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心理師わたるんの働くをカウンセリングするチャンネルです。 今回の予約、アンガーマネジメントは怒り感情とうまく付き合って、怒りによって後悔しないようにすることが目標です。
怒りを感じないようにすることではありません。 皆さん1週間お疲れ様でした。
公認心理師・臨床心理師のわたるんと申します。 このチャンネルでは、皆さんの週末のお時間を少ーしだけいただいて、就職や復職など、
働くのサポートをしてきたカウンセラーが、主に社会人の方々に役立つような カウンセリングの豆知識や心理師のあれこれを簡単にお伝えしていきます。
今回もアンガーマネジメントの話です。 すいません、そろそろ職場気味になってきたかもしれないんですけれども、
これだけアンガーマネジメントの話をしてきて、そういえばアンガーマネジメントってそもそもどんなことを目標にしているのかを話してこなかったなーと思ったので、
まあちょっとしたまとめみたいな感じでお話しできればなと思います。 言いたいことは毎度の通り予約の通りで、アンガーマネジメントは
怒り感情とうまく付き合って、怒りによって後悔しないようにすることが目標です。 怒りを感じないようにすることではありませんということなんですが、そもそも怒りという感情の機能って何なのかについても少し説明しようと思います。
前回のアンガーマネジメントその6、誹謗中傷の真理で、自分の価値観やこうすべきというルールからかけ離れたことをしている人を見たときに、人は怒りを感じやすいですよとお話ししたんですが、
もう少し原始的な怒りの機能についてお話をすると、 怒りという感情はそもそも自分の大切なものを脅かされている、もしくは脅かされるかもしれないということを知らせる
アラーム機能の役割を果たします。 大切なものというのは例えば縄張りだったり家族であったりですね。
動物は自分のテリトリーに入られたり、子供に危険が迫っていると威嚇をしますが、そんな感じです。威嚇をしなければ縄張りも荒らされたい放題、家族も奪われる放題ですから、威嚇をする、怒るというわけなんですね。
だから人という動物も怒るのは当然だし、本来的には怒りというのは自分を大切にするために必要な感情なわけですね。
ただ人間社会は複雑なので、起こる必要のないところで起こるということも出てくるし、怒りをそのまま出すと事態がこんがらがったりしますね。
例えば自分の価値観というものが大切なものの中に入っていると、他の価値観とバッティングしやすく、そこで怒りを感じやすいんですね。
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しかもそのまま怒りを相手にぶつけると過言を残すので、そこで人間というのは怒りを感じないようにして振る舞うことがあったり、うまく過言する必要があったりで、なんかもう話してるだけで人間ってややこしいなと思っちゃいますね。
まあアンガーマネジメントというのができちゃうくらいなので、怒り感情とうまく付き合うのは一筋縄ではいかないというのが現実なんだと思います。
怒りというのはそういう大切なものを守るための機能も果たしているので、怒りを感じないようにするのは自分を大切にしているとは言えません。
怒りを我慢しながら周りからうまいこと利用されている感じがして悔しい思いをしたことのある方は少なくないはずです。
かといって感じた怒りをそのまま周りに出すことも難しいということも事実ですね。力加減が難しいです。
このチャンネルではいろんな心理学や仕事のテーマに沿ってお話をしてきましたが、お伝えしていることを少しまとめると、自分がどんな時にどう感じるのかを知ることが大事で、そんな感情やそんな自分をまず大切にすることがもっと大事ということになります。
今回のアンガーマネジメントの話も同じで、怒りという感情って感じるのも不快だし、感じた自分も不甲斐ない気持ちになることもあるかもしれません。
それで、怒りを感じないことが大事なんだと思われる方もいるかもしれませんし、そもそもアンガーマネジメントを説明している人の中でも、アンガーマネジメントの最終目標が怒りを感じないようにすることと捉え違えている人もいます。
ですが本質はその逆で、怒りを感じる自分をそのままにしてあげて、その上でどうしていくかを考えることが大事なんです。
自分が何に対して怒りを感じやすくて、その怒りにはどんな思いが込められていて、じゃあ自分が納得するにはどんなことをすればいいかを知って考えることが大事で、
これってまあガチでやろうとすると骨が折れるんですけれども、でも怒りを感じずにやっていこうとすると確実にガタが来るものです。
なので、まずは怒れる自分を大切にする、愛わることから始めてみてもらえるといいかなと思います。
本当に生きているといろんなイライラ要素が襲ってきますが、そんなイライラ要素にイライラする自分を責めていたら逆にイライラが止まりませんので、
怒りは感じちゃいけないと思っている方ほど、今回の話の怒りを感じるのは当然のことという部分を知っておいてもらえると嬉しいなと思います。
皆さん今回はいかがでしたでしょうか。
ちなみに怒りのような不快な感情を我慢したり感じないようにすることを抑圧や否認と言います。
防疫性ってやつですね。
もしかしたら今回の話を聞いて、じゃあどうすればいいんだよ、みたいなことを感じた方もいるかもしれません。
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もしそう感じた方がいたら、Q&Aや投票機能のところでぜひリアクションをお願いします。
また気を見てアンガーマネジメントの話をするかもしれません。
では今回はここまで。おやすみなさい。
ご視聴ありがとうございました。