若返りの手術を身につけたということで、1917年から1923年までに1200例の手術をすべて成功させます。
あのさ、ちょっといいかな。成功というのは実際に効果があったってことなの?
効果があったというらしいです。
らしいのね。
ブリンクリーさんがそう主張しています。
主張してるんだね。俺の手術は全部成功やと。
そう、だってさ患者さんのコメントが25歳も若返ったぜとか、まるで別人のように力がみなぎるとか、
あまりにも素晴らしくて夢のようだって言ってるんですから、ほらもう素晴らしい。
えー、そうだ。
まあもちろんね、数百人死んでるんですけど。
あの深刻な感染症とかにかかって死んでんじゃないのそれ。怖いな。
肺結晶とかね。それにかかっていっぱい死んでて。
死人に口なしってやつやな。
はい、もちろんね、そんなことは公表しませんよ表には。
そりゃそうですよね。
でも中瀬子さんあれだね、まだ信じてないね。
全然信じてない。それが本当の話だったかどうかも信じてない。
これここまでウレ社の作り話じゃないの?これ。
違う違う違う。
今日のタネ本はポープブロックさんが書いた、ヤギの口眼を移植した男っていう本ですよ。
そのまんまやないかそれ。
はい、そうですよ。
そうなんや。実在の人物なんやこれちゃんと。
そうですよ。この400ページにわたる本をね、全部読みまして感動しました私。
今日はこれ言わなきゃいけないと。
感動するんや。俺今んとこ全然感動してないからね。
たまにやってくるウレシノさん一冊の本読んで感動したからそれを喋る回です今日は。
ウレシノが大好きなことを大好きなだけ喋るって回やね。
そうですね。
それ俺は我慢して聞くってやつやね。
我慢して聞け。
わかりました。
中坂さんこうやって信じてへんやん。やっぱり。
どうやって信じろっていうの?こんなのを。
理屈があるの?これちゃんとその効果があったっていうさ。
そうそうそう。ごめんごめんごめん。
エビデンスちゃんと言わないとみんな信じてくれへんもんな。
本当にエビデンスって言えんの?大丈夫?
あるある。だってほらこの本に書いてあったんやけどさ。
研究室の分析によると、ヤギの生鮮の90%はコロイド状のイオン化物質でできている。
それがラジウムのように放射物を発散する。
それには主要な3つの抗鮮が含まれています。
α鮮、β鮮、γ鮮。
これらはホルモンを生成することができ、
それが血流に流れ込むことで男性機能を回復させるのだ。
分かったかい?永瀬子さん。
お前さ、自分で何言ってるか分かってないやろ?今の。
なになになに?
自分で何を言ってるか分かってないでしょ?今の。
説明読んでて疑問とかないの?
書いてあることそのまま言っただけやろ。
だって患者がさ、まるで別人のように力がみなぎるって言ってんだよ。
そこにもう事実があるわけじゃん。
なんやα鮮、β鮮、γ鮮がヤギの口岸から出るって。
どういうことや?何言ってんの?マジで。
え?
おかしいよ、永瀬子さん。
これをエビデンスと呼ぶんだね。
分かりました。
分かった。
じゃあさっき進もうや。
これからもっと面白いことがあるんやろ?
ありますよ。
この手術1200例成功させまして、
その後1923年に自分のラジオ局を開設しました。
そうなの?ラジオ局を作ったの?
やっぱりほら、当時の最新メディアでラジオでさ、宣伝したらもっと人が来るじゃん。
なるほど、そういうことか。
自分のラジオ局やからさ、宣伝と宣伝の間にミュージシャンの演奏なんかを挟んだりして、
当時ほら、新しいメディアで音楽がいつでも聴ける、ラジオで聴けるってなるとさ、やっぱりみんな聴くじゃん。
そうだよな、確かに。
そこでラジオはもちろん大成功して患者さんも増えてきたということでございます。
さらに被害者が増える。
ブリンクリーさんね、このラジオ局でお悩み相談なんてのもやってまして、
例えばですね、手紙でね、ラジオ局にお便りをくれるわけですよ。
普通のお便り。
ある女性は手紙でブリンクリーさんに、
しょっちゅう腹痛を起こす6歳の娘について相談がしてきたと。
そのラジオでね、手紙を読んでブリンクリーさんはね、
あ、わかったと。この症状はお子さんのお腹に虫がいますということで、
虫くだしの処方薬94番をお求めくださいということで、
ブリンクリーさんもお金いっぱい持ってますから、
その辺にいっぱい薬局を作って、そこで94番をくださいということをリスナーに買いに行かせるわけですよ。
その他にも61番の処方箋だとか、処方薬7番とかね、いろいろありますんで、症状によってお買い求めいただくものは違います。
素晴らしいお医者さんですね。
それちゃんとした薬やったの?
