術を研究して、それを実用化しようとしている会社でございます。
どのようなことをやっているかと申しますと、位置情報といっても、
位置情報といっても、皆さんは移動経路をイメージされるのではないかと思われます。
また、あるいは屋内だったら、屋内の地図の中のどこの場所というようなイメージをされるのではないかと思っております。
実は、私どもの会社は、この位置情報というものを、移動経路なしでやってしまおうということを考えております。
移動経路なしで、さらに申し上げますと、設備投資なしです。
追加の設備投資なし、移動経路なし、設備投資なし。
はっきり言って何言っているのか、全然わからないと思われますが、これでやれることを実証しております。
空間特徴量としての電波活用
面白いですね。ぜひ概要を教えてください。
はい、ありがとうございます。
概要と申しますと、世の中にはWi-FiとかBluetoothの電波が、ありとあらゆるところで飛び交っております。
たまに田舎とかに行くと、全く何もないすごくクリアなところが、本当にスペアで見るとすごくクリアなところがあったりするのですが、
とにかく、位置情報の需要が大きい都心部とかになりますと、とにかく電波がもうあちこちで飛んでおりまして、
そこら辺にある固定の電波局であったりとか、お店のWi-Fiであったりとか、事務所のWi-Fiであったりとか、
あとはそのユーザーが適当に持って歩いて回っているポケットWi-Fiみたいな、あいった電波がもうとにかくよく飛んでおります。
この電波のパターンそのものを空間特徴用として使うということを考えております。
もちろんこの空間特徴用を使って、緯度経度に落としちゃうということはもう昔からやられておりまして、
私も大学院以来にこれの研究をしていたのですが、途中でですね、これ緯度経度いらなければなっていうことを、緯度経度に落とす必要がないんじゃないかということを考えました。
つまりこの空間特徴用をそのまま使ったらどうなんだろうということを考えました。
例えばWi-FiとかBluetoothとかって基本的に固有のIDを持っています。
BSSIDとかMacアドレスとか言われるものが持っておりまして、それが私は何々ですみたいなことを常に電波として発信しております。
ビーコン信号とか放置信号とかそういったようなことをいうふうに言うのですが、
それを基本的に無線通信機というものは周りに対して自分の存在を主張する電波を発信しております。
じゃあこのBSSIDは当然その端末スマホとかも使うと取れるわけですね。
だいたいそれがそもそも周辺のWi-Fiを検索すると何かいろいろ出てくると思いますけど、この信号の中にこのBSSIDというものも含まれております。
このWi-Fi情報をサーバーにそのまま投げます。
そのサーバーの中でこのBSSIDもしくはMacアドレスと例えばURLが対応しているといったようなものがあったといたします。
そうしますとWi-Fiの電波を受け取って、それを直接的にURLに変換してスマホに戻すというようなことができます。
そうすると例えばQRコードいらないんじゃないかとか、お店に入ったらもうすぐメニューボタンがポチッと出てくるですとか、
あとは屋内に入ったらコーナイズを1タップで取ってくるとかいったようなことができるようになります。
実を申し上げますと、私はずいぶん昔になりますけど、
ショッピングモールで買い物をしていたときにここはどこなんだろうと迷子になっちゃいまして、
コーナイズをスマホで探したら1分くらい検索するのにかかりました。
1分かかりますし、入力を聞いて開ければいけない、なんて面倒くさいんだろうと思っていたら、
その5秒くらいにこれ電波のIDとURLがくっついていたら、
これ電波の情報を送るだけで処理に取れるんじゃないかなということを思いつきまして、
すごく面白いので、もしかして特許になったりするんじゃないかと思いまして、
そしたら家族なんか特にどこかにあるんだろうみたいなことを言うんですけど、
探してもないので、いけるんじゃないかと思って、
フェンリッシュフォーディの扉を叩いたら、いけますと言われちゃいまして、
じゃあやってみようかと思いまして、今、事業に入っております。
技術の応用とiOSの制約
これをさらに応用して、例えばWi-Fiのスキャン情報とかそういうのを見るんですけど、
スキャン情報を例えばずっと定期送信したりすることによって、
実はユーザーとユーザーの近接度を測ったりすることができたりとか、
あとはその電波情報に対してメッセージをくっつけてサーバーに投げて、
さらにそれを電波情報を使って取ってくるといったようなこともできるようになっております。
こちらもいろいろと研究している過程でいろいろ応用方法について、
ちょっと特許化したりはしているといったような状況でございます。
例えばこれ、イーロンマスクのXなんかとか、あとはそのインスタグラムとかなんかと組み合わせると、
最高に面白い世界が作れるんじゃないかなと思っております。
ちょっとこれが厄介な事情によってまだできないところが、技術的にではなくて、
ちょっと阻害されているところが、iOSの規約によってちょっとこれができないといったようなところがありますので、
これをどうにかできるように回避する。
もしくはちょっとアップル社に問い合わせで何とかできないかということをちょっとお願いできないかとか、
そういったことを考えていたりします。
まあちょっとそういった状況ではございますが、このような形で空間そのものに、
それこそ貼り紙をしたりとかメッセージを書いたりとか、
あとはそのURLを貼ってそれで取得してきてといったようなことができるようになる世界はもう、
