ケンジの職場を描写だけで当てる佐々木のオタク目線からスタートする第3弾!
今回は担当編集の仲山さんがお気に入りの「宇宙ステーションでのベティの手術」シーンが、どの様にできたのかを当時の取材を思い出していただきながら語っていただきました。
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【1日10分宇宙時間】をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、宇宙兄弟コラボ第3弾というところで、宇宙兄弟の編集7年8年やられている中山さんをゲストにですね、今回お話しするのは中山さんの好きなエピソード。これ、編集担当っていうところの目線で見た時にこういうとこ面白かったなっていう話をしていただいたりとか、
あとは、僕が宇宙兄弟を全部読み直したタイミングで、僕利権で働いてたじゃないですか。その利権で働いてたところの実はバックグラウンドとある登場人物のバックグラウンドがリンクするみたいなところがあって、これをまたオタクっぽい熱量で編集担当に絡むっていうね、もう自己満の収録をお届けしてますので、ぜひ最後まで楽しんでください。
リアルな描写っていうと、実はもう一個あって、全然あの多分中山さん担当する前だから、へーって感じで終わっちゃうと思うんですけど、
宇宙飛行士の試験をやってる時に、なんかケンジの
過去の描写のところがある時の、なんかこのまま俺終わっていいのかみたいなのを食堂でとんかつにソースかけながら悩んでるシーンあるじゃないですか、あれケンジ利権ですよね、たぶん。
そうですね、職員ですよね。どことは書いてないですよね。
そう、あの、食堂めちゃめちゃリアルなんですよ。
じゃあちゃんと素材ありますんですか、だったら。
僕、あの、利権で研究やってたんで、結構毎日のように使ってた食堂があるんですけど。
利権ですね、光科学、工科学研究所か。
工科学研究所。
研究所って名前にしてるけど、モチリフはありますね。
当時は高校生か大学生の時読んでて何本もなくて、あの、研究がっつりやり始めてこう、利権にいる時に、もう1回最初から宇宙兄弟読み直してた時があって、
はいはい。
その時に、あれみたいな、賢治、賢治の所属が光科学研究所っていうのを入れる前に、賢治の食堂がどう考えても利権の食堂なんだよなっていうのがあって、
だからそこまでちゃんと調べてんのかみたいな、勝手に一人で納得してました。
多分、あの、いつもの感じで言うと、こういう所描きたいので資料くださいって言って、本当の資料をね、大事にしてるので、
03:04
あーはいはい。
描いて、あの、描いたんですよね、そこを。
なるほど。
ジャックさんはめちゃくちゃ、あの、ちゃんと描いてますしね、建物とか。
あーはいはいはい。
ちょっと発生しますけど、シャロン月面天文台のことを研究してる施設が、ほとんど国立天文台の建物を元にしていて、
それはなぜかというと、私も何回も行ってそこで写真を、建物の写真を撮っているし、平松さんにも教えてもらったりしてるんで、
なるほど。
結果、そこになってしまうって感じですね。
なるほど、そういうことなんだ。
じゃあやっぱ、もう、素材があってそれをリアルに描写してるからこその、あの風景というか。
そうですね。
はー、めちゃめちゃ気持ち悪いオタクみたいになってるな。
建物に名前がついてたんですよ、国立天文台では、その、たとえばスバル塔とか。
で、そういうのを見て、じゃあシャロンの月面天文台がやってる建物も、ムッタ達の時代だとありますよね、みたいな会話があって。