もちろんですよ。内容は何も公表されてませんので、ブリンクリーさんを信じてください。
わかった。プラステポってことやな。
中瀬子みたいな信じない人がいっぱいいるからさ、
なんと1930年、カンザス州の医療委員会から、
気化学的で危険な医療行為として医師免許が剥奪されました。
そりゃそうでしょ。遅いわ。
ラジオ局ももうやっちゃダメっていうふうに言われちゃったんです。
そうでしょうね。
こうやってちょっと挫折を味わうわけですよ、ブリンクリーさんね。
挫折したよな、ここでな。
ただ、この敗北に甘んじることをゼトしないブリンクリーさん。
さて、その次にとった驚きの行動とは一体何でしょう。
ブリンクリーさんクイズです。
もう医者を辞めて、怪しい小薬みたいなのを売り出す薬屋さんになった。
なるほどね。
麻薬作ったりとか。
そういう、そっちの方で極めようと思った。
なるほど、やっぱり口うまいからペテン…ごめん、ペテン師じゃないこの人は。
ちゃんとした医者ですよ。
でもね、医者をちょっと辞めるっていうとこまではあってたな。
辞めなかった。
辞めてないんやけど、正解はね、カンザス州の知事に立候補するです。
そんな絶対わからんわ。
選挙に出ます。
でも医師免許を剥奪されて、多分その評判も地に落ちてると思うけど、そこで州知事になろうと思ったの?
そうそうそうそう。これね、本当にあと一期で州知事まで行く寸前だったの。
すげー、なんか知名度があったんかな、すごく。
そう、知名度があるのと、結局病院がめっちゃ繁盛して、患者さんいっぱい来るじゃん。
そうすると地域経済が潤うわけよ。
おー、なるほど。
地域の人たちは、この人は素晴らしいと、お金を我々に落としてくれると。
あーなるほどね、雇用も産んでるし、あーそういうことね。
ただね、この州知事に立候補したんはいいんやけどさ、当時の選挙、今はアメリカの選挙は分からんんやけどさ、
投票用紙に最初から立候補者の名前が書いてあって、チェックするタイプだったね。
ただ、ブリンクリーさん立候補者さんが遅くってさ、その投票用紙に名前が記載されてないということで、
その他の人っていう欄にブリンクリーって書けばOKだっていうことらしいのね。
日本の選挙だとさ、候補者名書くじゃん。
書くよね、書く。
あんな感じで書けばOKだと。
日本だとさ、例えば中瀬子が立候補したら、漢字で中瀬子って書いてもいいし、カタカナでもひらがなでも分かればいいってなるじゃないですか。
ところがこのカンザス州、ブリンクリーさんに当選されては困るということで、一文字もスペルミスがあったら無効としますという通達を。
そうだよね。一言一句違わずってことね。
そうそうそうそう。しかも投票3日前にね、それが通達されたもんだから、ラジオ局でさ、もう1日中ブリンクリーの正しい綴りをね、連行してたっていう噂がある。
でもさ、そんなに不利あったのにもう一歩で慣れそうってことだよね。
そう。あのね、当選者が21万票獲得したのかな。
で、ブリンクリーさんが18万票獲得してね。
すげえなそれ。
すげえ。で、推測なんやけど、スペルミスとかドクターブリンクリーとかドクターでつけちゃったら無効票になるのよ。
ああ、そうか。もう本当の一字一句ブリンクリーって書いたらオッケーってことなのね。
そうそう。で、それがどうも3万から5万票あったんじゃないかっていう噂もあった。
ああ、じゃあもうちょっとで勝てたんやな。
でさあ、どんな選挙手法を使ったらこんなことになるんやって話じゃん。いくら知名度があるつってもさ。
確かに。
この選挙手法、あれですよ。ラジオで人気があったアーティストをまず呼びまして演説会場に。まず演奏から始めると。
ライブなんや。