技術的には全く問題なく作れるようになってはおりますので、
それをなるべく早く実用化して皆様にもっと鮮明な社会を提供できる、
そんなようなことを目指して我々は頑張っております。
実用化におけるプライバシーと許諾
はい、ありがとうございます。
私が正確に理解できたかどうかはあれなんですけれども、
そうですね、既に飛んでいる電波に対して、
そのIDに対して付帯するメッセージだったりそういった情報を付与することで、
言ってしまえばアプリもいらないし、
ウェブアドレス、URLを返すことでクーポンを出そうと思ったら、
そのウェブ上でクーポンを出すとか、そういったことが実現できる。
その技術は既にあって、
電波もたくさん飛んでいてっていうお話なのかなと思っていますが、
どうなんですかね、これを実用化していく上で、
個人情報というか、こういうデータをこういうふうに使って、
特定のユーザーにアプローチしますよっていうことの許諾っていうのは、
どこで取る感じになるんですか?
基本的にはそれは初期段階でも、
こういうふうに用途に使いますといったようなところで、
もう許諾を取るしかないと思っております。
使い方によってはすごく個人情報というか、
まる裸になってしまうレベルのものが取れてしまいますので、
それは本当に扱いに気をつけないといけないということが、
我々も重々感じております。
そうですね、やっぱりなかなかそれが社会実装に進んでいく上で、
やっぱりしっかりとプライバシーを整理できている、
またオプトインしている状態であるということは必要になると思うんで、
今の事例で言うと、例えばウェブアドレスURLを返されるときに、
そのURLタップしたら最初に許諾が出てくるとか、
そんなイメージになりますかね。
というよりは、さすがにアプリとか使う必要がどうしてもまだありますので、
OS単位でMacアドレスとかWi-Fiの電波の情報というものを特定のURLに送る、
要するにサーバーに送るといった機能はさすがにございませんので、
それはアプリをインストールして使うにあたって、
許諾を取っていくというのが基本になっていくと思っております。
実はその端末のローカル内だけで、
自宅と職場は判定可能ですので、
そういったコアなところはもう取らないみたいな対策を取っていこうと思っております。
そうですね。多分技術的なブレイクスルーには、
こういったプライバシーへの配慮みたいなのが特に近年では伴うというか、
しっかりと向き合う必要があるかなというところで、
ちょっと先に挙げさせていただきましたけれども、
それができている前提として、
活用事例:広告効果測定
具体的にはどういった業種・業態での活用を見込んでいらっしゃるんですか。
今の事例で言うと小売りなのかなと思ったんですけど、
他にもあったりするんでしょうか。
最終的な目標としましては、
ユーザーコミュニケーションアプリにこれを実装いただいて、
それこそその場所に自分のメッセージを貼り付けるとか、
周りのメッセージを読んでいくとか、
それこそ同じ空間内でだけタイムラインを形成するとか、
そういったこともできますので、
最終目標としては、
そういうユーザーコミュニケーションアプリとか、
そういったところへの実装を見込んでおります。
ただそれと抵抗して、
例えば小売りですとか、あとは観光ですとか、
そういったようなB2C型のビジネスに対して、
どんどん実装できていけばと思っております。
たださらにその前段階といたしましては、
どうにかしてインフラを作るのではないと、
やっていくのが難しいのかなということをちょっと思っておりまして、
するとまずそれをやるためにも、
例えば広告用の広告効果測定とか、
そういったようなこともやっておりまして、
例えばその駅構内で特定の看板とかポスターとか、
いわゆるOOHと呼ばれるものがあって、
それの効果確定が非常に難しいという課題がありましたので、
それを電波情報を定期送信する端末を、
1万台ぐらいとか10万台ぐらい使ってやっていくことによって、
実は東京とか池袋とか、新宿、渋谷といった、
あとは横浜などのすごく込み入った空間での
効果測定もできるといったことを考えておりまして、
これに関して一応実例がございます。
ちょっとその辺を教えてください。
2010年ぐらいに広告をある会社と提携しまして、
駅のいわゆるOOHがある場所の電波情報を全部取得しまして、
それをこのOOH取得の電波情報というリストを作成いたしました。
その広告リストと、あとはそのユーザーが定期的に
そのWi-Fiスキャン情報をアップロードするアプリを作りまして、
それをユーザーが送ってくるテストユーザーですね。
パネルって呼ばれる方ですね。
パネル用のアプリを作りまして、そのパネルの方が適当に
あちこち歩いて電波情報を送ってくるのですが、
それと広告のOOHの電波情報というものを比較しますと、
座標計算なしでこれ大体どれぐらい見ているかというのが
おおよそ分かってくるというものになります。
BSSIDの数が何個あっているか、
あとはそのBSSIDの広告取得時の電波強度と、
あとはそのユーザーが送ってくるWi-Fi情報に含まれる電波強度、
これを組み合わせることによって本当に目の前にいるのか、
あるいはちょっと遠くにいてそこまで見ている可能性はないのか
ということをおおよそ判定することができますので、
これを使って広告効果測定をやっていたといったことがございます。
ありがとうございます。
活用事例:ユーザー行動分析とインバウンド
他に広告関連以外でも活用のイメージってあったりするんですか?
