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2023-06-19 19:10

982. 国際宇宙ステーション利用料金がプライスダウン!今がお買い時【ISS】

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1日10分宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、国際宇宙ステーションの利用料金がグググッと下がった
今がまさにお買い得です。そんなお話をさせていただきたいと思います。 なんと、民間企業が国際宇宙ステーションを使おうとすると、
JAXAがほとんどのお金をカバーしてくれる。 今、宇宙実験に取り組んだら格安でみんな好きなことできちゃうよっていうそういうところで
一体どれぐらいの料金がかかってJAXAがどれぐらいカバーしてくれるのか そんなお話させていただいておりますので、ぜひ最後までお付き合いください
佐々木亮の宇宙話
2023年6月19日始まりました佐々木亮の宇宙話 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに
天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております 本日でエピソードが982話目を迎えるというところになっております
基本的には1話完結でお話ししておりますので気になるトピック気になるタイトルから ぜひですね聞いていただけたら嬉しいなぁと思っております
例えば前回だと本当地球外生命体見つかるんじゃないの?みたいな話とか あとはその前の話で言うと
火星に昔たくさん水があったけど今なんでないんだろう?みたいな話とか 結構こう宇宙の過去と未来の話を両方ともがっつりしているかなと思うので
そういうのが気になる方はぜひね聞いていただければいいなと思います で面白かったら是非ねフォローしてください
ということで今日はちょっと宇宙ビジネス寄りのお話になるというか ビジネスっていうよりは宇宙で実験するのが
どれだけ大変なのか 料金表が改定されたそんなお話をさせていただきたいと思います
宇宙空間での実験 これなんとなくすごいお金かかりそうな気しません?
ね実際そうなんですよ結構お金がかかるなっていうところがあって 938話目
でも紹介したんですけど宇宙飛行士の作業料は時給550万円もするというような そういうお話をさせていただきました
でこれってJAXAから公開されている いわゆるその宇宙飛行士の作業料みたいなところだったりの目安からお話しさせていただいたんですね
今の時代だと宇宙で実験したいっていうところが結構色濃く出ている部分が多くなってきていて
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じゃあその実験するのにはどうすればいいかっていうところで例えば 他の民間の会社に委託するみたいなところもそうだったりするんだけど
結局は今のところはそういう政府の機関というか政府の実験設備を使わざるを得ないんですよね
具体的に言うと国際宇宙ステーションを使うという方法です 国際宇宙ステーションは日本アメリカとか
いろんな主要ヨーロッパの機関だったりとかそういったところによって作られた 宇宙空間での実験設備なんですよね
あの中では単純に宇宙飛行士がただ生活しているだけではなくて 高度400キロっていうところで
宇宙空間っていう特性を生かした実験を常にやり続ける空間っていう そういう認識なんですよ国際宇宙ステーションって
なので国際宇宙ステーションの中にはたくさんの実験設備が置いてあるし 国際宇宙ステーションの外側にも
地球を観測する装置があったりとか 宇宙を観測する装置があったりとかそういった状況なんですね
実際に僕もずっと国際宇宙ステーションの観測機の運用とか データ解析とかっていうのをやっていて
日本の外側についている若田宇宙飛行士がつけてくれた マキシっていうX線天文衛星の運用をやっていて
でそれの関係でアメリカにも似たような衛星というか観測機が打ち上がるから ちょっとそっちも一緒にやってみようみたいな感じで
そういう国際連携のプロジェクトのもと NASA に行かせてもらってみたいなところだったりするんですよね
そういった感じで宇宙ステーションというのはとにかく実験設備であると 実験施設ですっていうところがありつつ
じゃあ そこどうやって使うのか
昔は政府のプロジェクトに乗っかってとかそういったところが結構強かったんですけど 今は割と
お金を払えばいけますよみたいな そういう世界観に変わってきてるんですよね
だからこそ民間企業がどんどんどんどん 宇宙空間での実験っていうのを実施していって
その実施した結果をもとにこれからの宇宙開発どうやってやっていこうとか
実証実験完了したから次は自分たちのものみたいなところでやっていってるんですよ
そんな中で大体どのぐらい費用がかかっていたのか そして今回はそれが
プライスダウンした 実際には弱さ側が負担してあげるからどんどんどんどん宇宙使ってねみたいな方針が
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ドンって出たんですよ それまでは
