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2022-08-24 10:50

686. 宇宙企業ICEYEが人工衛星をウクライナ政府の管理下に移管スタート

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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、宇宙企業ICEYEがウクライナ政府に人工衛星の利用権を渡す契約をしたというようなお話をさせていただきたいと思います。
今回は、ウクライナ振興の是非に関する意見をするわけではなくて、
宇宙企業がこういった振興だったり戦争だったりっていうところにどうやって関わっていけるのかっていうところだったり、
じゃあ、どういう衛星の技術っていうのが今回有用だと思われていたのか、そんなところをね、お話しできればなぁと思っておりますので、
ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イギネション10、スペース、スマブラックホール、ジャパンチャット、佐々木亮の宇宙話。
2022年8月24日始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで本日でエピソードが686話目を迎えているというようなところになっていて、
今回のお話はちょっと宇宙ビジネス寄りのお話でもありつつ、宇宙空間を使うっていうところがどういう強みを持っているのか、そんなお話をさせていただきたいなというところで、
アイスアイと呼ばれる宇宙企業がウクライナ政府に人工衛星の利用権っていうのを優先的に渡す、そんな契約が結ばれたお話をさせていただきたいなと思っております。
今回紹介するお話はロシアからのウクライナへの侵攻っていうところが一部テーマとしては入ってきてしまうっていうところはあるんですが、
あくまで戦争の中身の話をするっていうところではなくて、今回提供された宇宙から見れるデータとか、それの技術についてどういうものなのか、
そして世界中で宇宙企業がどういう動きをしているのか、なんていうところをお話しさせていただければというふうに思っております。
アイスアイは確かヨーロッパの宇宙企業だったかな、になっていて、今現在も人工衛星を打ち上げて運用しているというような会社になっております。
その中でも合成開光レーダー、通称SARと呼ばれるものですね。
この機能を搭載している人工衛星があるんですよ。
その人工衛星のデータっていうのをウクライナ政府に提供していきますよ。
何ならウクライナ政府が使いたいようなところっていうのを自分たちで取得できるようにしますよっていうようなところを考えていると。
考えているというか契約が締結されたというような、そんなお話になってます。
今回のこういう取り組みがある中で、もちろん他にも宇宙企業の取り組みみたいなところは今までいくつかピックアップさせていただいたと思うんですよ。
特に一番最初に早かったのはやっぱりスペースX、イーロン・マスクがツイッターでウクライナの政府の人とやり取りをして、
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じゃあ分かった、じゃあうちのサービス使っていいよみたいな形で、
スターリンクと呼ばれる宇宙からインターネット接続を届けるような性能を持った人工衛星の利用っていうところをウクライナでかなり巻きのタイミングでスタートしたと。
もともとはウクライナで公開される予定っていうのはかなりまだ先の予定だったっぽいので、それに関しては順番が繰り上げられて、
もう好きなところでインターネット接続ができるようにするというようなところが発表されました。
で、これについてはウクライナの国内でインターネットがもう使えなくなるみたいな事態に陥って、そうするとやっぱ情報の伝達がうまくいかないみたいな、
そういうような状況になっていたところ、宇宙からだったらそんな地上のとか関係ないよみたいなところでイーロンマスクからの提供があった、スペースXが提供したっていうそんなことがあったりもしたんですけど、
今回このアイスアイという会社が提供するのは、人工衛星によって地上の観測ができる、つまり地上でどういう動きがあるかを
宇宙空間から俯瞰してみることができるみたいなところが重要視されている、そんな人工衛星の利用権っていうのをお渡しするというような状況が決まったんですね。
で、じゃあこの合成開口レーダーって一体何っていうところなんですけど、これ多分あんまり馴染みないですよね。
このポッドキャストでもそんなに紹介してないと思うので、それについてちょっとお話ししようかなと思うんですけど、
このサー衛星、合成開口レーダーって何するかっていうと、人工衛星に受信機と送信機みたいなのがついていて、送信機の方ではレーダーを地上に向かって
レーザー、電波とかっていうのをパーって吐き出してあげて、それの反射を受信機で見るみたいな形なんですよね。
そうすると何がわかるかっていうと、のっぺりした地上だったら別に正直関係はないんですが、
例えば平面の中に木の箱が1個ポンって置かれましたみたいな、そんな話になった時に、じゃあ一斉にそこにレーダーを当てます。
