東京都ふるさと納税の見直し
おはようございます。2023年12月6日、水曜日、ささきるです。
水曜回帰ファイル、始めていきたいと思います。
今日はですね、話してみたいなと思う話題がありまして、
これが、ニュースとしてはですね、昨日かな、12月5日のニュースだと思うんですけれども、
東京都ふるさと納税の抜本的な見直しを国に要請、地方税の原則を歪める、というニュースですね。
これに関して、いろんな意見があるのか、これはね、はてなブックマークを見て私、今、そう思ってるんですけれども、
もともとふるさと納税制度自体に、
いろんな意見があるので、目新しい意見はないんだけれども、
このはてなブックマークの中に、いろんなね、そのタイプの意見というのが集約されているので、
これ取り上げて話すのにちょうどいいかなと思って取り上げました。
で、最初に関係性開示をすると、私どういう立場かというと、この制度に賛成している立場です。
で、もうちょっと具体的に言うと、返礼品事業者として地方自治体に、
お礼のお品、返礼品を納品する立場でもありますし、
あと私がやっているコンサルティングの仕事のうちの一つで、
ふるさと納税ポータルサイトの事業開発にアドバイスするという仕事もしていますので、
2つの立場で当事者というか、ふるさと納税ポジティブなポジションにいます。
なので、そういう関係性の人が喋っているものだというふうに思っていただけるといいと思います。
地方のリバランス・再分配と自治体のサービス維持
でですね、この問題、すごいいろんな意見があるんですよね。賛成、反対。
しかもその理由もバラバラなので、短い時間で伝えるのがかなり難しいやつなんですけれども、
ピンポイントで、なかなか出てこないタイプの意見として、私こういうふうに思ってますよみたいなのを2つぐらい話せたらいいなと思っています。
1つが、これどういうことかというと、
要はリバランス。
要はリバランス、再分配の話ですよねと。
で、その再分配の話、つまりどういうことかというと、
地方、地域で人を育てて、義務教育小中高とか、高校はあれだけど、
その後に一極集中、東京中心とした大都市圏に人が吸い上げられるという言い方をする人もいますけれども、
そこで働き始めると。
そうすると、教育にかかる。
で、そのお金、あとその人が稼ぐようになって納税するお金、そこのアンバランスが起こっているんだから、
それをリバランスしましょう、再分配しましょうという考え方ですよねと。
で、それに関してやり方が歪んでいるんじゃないか、あるいはやりすぎじゃないかというような意見があるわけですよね。
特にやりすぎじゃないかという意見に関して、僕はちょっとまた違う意見を持っていて、
で、今のお話の中だと、僕が言ったのは、地域で、地方で生まれた人が都会で働くようになって納税する。
私自身もそういう人ですけれども、そこのスコープ、スコープというか、範囲、時間的な範囲とか、希望的な範囲というのが、私、もっと大きいものだと思うんですよね。
で、どういうことかというと、例えば、牛肉自由化、オレンジ自由化、お米の自由化とか、
そういうことってありましたよね、輸入自由化等ですね。
つまり、日本が作っている自動車などの、あるいは電化製品とかですね、そういうものを輸出する自由にね、特にアメリカとかに対して、
そういうのの条件として、海外のアメリカとか、牛肉オレンジ、あるいはお米とかもそうですけれども、
そういうのの輸入自由化みたいなものが、政策としてやったわけですよね。
そうするとどういうことが起こるかというと、
それについては、工場が立ちやすい、あるいはその事業所を構えやすい都心に、どんどんどんどん有利になっていくのに対して、
地域で農産物を作るのは全く儲からない仕事になっていくと。
で、これは昔からそうだったわけじゃなくて、そのような政策をある時期にはっきりと取ったからそうなったわけですよね。
なので、農家の次男坊、三男坊が地方で暮らしていけないのみならず、その長男ですらそれが仕事にならない。
というのは、昔からそうだったんじゃなくて、それ以外の産業が有利になるように、ちゃんと政策を取ったからそうなってるわけですよね。
だから、都市化が進んで、一極集中が自然と起こるから、そこで起こるリバランスを、
まあちょっと再分配、地方交付税交付金とかを使って、そのエクイティというかな、そのバランスを修正しましょうみたいな話で済まないんですよね。
もっと大規模に長期間にわたって、
あと、意図して地域は儲からない、むしろ都心とかね、工場のある、太平洋側のあそこの工場がたくさんあるところね、
そういうところが利益が出るようにわざとしていったんですよね。
まあでも、それだけじゃないと、その長年の大規模のリバランスごと調整しましょうというふうにやっているので、
もう一回かなり大規模にというか、ドラスティックなことをやっていると思うので、
都市化の一部としては、
都市化の一部としての修正としてはやりすぎじゃないかというのは、やりすぎに当たらないというか、
もっと根本的なところでもともと政治が手を入れて、そのバランスを調整している。
都市に人が集まるように、都市でのみ産業とか工業とか、その儲かるようにしてきたのに対して変えようとしているので、
