00:00
スピーカー 1
♪~
このプレインソングの話から
スピーカー 2
はい
ということで質問を
スピーカー 1
はい
えーと
プレインソング 穂坂一史で
えーとなんか
今期は90年?
スピーカー 2
90年か
スピーカー 1
みたいですね
スピーカー 2
うん デビュー作ですね
スピーカー 1
デビュー作で
なんか候補になったけど
受賞はしなかったかな
なんかちょっとノマ文芸賞ですか?
スピーカー 2
賞は取らずに文蔵に
90年にそうですね
持ってます
スピーカー 1
で
えっと
じゃあもうあらすじからいきます
スピーカー 2
そうですね
あらすじあります?私
あ
文蔵の
あの
スピーカー 1
アマゾン
スピーカー 2
まあ一緒やと思うんですけど
スピーカー 1
内容ブックデータベースより
うっかり動作を中断してしまった瞬間の
子猫の頭のからっぽが
そのまま顔と何よりも
まんまるの瞳に現れてしまい
世界もつられてゆっかり時間の流れの
忘れてしまったようになる
猫と競馬と4人の若者のゆっくりと過ぎる
奇妙な共同生活
冬の終わりから初夏
そして真夏の海へ行く日まで
っていうあらすじ
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
同じですか?
スピーカー 2
同じです
スピーカー 1
あーなんかそんなに
スピーカー 2
二人とも初めての大阪一
スピーカー 1
そうですね
で
大阪一は
まあ全然
どんな人かも知らなかったんですけど
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
なんかこう
いきなりこの話
言うとあれですけど
フレンソングの中に
村上はなきの名前出てきましたね
スピーカー 2
出てきましたね
スピーカー 1
だからその下の世代
ちょっと一回りぐらいかな
スピーカー 2
そうですね
なんか世代が
どれぐらいの人かも
よく分かってなかったんで
ちょっとこれ出てきた時に
そういう関係というか
年齢かと思いましたね
スピーカー 1
だから90年代でデビューやから
ちょっとまあ後だから
でもそう思ったらだいぶ
だって70年代とかでしたよね
それから
スピーカー 2
そっか
これいつのもんでしたっけ
風の歌を聞けが
79年に初版が発行されてますね
うん
じゃあまあ10歳ぐらい
スピーカー 1
10年ぐらい
まあ作家としては
スピーカー 2
作家としては
スピーカー 1
あと何歳か
で大学は一緒ですよね
和世田
こいつは和世田世経ですかね
めちゃめちゃ頭いい
スピーカー 2
あーそうか和世田
そこも一緒か
スピーカー 1
学部はあれだと思うんですけど
スピーカー 2
整形学部と
中の歩きは文学部
スピーカー 1
なんかあれですね
演劇の画家でしょね
うん
で山梨県の人
スピーカー 2
なんか鎌倉で育ったみたいな人
スピーカー 1
あーそうですね
書いてますね
スピーカー 2
なんか自分のホームページも
持ってますよね
スピーカー 1
あー
スピーカー 2
普通は手作り感のある
ホームページ持ってて
スピーカー 1
まあそれは僕は見てなかったんですけど
スピーカー 2
あそうですか
スピーカー 1
じゃあまあこのさっきの
あらすじ
結構なんか
よくわからんあらすじですけど
これだけ読んだら
どんな本か
あんまりよくわからないやつは
スピーカー 2
あらすじというか
03:01
スピーカー 2
どうでした
スピーカー 1
全体的に
まずなんか
スピーカー 2
そうですね
まあ全体的に読み終わって
好みが好みじゃないかっていう
大きいのを言うと
そんなに好みではなかった
あーそうですか
スピーカー 1
あんまりじゃあこう
これ続編もあるらしいですよね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
続編ソング
スピーカー 2
草の上の朝食でしたっけ
スピーカー 1
うん
それは
新議員長が
作らせましたけど
スピーカー 2
なんか
でもこういう風な作風だなっていう
あのなんていうんでしょう
そんなにこう
希少転結がないというか
うんうん
あの物語らしい
物語がない作品だっていう
前情報はあったんで
スピーカー 1
あそうなんですか
スピーカー 2
まあそういう話だろうなと思ったから
特にその
思ってたのと違うってことではなかったんですけど
スピーカー 1
うん
スピーカー 2
まあまあ読み終わっても
まあイメージ通りだったし
うーん
でまあ
そういう話が好みかっていうと
好みではないかなという
スピーカー 1
あそうですか
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
僕は全然全く前情報なしで読んだんで
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
だから全然どんな話
どんな本なんか知らないまま
読んでましたね
スピーカー 2
どうでした読み終わってその印象は
スピーカー 1
僕は結構
まあ好きなタイプでしたね
だからなんかこう
途中までというか
スピーカー 1
中盤まではほんまにこれ
何を読ませてんやろっていう感じで
ちょうど真ん中ぐらいまで
そんな感じだったんですけど
その一週間ぐらいで今回読んで
真ん中までが
ほぼ5日6日ぐらいかかってたんですよ
で残り半分はもう一気に読んだっていう感じなんですよ
うん
でだから
中盤以降は結構読みやすかったですね
スピーカー 2
それは慣れてきたっていう感じですか
スピーカー 1
いやなんか何を
描きたいんかっていうのがだんだん見えてきた
っていうような感じですね
この
何を読ませてんやろって
思いながら最初読んでたんで
これは何をどうしたいのかなっていうのが
わからんまま読んでたから
それが中盤以降ではこういうことをやりたかったのか
っていうのがだんだん見えてきて
それで読みやすくなったっていうかですね
スピーカー 2
確かに何の情報もないまま読み出すと
確かに
スピーカー 1
そう結構だから
色んな人が出てくるじゃないですか
最初の本から
順番にこう
人が次々出てくるから
誰が誰かわからないながら
スピーカー 2
こう
スピーカー 1
何やってんやろこれはとか
何を読んでんのかなと思いながら
読んでたんですけど
スピーカー 2
それがなんかまとまっていくんで
スピーカー 1
僕は結構
中盤からは
まあ映画とかで言うと
誰やったっけ
パターソンとか
スピーカー 2
うんうん
スピーカー 1
その辺の映画に近いんかなと思って
スピーカー 2
そうですねちょっと
パターソンのような
うんうん
気象転結がなくて
生活を丁寧に描いてるような
スピーカー 1
そうですね
なんか結構その
スピーカー 2
そういう感じかな
スピーカー 1
そうジムジャーム種の映画って
そんな話ばっかりあったんで
スピーカー 2
うん
スピーカー 1
そのストレンジャーザンパラダイスとかも
あれと近かったなと思って
06:01
スピーカー 2
うんそれは人知らない
スピーカー 1
気象転結
まあ気象転結はないっていうか
ほんまに淡々としてるやつ
スピーカー 2
うんなんか映画では
まあまあありそうな
スピーカー 1
あそうそれは
スピーカー 2
小説ではそんなに
ない感じしません?
