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2018-01-31 20:40

第56回 湯野川孝彦氏(株式会社すららネット代表取締役社長)【後編】

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今回は、「教育に変革を、子どもたちに生きる力を」という理念を掲げていらっしゃる、株式会社すららネット代表取締役社長の湯野川孝彦様にお越しいただきました。

湯野川社長は大阪大学基礎工学部を卒業し、東証一部上場の新規事業担当役員時代にeラーニング教材すららの事業を企画・開発。2010年、すらら事業をMBOにより買収し独立されました。低学力の生徒でも「わかる」「できる」「使える」というユニークなポジションで急速に広まっています。12月に上場を果たし、急成長の組織を率いる湯野川氏のインタビューを、どうぞお聞きください。


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社長に聞く!in WizBiz
WizBizの新谷です。先週の続きをお聞きください。
その後、独立をされるわけですけれども、
このすららという事業で独立されていらっしゃいますが、
独立の経緯をお教えいただけますか?
そうですね、これまでの話でわかるように、別に教育畑は全然関係なくてですね、
どっちかというと、外食が面白いし、人に喜ばれるし、いいなと思っていてですね。
外食というのは、物を作る側面もありますし、サービスの側面もあって、
総合的で非常に面白いなということで、教育というのはあまり興味がなかった。
ただし、2004年ですかね、
個別指導塾のチェーンをベンチャーリンクとして支援したことがあって、
その時も私の部門が最初に分析をしたりとか、
あとベンチャーリンクも結構真面目なところもあって、
そういった業態を売る以上は、自分たちでも経営してみないと本当にいいことはわからないよねって言って、
ひとつ加盟して、東京の大島ってところで経営をしたんですね。
そういう時も、CEOから、そういう新しいことをやるときは、
稲岡君気味ありなということで、私のチームが携わった。
そこで初めて教育との接点があった。
個別指導塾を経営してどうなったかというと、生徒募集はものすごくうまくいったんですね。
だから、1年半で全国当時400校ぐらいあったうちの2位か3位ぐらいまで生徒数で持っていって、
生徒募集マーケティングはわりとわかったなみたいな感じになったんですけど、
あまりうまくいかないことがあって、それは成績を上げるということで、生徒も。
成績が上がる子はもちろん出るんですけど、下がる子も出ちゃってですね、
特に学力の低い生徒なんかはほとんど上がらなくてですね、
これで果たして社会的に価値があると言えるのかということを結構悩みまして、
考えてみるとやはり個別指導塾の業態というのは学生アルバイトさんがやっぱり教えるわけで、
要するに学習サービスを提供している商売なのに、
その学習サービスの品質の安定化というのが非常に難しいということに気がつきまして、
じゃあいっそのことを理想のeラーニングを作ればその問題が解決できるんじゃなかろうかということで、
当時のトップにそのへんを企画を持っていったらやってみながらということで、
当時はお金もあったんです。
予算を用意して作れたという、こんな経緯ですね。
なるほど。
その後そのスララを外に出して、そのまま独立されていってという感じになったと思うんですけども、
独立するときの不安点とかそういうのはなかったんですか。
そうですね。
2012年ご存知の通りベンチャーリンクは民事再生で潰れてしまいまして、
そういう気配が濃厚というか、
システムを使っているのにシステム投資がほとんどできなくなったりとか、
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広告宣伝費も最後はゼロになったので、
この事業には非常に愛着を感じていたんですけど、
このままだとこの事業がなくなっちゃうなということで、
それを持って出ようと。
赤字事業だったので会社にも赤字をずっと垂れ流していて迷惑をかけていたので、
そういう意味もあって出ようということですね。
赤字事業を外に持っていくというと、
井上さんがある意味100%背中に背負うと言いますか、
そんな感じだと思うので、かなり不安はあったんじゃないかと。
そうです。
それはどこかで資金調達できないと、
僕の個人資産じゃ全然支えきれなかったので、
それはもうベンチャーリンクにいるときからいろんなベンチャーキャピタルを回って、
どこか資金提供してくれるところがないかということでいろいろ回って、
のきなみ門前払いを食らったということですね。
唯一グロービスキャピタルパートナーさんだけが関心を示していただいて、
そことのご縁で結果的には2010年の11月に、
ちょうど7年前ですけどね、独立した後で資金調達ができて、
