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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。 今回は、良いカウンセリングを受けるためのコツについてお話しします。
みなさん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師、臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、就職や復職などいろんな働くをサポートしてきたカウンセラーが、お仕事、お家庭で役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
今回はお便り会です。いやー、あのですね、お便りをいただけると本当に嬉しくてですね、いつもよりテンションが上がります。
基本的に受けて返すことをお仕事にしているので、こちらの方がやりやすいっていうのもありますし、なんというか聞きたいことが分かって安心するんですよね。
ですので、あのなんか毎度のお願いになっちゃって恐縮なんですけれども、概要欄にお便りフォーム貼ってありますので、何か働く上でのお悩みとか心理師に聞いてみたいことがあったらお気軽にメッセージをいただけると嬉しいです。
というわけで、早速お便り読み上げていきます。今回はみそじさんという方からいただきました。
3つほどご質問いただいているので、今回はそのうちの2つにお答えします。みそじさんご質問をありがとうございます。
では、36歳会社員女性です。昨晩こちらのポッドキャストと出会ったばかりですが、働く人として興味深いテーマを分かりやすく聞きやすくお話しされていて、早速フォローさせていただきました。ありがとうございます。
いいか、もし機会がありましたら取り上げていただけたら嬉しいです。
1つ目、カウンセリング中にすぐ泣いてしまうのが恥ずかしいのですが、受け手が泣くことについてカウンセラーはどのように感じていらっしゃいますか?
カウンセラーはプロフェッショナルなので泣かれることには慣れていらっしゃると思うのですが、こちらとしては恥ずかしいかっこ悲劇のヒロインかとセリフ突っ込みをしたくなります。
引かれてないかなぁと結構気になってしまいます。
2つ目、カウンセリングでもカウンセラーにちゃんとした人に見られたくて、自分の中の汚い感情を隠したくなってしまいます。
かっこ汚い感情はオブラートに包んだり遠回しに言うなど。
本当はそういう面も出した方がカウンセリングに効果的でしょうか。かっこカウンセラーは人の見にくい面を見て嫌にならないのでしょうか。
ということです。
はい、まず結論から申し上げますと、1つ目、泣くことで惹かれてないかなと思われることについてはご心配なさらずです。
少なくとも僕自身はそんなに気にしてません。
2つ目、自分の汚い感情を隠したくなってしまうけれど、そういう面を出した方が効果的かについてですが、
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おっしゃる通り、隠したくなる感情について話して考えることで、より効果的なカウンセリングになります。
とはいえ、事情はもう少し複雑かなと思います。
この2つのご質問には共通点があって、そこにお悩みの本質があるような気がします。
それは、カウンセラーに自分がどう見られるか不安だというところです。
これをベースに、タイトルにある良いカウンセリングを受けるコツについて、詳しく解説していきますね。
まず、カウンセリングの一般論について解説しますが、
カウンセリングは、普段日常生活で抑えている感情も込み込みで、抱えている悩みを話してもらって、
その上でその人がどうなるといいのか、どうなっていきたいのかについて話し合います。
そういう点では、日常会話と全然違うものになりますし、
逆にそうでないと、日常会話で話が終止してしまうリスクもあります。
なので、僕自身もカウンセリングの導入では、ここで思ったことはなるべく隠さずに言ってくれると助かります。
その方が、より良いカウンセリングになると思うので、ぜひお互い本音でお願いします、とお伝えしてます。
なんで、普段抑えている感情を話すことが大事なのかというと、
割とそこに問題や悩みの本質が隠れていることが多いからなんですね。
悩みについて話を聞いていくとですね、なんというか、もともと話していた悩みが形を変えて、
より本質をついた感じになっていくんですよね。
そんなふうに、普段なんとなく自覚していた悩みとかが、より見える化してくると、
日常でどうすればいいのかが少しずつ変わっていくし、分かってきます。
そして、その変化をもたらすには、カウンセリングを受ける方が、
より一歩自分の本音に触れることが大事になってくるんですね。
それはちょっと恥ずかしかったり、認めたくなかったりする感情や考えかもしれないんですが、
それに触れて少しずつ共有していくことに、カウンセリングの意味があったりするんです。
なんでか不思議なんですけど、頭で考えていることをただ言葉にして話すだけで、
思っていることの解像度が全然変わってくるんですね。
それで、日常生活では良いことがはばかられるような感情や考えも、