スピーカー 1
うんうん
あの
映画でイメージ浮かびやすい
スピーカー 2
そうですね
そうですね
スピーカー 1
放画とかでも全然ありそう
うんうん
なんとなく雰囲気というか
情景をメインに描いてるみたいな
物語っていうの
だから僕は結構
その描かれてる内容も
結構好きやったなと思いました
これがだから
なんか
ありと外国人にも
受けるんちゃうかなと思ったんですけどね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
この話やったら
でこの内容で
えっと
舞台が
なんか西海岸とかやったら
もっと読みやすかったと思いますよ
僕らとしたら
スピーカー 2
そうですね確かに
スピーカー 1
うんなんかその鎌倉とか
東京とかでやってるから
ちょっとなんか
なんていうの
スピーカー 2
わかってしまう感じの
スピーカー 1
地元感が出てくるけど
スピーカー 2
そうですね確かに
アメリカの一昔前の小説みたいな
認識で読みやすと
まあちょっと爽やかな青春小説っていうので
気持ちよかったかもしれないな
最後の海のシーンは
結構私もいいと思ったんですけどね
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
どこがピッとこなかったかな
まあそもそもちょっと話
一応この流れを整理すると
主人公の僕というのがいて
2LDKの部屋を借りたけど
まあ一人で住むことになったっていう
ところから始まるわけですね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
彼女と別れたとかそうなんでしょうね
そう付き合おうと
一緒にそうですね
一緒に住もうと思ってた女の子がいたけど
引っ越さないように振られちゃった
でまあちょっと
持て余してる広い部屋に
転がり込んでくる仲間がいて
っていう話ですね
スピーカー 1
なんか映画仲間みたいに
ちょっとおかりだったですね
スピーカー 2
そうですね
私そういう意味では映画にも
幸せのあるような
映画確かによく
映画の話題も出てくるし
スピーカー 1
なんかそういう
映画であったりとか
劇団であったりとか
音楽やってたりとか
そういう感じの
金のない仲間たちみたいな
雰囲気の
スピーカー 2
まだみんな20代
一番年上でも20代後半ぐらいですかね
スピーカー 1
主人公が30なんですかね
スピーカー 2
30ってこと?
スピーカー 1
なんか周りの人は
若い人が多いけど
主人公とあとその同級生の
スピーカー 2
電話の女
スピーカー 1
そうですね
30
弓子
スピーカー 2
弓子か
スピーカー 1
同い年からの
あと
おっさんも出てきますよね
スピーカー 2
競馬の
競馬仲間です
スピーカー 1
その日も住みはしないんで
もっとこう
この雰囲気って確かに
10代20代なんですよね
09:00
スピーカー 2
僕も30代
主人公の僕も30代だけど
まだちょっと心は若い感じだから
話としては20代の辺りってことかな
スピーカー 1
大学生ぐらいの雰囲気じゃないですか
でも会社員ばっかりなんですよ
半分ぐらい会社員出てくる人
スピーカー 2
でも会社の話ってすごい描かれてなくて
そうっすね
そんなに重視してないというか
スピーカー 1
出勤して帰ってくるっていう
仕事の内容に一切触れないですか
スピーカー 2
触れないですね
スピーカー 1
であの
あのなんかこの
誰だったっけなの
島田っていう人も
スピーカー 2
ちょっとだけ仕事場の話が出てくるっていう
ワイシャツ着たまま寝る人ですよね
スピーカー 1
その中で社長が
社長の話が最後ちょっと出てくる
ちゃんと働いてたんや
スピーカー 2
っていうような感じだと思って
でもそういうね
島田も仕事やめるみたいなこと言って
スピーカー 1
そうっすね
スピーカー 2
あんまりこう仕事は
この小説の中では
重視されてない頃かな
スピーカー 1
だからなんかこう
日常っぽい話ではあるけど
スピーカー 2
あんまりリアリティはない感じですね
そうですね
リアリティがないっていうと
登場人物に
アキラっているじゃないですか
あの20歳くらいですかね
20代に相当まだまだ前半ぐらいの
若い男の子が転がり込んでくるんですけど
そのアキラ君がちょっとこう
なんていうか
リアリティがあんまり感じられなかったかなと思って
自分の周りにもいなかったし
結構なんていうんでしょう
なんていうか子供っぽい
子供っぽい男の子で
なんかちょっとこう
話し方もつたない感じがして
そういう同性を今まで
あったこともないし
小説の中でも
自分の読んできたものの中には
そういうキャラクターとして
出てきたことがなかったから
ちょっとこの子が
私の中では最後まで
馴染めなかったですね
スピーカー 1
ああそうですか
写真を撮ってるそうですよね
スピーカー 2
そうそう
彼女だかな
ユミコさんでしたっけ
スピーカー 1
彼女は
ヨーコ
スピーカー 2
彼女がヨーコか
彼女にずっとこう
後ろについて歩いてるような
男の子で
なんかちょっと子供っぽさが
なんとなく馴染まなかったかな
アキラが一番私の中では
この小説の中で違和感を覚えた
ああそうですか
スピーカー 1
僕は個人的に言うと
こんなやつは海外にいた
日本人で
だから全然違和感はなかった
見た目が良くてモテて
スピーカー 2
金楽て
スピーカー 1
でもなんか
そういうセンスあるみたいな
スピーカー 2
なるほど
スピーカー 1
若いやつで
なんか人当たり良くて
というか
スピーカー 2
人の間に取れるの上手みたいな
私の観測範囲が狭いだけか
スピーカー 1
僕はそういうのは
日本ではあんまりそういう人じゃない
12:00
スピーカー 1
見なかったですけど
海外にはいましたね
日本人で
