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僕ね、万博最初行ったときに、スピーカーから虫とか鳥の声がしたの。
だから、こうやってスピーカーから疑似的でも、自然の中にいるような、今の環境ミュージックとかあるじゃん、何か。
そういうのなんだなと思ってたら、そのときそれを聞いたときに、鳥を探したの、会場の中で。
そしたら、カラスが一匹いたの。未来の、西の方の、未来の都市にカラスがいて、
あ、スズメとかまだ全然、ハトとかいないけど、やっぱカラスってすごいなと思って。
この何か急に激にできて、みんな警戒そうなのでも、カラスはやっぱり好奇心で来たのかなと思ってたの。
それから、回帰進むにつれて、スズメ、ムクドリ、マツバメ、イソヒオドリもいたのね。
だから、この半年間で、鳥の警戒心も薄まって、どんどん来るなって思って。
でもハトがいないぞ、みたいな思って。
ハトってあんな鈍感な、街中で車に轢かれぐらい鈍感なくせに、
意外と万博会場に対してはまだ警戒しているのかなって思ったのね。
身近な鳥でも、私全然知らないなと思って。
ツバメって、電線に止まったりとか、家の軒先とか、ちゃんと足が止まれるところに止まるっていうイメージがあったのね。
あとは飛んでるって。
でも電力館の屋根って、全然足が不安定そうなのに、
ツバメたちが電力館の上の方で遊ぶように止まったり、滑り落ちるみたいなのをやってて、
自分が知ってたツバメは、全然、実はいろんなこんな不安定なところでもツバメって止まろうとしたりするんだと思って、
めっちゃ感動して、全然自分は知らないんだなと思って。
虫に対してもまた思ってて、虫の声をしたでしょ、スピーカーから最初の頃。
そしたらだんだん虫だらけになったじゃない、本物の虫が。
ここからは完全に私の想像の世界なんだけど、
虫たちって多分土を植えたりとかに幼虫がいたりとか、そういうので発生したかもしれないけれど、
トンボとかはヤゴが急増の池じゃなくて、
天ヶ崎の方に結構自然を池とかやってるから、そこにトンボいっぱいいるんですよ。
もしかしたらスピーカーから聞こえる音とか虫の音につられて、
こっちは行けるぞみたいな、飛んできたとしたらだよ、
スピーカーの音っていうのは多分準備するのに去年とかその前の年からちゃんと録音してたから、
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もう虫たちの寿命からしたら死んでるじゃないですか。
死者の声なわけですよ。
その死者の声が先祖の声を聞いて、もしかしたら子孫かもしれない、
子孫かもしれないのがその音が生きているかのように聞こえて飛んできたとしたら、
ものすごいこの生物の輪廻みたいな世界が時空を越えてつながってみたいな。
それを考えたらあの埋め立て地なんて、私たちのおじいちゃん世代の家庭ごみが埋めたでしょ。
その世代多分もう亡くなっていると思うんですよ、あの埋め立て地の年代的に。
そのおじいちゃんたちのごみの島でそういうことが行われて、
あの島に立って数世代経ったらもう亡くなるじゃないですか。
こんな街も全部亡くなるでしょう。
私たちがもちろん死んだ、でもその時空で考えたら、
その虫とかそういうものの動きはそんなものをお構いなしに動き回っていると考えたら、
もう何もしなくたってもうすでに命輝くだなと。
人間がどうこう言うなんて、だって人間だって絶滅するわけですよ。
太陽の活動周期によって大絶滅期が起きる。
でもその何回もの絶滅期を乗り越えて、
虫とか、人間は多分そんなに乗り越えてないんですよ、氷河期1回ぐらいしか。
でも虫とかはそれを何回も乗り越えていろんな活動してるじゃない。
そうそう、だから命輝くとかどうかとか言ってるけど、
勝手に人間の知らないところで勝手に輝くんですよ。
で、地球がね、太陽が膨張するじゃないですか、そのうち。
したら地球が飲み込まれると。
そして太陽膨張したら爆発すると。
そうすると塵とガスになると。
で、また星になるじゃないですか。
だからまた生命的なものが発生するじゃないですか、どうしたら。
確率論で言ったら。
勝手に輝いてるじゃないですか、命が。
だからもう人間がどうこうなんか言ったって勝手に命は輝いてるぞと、
そう思ったという話です。
はい。