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2024-01-06 09:00

79.災害の報道や情報に疲れてきたら…

衝撃的なニュースにさらされ続けると、いつも以上のストレスを受け続けることになり、心身に悪影響を及ぼします。今回は災害のようなショッキングな情報とどう接して、仕事など日常をどう保っていけばいいのかについてお伝えします。

能登半島地震をはじめ、災害や事件により日常を脅かされた方々の平穏がいち早く戻ることを、心から祈っています。


今回参考にしたサイトです↓

いのち支える自殺対策推進センター:https://jscp.or.jp/lp/selfcare

日本トラウマティックストレス学会:https://www.jstss.org/docs/2022030300033


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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネル。今回は、ショッキングなニュースとの付き合い方についてお伝えします。
皆さん、今週も1週間お疲れ様でした。公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。
このチャンネルでは、就職や復職など働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つようなカウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしています。
この回が配信されるのが1月5日の夜で、参加日を過ぎてから仕事という方は、だんだん通常運行に戻ってきているといったところでしょうか。
長期の休みが終わって、また日常に戻るというのは、それだけでも結構なストレスかと思います。改めて皆さんお疲れ様です。
そして今年はタイトルにもある通り、ノト半島の地震をはじめ、日本は年始から本当にひどい災害や事件が続いています。
僕自身は被害は受けなかったんですが、地震や事故の報道から目を離せず、状況を俳句したいけれど、でも流れてくる情報を聞くたびに心が痛むし、なんだかとても精神的に疲れた3日でした。
ただ、こんな風に被害を受けていなくても、度重なるショッキングなニュースにさらされ続けると、知らず知らずにストレスがかかって疲れてしまうっていうのは誰にでもあることなんです。
なので今回は、被災地から離れた地域で心を痛めている方に向けて、災害のようなニュースとどう付き合っていくかについてお伝えしていきます。
さて早速ですが、今回僕がお話する内容は概要欄にリンクを貼ったサイトを主に参考にしつつ、災害時の心の支援に明るい先生にも相談しながら作りました。
参考にしているサイトですが、一つは、厚生労働大臣指定法人一般社団法人命支える自殺対策推進センターの報道や情報に触れて辛くなったら、というページ。
もう一つは、日本トラウマティックストレス学会の3次報道の主張とメンタルヘルスの公開について、というページです。
2つのページで共通して書かれているのは、ショックなニュースに触れ続けると心がざわついたり負担がかかりますよ、ということと、気持ちを落ち着けるために情報から距離を取りましょう、ということです。
そうですね、まず僕たちはショックなニュースに触れただけでもストレスがかかって、知らない間にストレス反応が現れているかもしれないようです。
それで、それを自覚する必要がありそうですね。ストレスの現れ方は人によって様々です。
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例えば、眠れなくなったり頭痛がしたりイライラしたり落ち込んだり、とにかくちょっといつもと違う感じが現れます。
今聞いていただいている皆さんはいかがでしょうか。
ニュースを見るだけでもストレス反応が現れるというのは、もしかしたら意外に感じられる方もいるかもしれませんが、気持ちと体はつながっています。
直接的でも間接的でも危険を感じるような出来事に出会えば、体は臨戦態勢にもなりますし、気持ち的にも緊張感が高まります。
そして、それが続けば疲れもしますから、ニュースを見ていない時と比べていつも通りを保つことは難しくなります。
それが普通の反応なんですね。
なので、自分のことを守るために情報から距離を取りましょうといろんなサイトが言っているわけです。
そして、情報から距離を取って心を落ち着かせるというのは、セルフケアだったりとかセルフコントロールだったりとか、そんな言葉が当てられます。
自分の心を保つための行動ということですね。
このセルフケアの方法は具体的にはいろいろあります。
音楽を聴いたり、散歩をしたり、人と話したりとかですね。
それで、人によって心地良いと思えるセルフケアの方法は違ってきます。
音楽が好きな人は音楽で癒されますし、動くことが好きな人は散歩やランニング、スポーツで発散できると思います。
皆さんはどうでしょう?
あと、紹介したサイトには深呼吸とかストレッチとかも紹介されていますね。
この辺は気軽な気分転換にもぴったりかと思います。
皆さんお仕事中に一息つくときにコーヒー飲んだりとか、少し外を眺めてみたりとか、何かしらされているかなぁと思うんですが、
そういう感覚で合間合間に深呼吸を入れたりして心を落ち着かせられるといいかもしれませんね。
他には情報から距離を取るための具体的な方法なんかも載せられています。
例えば、まず長見をやめるとか、スマホのニュース系のアプリの通知設定をオフにするとかですね。
長見、僕もよくしちゃうんですよね。長見というか、見ているうちにどんどん真剣になっちゃって、それで疲れてしまうんですけれども。
ただ、この辺もすぐに取り組めそうな対策ですね。
そして、ここからはサイトに載っていないことを僕の方からお伝えするのですが、
こういう情報から距離を取ってセルフケアをするときに大事なことは、災害の報道を見ないと被災者の方に失礼なんじゃないか、
自分だけ楽しんだりしてて不謹慎なんじゃないか、というような抵抗感を一旦置いておきましょうということです。
真面目で優しい方ほど、災害や事件に巻き込まれている方の力になろうと積極的に情報を確認したり、
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また、力になれない自分に苛立ったりすることがあるかもしれません。
そして、ただでさえ何もできないのに自分だけ楽しむなんて、と我慢をしようとしたりもするかもしれません。
今、惹かれている方、心当たりありますでしょうか。
あの、これ気持ちとしてはとてもわかるんです。
しんどそうにしている人がいたら助けてあげたくなりますし、なんか一緒にしんどい気持ちを分かち合いたいですよね。
ただ、その助けてあげたい気持ちと自分の日常生活を狭めることとは別問題と考える必要があります。
なぜかというと、日常生活を狭めてもその行動と態度が被災された方には還元されない可能性が高いですし、
何より、そうすることで自分の心の被害を自分で広げてしまうリスクがあるからです。
物理的な被災を免れた僕たちがまずできることは、自分の心を保ちながら日常を維持することだと思います。
今、具体的に災害や事件に巻き込まれた方に何もできなくても、自分が元気でいないと、いざという時に動けなくなりますし、
日常を保てる人が日常を保てないと、これからみんなが戻るであろう日常そのものがなくなってしまいます。
自分の心を守りながら日々をこなすことが非難でもあり、使命でもあると考えます。
そして、もう少しお願い事を話しすると、今回僕が話したことを知った皆さんに余裕ができたら、近くにいる知らず知らずにしんどい思いをしている人に声をかけて支えていただけると嬉しいです。
なんか元気ないけどどうしたの?とアクションを起こすだけでも違うと思います。
そんなふうにして、近くの人同士で支え合うことで、被災地の方にも届くような大きな支援の力になっていくと思います。
なのでですね、今回の配信は夜遅くになっちゃったんですが、僕含めこの時間深夜になっても眠れない方は、この配信を聞かれたら一つ好きなことをしたり、好きなものを食べたり飲んだりしたら寝てしまいましょう。
また何日かしたら平日が来るわけなので、しっかり心と体を休められるといいですね。
そしてまた万全の状態で日常を迎えていきましょう。
今回被災された方、事故や事件に巻き込まれた方、被害を受けた方の支援をする方、被害を受けていなくても心を痛めている方、
すべての方が少しでも安心して過ごせる時間が多くあるよう心から祈っています。
では今回はここまで。おやすみなさい。
ここまで聞いてくださってありがとうございました。また来週をお楽しみに。
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