カウンセリングでは話し合うことができます。
その感情や考えをカウンセリングで言葉にすることで、
自分自身が、自分ってこんなことを思ってたんだなぁとか、
自分って改めてこういうところあるよなぁとかって、再認識できるんですね。
ちなみにその時、カウンセラーはどんなふうに話を聞くかというと、
それこそ、傾聴する、聞くことに徹します。
まあ、もちろん何も言わないわけではなくて、
何々気持ちだったんですね、みたいな感じで、気持ちの解像度を上げるお手伝いをしますが、
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そこでウニャウニャカウンセラーが意見を言ったり、評価をしたりはしません。
普段は、これを話したら相手はどう思うだろうか、というのを気にせざるを得ないですが、
カウンセリングは違います。
だからこそ、普段言えないことを言うことに価値があるんです。
さて、ここまで話すと、質問をくださったみそじさんに対して、
隠している感情を言いましょうと言っている感じになってそうですが、
そうは言ってもカウンセラーも人間ですから、
相談している方が、これ言ったらカウンセラーどう思うかなーって不安になることがありますよね。
実はですね、それが普通ですし、カウンセリングではよくあることなんです。
むしろ、そんな風にいろんな感情が生じていることが良いことですし、
それを自覚して文章にされているのはもっとすごいことです。
僕としてはですね、そこでみそじさんが抱いた迷いみたいなものもすごく大事なことというか、
みそじさんの悩みを解決する手立てになる可能性があるかもしれないなぁと思っています。
どうしてかというと、カウンセリングの作業ってすごくデリケートで、
カウンセラーさんと相談する人との間で一緒に丁寧に進めていく作業だったりしてですね、
そんな作業の中でお互いがお互いにいろんな感情を抱くことが多いんですよね。
それでそこで相手に対して生じる感情がその人の悩みを解決するヒントになることが多くて、
だからこそその感情、気持ちそのものについて話し合うということもあるんですね。
そしてみそじさんもそんな作業のまったら中なんだと思います。
ただちょっとみそじさんの受けているカウンセリングがどんなカウンセリングかは把握していないので、
確信を持ってはいえないんですが、もし可能であればそこで出てきた気持ちは大事にしてあげて、
カウンセラーさんと一緒にその気持ちを話し合うことがいいんじゃないかなぁと思うんです。
そうすることでより深い、より良いカウンセリングを受けることができるはずです。
なのでそうですね、みそじさんの場合は隠している感情を言ってみるというのでももちろんいいですし、
その言えないなーって迷っている気持ちも込み込みでカウンセラーに話して一緒に考えるってこともいいような気がします。
どちらにせよカウンセリングで抱かれている悩みについてこんな風に質問されたことを次はカウンセリングの中で話し合えるといいんじゃないかなぁと思ってます。
そしてあんまりここで僕がシャシャリですぎるとそのカウンセリングの邪魔になる可能性もありますので、回答はこのくらいにしておきます。
じゃあタイトルの回収になりますが、つまり良いカウンセリングを受けるコツというのは、自分の感じていることを大事にしてあげて、
それをしっかりカウンセリングで言葉にする、話し合うということになります。
ある種それがスムーズにできるようになることがカウンセリングの一つの目標だったりもしますね。
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あとこれは僕の話を聞いていただく上での注意事項なのですが、多分リスナーさんの中には精神科や診療内科にかかっていたり、
カウンセリングをすでに受けている方もいらっしゃると思うんです。 それでもし僕の言っていることと先生の言っていることが違うことがあったら、
基本的には先生の言っていることを優先してもらえればなぁと思います。 なぜかというと、僕は例えば今回ご質問いただいたみそじさんの
知りたいことは知っていますが、お顔も声も性格もどんなふうに育ってきていて、これからどうなりたいかとかも知らないからですね。
質問されたことのないリスナーさんなら尚更ですね。 ですが担当の先生はその辺りのこともよく知っているはずなので、
お一人お一人にあった話をされていると思うんです。 なので僕の意見は心理師をやっている一個人の意見程度にお聞きいただければと思います。
さて皆さんいかがでしたでしょうか。少し話を広くしてまとめようと思いますが、誰に対してもこれ話したらどう思われるんだろうなぁって不安になることあると思うんですが、
カウンセリングでは、もしかしたら日常生活でもそんな不安も感じているんだってことも込み込みでお話できるといいかもしれないですね。
もしかしたら思っていたこととは違うリアクションが来ることもあるかもしれません。 改めてみそじさんお便りありがとうございました。
今後もみそじさんのカウンセリングが良いカウンセリングになれるように応援しています。 では今回はここまで。おやすみなさい。ここまで聞いてくださってありがとうございました。
また来週をお楽しみに。