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2022-06-08 14:39

609. ベテルギウスの謎を気象衛星が明らかに!?

2019年から2020年で世界中に話題なった「ベテルギウスの大減光」。

これまでに様々な研究機関が、様々な観測装置を用いて解明を試みてきましたが、

ここにきて日本の気象衛星「ひまわり8号」が観測データを公開!

なぜ気象衛星が天体観測?そんな疑問を持った方、鋭い!聴いた方がいい!


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今回は、有名なベテルギウスがものすごく暗くなった原因を、日本の気象衛星が明らかにしたかもしれない、そんな研究結果をご紹介していきたいと思っております。
今回紹介するのは、このポッドキャストだったりとか、僕の発信活動の最初のバズりみたいなところのネタにもなるような、そんなお話です。
というのも、ベテルギウスと呼ばれる冬の綺麗な天体が、2019年から2020年にかけて、いきなり暗くなるっていう、世界中を巻き込んだ大騒動になったんですね。
で、一体なんで暗くなるのか。この星は超新星爆発を起こすかもしれないと言われているような天体だったので、これは爆発の予兆なんじゃないか、なんていう話で世界がざわついていたんですね。
そんな中で、結局当時原因はなんかうまく明らかにならずに、モヤーってなってたんですが、その後いろんな研究が出てきたというところになってきたんですが、
一つある情報が欠けていた。そしてその情報をなんと、日本の気象衛星、ひまわり8号っていうのが、それをカバーできる観測を、なんと
気象観測と一緒に、そういった天体観測を行うことができたという、これまた不思議な観測結果が出てまいりましたので、今回はこちらについてご紹介していきたいと思います。
今日はリスナーさんからの解説希望会となってますので、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イクニション、スペース、ジャパン、朝崎亮の宇宙話。
2022年6月8日始まりました朝崎亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに最新の宇宙トピックスをお届けしております。
ということでですね、今回でエピソードが609エピソード目を迎えるというところになっております。
昨日はですね、最新の研究結果っていうところを軸というよりはちょっとこう論文だったりとか報道のあり方、そして論文というのが一体どういうふうに皆さんの手元にというか
世の中に出てきているのか、なんていうところのお話をさせていただきました。
そういったところを話させていただいたんですが、このやっぱハヤブサ2の結果、めっちゃ気になるじゃないですか。
結局JAXAからの公式の見解出てないですっていうところを昨日のポッドキャストでお話しさせていただいたんですけど、
今日のお昼頃ですね、今日というか昨日か、6月7日のお昼頃になんとJAXAのツイッターでこちらのニュースについて触れる機会がありました。
そしてこれ結論から言うと、まだ論文出ないんですね。なんでこれはもう完全にフライング報道だったんだろうなっていうところになっていて
JAXAのこのツイッターの文言を見ていく感じだと、今、絶賛分析中ですと。
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今回、今度詳しく論文が出てきたらお話しするんですけど、
アミノさんがハヤブサ2の持って帰ってきたものから見つかった、なんていうところが語られていたりするんですけど、
実はそれ以外にも結構大きな研究成果出てきているんですが、今絶賛調整中ですというようなところになっていたので、
本当に近いうちにそういった研究結果出てくるんだろうなっていうところを予感させるような、そんなツイートがされておりました。
で、まあこれを名指しできっと、今回の報道はフライングだみたいなところは決して言うわけではなかったんですけど、
まだ発表のタイミングではありませんっていうところを案に示していたので、今回のニュースっていうのはちょっと世界中、世界中はちょっと言い過ぎですけど、でも海外のニュースにもなってましたね。
っていうような感じで、ハヤブサ2の成果っていうのが一部リークしてしまったものが新聞の一面だったりとか、いろんなね、
サイトに出てきてしまったっていうような状況になっていたようです。なので、この宇宙話ではですね、今回大体みんな日本語でニュース記事見たかもしれないですけど、
そのあたりはしっかりと論文が出た後にご紹介していきたいなというふうに思ってますので、楽しみにしていてくださいというところで、