なんとか首の皮1枚で繋がったと。
だから、初年度2011年の決算では7000万の赤字を出しましたので、
そういう資金調達ができなければ、今のスララネットはなかったという感じですね。
なるほど。その後7年して上場まで持っていかれましたが、
上場までは順調でいらっしゃったんですか。
比較的安定的に伸びていった感じですね。
いろいろ独立したらあれをやろう、これをやろうとか、
悶々と考えていたことを実行して、
もちろんうまくいかなかったこともありますけど、
おおむねうまくいったというかたちで、
毎年年々1億ぐらいずつ伸びていったということですね。
この辺はよく言われるんですけど、独立したら全然思った通りいかないでしょうとか、
全然当初とは違う方向性でビジネスモデルが変わったりというのもよく聞くんですけど、
私は先ほど言ったように新規事業の1000本ノックその前にやっていましたので、
ある程度イメージした通りに近いかたちでいったという側面はあるのかなと思います。
なるほど。ちょっと聞いているリスナーの皆さんはたぶんうらやましいお話というか、
やっぱり野川さんぐらい勉強してから独立すべきだったかなと悩まれるかもしれませんが、
ちょっとスララネット、スララという事業はどんな事業かというのをぜひご説明いただけたらなというふうに思っているんですけども。
子ども向けに教科学習のe-learningといいますか、デジタル教材を提供している会社ですね。
子ども向けというのは小学生から高校生まで。
教科は英語、数学、国語の現在3教科。
それをビジネスモデルとしてはB2B2Cというんですかね。
学習塾とか学校さんがメインですけど、を通じて提供しているというのがうちの商売ですね。
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なるほど。小中高ということは私立の高校とかにも入っていらっしゃるんですか。
そうですね。学校が今125校ぐらいお客さんがいますが、ほとんどが私立学校になりますね。
なるほど。塾の方は何教室ぐらい入っていますか。
塾は今550ぐらいでしょうか。
すごい数ですね。なるほど。
最初からこのスララネットは7年後上場とかを目指していけるなこのビジネスモデルはという考え方がいらっしゃったということですね。
そうですね。先ほど言った通り最初にVC、グロービスキャピタルパートナーさんから出資を得ているので、
やっぱりVCから資金調達をするとEXITはやっぱりIPOということで、
そういう意味ではできるかどうかはわからないけど、目指すか目指さないかというと目指していましたという感じですね。
なるほど。素晴らしいですね。
だけどこれも後から考えるとよくて、最初から大赤所のときからIPOを目指していましたので、
やっぱり会社のガバナンスとか規定とかルールとかもできるだけそれを意識して作っていたので、
あれを適当にやっていたら後から実際に上場準備を始めたときには多分相当苦労していたと思うんですけど、
そういうのが上場企業だったらベンチャーリンクの割とそのまま持ってきましたので、
そういう意味では最初から目指してよかったなと思いますね。
なるほど。大変勉強になりますが、ちょっと全く違う質問もさせていただければと思います。
好きなものにスマートウォッチにはまっていらっしゃるということで、スマートウォッチそんな楽しいですか?
質問に苦し紛れに答えたんですけど、最近このスマートウォッチにシンガポールの空港でトランジと時間があったので見ているうちに
欲しくなって買ったらめちゃくちゃ便利ですね。
メールとか着信があったらここで分かりますし、スケジュールもここで分かったりとかしますし、
あとすごいのはですね、毎日の歩数とかも当然記録できるんですけど、何もしなくてもデフェルトで目標設定を勝手にしてですね、
今日は目標達成です、おめでとうとか褒めてくれるんですよ。
俺目標設定してないしと思って最初は何のこっちゃと思ってたんですけど、だんだん気になるようになってきてですね、
今日これから訪問先が東京駅なんだけど会社から歩いて行ったら達成だよなとか言ってですね、行動が変わりましたね。
達成したら褒めてくれたりするんで、あとこれはね、それらのゲーミフィケーションにも通じる部分があるんですけど、
今度仕様を変えようかと思ってますけど、なんかこう結構コードを変えて、うちの女性人から猪川さん最近スマートウォッチに操られてるって言われてるぐらいにちょっとなってきてますね。
ちょっと私の指定に猪川さんからすると、機械というかパソコンというかああいう電子機器系に操られるのは想像がつかないというか、むしろ操る側なのかなというふうに思ってましたが。
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もう一つやっぱりすごいなと思ったのは、本を大量に読むということで素晴らしいんですが、どのぐらい毎月読まれるんですか。
これも、私は現在でも家が京都府にありまして、毎週朝一の新幹線で東京に来て週末に帰るという、そういう生活を続けているんですが、