じゃあシャロン塔も建ちますね、みたいな。
なるほど。
で、多分漫画の中ではシャロン塔が描かれてます。
あー、そういうことか。
今の話で思ったんですけど、めっちゃだんだん現実世界がストーリーに追いつきつつあるじゃないですか、時間軸が。
時間軸が追いついてる。
めっちゃ追いついてるなと思って。
僕あれなんですよ、ムッタと同い年なんですよ。
はいはい。
1993年までですか。
そうです、93年のとこで生まれたんで。
で、未来予知してたかのように今、宇宙飛行士の選抜試験とかやってるじゃないですか。
タイミングが。
めっちゃ合ってるから。
頑張って逃げていかないと未来の描写描けなくなるよなって。
近未来漫画と言いながらもう追いつかれてしまったら近未来漫画じゃなくなりますよね。
未来のことを近未来として描けてるのは、本当に取材に協力いただく専門家の方々がおっしゃってる、
まずその頃起こることの予想が当たってるってことなんですよね。
あーでもまさにですね、今月面の描写描いてるのも、
たぶん月面の話がちゃんとストーリーとして出てきてみたいな、ストーリーじゃないか、
宇宙兄弟始まるぐらいのタイミングとかぐらいで、たぶん将来計画的に月面の話って結構出てた時代かなと思ってて、
06:04
それを描いてれば確かに時代は追いついてくるって感じですよね。
そうですね。ちょっと月に関しては変更したことが多くて、
確かに。
あ、もっとこう映画、もっと今の情報が分かってたらどうするねってことはもちろん起きてますけど、
確かに確かに。
今はできる限界は調整してますね。
ちなみになんか僕太陽フレアのあそこのシーンめっちゃ気になるとかあったんですけど、
中山さん的にこう作ってる側とかファン側とかどっちでもいいんですけど、なんかあるんですか?好きな、ここ好きだわみたいな。
あーなんか思い入れがあるのは、特にあるのは2つあって、
シャロン月面展望台の建設とベティが怪我をしてしまって月で、
で、それをISSで手術をする、遠隔操作で手術をするっていうところは、
取材も楽しかったですし、苦労もしました。
じゃあ作り手側の思い出的な感じなんですね。
そうですね確かにそこは作り手側ですね。
しかも結構ボリュームありますよねあそこの手術関連の流れ。
手術なんだかんだで一冊分ぐらい描きましたよね。
あーそうそうです。
これそのタイミング僕ちょうどNASAにいて、
はいはい。
あのなんで僕の手元に唯一単行本がないのがそこのシーンなんですけど、
宇宙兄弟全部単行本で買ってるけど、
アメリカいるから買えないわと思って、
Kindleで買って、
で、アメリカで悪戦苦闘してる時に読んでたのがちょうどそこのカンダスですね。
じゃあまさにNASAで一方その子の地上でも苦しんでるっていう。
本当に。
手術するのかってなってましたからね。
なってましたなってました。
確かに。
あれってじゃあさっきは国立天文台に取材行くとかってなってたけど、
医療系にも取材行かなきゃいけないみたいな状態になってたんですか?
なりましたね。
あのベティが怪我してしまったものなので、
本当にやっぱ月で怪我するって大変で、
大変そう。
設備も整ってなかったので、
どうしたらいいんだろうってみんなでちゃんと悩みまして、
で、遠隔、どういう順番だったかな。
先に、最初に月で怪我したのがタンクが爆発してしまって、
09:16
ベティが外傷を負った時に、
ISSで手術することは全く考えてなかったんですね。
あ、そうなんですか?