だから人物像とかっていうと
結構みんなあんまり
そういう実在感ないんですよ
アキラもそうですけど
島田も漫画のキャラみたいじゃないですか
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
島田にしろ
ヨーコとかも全くいないじゃないですか
こんな人
スピーカー 2
そうヨーコもちょっとね
私もここはいないなと
思いながら読んでましたね
すごい猫のことが好きで
ずっと猫の跡をかけてるような
スピーカー 1
そうですね
なんかそれが仕事になってるみたいな
言われますか途中で
スピーカー 2
実在感は全然ないんですよ
スピーカー 1
この生活風景みたいなのを
ひたすら描いてる小説ではありながら
そんな生活は
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
ないっていう
ありえない日常なんで
スピーカー 2
そうですね
なんでしょうね
そういうのって
うまくハマる時もあれば
面白いと思う時もあるんですよ
別にこんな現実にないだろうって
いくらでも小説の中であるんですけど
別にそれが面白いと思う時もあるんですけど
今回はなんかそれが面白いと
あまり思えなかった
スピーカー 1
そうですか
僕は結構だから
時代なんかも
時代なんかもしれないけど
理想的な感じの生活とかを
スピーカー 2
描きたかったのかなと思って
スピーカー 1
現実にもすごい省いたというか
僕はシェアハウスとかも住んでたから
割とこの辺の感じって
すごい実感としてあるんですよ
生活の
スピーカー 2
理想としてってことですか
スピーカー 1
いやなんかこういうのが面白かったとか
こういう生活の仕方が楽しかったとか
理想としてっていうよりは
どっちかというと現実としてあるんですけど
スピーカー 2
じゃあ小野さんから読むと
そんなにこの作品って別にあり得ないとは
必ずしも見えないってことですか
スピーカー 1
その良いとこだけをとった感じなんですか
現実はその両面があるから
楽しいとこと面倒くさいとこととか
ここでだって働いてるの主人公と
島田君だってじゃないですか
その二人は
仕事について一切出てこないんで
その辺が結構現実では半分ぐらいを占めるから
スピーカー 2
人生というか
スピーカー 1
他の二人は金は一切
金の話一切出てこないし
でなんかこう主人公に
食わせてもらってるじゃないですか
その辺って全然リアリティないんで
家賃が8万5千円とか出てくるけど
結構な額やし2LDKで
人を養う余裕なんて
東京は練馬とはいえ
あんまりリアリティはないなと思いつつ
でもなんかその
スピーカー 2
共同生活の楽しさみたいなのは
スピーカー 1
知ってるやつだよなって感じでしょ
スピーカー 2
面白そうではありますよ
こういう生活って
スピーカー 1
だから僕がこの本を読んでて
15:01
スピーカー 1
面白かったのは
その共同生活が始まった中盤からやったんで
その僕これ単行本なんですけど
単行本は102ページから
あの島田が再びって書いてるんですよメモで
島田君は一回何日か泊まるに行って
ちゃんと出て行ってくるじゃないですか
その後秋田とようこが泊まるに来て
そのまま住み着いてしまって
そこから島田も来て
養人生活になるっていうのが
この単行本やったら102ページかなんですけど
こっからこう
家にどんどん人が増えていく感じ
後でボンと出てきて
その共同生活の雰囲気っていうのは
スピーカー 2
僕は楽しかったんで
スピーカー 1
ここからどんどんなんか物語が
なんか物語っていうか
本の中の世界がしっかり出来上がっていく感じ
っていうのが読んでて面白かったですね
それまでは結構バラバラやったんですよ
ピースというか要素が
スピーカー 2
僕と秋田
僕と島田みたいな感じで
僕との関係が
スピーカー 1
それが少しずつ繋がってきて
スピーカー 2
この家の中のメンバー同士っていう
グループ感が出てくる
スピーカー 1
それぞれのエピソードとか
ほんまに小話でしかないんで
スピーカー 2
その三谷さんの話とか
スピーカー 1
結構それぞれは
ほんま自由に勝手に動いてるなっていう感じだったんですけど
それがなんかまとまっていったところから
本と一冊の本の定義を出してきたんですよ
スピーカー 2
そういうと
えーと島田はいなかったけれど
あのゆみこと
秋田と僕の3人で
ゆみことしたっけ
スピーカー 1
あ、ようこ
スピーカー 2
ようこか
ようこさん3人で夜の遊園地に行く話
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
その話があれじゃないですか
スピーカー 1
都市前に
スピーカー 2
都市前に行くの
あれはちょっとなんというか
夜の紅葉館があって
そこはいいなって思いましたね
みんなで夜
おしまってる都市前に忍び込むみたいな
でもあれもやっぱりそこが面白いって思うのは
なんというか
やっぱりちょっと動きがあるというか
小説の
あのこのプレーンソングが目指しているような
何もない日常ではない非日常のところで
面白かったから
そういう風に思うと
やっぱり自分の面白いって感じるところが
やっぱり日常的なところではなかったなという
ふうに思いました
スピーカー 1
そうですね
まあそうなってくるなと思いますけどね
結局
なんかその
海のシーンとかも一応ハイライトじゃないですか
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
なんかその
本を読んでるとやっぱそういうところに
山をやっぱり追ってきてるから
なんかそこが注目
そこを注目して
全体を見ていくみたいになるんじゃないですかね
なんかこう規定になっていくというか
なんかこういろんなことをね