そうですね。広告以外とかですと、
これが意外と大きいのかなとは思っておりますが、
例えばアプリに入れていただければ、
ユーザーがどんなふうな行動をしているかといったことが
分かってまいります。
もちろんこれ非常にフォアな個人情報に関わってくる問題ですので、
そこに対しては本当に配慮をしすぎる必要がございますが、
例えばある程度モニターがいるという前提でしたら、
だいたいこの時期にホテルに泊まっている人はどんな感じの人で、
あるいはここに来ている人は他にどこに行っているのかというのを
すごく簡単に抽出することができます。
例えばある観光地Aがあったとして、
Aに来ている人は他にどこに行っているのかということが
電波情報とユーザーの行動履歴というものを
付け合わせることによって抽出することができます。
他にも例えば、これはできれば面白いなと思っているところではございますが、
例えば観光客向けにWi-Fiルーターとか配ったりするといったことが
あるかと思われますが、そこに機能を追加していただくことで
例えばインバウンド向けのマーケティング施策といったものが
決定するためのデータというものが取れていくのではないかと
考えております。
なるほど、面白いですね。
活用事例:防災と接触判定
他に事例として防災だとか
そういったものでの活用とかもできそうな気がするんですけど
そういうのって何かあったりしますか?
一つ考案したものがございまして、ちょっと採用にはいかりませんでしたが
コロナウイルスも流行った頃のCOCOAというアプリがございましたが
あれの代用、もしくはもっと高度に接触を判定するアプリに
できたのではないかというふうに考えております。
COCOAのほうはBluetoothを使って
接触を図るということになっていたんですが
意外とあれができなかったりとかそういったことがあったと思っております。
弊社の方式を採用いたしますと
基本的にその電波情報を定期ソースにしていく形になりますので
それが合わさった、合わさっていないで
ユーザーの近接度というものは非常に簡単に関係することができます。
またそうしたときに、例えばここで発生したというのがあったときに
電波で全部追跡できますので
どこがクラスターだったのかとか
そういったこともわかるようなシステムを
COCOAで提案していたのですが
こちらは採用にはいかなかったという事情がございます。
技術的には結構うまくできたのではないかと考えております。
ありがとうございます。
今後の展望とSDK提供
ちょっといろいろ聞きたいんですけど
時間もあれなんで
最後に今後の展望というか
TAPラウンドとしてどうやって
展開していきますよというのをぜひ教えてください。
ありがとうございます。
私どもといたしましては
すごく技術的なところが一見意味不明なので
そこをちょっと
いや、そんな都合のいいことできるわけないでしょう
みたいなことをよく言われると言いますが
あとはこれ精度何メートルぐらい出るんですかみたいな
座標を使わないんですけど
っていうようなところが
なかなかご理解いただけないようなので
なるべくそこの周知を図りつつ
こんなことできますよといったことを
各社さんに提案していきまして
そこでたぶんまず最初はB2Bとか
そこら辺になるんじゃないかと思っておりますが
ビジネスモデルを確立いたしまして
その上でまたこちらの話になりますけど
Appleさんとかに何とかしていただけませんか
っていったことを
お願いするしかないのかなと思っております。
なるほど。ありがとうございます。
これ各アプリとかサービスに採用いただくためには
もしあれですかSDK提供してる感じですかね。
SDK提供しております。
今のところちょっとAndroidしかございません。
iOS用というのは
実はWi-Fiスキャン系の規制で全然できないので
今あるのはAndroidだけになっておりますが
それでも十分なマーケティングデータというのは
取れるんではないかと考えておりますので
興味のある皆さんはぜひご連絡いただければ幸いです。
ありがとうございます。
今日はタップアラウンドの安藤さんにお話伺いました。
安藤さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。