はい、全く考えてなかったです。
で、ベティの状況を見て、
こういうお医者さんと、セリカのところもなんですけど、
林先生っていう、宇宙兄弟って先に情報で、
貫末のところにスペシャルサンクスっていう場所があって、
そこに取材にご協力いただいた方々のお名前を掲載してるんですね。
はい。
で、この中に林先生っていう方が載ってるんですけど、
林先生にベティの症状のご相談をして、
そういう時の相談方法も、
こういう風に月でこういうタンクが爆発して、
ベティが吹っ飛ばされて怪我をします。
その際に、これくらい死ぬわけではなく、
意識はある状態で、
ただ外症を負うんですけど、
こういう感じだとどういう風な怪我になりますかね、みたいな。
そうなんです。
で、だいたいそこでお医者さんが、
こういう風な怪我が起こり得るでしょう、というのを聞き、
それに対して、
医者の立場であるカルロはどういう措置を取りますかって話をすると、
このくらいの症状だと血経だけじゃなくて、
血経も起こる可能性があるので、
月での対応は難しいかもしれません、とかなってくるんですよ。
はいはいはい。
で、JAXAの方にもその話をお医者さんにはこう聞いて、
相談していくと、
ISSなら手術可能かもしれないみたいに、
全員でベティを救おうと考えると、
そうなっていくんですね。
なるほど。
着陸にはちょっと耐えられないかもしれないから、
まず月、宇宙空間でベティの治療をしてから、
着陸させた方が安全ですっていうのが見えてくるので、
そこで、ISSで手術ってどうやってやるんだ、みたいな気持ちが浮かび上がるので、
小山さんもベティのためにISSで手術することを決断されて、
で、その際にISSで手術するには、
12:03
今ダビンチっていう遠隔操作のロボットがありますと。
で、それを林先生に、
ダビンチの取材をしたいんですけどって相談をしたら、
2箇所、今日本で僕の紹介でお話を伺えるかもしれませんって話になりまして、
そこから千葉県の釜ヶ谷病院っていう病院に、
直接取材をさせていただくことになりました。
ああ、そうなんだ。
あれそうですよね、まだ医療ロボット自体はまだないですもんね、ISSには。
ないんですよ、その実例がないので。
確かに。
架空で未来のことを本気で考えるって感じですね。
置くなら確かにそうなりますよね。
で、34巻の巻末には釜ヶ谷総合病院のお名前が記載されてますね。
お手伝いいただいたので。
実際に手術見せてもらって、
本当だ、書いてある。
それであそこまで描けましたね。
ご協力あってこそっていうシーンの一つですね。
確かに確かに、まさに取材がそのまま実ってるって感じですね。
めっちゃ大変なんですね、漫画作るのって。
でも人一人助けるのって本当に大変ですよねって話になるのかもしれないですね。
そっか。
編集の人が一番いろいろ詳しくなれそうな気もしますね。
扱った題材とかで見ると。
そうですね、本来は私は結構調べたら漫画に描いたらもう忘れちゃうんですけど、
根本的にそういう分野に興味があるわけじゃないので、
一過性で知識全部忘れてしまいます。
中山さんってあんまりあれなんですか?
理系の大学出てとかそういう感じじゃないんですか?
完全に文系で。
めっちゃむずくないですか?それで宇宙の題材。
わけわからないんですよ、いつも。
特に専門家の方々のおっしゃってることが。
久崎さんはポッドキャストの宇宙話で、難しいことをわかりやすく話されてるじゃないですか。
でもそれでも正直難しいですね、聞いててね。
頑張ってはいる。
でもそれがやっぱり専門家の方々皆さん難しいので、
小山中也さんも文系なんですよ。
どうやったら読者に伝わるかのところの紙砕きは、それで2人で頑張ってやりますね。
そうしないと私も理解できないし、小山さんもどちらかというと読者側の方々に近いので、
小山さんがすごくそれをわかりやすくして書くのは天才だなと思います。
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確かに。
理系だったらあんな風に書けてないかもしれないですね。
本当ですね。絶対そうだわ。
だって太陽フレアのあの描写に僕何の気にもならずに読んでたっていうのは、
あそこを僕は紙砕けないですもんね、きっと。
そうなっちゃうのかな。
そっか。すげー。
だから文系でよかったのかもしれないですね。
そっちの方がいい作品になりそうな気がするね。
佐々木亮の宇宙話。
はい、ということで第3弾いかがでしたでしょうか。
今回はここまでというところで、中山さんの好きなエピソード出てきたりとか、
あと結構やっぱ、理研のところ僕すごくないですか。
ファンブックとか読まないで気づいたの結構僕すごいなと個人的には思ってるんですけど、
そのあたり編集の方と話せてすごいよかったなぁと思ってたりします。
でですね、次回は中山さんが好きなもう一つの部分、
そして宇宙兄弟の本当にストーリーの根幹となる、
シャロン天文台を月面に作っていくっていうところですね。
ここをどうリアルに描写するのかだったりとか、
これ宇宙兄弟のものすごい素敵な部分ですね。
絶対に現実から飛躍したことは描かないっていうところの、
ある種哲学みたいな部分が色濃く出ているエピソードをお話しいただいてますので、
ぜひ楽しみにしておいてください。
今回の話も面白いなぁと思ったら、
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