昨日の話のアップデートのところですね、ちょっとお話しさせていただきました。
それにしても本当にこういうことってあるんだなぁと思いましたね。たまに研究の世界の中にいると、チラッとリーク情報みたいなのは聞いたりするんですけど、
それも結構みんなも観光例を聞かれてというか、言っちゃダメだよみたいなところでリリースをなんかそわそわと待つみたいなところがあったりするので、
そういったところで誰かが口を滑らせたんでしょうね。そしてマスコミがそのまま出してしまったんでしょうねっていうところだと思うので、
誰かが言ったのがいけないんですよ。わかんないですけどね。そんな感じでひとまず待っていこうかなと思います、論文が出るのを。
論文が出ればそれは正しいことだというような裏付けになるので、そういった意味でね、しっかりと僕も一種ジャーナリズム的な部分っていうのはなんか哲学を持ってやっていけたらなというふうに思っております。
それではじゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。今日の本題はリスナーさんからのリクエストコーナーというところになっていて、
ベテルギウスの現行を明らかにした日本の気象衛星についてのお話をしていきたいなというふうに思っております。
今回の紹介する研究内容っていうのをざっくり最初にお話しすると、2019年からだいたい2020年ぐらいにかけて、
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冬のオリオン座の中に見える明るい星、ベテルギウスと呼ばれる星ですね。これがいきなり暗くなったというようなニュースがあったんですよ。
本当に確か1等級から2等級ぐらい変わったんだったかなというふうに思うんですが、そういったところ、1等級ぐらいか暗くなったっていうところがあって、目で見ても実際に暗くなったんじゃないかって言われるぐらいでした。
そしてその原因っていうのが後々いろんな観測っていうのが積み重なってきて明らかになりつつあったんですけど、
今回日本の気象衛星、ひまわり8号っていうのがちょっと裏技的に天文学に応用されて、今回この原因を明らかにしたというところをお話ししていこうと思っています。
どこからお話ししようかなと思うんですが、そもそもベテルギウスっていうのはもうそろそろ死ぬんじゃないか。
その死を迎えたタイミングで超新星爆発、スーパーノヴァと呼ばれるものを起こすんじゃないかと言われているような天体になります。
そんな天体が今まで見たことないような光の変化っていうのを見せた。
そういったところで世界中ではこれもしかして超新星爆発の前触れなんじゃないかみたいなところでちょっとそわそわしていたりしたんですね。
ただもうここで超新星爆発が起こるとまるで満月ぐらい輝くなんていうところも確か言われていた気がして、
それぐらい世紀の天文イベントの直前なんじゃないかっていうところで世界中をにぎわしていったんですよね。
ただこれ実は僕がこういうポッドキャストだったりとか、ポッドキャストやる前ってちょっとノートとかをやっていたりしたんですけど、
ノートもですね、これからどんどん更新していくのでフォローぜひよろしくお願いします。
そういうのは置いておいてノートやってたんですけど、そことかツイッターとかで僕が初めてバズったみたいなところのきっかけになったニュースでもあるんですよ。
どういうことかっていうと、このベテルギウスがいきなり暗くなったっていうニュースが速報論文的なので海外の研究者がバンって出したんですね。
そうしたら、それを鍵付けたマスコミだったりとか、あとはちょっとした騒ぎ立てやすいネットメディアみたいなところが、
それが実は超新星爆発の前触れだっていうのを言い出してしまって、
ただ研究者はあくまで光が暗くなっているだけ、過去に例がないからどうなるかわかんないよね、みたいな話をしていただけだったんですね。
ただこれに話におびれがどんどんついていって、気づいたらこの暗くなっているのは超新星爆発の前触れだ、みたいなところで世界中が騒いでいたと。
ただこれ、僕はもともとどういうネタ、そしてどういう観測装置がどういうデータを取って、
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どういう報道というかどういう研究者の発表があったのかっていうところまで深掘りして、
その人も精力的に1週間に1回とか情報を出し続けてたんですね。
ただその最初のインパクトが強かったせいで、世界中ではもうこれはもう世紀の天文イベントの目の前だ、目前だ、みたいな感じになってしまっていたが、
それが実はフェイクニュースですよっていうのを僕はツイッターだったりノートだっていうのをひたすら更新し続けていたんですよ。
