第四十話『寄り添う心』-【軽井沢篇】 政治家 田中角栄-
2016-06-04 10:56

第四十話『寄り添う心』-【軽井沢篇】 政治家 田中角栄-

石原慎太郎が田中角栄に成り代わって書いたと言われている『天才』という小説が、ベストセラーになっています。
今、また巻き起こっている角栄の波。
黒い金にまみれたイメージのその一方で、戦後の日本政治を変えた稀代の政治家として、語り継がれてる人。
田中角栄は、軽井沢に3つの別荘を持っていました。
その額は、およそ4億7千万と言われています。
彼にとって軽井沢は、成功のシンボル。
軽井沢に別荘を持つことは、頂点の証だったのかもしれません。
別荘のひとつ、旧徳川邸は、国が登録した有形文化財になっています。
大きな門。豊かに生い茂った木々たち。
木漏れ日は時間を超え、在りし日の姿を映し出しているように思えます。

田中角栄は、ゴルフが好きでした。
軽井沢ゴルフ倶楽部でプレーしたとき、まわりの人が困ったと言います。
とにかく、速い。
アドレスは一瞬。気がついたら打っている。そして、速足で歩く。
まわりの人は大慌て。ついてまわるのが大変でした。
しかも、スコアにこだわるのです。
「ゴルフは道楽じゃなく、真剣勝負なんだ。ひたすら歩いて体を責める。汗を流す。昨日よりスコアを良くする。ミスは繰り返さない!」
一緒に回る政治家は思ったそうです。
「一国の総理大臣が、これほどゴルフに対して、無邪気に、一生懸命になれるものなのか」。
ロッキード事件で世間を騒がせていた田中角栄が軽井沢でゴルフをしたある日。
彼は、警護にあたった長野県警の警察官40名全員に、秘書を通して白い封筒を渡したといいます。
「若い警官たちを、楽にしてやってくれ」
田中角栄。彼は情の人でした。
悪と善の間で揺れ動く、日本を変えた政治家。
彼が心に持っていた、明日へのyesとは?

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