で、そこで人が来た後にブリンクリーさんがやってきて、演説ではね、もちろん民衆の不安を煽ります。
政府はダメだとか、あいつらは俺のことを落とし入れようとしてるとか。
ああ、なるほど。そういうちょっと陰謀論的なところから入るよね。
そう。で、オリシもさ、これ大恐慌の真っ只中なわけよ。1930年代くらいって。
なるほど。
だから今の政府とか役人を罵って調子のいいことを連発していくってことで、今のさ、ポピュリズムと一緒じゃないこれ。
すごいね。人の心を掌握する方法を知ってるんじゃないブリンクリーさんは。
そうなのよ。ナチスドイツと同じとかさ。ひょっとしたら今のトランプさんと一緒かもしれんな、やり方はな。
そうかな。我々には敵がいるみたいなね。
まあそんなこんないろいろやってきてんやけどさ、残念ながら選挙にも負けまして、意思免許も白雑されました。
ラジオ局も失ってしまったブリンクリーさん、残っているのは頭の中にあるアイディアだけになりました。2回目の挫折です。
さて、この状況でブリンクリーさんが取った行動とは何でしょう?
今度こそ真っ当な略材師になった。
ああ、改心したと。もう俺は真面目に生きていくしかないと。
そう、もうあかんと思って。もう俺は真面目にやろうと。
だからこんだけ詳細があったら真面目にやっても多分成功するだろうと。
なるほど、そうですね。不正解です。
ちょっともうさ、どうしたの?ブリンクリーちゃん。
正解はアメリカのお隣の国、メキシコにめちゃくちゃ出力の高いラジオ局を建てることでした。
諦めないね、ブリンクリーさんは。
諦めない。
すごいね。
そのラジオ局、地球で最も高出力なものを作りました。
当時、世界最強のラジオ局。
最強の。100万ワットっていう出力らしくてさ。
それはどれくらいすごいのかはちょっとわからないけど、すっごい遠くまで電波が届くってことやろ?
そう、あまりにも強すぎて、当時の記録によると、送信機が稼働すると近くにいる人の腕の毛が逆立ったり。
あとね、車のヘッドライトが勝手に点灯したり。
えー、すげー。
ベッドのスプリングがうなり出したり、電話してたら会話中にラジオの音声が割り込むといった被害が多数報告されてきました。
ちょっと面白い、それ。
でしょ?
面白い、うん。
じゃあ、どこまで届いたんだって話なんやけど。
どこまで行くの?
もちろんメキシコですよ。メキシコからアラスカまで余裕で行きます。
アラスカまで行くんや。
それも余裕です。
余裕なんやね。もうだから北米大陸、北米の部分をバンと横断してアラスカのところまで行ってもらうってことやね。
そうそう、行きました。
で、そのまま北極を北上していきます、ずっとね。
そうするとフィンランドを越えます。
フィンランドも行く。
ジャワ海を航海する船でも聞けました。
すげー。
で、面白いんやけどさ、当時のロシア。
そこのスパイが英語の学習に役立てたらしいよ、そのラジオ。
面白い。
たださ、放送されてるのはカントリーミュージックとヤギの口岸がどうのこうのっていう放送だけやからさ、このスパイ大丈夫やったんかなって気はするけどね。
このスパイはね、なんか知らんけども口岸とかいう単語を覚えたんやな、それで。
きっとな。
このカントリーミュージックってさ、今でこそ懐かしい感じの響きがあるでしょ。
で、当時もね、実はそんなに流行ってなかったらしいのよ。
大手のラジオ局とかはさ、全然見向きしなかったらしいよね。
何かなと思ったんやけど、やっぱり当時って、いわゆるクラシックとか高尚な音楽、そういったところをね、いろいろ流してたっていうのが多いんだと思うんよ。
流行りはポップみたいなんじゃなくて、もうちょっと伝統的な音楽が主流だったってことね。