まあそれぐらいの、これぐらいのというか、ドラスティックなことは当然あってもいいんじゃないかなというか、
かつてドラスティックなことは別の方法で行われていたわけなんで、別にあっていいんじゃないかなと思っています。
あっていいんじゃないかなと思っていますというか、そういうふうに、そういう時間、スコープで見ていますみたいなことですね。
私がこういうことに関心を持ったのが、井上久志がね、米の話っていうタイトルの本だったかな。
今ちょっと調べてみようかな。
私、井上久志っていう小説家が、
劇作家、井上久志。
これは、そうですね、タイトルあってました、米の話。
文庫は1992年、オリジナルはいつだろうな、それより前ですけども。
小説が好きでよく読んでたんで、井上久志のこういう本もよく読んでたんで、そういう感覚があるというか、
井上久志自身が東北山形出身で、釜石とか東野にもいた人なんで、
大規模長期間のリバランスだと思えば、思った方がいいんじゃないかなと思います。
はい、これが一つ目のお話です。
でね、もう一つ、二つ目です。
二つ目が、これね、リバランスだっておっしゃる、再分配だっていうふうに認識してる方が多いと思うんですけども、
なんかそうじゃないんですよね。
今の地方の自治体、
自治体の守っている設備とかサービスの規模をこのまま維持することはできないですよね。
人口減っていく、何十年後かのあれの中で。
リバランスと公平性
なので、今の世の中を前提とした再分配って、ほとんど意味ないっていうか、
焼け石に水みたいな感じになるんだと思うんですよ。
しかもどうせ、よくあるように東京のコンサルティング会社がリーケースって言って、
地元で何も起こらないってことが、こういう再分配とか、
それでよくあることなんで、あまり意味ないんですよね。
だからこれリバランスとか再分配と言いつつも、
実際にはサバイバルさせている、地域で産業を作って、
それを広めて、売り込んで、かつそれを継続的なサービスにする、
そういうアイディアと能力のある地域の勝ち残り戦をしているみたいな、
させているというかね、どこまで意図したかわからないんですけども、
売っていることはそういうことなんですよね。
だから不公平があると。
例えば、住んでいる人、納税されている者に対して、
横取りされる感覚のある東京等をはじめとするところが不公平感を持つとか、
あるいは地域の中にも、たまたまものすごい大きなメーカーの工場があって、
返礼品にできてすごい利益が上がるとこと、
何もなくて全然増収がないところで不公平感を感じるみたいなところもあるんですけど、
その不公平感を、
折り込み済みで競争させているんですよね。
もちろんね、今が公平な競争、完璧な制度だと思うわけでもないので、
問題がないこともないと思うし、問題たくさんあると言っていいんだと思うんですけども、
そもそもがリバランスとか公平性を目指しているものじゃなくて、
競争させている、サバイバルさせているという仕組みなんですよね。
ただもちろんこれにも意見があって、
分配に市場原理を混ぜるっていうのが良くないんじゃないかっていうことをおっしゃる方もいるんですけど、
いや、私はそういうことでもしない限りは、
劇的なことって起こらないと思うんで、
いいんじゃないかなと思っているポジティブな立場ですね。
寄付金の運用
あと2つでいいと思ったけど、3つ目、
言うとすると、さっきちょっと言いかけた、
寄付金のうちおよそ50%がいろんな手数料に取られて、
地域に実際に寄付される税金としてお金としていくのは50%っていうのは少ない、
その50%ロス多すぎて、
中間事業者は声を太らしているだけじゃないかみたいなこともあるんですけど、
これもっと違う方法でやったら全部東京の事業者に行きますから、
50%残るっていうのは悪くない、
いや、もっといい方法あると思いますけど、
いや、もっともっと残した方がいいと思うんだけど、
今までの地域が実態として活性しなかった仕組みに比べると、
すごい劇的なことが起こっているなと思いますね。
はい。
ただね、この3つ喋ったところでね、
この賛成派、反対派、納得するような話にならないので、
それが難しいところなんですけども、
ちょっと考え方とか議論の土台として、
こういう見方もあるよとか、
あるいはここってもうちょっとそういうサイズ、スコープで見ることができるんだよみたいな話がちょっとね、
加えられればと思ってちょっとお話ししました。
いや、これ、あれだね、
僕、
この話好きだから、
なんかほんと1時間ぐらいゆっくりしたい感じですが、
はい、最近見たニュースで目に入ったものです。
あとは何かな。
まあいいか。
これで多分ね、10分くらい喋っていいかな。
というわけで、水曜書き換わりでは、
引き続き皆様からのお便り、あるいはニュース、話題をお待ちしております。
概要欄のメッセージフォームからお送りください。
ちなみに今日この後はですね、
自民党主催の、
DAOハッカソンというイベントがありまして、
そこに登壇してちょっと喋ってきます。
どんなイベントなんだろう。
ちょっとドキドキしてます。
それでは来週もまたお会いしましょう。
良い一日を。
ありがとうございました。