レーダー当てたらどうなるかっていうと、普通0.1秒で帰ってくる光の往復の時間に対して、箱が置いてあるところはレーダーの行き来する距離が短くなるじゃないですか、箱1個分。
そうなった時に例えばそれが0.9秒になりますみたいな、そういったところで地上の形状だったりとか、あとは昨日まで物がなかったところにいきなり物がたくさん運び込まれてますみたいなところを明らかにすることができるのがこのサー衛星と呼ばれるような状況ですね。
そんなサー衛星を運用していて、世界でも最も発達したレーダー衛星っていうのを持っているこのICEYEが今回一揆ですね、ウクライナ政府のためにもうこれ使用権っていうのを遺憾しますよっていうところを発表しておりました。
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で、今回これを契約したのはウクライナ政府と直っていうよりはサーリープリチューラ、サーリープリチューラチャリティファンデーションっていうところでチャリティファンデーション、こういう寄贈とかをできるような受け口になっている財団がICEYEと契約してこれをウクライナ政府に渡すというようなところで契約が実施されたというところで
今後ね、例えば地上の状況がなかなかわからない、次どこからウクライナ政府は攻め込まれてしまうのかみたいなところに宇宙からの監視の目っていうのを使うことによって一定対策ができるんだったらぜひ使ってくださいというようなそういう状況になっているとのことだったんですね。
こうやって宇宙の技術、いろんなビジネスの場で使われているっていう背景もありつつ、こういうね、ウクライナへの進行っていうところで使われるのは多分本意ではないような気はするんですけど、まあそれでもね、やっぱりこうやって人のために使えるっていう宇宙技術がどんどん成熟していってるっていうところはやっぱり注目していくべきだし、皆さんにもお伝えしておくべきかなと思って今回はこの話題をピックアップさせていただきました。
ということで、今回はアイスアイと呼ばれる宇宙企業が一つのサー衛星をウクライナ政府に対して、ウクライナ政府の使用下に移管していく、そんなお話をさせていただきました。
ということでですね、今回の本題はそんな感じになっていて、簡単に近況報告させていただくと、昨日めっちゃ話したかったことが一つあって、それは何かっていうと、最近ポッドキャストもそうなんですけど、ボイシーの方でもちゃんとこうライブ配信とかをちょくちょくしつつ、オリジナルの音源も上げていったりしてるんですね。
ボイシーっていうのは日本国内で展開されている音声サービスになっていて、今まではポッドキャスト始めてからお声かけいただいたっていうところがあって、なるべくこうポッドキャストに人が集まってくれたら嬉しいなっていうところで、最新エピソードから200話ぐらい後ろ、つまり今から言うとだいたい3月ぐらいとかのエピソードを流すようにしていて、最新の聞きたかったらぜひ来てくださいねみたいな立て付けにしていたんですけども、
そんな中でもやっぱりいろいろ聞いてくださる方いるので、ちょっとずつボイシーでの人との交流っていうのも作っていきたいなと思って動いてるわけなんですよ。そんな中で、僕最近、本業がデータサイエンスっていうのを今やっていて、データサイエンスって呼ばれる企業のデータ分析だったり顧客のデータ分析みたいなところと、今流行りのWeb3ってやつですね。
NFTとかメタバースとか、そういったところの掛け合わせでどういうデータ分析ができるのかっていうようなメディアを立ち上げていろいろ運用してたりするんですよ。そんな中で、宇宙と関係ないからあんまポッドキャストで話してないですけど、そんな状況がある中で、ボイシーの中で僕と同じようにWeb3っていう世界の中でデータ分析がどうやってできるかみたいな話をしている
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ウマタンさんっていう方がいたんですね。なので、もう速攻で連絡して、ウマタンさんちょっとどうすかみたいな話しませんかみたいなことを連絡して、まあそれも心よく開拓していただいたので、心よく開拓って変ですね。まあいいや。ということでコラボ収録をしてきました。なので、ちょっと宇宙とは違うんですけど、音声上で対談という形で音声を取ってきたので、
ウマタンさんのボイシーの方でもしなんかデータサイエンスちょっと興味ある方いましたらね、聞きに行っていただけたら嬉しいなと思ってます。概要欄にリンクを貼っておくので、そんな感じでこう音声っていう、なんかポッドキャストで宇宙めちゃめちゃ頑張ってるっていうのはそうなんですけど、まあ音声っていう軸でそうやってなんか自分の本業の方の話とか、あとは宇宙の話とかもいろいろ結構最近横に広がりつつあるのがすごい嬉しいなと思っているので、
まあ他でね、いろいろできるところがあれば僕の方でやっていきたいなと。で、またこうやって近況報告で喋れればいいかなと思っているので、引き続き応援していただけたら嬉しいです。ということで今回は以上とさせていただきます。
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