主流というか、やっぱりみんながみんな全員ラジオ持ってるっていうよりも、ハイソサイティの人たちがやってたところが多いかもしれない。
その人たちはクラシックの音楽を聴いたりとか、オペラ聴いたりとか、多分そういう音楽に寄ってたってことやな。
でもやっぱりいろんな人が聴くじゃん。ラジオもさ、ほら日本のテレビが出始めた時も街頭テレビとかあったでしょ。
みんながそこに立って見てるみたいなね。
そうそう。そんな感じでみんながラジオを聴くっていう感じになった時に、民衆はクラシックなんかより明るく楽しいポップミュージック、カントリーミュージックの方が好みじゃん。
確かに。大衆受けするってことやね、そっちの方がね。
そう。だからポップミュージック、カントリーミュージックでブリンクリーさんのラジオが流行った人は、なんかね、当時でも100万枚以上のレコードが売り上げたとか。
すごい。
だから当時ブリンクリーさん、ポップミュージックの帝王って呼ばれることになりましたね。
そのでも、すごいね、それね。
だから本人はね、クラシックの方が好きだったらしいけどね。
そうだよ。くしくも人気のある音楽はクラシックではなかったって。
そうそうそう。ただ、ちょっと考えてほしいんやけど、今の音楽のルーツをたどっていくとさ、カントリーミュージックからロックって派生してきてるでしょ。
そうなん?
国民の音楽とぶつかって。
そうなんや。
だからロックってほら、プレスリーが有名でしょ、昔は。
そうですよね。
でもプレスリーってさ、今聞くとちょっとカントリーミュージックっぽいじゃん。
だから源流がそっちなんや。
そう。で、プレスリーはビートルズに多大な影響を及ぼしてるのよ。
ビートルズはエルビス・プレスリーをよく聞いてたってこと?
そう。あれを衝撃受けたって言ってるから。
そうなんや。
だからプレスリーがいなかったらビートルズもいなかった。ってことで、ひょっとしたらビートルズがいなかったら中坂の大好きなミスチュリもいなかったかもしれないね。
ああ、そういう可能性あるよね、普通にね。
だからさ、なんつーの?この人、ちょっと怪しい医者なんやけど、この人がいなかったら今のこの文化というかサブカルというか何も誕生してないんじゃないかっていう気すらするよ、俺は。
ああ、でもその通りなんじゃない?
うん。
それだって風が吹けばお経が儲かる的な話やもんね。
そうそうそうそうそう。
だって別にプリンクリさん、自分が儲かったらなんでもよかったわけで。
うん。
ね、偽者から始まり、なんなら殺人犯ですよ、彼は。
そうですよ、大量殺人鬼ですよ。
でも、それが副産物的にそれが音楽が融合する場所を作って、音楽を発信するプラットフォームを作って、それがむちゃくちゃ流行ってしまって。
そうそうそう、そういうことだね。
すげえ。
だからちょっとこの後はさ、ちょっとこうプリンクリさん、潮落していくのね。
え?なんで?めっちゃ純風満々じゃないの?ここまで来たら。
あの、1938年に医療詐欺で訴えられます。
むしろそれまで訴えられてないのが不思議でしょうがないんやけど。
なんかね、その当時の医療っていろんなものがありすぎて、抑制梱包しすぎててさ、医療詐欺とかなんとかって立証しづらかったみたいよ。
あるほど。他にも怪しい人がいっぱいおったんや。この人だけじゃないんや。
そう。その偽者というか怪しい医療を追っかけるジャーナリストみたいな人がね、アメリカにいたのかな?その人が終年でここまで追い詰めていったって感じ。
へえ、そうなんや。
そこの熱い物語はぜひこの本を読んでほしいんやけど。
へえ、なんかあっけない。終わり?この話これで。
そうそうそう。終わりよ。
ないの?ポイント的な一波乱二波乱ありました?みたいなのないの?もうさらっと終わるの?