こうだんだん後半に語り出していくじゃないですか
18:00
スピーカー 1
それぞれの
スピーカー 2
そうですね
あれかな
そこはちょっと
しっかり話しておきたいなと思ったんですよね
スピーカー 1
ああそうですか
スピーカー 2
なんかあの
結構終盤の方で
島田っていうのがすごい
カメラ好きというか
映画は撮ってないけども
ビデオいっぱい撮りダメしてるんですよね
スピーカー 1
ゴンタですか
スピーカー 2
ゴンタが撮ってて
ゴンタが撮るビデオっていうのがちょっと変わっていて
なんて言うんでしょう
動きのある人にばかりカメラを向けるんじゃなくて
そうっすね
何も起こってないところを撮るとか
そういうところに僕は
僕はいいと思うんですよね
みたいなことを話すじゃないですか
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
もうちょっともう少し丁寧に
スピーカー 1
人にフォーカスを当てないみたいな
スピーカー 2
そういうやつ
スピーカー 1
全体を撮って
スピーカー 2
ちょっとどっかいいのをしたいな
スピーカー 1
なんか僕これ
1個思ったのは
物語がなんか
うそ臭いみたいに言うじゃないですか
スピーカー 2
ああそうですね
スピーカー 1
なんかその
なんかその
そこのやつらの話
会話を聞くのかな
ああいうのってほとんど作り話でしょ
話を作れるだけ
スピーカー 2
あいつらもしだけど
スピーカー 1
なんかそういうなんか
物語があんま好きじゃないみたいな
そういう話でしたね
スピーカー 2
ゴンタのセリフで
撮り方をちょっと自分は工夫してるっていう話なんですけど
これって結構訓練がいるんです
こうやってビデオ撮ってると
僕はビデオのフレームで周りを見ちゃうわけでしょ
だから油断するっていうか
油断はちょっと大げさだけど
とにかくつい喋ってる人とか
一番動いてる人にカメラがいっちゃって
でもそういうのってどっかへんでしょ
そうですかね
でそういう風に撮ってると映画に
普通の映画のことだけど
普通の映画になっちゃうんですよ
映画ってだいたい喋ってる人を中心に撮るでしょ
そうするとその間って
聞いてる方の人が何してるか分かんないでしょ
いうような言い方するんですよね
今聞いてる人もちゃんと人だからみたいな
聞いてる人のところに
この人はカメラを向けるっていう感じで
それをすごい主人公の僕が感動して
お前すごいよって言って興奮するシーンがあって
ここは結構このある意味
細川和之の考えをすごい語らせてるな
っていうのがありましたね
スピーカー 1
なんかこのデビュー作やから
自分のポリシーというか
小説の書き方みたいなのそのまま載っけたってことですね
スピーカー 2
言わしてますよね
言わしてますよね
スピーカー 1
あの犬が通り過ぎるところですよね
犬と飼い主が
スピーカー 2
そうそう
そこでもそうですね
今引用したのはまだ家ですけど
ああ家とか
でも海で犬と飼い主が出てるシーンでも
そういう話をしてます
スピーカー 1
これってでもなんか
僕は
そういうのもあるかなとは思うんですけど
21:04
スピーカー 2
私もなんかわかるんですけど
すごいそのままストレートに行っちゃってるなと思って
デビュー作だから言っちゃうのかな
なんかすごいそれをそのまま言っちゃうのって
なんかまあ
それを言わないでうまく伝えるのが
なんかちょっと腕の見せ所というか
自分の考えてるのを
そのままセリフとして登場人物に言わせちゃってるなっていうのが
ちょっと気になりますよね
スピーカー 1
でもそれはどうなんでしょうね
後から気づくものなんですかね
なんか知ってたからそう思うじゃないですか
僕が読んだ時は全然知らなかったですけど
で後でこの穂坂一のウィキペディアを読んだ時に
作風としてもまんま同じことが書いてあったから
同じようなことがだからこう読んでる時は
そんななんかなんかまあ一緒やなとか
ぐらい思ってたんですけど
本人の書き方をそのまま書いてるっていう風には
スピーカー 2
わからなかったんで
私は結構この人の小説読んでないのに
わりとこの人のそういう作風とか
あの文学に対する考え方みたいなのを知ってたせいで
ちょっともういろいろわかってる上で
読んでしまったから特にその辺が気になっちゃいましたね
実際この人がこのフレンソングを書いてる時点で
意識的だったかわかんないですけど
スピーカー 1
まあね無名でしょうからねこの時は
だからこの本の書き方自体は
そうあんまなかったですね小説で
今まで読んだ中ではこういうなんか寄福のないというか
スピーカー 2
寄福はまああるけど
スピーカー 1
一通り立てをしてない小説っていうのはあんまり
スピーカー 2
読んだことなかったなと思いました
あともう一つくらい
なんというかすごい価値観が出てるなっていう台詞があって
そういうあのなんでもないシーンを取るって
というのとは別の話なんですけど
競馬の話でどういう馬が本当に強いのかっていうような
こというシーンがあったじゃないですか
石上さんっていう主人公の友達競馬仲間と
話してるシーンで
まあダービン勝つ馬ってどういう馬かなっていう話をしてる時に
まあなんか圧倒的に勝つ馬っていうのも強いっちゃ強いけど
二着との差も体半分とか
中途半端な差で勝ってるような馬
あんまり記憶に残んないけど
ちゃんと結果としては勝ってる馬っていうのが強いみたいな
そういう風に語ってるシーンもあって
ここも結構細川和志のイズムが出てるんじゃないかなと思いましたね
スピーカー 1
ああ
スピーカー 2
なんかあんまりその華やかさみたいな
24:01
スピーカー 2
ところでの強さっていうのは華やかに
打ち切りで勝ってるっていうところじゃなくて
もう少しなんというか泥臭いというか
細かいところで細かいって話なんですね
それ小説家としてってことですか?