そういったところから天文に興味ある人からどんどん見つけてもらって、ちょっとツイッターのアカウントのフォロワー数が増える、みたいなことがあったイベントだったので、
ちょっと僕自身も思い入れのあるイベントではあるわけですね。
今回その原因っていうのは過去いろいろ観測されてきた中で、足りない赤外線でベテルギウスを見るっていう情報が欠けていたんですよね。
今回そこの新たな情報を、なんと日本の気象衛星ひまわり8号がそのデータを持っているというようなところになったのが今回の研究の根幹になる部分です。
なぜ気象衛星、言ってしまえば日本の上空から日本の周りぐらいっていうのを、いわゆる地球全体の写真を日本中心で撮るみたいな感じで活躍しているひまわり8号がベテルギウスのデータを撮れるのかっていうお話になるんですけど、
ものすごくざっくり言うと、例えば大きい四角い写真を撮るときに丸い地球を捉えようとしたらどういう撮り方になるかっていうと、四角の中にきれいな丸が収まるように撮ろうとするとですね、
四角の四隅だったりとか、あとは四角の縁のあたりに宇宙をどうしても観測しなきゃいけない余白みたいなのができると思うんですよ。
これはもう皆様の頭の中で四角の中に丸を埋め込むっていう作業をしていただければすぐにピンとくるかなと思うんですが、そういった余白の部分に移ったベテルギウスのデータっていうのが過去4年分ぐらいだったかなっていうのが蓄積されていたんですね。
この日本の気象衛星に。で、この気象衛星のデータに注目した研究者が今回、じゃあ該当しているベテルギウスの機関のデータっていうのを分析してあげたら、その赤外線で撮っていた情報っていうところから天文学の示唆っていうのが出せるんじゃないかっていうところで分析を進めていったんですね。
そうしたら見事、やっぱり看板式、いい結果が出てきていて、そのベテルギウスがものすごく暗くなったっていうところの理由が大きく2つ。
1つが単純に表面の星の温度が低下したっていうところ。そしてもう1つが私たちとベテルギウスの間に宇宙空間にあるチリとかガスとかそういったのが固まった雲みたいなのが通ってベテルギウスを隠していたっていうこの両方の説が今までずっとどっちかっていうのがささやかれてたんですが、今回新たな情報が追加されることによって、
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この2つの両方が同じぐらい起用したから、一気に私たちの感覚でもわかるぐらい、星が暗くなってしまったというような結論が見えてきたっていうところだったんですね。こういった感じで、このポッドキャストでもこれまでに何回か別のミッションで使っていた研究の余った時間だったりとか、実は偶然移っていた情報から科学的知見を見つけるっていう研究、何回か紹介してると思うんですが、
僕、こういう研究大好きなんですよ。何かのついでに実はわかってたみたいな。これって、その道でずっとやってる人っていうのが辿り着けない発想のところとか、あとはちょっと起点を聞かせた発想の人が見つけられる、言ってしまえば抜け道っていうことは悪いですけど、そういう人たちが見つけられるアイデア勝負の領域じゃないですか。
ここでもしかしたら映ってるんじゃないか。地球を観測してるはずの気象衛星が余白で天体を捉えてたかもしれないという発想ができるっていうのが、なんかこう僕にはできない素晴らしい発想の研究者だなと思って、そういったところはなるべく紹介したいと思って今回も紹介させていただきました。
今回のこのネタはですね、大人気宇宙ポータルサイトソライでも取り上げられてますし、あとはいつもこのポッドキャストを聞いてくださって、ツイッターでもコメントをいただいている方からの解説希望だったので、今回は紹介させていただくというところになりました。
ということで今回は、ベテルギウスがいきなり暗くなった原因を明らかにした日本の気象衛星ひまわり8号、そんなお話をさせていただきました。今回の話も面白いなと思ったらSpotifyアプリでフォロー、そしてフォローボタンの横にあるレビューをですね、星5をつけていただけると続けるモチベーションになりますのでよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問はツイッターのハッシュタグ宇宙話またはSpotifyのアプリスライドしていただけると下にQ&Aコーナー設けてますのでそちらからつぶやいていただけたら嬉しいです。今回みたいにですね、いただいた質問を軸にエピソードを作っていったりもするので、じゃんじゃんコメントをいただけたら嬉しいです。それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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