そうですね例えば宇宙飛行士の作業量は1時間に550万円だったりとか あとは打ち上げ費用っていうのが1キログラムあたり330万円とか
でやっぱ人工衛星ってそんな1キロ2キロとかっていうところまで抑えようとしたり 実験設備持っていこうとすると結構お金かかるんですよね
っていうので打ち上げ費用も一定かかると あとはそうですね
軌道上で何か保管をしようとすると1リットルあたり1年間で26万円ぐらいかかったりとか あとは保管するときに冷凍冷蔵の機能を使いたいと4ヶ月で400万円かかるとか
通信も1時間6000円かかるとか いつの時代のインターネットだよっていうぐらいの値段になってるわけですよ
そういった中でだから結構宇宙飛行士の作業量だけでも1時間550万円かかってしまうというようなところでなかなか
厳しい価格設定なんじゃないかなぁと個人的な思っていたわけなんですね まあでも実際
民間企業がある程度資金調達って言って投資家からお金を集めたりしてやっているところの流れからすると
抑えられればいいけど別に払えない額ではないんだろうなみたいな 数千万円ぐらいで実験設備使えるようになるというところになっていた様子だったんですよ
でまぁこれどうなんですかねどういう背景があるのかわかんないです 宇宙利用を促進しましょうっていう背景なのか
まぁちょっと値段高すぎてあんまり使う人いないから下げるかみたいな話なのかわかんない ですけど
JAXA がこれらの利用量をグッと下げる 減免措置っていうのを今回打ち出しました
5月の末にね そうすると何が変わるのかっていうところ これ結構変わるんですよ
民間企業によるユーザー開拓事業実証実証実験ですね これを
行おうとした時になんと 利用リソース料金の全額減免
が行われると100%経費が浮くという状況らしいですね
すごいなぁと思って リソースここで利用リソース料って書いてあるものって
前回の放送で話させていただいたみたいな 軌道上リソースっていうところで書かれている料金とかと
多分ほぼ一緒なんですよね なのでこのあたりがほぼほぼお金かかんない
さっき言ったようなお金とかっていうところになっていって そこから色々こう委託料金だったりとか
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色んな他にもお金がかかるので費用のイメージで言うと 例えばクルーのメッセージ撮影だったりで300万円から500万円
宇宙飛行士1時間で550万円で物持って行ってとかって考えたら だいぶ安くなってるかなっていうところとか
希望船内に物品を置くなどの簡単なクルーの作業 っていうところだと600万円から900万円
あとはユーザーの実験装置を打ち上げて軌道上で設置して操作を行う これで1000万円から1500万円と
これ軌道上で1時間2時間の設置作業っていうだけで 例えば前回話した宇宙飛行士の時給って550万円だから
これだけ1100万円かかる予定だったんですよね これはしかも
ユーザーの実験装置を打ち上げて 宇宙飛行士が軌道上で組み立てて設置して
操作も行うというところを踏まえた上で 1000万円から1500万円というところになってるのは
かなり面白い値段設定になってきたよなっていうところですね だからやっぱり割引額が結構な状態になってるんですよ
これがとにかくしかも今回の減免される範囲っていうのが 民間企業が宇宙利用を行うっていうところが主軸になってるんですよね
だからアカデミアによる利用だったりとか公共性の高い事業みたいなところとか 大学の研究機関がやったりとかするような
あとNPOですね そういったところが得られるような減免措置っていうんですかね 割引率みたいなところは変わらずに
民間企業による利用っていうのをどんどん促進していこうっていう意味での100%減免 減らすに免許の減免ですね
になっているんですね これどういう背景があるんだろうと思うと例えば
3回前でお話しさせていただいた979話目の 日本の宇宙安全保障構想とかっていう話紹介したと思うんですけど
その中で宇宙開発今後10年どうやって動かしていくかっていうところの目線で見ると これはやっぱり民間企業と弱さ
政府機関っていうのが一致団結していろいろ進めていかなきゃいけないっていう方針が 出てたんですよね
で一致団結するにはやっぱりまず利用を広めていきましょう そして利用できる基盤を作って利用を拡大していってそのフィードバックを
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どんどん回していこうっていうサイクルが第一ステップ第二ステップ第三ステップで 話されていたと
でそうなってくると民間がまずできる土壌を拡大するっていうところの目線で今回は 宇宙利用の料金がググッと下がったんじゃないかなぁと
個人的には予想していたりする まあそんな状態ですね
まあとにかくこれかなり安くなっているので今が実験のしどきなんじゃないですか っていう誰に向けてのメッセージなのか
わかんないですけどまぁそういうことですね あれなんですかね例えば結婚式のメッセージお願いしますはい
300万円500万円ボーンみたいなやったら宇宙飛行士の人が宇宙から メッセージくれるみたいなそういう感じなんですかね
これ需要あんのかな クルーによるメッセージ撮影とか
どうなんですかね テレビ局とか欲しかったりするのかなぁ