どうでしょうね小説家よりも少し大きい意味での
人間感が出てるというか
スピーカー 1
ああ
どうなんでしょうね
スピーカー 2
そのダービーをどう捉えるかによってくるね
競馬の捉え方ってどうなんでしょうね
細川和志ってそういう風に強さに対して
こういう風に考えてる人なのかなって思っちゃいましたね
ああそうですか
やっぱり常にこの小説を読むと
細川和志っていう作家を
すごい意識せざるを得なかったというか
スピーカー 1
ああ
エッセイ読んでたんでしたっけ
スピーカー 2
エッセイっていうか
書きあくねてる人のなんちゃらかんちゃらっていうのと
あといくつかちょっとタイトル忘れちゃったんですけど
結構その文学ってこういう風に自分は思ってるっていうようなものは
読んだことがあって
結構小説は読んでないけど
この人の考えっていうのがわりと私は知っていて
だからこういう小説を初めて小説読みましたけど
作品の中に入り自分が没頭するっていうか
よりかは常に細川和志の
なんというか面影を感じながら読んでたんで
スピーカー 1
落とし込んでる自分の考えとかを言わしてるみたいな
なんかそれはね
読んでもよくわからんことが結構ありましたね
僕はそれなんか言ってるけど
なんかそのさっきのそのゴンタの映画館にしてもそうなんですけど
そうなんかって思うだけで
スピーカー 2
自分はそんな感じ
スピーカー 1
そういうのもあるそういう映画もあるよなと思うけど
ああ特にそうか
だからまあその小田一はそういう思想なんかなっていうのはあるんですけど
それについてどうっていうのはあんまり思わなかったですけど
このなんか電話の会話もあったじゃないですか
あれなんなんとこ言いましたけど
スピーカー 2
どれですか
電話の会話あのゆみことの電話の会話で
スピーカー 1
結構最後の方で長いやつがあったんですよね
スピーカー 2
なんかこう俺たちの時ってみたいな
なんか単行文やったら168とかなんですけど
スピーカー 1
なんですぐそういう言い方になっちゃうんだろう
でも本当に俺たちの時だからしょうがないんだけど
でもなんか違うんで逆なんだよ
俺たちの時ってことばかり言いたがるやつが嫌なんだって話したいみたいな
スピーカー 2
ああなんかあったような
スピーカー 1
戦争が終わって10年かそこらで生まれて
東京オリンピック大阪万博の札幌オリンピック
それぞれ一つの時代の区切り合いのようにしてあって
大学に入ると学生運動の残り数が以外に大きいのがやっぱり小さいのか
計測し難いものとしてあって
長谷健次が高橋を取るまで
戦後生まれには文学ができないなと言われる
27:00
スピーカー 2
めっちゃ書いたんですけど
なんなんこの話って思いなの
ありましたね確かにそんな書いてたな
スピーカー 1
なんか言いたいやろうなっていう感じだけ
あんまりそこを深掘りしないんで
スピーカー 2
この小説の中というか
スピーカー 1
なんかこう自分たちが若い時はこうだったみたいなことが
ちょっとだけ語ってる
でなんかそのよう子が20代で10歳下やから
そことの違いみたいなを電話で言ってる
スピーカー 2
なんかこの辺の話とかはなんかなんか言ってるなぐらいにしよう
でもそういう風に言ってるなぐらいで流しちゃった方が
小説をシンプルにこう小説として読むっていう形としてはいいんじゃないですか
なんかそこに常になんかこのこれって
なんか小坂一の思想出てるようなみたいな
スピーカー 1
好きな人は多分そこに引っかかってしっかり読み解いたりするんでしょうけど
あんまりその初めて読んだし
そこにそんなになんか何やろ
共感とかは特になかったから
なんかなんか言ってるなぐらいで終わった
なんかこうああいうことああいうことなの
そういう言われ方されてもわかんなくなっちゃう
だいたい今の私の言いたかったことは
ああいうことの方じゃなくて続けていくの方だから
そういう話をしてるんですけど
なんかこう意味のないことを意味やりげに言ってる
という雰囲気は僕はあって
でも多分ここをしっかり捉える人もいるんだろうなと思うよな
こういう考え方好きとか思う人は多分ここをちゃんと読むんやろなっていう
で多分この小説とかにそういうのも入れたかったようなみたいな
はすごい感じるけど
スピーカー 2
自分はそんなにそこはいいかなと思うんですけど
でもそこを味わって欲しいんじゃないですか
書いてる目指して
スピーカー 1
多分好きな人はそういうのも含めて作家が好きってなるんでしょうね
そのくどいっていうのはちょっとあったんですよ
やっぱあの犬の話とかでも
スピーカー 2
犬にめっちゃでかい声で話しかけてる人の話が一番最後までじゃないですか
スピーカー 1
あれちょっとくどいですよね
僕からしたらなんかいい話すぎて
スピーカー 2
あのーそうですね
犬に対してなんで大きい声で話しかけてるかが分かっちゃうシーンですよね
犬の耳が遠いから話してたっていう
スピーカー 1
犬との話をそこから延々とするじゃないですか
その飼い主が
スピーカー 2
初対面の人にめっちゃ話しますよねここで
スピーカー 1
それを多分前振りがちゃんとあったじゃないですか
スピーカー 2
最初にちょっと触れて
スピーカー 1
そもそもなんで近いとこがいいかっていう話になって
海に行くんやったら近いとこの方がいいって言われる
スピーカー 2
ようこが言ってて
スピーカー 1
なんでって言ったら連絡
30:01
スピーカー 1
なんかもう一回会いに行きたいって
素敵な人がいた時に会いに行けないからみたいな
遠いとだから近いとこがいいって
で鎌倉になったんやったんやったんやったんやったん
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
でそこでなんかいい人に出会うみたいな
その前振りがあって
実際そのいい人っていうのが
犬にでかい声で話しかけてる人やって
でそれにようこが話しかけに行って
なんででかい声で話してるのかみたいな感じで
3日連続で会ったから
で実はみたいな話がどんどん続いていく
というか繋がっていくけど
なんかそれはなるほどと思いながら読むけど
ちょっとくどいなって思ってた
僕はそういうのよりもっとなんか
自然な部分が面白かったんで
あのその繋がりのない
前振りのないこの情景
それこそなんかこうシーンとして
描かれてるようなとこの方が好きやったんで
スピーカー 2
特にここってあります?