そうかそうか。ちょっとさ、これ言い忘れてたことが一個だけありまして。
まあ怪しいな。それ何よ。
ちょっと本編のところを言うと、この人二世医者なんすよ。みなさんごめんなさい。
知ってるよ。最初からわかってるわそんなん。
え?ほんと?でもさ。
だってお前、医師免許買ったって最初言ってたやん。
そういえば言ってました。当時はね、金で買えたもんですからそこは。
でも手術しましたとか移植しましたって言ったけど、どんな手術かどうか全く触れてなかったじゃん。
触れてないよね。だって手術したって言ったってさ、どうやってやってたんだろうと思うよね。
そうでしょ。その裁判もこれ何日もかけて裁判やってるのもちろんね。
その中でどんな手術をしましたかっていう話がやっぱり尋問されるわけですよ。
するよね。
最初のうちはね、どういうふうにやってましたかと聞くと、
男性の口眼の特定部位を切開し、中身を少し取り出して穴を作り、そこの穴にヤギの生銭を入れますと。
生銭を入れるためのポケットを作るだけですよということで。
なんかちっちゃいじゃん、そんなこと言ったって。
傷口はそんなに大きくないってことね。
そうそうそう。ヤギがちっちゃいからって言ったってさ、どうやって入るの口眼がって思うわけですよ。
もちろんヤギはね、大人のヤギだとダメなので、生まれて3週間のヤギを使います。
大人のヤギだとダメ?
でかいから生銭が。
ああ、そういうことね。
ヤギの口眼を人間の口眼の一つに入れた後、反対側の口眼にもそれを入れるんですかって尋問者は聞きます。
ブリンクリさん、はいそうです。時には腹筋に入れることもあります。移植する場所は口眼だけではありません。
嘘やろ、そこで大暴露やん。
で、驚きのあまり腸内がどよめくって書いてある。
そりゃそうやろ。おー思ってたから。
えーそんなところにも?それは効果がありそうだなーって。
で、そんな感じでね、これはもう素晴らしい手術ですとずっと言ってたんだけど、最後の最後、
尋問者、もう何回も何回も、15回くらいかな、ヤギの生成について話を持っていって、最後ですよ。
最後にね、もうブリンクリさん疲れちゃったんですよ。尋問者が、あなたがやっていることはヤギから口眼を抜いて、それを人間の口眼に入れた切れ目にぶち込んで、また縫い合わせただけですかって聞いたら、
はい、その通りですってブリンクリさん答えちゃって、もうもういやもう楽にしてくれって感じになっちゃった。
あーそうなんや。すごい話やな。
それで全てが我解してしまうってシーンがクライマックスだね。
でも実際に移植してたんね、じゃあちゃんと。
実際に移植してました。もちろん効果はありませんでしたね。それはセボです、全て。
いやでもさ、ある一定数の人はそのレビューでさ、腰5つけてたんやろ?すごい回復しましたみたいな。それはまあ全部熱蔵ってこと?
熱蔵もしくはプラセボです。命があっただけでも滅拳門です。
だからさ、今でこそ男性機能の低下って、メンタルが大きいとかって言われてるやん。
俺はもうヤギのパワーをもらって最高なんやっていう男たちがまた復活してったんやな。
そうですそうです。だから今で言うとマムシドリンク飲みましたぐらいの勢いよ。
ああすごい。だからブリンクリーさんはプラセボをすげえ味方につけた男なんや。
この人ね、一番最初に就いた職業も偽製車の隣でうさん臭いセールスマンをやるっていうやつだったからね。
何売ってたか。
血水の詐欺師なんですよ。
何売ってたかとかあんの?
当時売ってたやつ?
当時はね、ありましたね。電気、グリーンビル電気治療所というところで働いておりまして。
そこでですね、バイオレット光線で個性、魅力、活力増進。
それ?今もありそうやな。
ありそうやね。
ありそうありそう。
で、そこで何をしてたかというと、そこのお医者さんね、治療室では次々と訪れる患者のお尻に色水をせっせと注射しています。
それは何ですかと聞かれれば、ドイツ産の電気薬品だと答えるのみですと。
これがいつだ?1913年ぐらいからだから、もう本当にこんなことしかやってなかったんですよ、ブリンクリーさんは。
ああ、すごいね、でも。
ここまでブリンクリーさんについて語ってきたんやけどさ、ゴブゴブで詐欺師やん?