京都府の地元の図書館が、図書館からいろいろ本を借りるという話なんですけど、ネットで予約ができて一回に5冊まで買えると。
ですから、いつも毎週戻るとその足で図書館に行って、5冊返却して5冊新たに借りるということで、20冊以上は大体毎月毎月読んでいるような感じですね。
すごいですね。そんな読まれる方、珍しいんじゃないかと思うんですが。
予断ですけど、本屋で買ってももちろん読みますけど、本屋で買うのと図書館で借りるのとは全然読み方が違うんですよ。
で、図書館で買える場合は、別に面白そうだけど買うまでもないなみたいな感じの、ちょっと興味の周辺領域のちょっと興味があるなみたいなのも借りるので、読む本の範囲の幅がめちゃくちゃ広くなりましたね。
なるほど。ほぼ毎日1冊読むような感じですよね。
そうですね。あるいは1日にまとめて3冊読んだりとかいう感じで、最近は知性学の本読んだりとかですね。
なんか、アフリカのボコハラムだったかな。テロリストの状況の本読んだりとかですね。普通に買わないでしょ、絶対その本。
そこまで興味はないかもしれないですね。
そうですね。けど読んでみると意外と面白かったですよとか。
そうですか。やっぱり野川さんのエピソードは大変面白いなと思うんですが。
会社のミッションとしては教育に変革を子どもさんに生きる力をということでミッションを選ばれていらっしゃるわけですが、これを設定されたというか選ばれた理由は何かございましたでしょうか。
そうですね。スララを作った時の前後にも遡るんですけど、先ほどの東京に個別指導塾の塾を作ったっていうのがありまして。
最初はやっぱり下町でもありますし、あまりそこの地域ではブランドのない塾だったんで、そうなるとどうなるかっていうと最初に来るのは本当に低学力の生徒ばっかり来るわけですよね。
本当に偏差子30代とか学校でオール1とかですね。そこでオール1の生徒の人生っていうのは結構大変だなという。
学校に行ったら下の方を向いて先生に当ててくれるなってことを祈る6年間、9年間、12年間になりますし、
クラブに行っても勉強できないとパシリに使われたりとかですね。ということで結構辛い人生。
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だけどそれが分かるようになると、後でスララができてそのスララだけで教える塾をやった時にそういう子どもたちが変えられると。
オール1の子でも分かるようになるというような状況が起きまして、これはものすごく社会的に価値があることだなとか。
あるいは我々しかできないなというふうに思い立ちまして、その辺を最初に思っていたよりはいろいろやりながらそういう方向性に固まっていったという感じですね。
なるほど、素晴らしいですね。では最後の質問なんですが、この番組は経営者向けの番組でございまして、全国の社長様もしくは企業をこれからされる方がお聞きになっていく番組でございます。
そこでぜひ企業とか社長の成功とかですね、成功の秘訣とかいうのをもしよろしければ教えていただけないかなと思っております。
はい。というかまだ成功しているかどうか分からないので、秘訣っていうことが言えるかどうかというのは分かりませんが、
先ほど言いましたように私は自分でよかったなと思っているのは先ほどの新規事業の専門ノックと言いましたけど、そういう疑似体験をたくさん積んだということがありましてですね。
それは別に私みたいなキャリアじゃなくても多分いろいろ積めると思うんですよね。
もちろんいろんな経営大学院とかに働きながら通うということもそうです。
私、グロービスさんと関係、グロービスキャピタルパートナーさんと趣旨があったので、グロービスの大学院でちょっとお話をさせていただきたいということもあるんですけど、
あとの懇親会に行くと、そういうサラリーマンをしながら将来企業を考えて通っていますという方も結構多くいらっしゃいます。
そういったところに行くというのも非常にいいと思いますし、あと日頃の社内のプロジェクトとかでも新しいことというのは必ずあるわけですよね。
そういったのをこれは自分の新規事業であるというふうに捉えて、きちんとデータを取って仮説を立てて検証するということを、
一つ一つが自分の会社の中での新しい頃見というのは自分にとっての経営大学院だというような考え方でそれを吸収していくと、
あと独立したとか自分が経営をするときにいろいろすべて生きてくることじゃないかなと思っていますので、
そういう意識一つではないかなというふうには思っています。
なるほど。では大変勉強になります。ありがとうございます。私も成功者になるべく井上川さんを真似して勉強していきたいなと思っています。
本日はリスナーの皆様お忙しい中お聞きいただきまして誠にありがとうございました。ぜひ皆様のご参考にしていただければと存じます。
井上川社長さん、本日はどうもありがとうございました。
どうもありがとうございました。
本日の社長に聞くインウィズビザはいかがでございましたか、井上川社長様。