まぁちょっとなんか需要はわかんないですけど あくまで参考ケースとして出ているものなのでいいかなと思ったりはしましたね
でまぁそんな中でこうやって料金グッと下がりました そしたら民間企業どういう動きをしてくるのかっていうところで言うと
例えば6月の16日にスペース bd 株式会社っていうところがですね まあ国際宇宙ステーションのこの値下げを受けて
この値下げに対してじゃあ僕たちこういうサービスやりますよみたいな 例えばこのスペース
スペース bd っていうところがもうこれまでに 日本の実験等の希望国際宇宙ステーションね
そこでタンパク質の結晶化の実験っていうのを成功させていたりとかで なんかそういうパッケージとして用意してたりするんですよ
なので皆さんじゃあ例えばタンパク質の結晶化やりたいんだったら 今範囲もだんだん安くなってるしどうですかみたいな
っていうパッケージで売るっていう方法が なんか出ていたりするのは結構面白い流れかなと思ったりするんですよね
でまぁそれに加えて まあ宇宙ステーションでこれだけのお金を取っていろいろ実験をやるっていうところの
世界も将来的には変わってくると どういうことかっていうと国際宇宙ステーションの運用がまあ2030年で終わるって言われてるんですよね
その先の宇宙開発の未来そして宇宙実験 宇宙空間での実験をする未来っていうところを考えた時に
まあ今進んでいるのは民間の宇宙ステーションっていうところ NASA とかももうがっつり民間4社とかにお金を払ってとにかく作れと
いうところで今作っている最中だったりするんですよ でこれがまあ最初の4社とかだとそれぞれちょっと特色の違うサービス出してくるって
なるんですけど この宇宙空間でのサービスっていうのが成り立つんだよとか儲かるってなると
いろんな会社が多分宇宙ステーション事業っていうのに踏み込むんですよ 具体的には自分たちの宇宙ステーションを持って実験したい人たちからお金をとって
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サービスを提供するみたいだね っていうのがどんどん進んでいくと価格も落ちるしっていうところで
まあ政府からの補助金とかも入るだろうしそういう実験もどんどん加速していくと思う と
かなり面白い部分が出てくるんじゃないかなと で日本国内で言うとエレベーションスペースっていう東北大学初の宇宙スタートアップっていうところが
そういったところをカバーしようとしていたりするっていう背景もあるので ちょっとこのあたりはまた宇宙話でも注目していくポイントかなと思っております
はいということでそんな感じで今回の本題は以上にしていきたいとおもいます 今回はJAXAが
JAXAが展開している国際宇宙ステーションの民間利用に関する料金が改定された かなり安くなっているのでお買い時かもよっていうそういうお話をさせていただきました
ということでですねじゃあ早速最後に本題も終わったのであれをしていきたいとおもいます メッセージ
リスナーからのコメントを紹介させていただきたいと思いますリスナーネーム 宇宙みつまめさんからいただきました
前回のエピソードにですねありがとうございます 本当に今回のお話は激発でした現在高校生なので
モルのところでちょっとテンションが上がりました 質問なのですがもしエンケラドスで生命が発見された場合どのようなアプローチをしていくの
でしょうかお答えいただけたら嬉しいですというところでありがとうございます 高校生聞いてくれてんだっていう嬉しさが爆発しましたねこれ見て
あれは結構やっぱ宇宙話って結構年齢層高めの人が聞いてくれてたりするので 若い人たちからのコメントめちゃめちゃ嬉しいですね
誰からでも嬉しいんですけどねなんか高校生聞いてるんだっていう 実感がちょっと嬉しかったなっていうところです
で 前回のエピソードでエンケラドスっていう土星にとっての月
で生命の痕跡が見つかるかもっていう話が結構色濃く出ていた中で もし生命が発見されたら
これはやっぱり地球っぽい生命なのかどうかっていうのを取得しに行くために多分 どんどん採取するでしょうね
採取して測定してとかってしながら 知性があるのかとかどういうふうに生まれたのか
とか あとは生命として維持するためには 例えばハヤブサ2の話とかでもあったみたいに
タンパク質 アミノ酸タンパク質っていうところまで分解していって 地球にいるその生物たちの特徴とどう違うのか
みたいな話をガンガン進めていくんじゃないかなと 個人的に思っている ただ
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そこが本当にそもそも生命体としてあるのかどうかっていうところが まだ疑問視されている中だから
みんなそのメインのミッションというよりは何か派生の話をどんどんしていってるみたいな そういう感じだと思っているので
見つかったら多分採取しまくって測定しまくると思いますね ただそういう時に地球に何か土星の生物を持ってきたら環境が破壊されてしまうのか
とか そういったところは多分めちゃめちゃ気にすると思うので そういうレギュレーションとかが出てきたらまた紹介していきたいなと思います
ありがとうございますコメントいただいて ということで今回は以上にしていきたいと思います
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