いやいやいや、150%詐欺師やからこいつ。
ああ、そうだね、詐欺師だね。喫水の詐欺師ですね。
たださ、さっきもちょっと言ったんやけど、音楽の進化っていう観点で見ると、
ひょっとしたらオーケストラを過程に持ち込んだレコードの誕生とかさ、音楽を実質無料にしたナップスターと同じぐらいのインパクトがある人だと思うんやけどさ、
詐欺師だとしてもよ、今の音楽業界に革命を起こしたっていう点では、俺は注目すべき人物であって、果たしてだ。
この人はこの世に生まれなかったほうが良かったのか、それとも必要悪だったのかということを、ちょっと中瀬子さんの意見も聞いてみたいね。
複雑な気持ちになっています、今、とても。この人がいなかったら、これが生まれなかったって事象って世の中にいっぱいあると思うんやけど、
それが早いか遅いかだけの違いだって、いずれは生まれるべくして生まれたんじゃないかなと思うから、こいつは詐欺師だし、大量虐殺犯なので生まれなくて良かったなと思ってます、僕は。
なるほど、そうだね。遅かれ早かれ誰かが違う音楽の革命を起こしてたかもしれないからね。
そう、だから多分ね、別にこの人じゃなくても良かったと思うけど、ただ見習うべきことがあるとしたら、諦めんなってことやな。
そうだね。
あっち向かってく感じがすごいな、この人の。別にこの人にやったことを称賛するわけじゃないけど、すごく確信を持って前に突き進んでる感じがあって、その一点においてはすごいなと思った、本当に。
そうでしょ。でもさ、ナップスターズさっき例出したんやけどさ、あれも結局犯罪には違いないからさ。
犯罪やな。
あれがなかったらでも今サブスク流行ってますかっていう話もあるわけよ。
あるね、確かにね。
まあそしたらCDがあるからいいのか。
いやーでも分からんな。こういう人って多分他にもいっぱいいて脚光浴びてないとか知られてないだけやと思うけどさ。
たまたまこの人が脚光浴びただけかもしれないね。
そうだと思う。
真っ当にやってるビジネスって絶対あるからな。
あるよ。ただなんかすごい詳細もあったんやろね。だって詐欺師でもさ、すごく成功してる詐欺師とそうじゃない詐欺師がいると思うからさ。
あの人はすごい成功した詐欺師なの?
そう、いっときはね、すごい成功した詐欺師で、でっかいクルーゼンとか持ってたらしい。
すごいよね。なんかそのイケイケ感がすごい。
ちなみにこの人をですね、検索していただくと、ヤギと同じようなアゴヒゲを蓄えておりますんで。
そこ寄せとんの?
寄せてるですけど。
中瀬子もちょっとアゴヒゲが生えてきたから。
お前ちょっと待てよお前。
なに?
この並列に住んだこいつと。
俺のこの話を聞きながらだいぶ伸びてきたじゃん。3センチくらい。
伸びてきてない。
お、これはやれるって思って。
いやいやいやいや、ちょっとやめて。なんかさ、お前俺のオフィスに役立つとか言ってさ、なんかすげえ落とし入れてるだけな気がするんだけどさ。
これやめてくれる?マジ風評被害じゃない?これ。
次の日来るかもしれないよ。
最近さ、ちょっと男性機能が下がってきて、うちで飼ってるヤギみたいになればいいのになーって言ってる患者が来るかもしれない。
まず来ない。ヤギ飼ってるやつもいない。
そんな時にね、ブリンクリーさんの話を聞かせてあげてくださいよ。
そしたら、よし、いっちょやってみっかと。
あのさ、これ健康の話あった?今日。
高年期障害ね、男性のね。
男性の高年期障害ですよ、今日のテーマは。
でもこの話聞いてるうちにさ、なんか高年期障害のことちょっと忘れとったからさ、そういうのもいいかもな。
そうですね。
アホなやつがおるなーっつって。
まあまあまあ明日からまあ頑張ろうかみたいなね。
そういうことやろ?嬉しいの言いたかったのは。
そうですそうです。とはいえね、とはいえそれでもやっぱり気になるって方は、冒頭にちょっと忘れてると思いますけど、冒頭に高年期障害のチェックリストがあると言ったので、それ概要欄に載せてきますので。
気になる人はチェックをしてください。
お前なんかすごい尻拭いに入っとるな、今。