私は同じ常務会で同じ常務だったので、私末席ですが大先輩井上川さんで一緒の仲間だったわけですが、
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圧倒的に井上川さんのほうがレベルが高くて同じ仲間と思えないぐらいご従事していらっしゃって、
だからこそ上場もできてしまうんだなということで大変尊敬しておりますし勉強にもなりました。
意識一つで全てが変わるということなので、今やっている仕事も意識一つ変えると随分変わるというお話になったんじゃないかなと思います。
私も意識一つ変えて井上川さんのような素晴らしい社長さんになるように頑張りたいと思いますので、
皆さんがぜひ意識を変えてご努力いただければと思っております。
本日の社長に聞くインウィズビザはここまで。また来週。
3分コンサルティング。ウィズビズが社長の悩みを解決。
どのような選択肢があるのでしょうか。またそれぞれのメリット・デメリットに関係してご説明いただくと幸いです。何卒よろしくお願いいたしますということでいらっしゃいます。
事業生計これから大変増えていくと思いますが、皆さん方悩まれることだと思います。
一つの方法はおそらく他社にM&Aで売ってしまうということが一つの方法なんじゃないかと思います。
もちろんメリット・デメリットがございまして、他社に売ったために起こった社員の皆さんから元の社長に相談が来る。
その相談というのは元々のいわゆる企業文化・社内風土というのがちょっと違うんで、ちょっとというような相談が合わないみたいな感じで辞めていったりとか、
社員が不幸になったりとかそういうことがあるケースもあります。
M&Aを売る際には気をつけていただきたいのは、企業文化や社内風土というのが、社風というのが御社と合っている企業に売るべきなんじゃないかなというのは強く思います。
ただIT企業さんでいらっしゃいますので、プログラミングとかいろいろできると思うエンジニアの方がいらっしゃると思いますので、高くは売れるんじゃないかと思います。
そういう意味ではITの会社さんというのは冗談半分本気半分で30秒で売れるというような冗談があるぐらいでございます。
今の時期はそういう意味では高く売れるんじゃないかなと、通常の値段の1.5倍から2倍ぐらいで売れるんではないかなと思われますので、
チャンス、チャチャンス、そういう意味ではメリットあるんじゃないかなと、社長様にはそういうような感じがします。
もう一つの方法は、社内にいる他人に貢献するということになります。
このメリットは先ほどのとは反対に、社内風土、企業文化がそのまま継承できる可能性がございますし、
社内のこと分かっているわけですから、非常に継続的にいけるということがメリットなんじゃないかなと。
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メリットとしては株をどのように算定して、株価算定をしなきゃいけませんが、算定をし、
それを他人の方にどう譲っていくかというのが非常に困難ですので、分割払いとかしていかなきゃいけないかもしれませんので、
ちょっとデメリットかもしれません。
場合によっては株を社長様のご親族、息子さんとか娘さんとか、またはお役子さんとか、そういう方に譲っていくとなると、
株主と社長さんをやらせる他人の方が違うということになりますので、その辺の関係をうまく仲良くさせるようにしなきゃいけないんじゃないかと思います。
私が聞いた会社さんですと、株主と他人の社長が変わる場合には必ず年に1,2回食事会などやり、問題が起こらないようにコントロールするとか、
そういうことをされている社長さんがいらっしゃいました。もうその方は相談役になっていらっしゃいますが、そんなことをやっているということです。
それでももしかすると将来は揉めるかもしれませんので、もしかすると3番目の手立てと言いますか、策は上場を目指してしまって、
上場してしまえば他人の方がやっていって株主は外部ということは当たり前になってまいりますので、上場を目指していてもなくはないなというふうには思います。
ただ上場しやすい企業かどうかというのがありますし、上場した後、もちろん株主対策などいろいろやらなきゃいけないですし、
社内の整備などいろいろやらなきゃいけないですので、費用もかかりますので、3番目、上場ですがちょっと誤想何年あいようからすると薄そうですので、
1番のM&Aか売るか2番目の他人の方に継承するかというのが手立てかなというふうに考えます。
結構細かい話でございますので、もしよろしければご相談ございましたら、私のところに参っていただければ細かく相談に乗っていきたいと思っております。
本日の3分コンサルティングはここまで。また来週。
最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
本日のポッドキャストはここまでになります。また来週。お楽しみに。
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