2022-11-15 06:02

#32 論語 概説

キーワード:孔子、儒家、儒家思想、諸子百家、春秋戦国時代、徳治主義
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今回は、論語という作品についてお伝えしたいと思います。
非常に今でも人気のある作品なんですけれども、この論語というのは、春秋戦国時代、中国の春秋、主に春秋時代ですかね、春秋戦国時代に孔子という方がいらっしゃいまして、
その孔子という方がどのような行いをし、どのような言葉を発したか、またその弟子たちがどのような言葉を発し、どのような行いをしたか、そういったことが描かれている作品なんですね。
なので、よく孔子とその弟子たちの言行録、言葉を行く記録と書いて言行録という言い方をすることがあります。
この孔子という方は、中国の春秋時代の方なんですけれども、そうですね、もう紀元前の方ですよね、いってみればね、紀元前の方なんですよ。
だいたい紀元前500年くらいの方ですね。ですから、いってみればもう2500年も前の話なんですね。
ですから、もうものすごい前の話です。孔子の世界観というのは。
その2500年も前に書かれたものが、今の時代も読み継がれているというのは非常に面白いことであると同時に、まあだいぶ変わっている部分とか脚色であったりとかいろんなものがあるというのも同じからわかるわけですね。
この孔子という人が生きた時代というのは、春秋戦国時代という時代で、さまざまな小さな国々同士が争いを繰り広げる時代でした。
そうなると、それぞれが何を信じて政治を行えばいいのか、何を信じて戦えばいいのか、そういったことに非常に迷いが生じます。
その時に各国々にアドバイザー、もしくはコンサルタントとしてアドバイスをしたりコンサルをした人たちがいました。
彼らのことを諸子百家と言っております。諸子というのは諸々の子。子というのはなんとか子。孔子のようになんとか子とつく人がいっぱいいたんですね。
その指導者、その宗教というか思想的な中心人物と、百家というのは家と書きます。百の家と書いて百家と言います。
これはさまざまな思想集団のことをなんとか家と言います。
孔子の場合は孔子の儒家という儒家思想を持っていました。
この儒家思想は当初はそんなに人気がなかったのですが、後になればどんどん人気が出ていきます。
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それで現代にも非常に影響を与えています。日本人にもものすごく影響を与えています。
この儒教というのは朱子学という形で非常に日本人はポピュラーに受け入れられますし、それだけではなくて儒教というある種の宗教としていろんな国々に受け入れられたりしていくわけですね。
この孔子が唱えていることの非常に大事なポイントとしては徳治主義というものがあります。
先ほど申し上げましたようにいろんな国々をどう治めるかということが大事なんですが、孔子は徳によって治めるのだと。
徳というのが何なのかというのも2500年も前の書物ですからちょっといまいちわからないところもあるんですけれども、
徳というものをもって政治を行うといろんなものがうまくいくんじゃないかということを言っているんですね。
ただこれはあまり分かりやすい方法ではなかったようで、なので非常に最初は困難だったんですけれども、そういうものが人気になっていくということですね。
その儒家思想の代表的な思想の書物というのが論語という作品です。
こちらは先ほど申し上げたように孔子がどのような行いやどのような言動をしたのかということが書かれているんですけれども、
こちらに変算されたのは孔子が亡くなって約100年たった後なんですね。
ですから直接孔子と会ったことがある人というのはあまりいない時代ということですね。
ですから孔子の弟子の弟子くらいが変算したとも言われております。
ですから何かが分かるような分かんないようなものだったりもしますし、非常に難しいんですよ。
それを今現代でも様々な人がこの2500年かけていろんな解説とか注釈をつけて解釈してきたということですね。
それが今でも論語をもっと分かりやすく解釈したものとか、今風に解釈して楽しまれているわけですね。
ただそういうものが全て一つの正解であっていいと思うんですけれども、
元々のものはどうだったのかというと非常に難しい問題になってまいりますね。
いずれにせよ、そんな2500年前のものなんで、それをどういうものなのかなというのを何となく楽しみながらですね、解釈するというのが一つ面白いのかなと思いますね。
その孔子というものが、人が作った儒家思想というものが、後々の中国、そしてアジア圏に影響を及ぼすということになります。
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