このシーンよかったっていうの
スピーカー 1
いや僕はもうなんかあの部屋で酒飲んで
4時ぐらいまで飲んでたみたいな
そういう話そういうとこが好きでした
でなんかそれぞれ自由なことやってるみたいな
でなんかこうあとだから島田とかは
わりとなんか
これもちょっとなんかくどかったんですけど
あの砂がついてんのにどうでも寝るみたいなとか
スピーカー 2
なんか説明ちょっと硬いな
島田はそういう態度の人間だっていう
スピーカー 1
そうそうすごい言うからそれは
スピーカー 2
別になんかそのまま書いとけばいいのに
スピーカー 1
でもなんかそういう
全員みんな自由に動いてるみたいな感じとかは
スピーカー 2
なんか説明方やなと思いましたけど
スピーカー 1
そういうのがわりと面白かったとか
だからやっぱ新の性があるんですよね
生活風景に
スピーカー 2
そうですね
KONOさんの話を聞いてるとそんな気がしてきます
そうですね
スピーカー 1
シェアハウスとかで暮らしてた時に
結構それが僕はまとまってなかった
シェアハウスやったんで
みんな仕事も違うし
考えてることも違うし
そういうのが雰囲気が良かったなっていう
何やったっけ今
映画館でやってる何とか
物件俳優なんとか
スピーカー 2
あーはいはい
出待ちだってやってるんじゃないですか
スピーカー 1
うんそうそうですね
それもシェアハウスの映画っぽいんですけど
旧物件俳優亭浦長屋
これを僕なんか予告だけ見たんですよ
この間行った時に
本編見てないんですけど
これとかは僕がちょっと苦手なタイプのシェアハウス
予告見る限り
スピーカー 2
どんな感じなんですか
スピーカー 1
ウェットな感じ
スピーカー 2
一元関係が
スピーカー 1
これは僕のイメージでしかないんですけど
兄弟とかの両親とかの
繋がりが結構
33:01
スピーカー 1
上下やったり横の繋がりが3つの感じ
スピーカー 2
まあそうですね
このなんて言うんでしょう
物件俳優亭浦長屋
これ神戸にある維新館を
今は何でしょうね
イベント会場とかにしてて
多分住んでる人たちは
えーと
まあそっかでもシェアハウスみたいなのとか
割と芸術活動をする人が住んでるんじゃないですかね
まあ多分この建物に住むっていうことに
やっぱりアイデンティが多分あるから
みんなそこに集まる自分たちに
ちゃんとこう仲間意識みたいなのが強いんじゃないですかね
スピーカー 1
そうなんですかね
スピーカー 2
その辺りがコアンさん苦手なんじゃないですか
スピーカー 1
僕はなんかそういう
なんやろな
人の距離を結構詰めていく感じっていうのがしんどいんで
一緒になんかしようとか
なんかもっと
それぞれ個人が自由な方が
スピーカー 2
シェアハウスもじゃあたまなんか
別にみんなでなんかしようぜとか言うわけじゃなくて
たまたま居合わせたからちょっとまあ
スピーカー 1
ご飯でも食べようぐらいの
そんなんの方が気が楽なんで
それはね私もそうですよ
だからそういうシェアハウスがちょっと苦手なんですね
なんかこう密なやつは
その辺が結構対極やつだから
この連損具の共同生活が
すごい気楽な感じなんで
割とそういう意味で理想的なことになったなと
スピーカー 2
誰も何も文句言わないじゃないですか
そうですね
スピーカー 1
勝手にしてれば
スピーカー 2
なんか僕がすごい
なんというか全然細かくなくて
転がりこんできて
足なってるのにそんなにその辺を
なんとか偉そうに言わないし
スピーカー 1
こだわりがないっていうか
あとはなんかその食費とか
むしろ容積は作ってくれるから安くなってるとか
外食ばっかりのときの比べです
スピーカー 2
そうですね
確かに理想郷のような
スピーカー 1
結構だから僕はこれ読んで
こういう感じの雰囲気とか
こういう世界観の
映画だったりとか小説だったりとか
作りたいと思った人は
いっぱいいたんちゃうかなって思いました
スピーカー 2
そうですね
わかりました
スピーカー 1
読んでて楽しいというか
理想的って思って
こういうのを作りたいっていうのもあると思います
スピーカー 2
なんか坂崎一信派というか
スピーカー 1
割とそういうところに
スピーカー 2
惹かれてるところだからとか思った
思想的な部分もあるかもしれないですけど
好きな人がいるなっていうのは私もわかりましたし
あのちょっとマイナスな印象で話しちゃいましたけど
もう少し読みたいと思いましたね
うんうんうん
まあ続編も読んでもいいですけど
もうちょっとこう
歳を重ねてから書いた本とか
カンバセーションピースっていうのもすごい
評判がいいんで
36:02
スピーカー 2
もう数冊はちょっと読んでから
スピーカー 1
そうですね
年代ごとぐらいに読んでもいいですしね
ちょっと評価が固まってきたあたりとか
あとほんま最近とかでもね
スピーカー 2
でもやっぱりデビュー作だし
何年も前に書かれたもんだから
いくらでもなんか文句はつけられちゃうんで
あれですけど
まあまあ
スピーカー 1
まあそうですね
言ったらまあ素人の段階で書いてるやつですね
スピーカー 2
そういう意味じゃん
でもこういうことしたいんだっていう
気持ちはすごい伝わってきましたね
最後のシーンにちょっとこう
セリフだけのシーンが2ページ続くじゃないですか
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
ああいうのもちょっと気持ちいいし
スピーカー 1
もうなんかそのいわゆる現代のエモみたいなやつをね
スピーカー 2
その90年代に体現したって
スピーカー 1
こういうのやりたいんやなっていうの
若い人とかには特に受ける感じやと思います
スピーカー 2
なんでしたっけあの
北野武志の
この夏一番静かな海って作品知ってます?
スピーカー 1
あ、もう全然知らないですね
スピーカー 2
なんかえっと
昔のやつですけど
男女2人若い2人がいて
その2人は確か話せなかったのかな
ちょっと病気というかで
話せなくてすごいあの
シーン音が少ない映画なんですよ
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
であの
海沿いに住んでる確かの話で
ちょっとそれをこの話を見ながらちょっと思い出しました
すごいあの
サイレント映画っていうほどでもないんですけど
すごいこう絞ったような
抑制の効いたような映画で
スピーカー 1
映画でそれやったら
まああれそれ
スピーカー 2
シーン情景がメインになる
綺麗な映画でしたよ
これをこの本なんでよって思い出しましたね
スピーカー 1
うんそう
スピーカー 2
であとこれ
あの
実は今の話で今までも全然触れなかったですけど
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
すごい猫が出てくるじゃないですか
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
で、あの
本野さん猫飼ってるしなんか
思うことないんですか
スピーカー 1
猫?え?猫
僕はまあ奥さんが飼ってるだけなんで
なんか猫のあれは長いなと思いましたけどね
最初ほとんど猫の話ですもんね
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
途中からあんまり猫出てこなくなるんですけど
スピーカー 2
そうですね
それこそさっき言ってた
だんだんみんなが集まってくるあたりから
猫の話が出てきます
スピーカー 1
その猫の話っていう意味では出てくるけども
ほぼ養子の話になってくんで
猫を餌付けして名前覚えてるとか
スピーカー 2
そうですね
確かに
スピーカー 1
猫でも僕ちょっと気になったのは
この猫を呼ぶ時の音
スピーカー 2
あああれね
ちょっと私あの
地面でしか認識しなかったです
スピーカー 1
そうだから舌をなんか鳴らすって言ってて
ツユッツユッって書いてあるんですよ
そんななんか普通あれわかるんですけど
39:00
スピーカー 1
あのなんかチチチってツユッツユッする
これがなんか文字でツユッツユッって書いてあると
スピーカー 2
確かにこれちょっとね
珍しい表現やなとは思いましたね
スピーカー 1
言うはねちっちゃいからあれなんですけど
鳴らす音なんですけど
スピーカー 2
文字で見るとツユッツユッって呼んでしまうんだけど
スピーカー 1
これ結構最初出てくるんですね
このツユッツユが
スピーカー 2
そうですね何回か出てきますね
スピーカー 1
ツユッツユッって言うかなぁと思いながら
スピーカー 2
猫を餌付けする話で
あのー何でしたっけあのカツオ節のパックを
持ち歩いてれば猫に出会った時に
カツオ節あげられるからいいよみたいな
アドバイスをもらうじゃないですか
ユミコからでカツオ節パックを
なんかあの本の付箋に使えばみたいな
提案があって
それはちょっとなんか面白かったですね
なんかこの作品で結構好きな話でしたよ
この本のしおりによって
小さいカツオ節パック持ち歩くって話は
結構好きでしたね
スピーカー 1
だから単行本なんかなって思うんですけど
文庫やったらなんかでかすぎるでしょ
スピーカー 2
噛み出しますよね
スピーカー 1
あのなんかあれでしょ
透明の袋でしょ
スピーカー 2
そうそうそう
カツオ節の
スピーカー 1
これ猫好きな人やったらいいかもしれんけど
結構な迷惑なんでやってること
スピーカー 2
そうですよね
時代的に許されたんでしょうね
これね今問題ですよねこういうのって
スピーカー 1
実際作中でも管理人に怒られるみたいな
スピーカー 2
怒られるんで
その辺もちょっとやっぱね幻想的なんですよ
スピーカー 1
あの
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
リアルな舞台でありつつ
スピーカー 2
話としては幻想的
スピーカー 1
主人公はねあんまりやっぱ
語りで職が強いんで
あんま個性が見えないなっていう
スピーカー 2
なんかあの
あきらに対してめっちゃあの
すごい強くないですか口調が
スピーカー 1
あー
スピーカー 2
こんなもんなんですかね
スピーカー 1
あーまあそうなのかな
なんか言っても別に
スピーカー 2
なんか平気やからみたいな感じで言いますね
せっかくはこれあきらに対する
シリーズですけど
すぐ自分のことばっかり言うなよ本当に
お前はいいんだよ
お前はえー
通俗な通俗な世界の長寿なんだから
大丈夫通俗世界でなら
あきらは天才だよ
ちょっとかわいそうな
かわいそうだなと思いましたけど
スピーカー 1
それは意味わからんから
言ってるみたいな感じですよね
スピーカー 2
そうですねね
それって褒めてるのけなしてるの
ちゃんと人間関係がしっかりしてるから
こその暴言なんでしょうけど
スピーカー 1
あとはまあそういう
なんていうか頼られてるから
それぐらいやってもいいやつ
スピーカー 2
まあそうですね
あきらがあの
海に行くのに
レンタカー使いたいって言ったら
お前自分は金出さないからって
42:01
スピーカー 2
すぐレンタカー借りようとか
なんでお前自分の貧乏を
もっと見つめないんだよ
お前貧乏なんだから
電車で行けばいいんだよ電車で
スピーカー 1
それぐらいのことを言いたくなるキャラやから
言ってほしいところではあるかなと
読み手として
スピーカー 2
やっぱちょっとあきらうっとしい
スピーカー 1
あきらはだってあの
なんかこうちょっと海初めて見た感じで
テンション変わって
ちょっとキャラなんかよく書かれてるけど
基本ずっとうっとしいだけなんですよね
スピーカー 2
あきらちょっとね
実際いたらちょっと私はあんまり
スピーカー 1
そうなんかこう
女性ウケはいいかもしれんけど
みたいな感じじゃないですか
スピーカー 2
そうですね
スピーカー 1
顔がよくてみたいな
テンション高くて
スピーカー 2
あまり上手で
スピーカー 1
基本的に嫌われる男性から
スピーカー 2
島田みたいなのがいいですね
スピーカー 1
そうですね
自己主張があんまりなくて自由で
僕はだいたい
スピーカー 2
そうそうあの
小坂一氏が好きな
あくつさんいるじゃないですか
ふずくえの
でふずくえのあくつさんの日記本
今私読んでるんですけど
この日も読んでたじゃないですか
結構このプレインストーム読むと
ちょっと文書影響あるなって思いませんでした
文体ですね
ちょっとこう長い文章
一文が長いというか
あんまり整えないような書き方
というか結構似てるなと思って
スピーカー 1
影響受けてるでしょうね
スピーカー 2
やっぱりその文体には個性がありますよね
スピーカー 1
めっちゃ好きだから
多分真似してるんじゃないかっていうのが
すごい思いましたよ
あくつさんが
でプレインストームもちょっと
スピーカー 2
日記っぽいですもん
スピーカー 1
最初の方とか特に
毎日の出来事みたいに書いてるじゃないですか
スピーカー 2
そうですね確かに日記にも
確かに見えなくもないなこれは
スピーカー 1
書き方がやっぱりそういう
物語が進行していくっていう感じではないし
で一人称視点やし
セリフとかもほんまに
こういう話をしたみたいな感じの
セリフの書き方やかな
スピーカー 2
そういう視点がやっぱり日記っぽいなと思いました
スピーカー 1
セリフ以外のところが
全部一人称っていうのもあるし
流れていく自分が見てるものを
書いてるっていう感じ
スピーカー 2
そうですね確かに日記っぽいなと
乗本は特に思いましたね
作品はどこなんだろう
スピーカー 1
なんかそのエキペディア情報やと
ほんまになんかこう
この作品でまたステージが
一段階上がるみたいな
そういう風な書き方が何処かありましたね
スピーカー 2
そうですか
スピーカー 1
子供の視点が出てくるとか
なんとか忘れましたけど
スピーカー 2
確かに後ろの期間本の紹介で
季節の記憶っていうので
45:00
スピーカー 2
息子が出てきますね
スピーカー 1
だからそれはそれで
面白いだろうなと思いますけど
違うまたこうサクサクというか
ステージとして読むのかな
全体的に雰囲気やったな
スピーカー 2
かなか小説では新鮮でしたね
スピーカー 1
そうですね
あんまりまた新しい感じやったな
スピーカー 2
って呼べなかっただけなんですけど
30年以上前
スピーカー 1
だから好きな人がいるっていうのは
わかる感じやった
スピーカー 2
わかりましたね
スピーカー 1
だから自分も結構好きやったんで
この感じは
もっと他の方が読みたいと思いました
スピーカー 2
この作品だけだと
ちょっとまだ
お気に入りにはならなかったけども
ちょっとなんというか
気になりますね
スピーカー 1
そうだからもう一回読みたいとかは
今そんなすぐには思わないし
ただまあ続編はちょっと気になるけど
多分続編よりも
これの方が好きってなるやろなっていう
予感はするんで
これってプレインソングの方が多分
最初の印象ぐらいから
これぐらいで終わってくれた方が
スピーカー 2
良かったって思うかもしれんなと思う
スピーカー 1
続編どうなのかな
続編でも一冊になったほうが売ってましたね
スピーカー 2
そうですセットになって
こういう私がそういうふうに
今回そうやって小坂一氏の
ある程度文革感みたいなの
知っちゃってるじゃないですか
そういうのって小説を読む上で
ある意味ちょっとノイズになっちゃうじゃないですか
スピーカー 1
そう特に初めて読む時は多分そう
スピーカー 2
シンプルに没入できないから
かなか自分が読んじゃったのが悪いんですけど
そういう作家の思想っていうのは
あまり意識しない方がいいかなって思いました
スピーカー 1
そうですね逆にでも
そういうのがないと読めない時もあるんですけど
何が言いたいのかわからんとか
人によっては作家性がはっきりしてる方が
ちゃんと味わえるっていう場合もあるんで
今回はあんまりそれが裏面出たっていうのが
特に読み慣れてる作家とかやったら
スピーカー 2
読み慣れてる課説から何とか読めるみたいなのもあるんで
最初に小説を読んで何を言いたいのかわからないっていうので
その作家の小説論とか
いろんなインタビューみたいなのを読んで
スピーカー 1
理解するっていう順序だったらいいと思うんですけどね
スピーカー 2
普通はそうなってきますからね
順序が良くなかった
スピーカー 1
あんまりそういう順番なことないですからね
スピーカー 2
そうですよね
スピーカー 1
作品をさっきに読むことが多いし
そっから何やったんやろうって思って
作家に行く方が順番としては多いから
スピーカー 2
私は前も言いましたけど
この細川和志が尊敬している
尊敬か分かんないですけど
慕ってる小島信夫っていう作家が好きで
その小島信夫と細川和志の
48:01
スピーカー 2
往復書館みたいな本もあるんですよ
そういうのも通して知っちゃってるんですよね
さっきにそれも知ってたんですね
スピーカー 1
レアケースですね
出会い方は
大体小説さっき読んでみて
スピーカー 2
もう少しずつ細川和志を
スピーカー 1
僕が思ったより全然読めたというか
全然好きな方やったんで
良かったなと思うし
ご視聴ありがとうございました