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2022-12-09 12:18

795. 宇宙を研究する意義を体現する100億テスラの磁石なセカイ【マグネター】【理研】【ブラックホール】

僕が所属していた理研の研究室から、権威のある雑誌「Science」にて発表された論文が出たのでこちらを紹介!

宇宙を「地球ではできない極限状態を見る大きな実験室」と捉える、天文学の本質的な部分に近い研究です。

ブラックホールのなり損ないが、一体どんな活動を示しているのか?100億テスラの世界へ。


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ソース

https://www.riken.jp/press/2022/20221125_2/index.html#note7

00:00
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。
今回は、地球上では再現できない、極限状態を持つ不思議な天体を紹介していきたいと思います。
今回も、最新の研究をベースにしていて、しかもこの論文、なんと、超権威的な雑誌、サイエンスに掲載された論文、
そして、僕が研究室として所属していた、理研の研究室から発行されたという、ちょっとコラボ前にもお話ししたところに通ずるお話になってくるので、
ぜひですね、こちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。今回だけで聞いていただいても楽しめるようになっているので、ぜひ最後までお付き合いください。
3、2、1、イグニッション
佐々木亮の宇宙話
2022年12月9日、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けしております。
ということで、本日でエピソードが795話目を迎えているというところで、今日お話しするのは、地球上では絶対に再現できない、そんなパワーを持つ宇宙空間の不思議な星についてお話ししていきたいと思います。
今日の話は、僕が博士課程の間に所属させてもらっていた、理研の研究室から出ていた、
プレスリリースであるところ、そして、ここ一番宇宙の研究で醍醐味である、宇宙空間をなぜ研究するかの一つの目的っていうところを大きく達成している、非常に面白い研究だなと思っての紹介になります。
加えてですね、この論文出ている先が、サイエンスっていう、もう本当に権威のある雑誌になっているというところで、ちょっとシリーズ的にお話ししていこうというところで、コラボ会を挟んで791とかから、いろいろ紹介させていただいている内容の一つになります。
今回の話だけ聞いても全然大丈夫な形で話していこうかなと思っているので、ゆっくり聞いておいていただけたら嬉しいなというふうに思っております。
はい、ということでですね、早速話していきたいなと思うんですけど、宇宙空、どっから話そうかなと思っていて、宇宙空間を研究する意義って何なんだろうみたいなところの、ちょっとふわっとした広いお話からしていこうかなと思うんですよ。
で、宇宙を研究する理由っていうのは、今までたくさんポッドキャストで言っていた軸で言うと、私たち人類が今、地球の上に生を成しているっていうところの中で、人類がどこから来てどこへ向かっているのかみたいな、歴史をひも解くっていうのが天文学の一つの醍醐味なんですっていう話を結構繰り返ししてきたかなと思うんですね。
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具体的には、例えば太陽系ができた歴史を知ることによってどうやって地球ができたのか、そして地球上にこうやって生命が誕生したっていうところには一体どういうきっかけがあってとか、じゃあ地球上にある物質っていうのは宇宙空間のこういう現象にひも付いててとかっていうところの話が結構繋がってきたと思うんですよ。
そういった天文学の面白さっていうところもありつつ、もう一軸面白い部分で言うと、地球上では再現できない、より極限的な環境っていうところを観測することができるっていうのが宇宙研究の醍醐味であって、
地球では達成し得ない、ある種宇宙空間を実験室と捉えて研究を進めていくっていうところが、実は重要なポイントの一つになってくるっていう、そういう語り口も実はあったりするんですよね。
こういう研究の大義名分みたいなところについて、実は研究者の人って自分がどういう研究をしたいかっていうところの大目的みたいなところに実は置いてる人が多かったりとか、研究費を取るときにそういった語り口から入ったりするみたいなところもあるので、皆さんにもちょっとそのあたりはちょっと抑えておいていただきたいなと思っていて、
で、今回この校舎の方ですね、その極限状態を宇宙空間で感じていくみたいな、そういったところの目線で話していこうかなと思っていて、今回主役になるのは、よくポッドキャストでも出てくる中性資生と呼ばれるもの。
で、この中性資生っていうのは、星が進化していって死んだ後に残る星でできる、そんな不思議な星なんですけど、ブラックホールの成りそこねって言ってもいいぐらいですね。
ただ面白いのは、太陽ぐらいの重さを持っていながら、その半径がもう大体10キロぐらい、10キロとか20、大体10キロぐらいか、っていうところになっているっていうところで、本当にギューギューに詰まった天体なんですよね。
そういったちょっと不思議な天体っていうのが宇宙空間にはあるっていう状況がありつつ、その中でも磁場がものすごく強い、そこのなんかもう磁石がそのまま浮いてるんじゃないかっていうぐらい巨大な磁石の塊みたいな、磁石星とも呼ばれているマグネターっていう天体があるんですね。
これ中星地勢の一部で磁力が強いやつをマグネターって呼んでるっていう感じで覚えておいていただければと思うんですけど、これがもう本当にすごくて、大体もう本当に強いやつだと100億テスラ規模、ピンとこない、テスラっていう単位がピンとこないっていうのが一番難しいところなんですけど、
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ピップエレキ板で200ミリテスラとか、ピップエレキ板が強いのか弱いのかっていう話はあるんで、ちょっとなんかこれ音声配信の醍醐味だからこそ、1テスラってどんぐらい強いんだろうみたいなそんな話はググってみてください。
MRIとかめちゃめちゃ磁力強いって言ってて、1テスラとかです。そのぐらいのものかなっていうところを捉えておいていただきたいなと思っていて、それの100億倍、違うな、1テスラの100億倍ぐらい、MRI100億個を1個にギュってしたみたいな、そのぐらいのすごい衝撃的な天体があるわけですよ。
そういったところが、じゃあ本当にそんな100億倍も磁力持ってるのっていうところはあくまで計算的に出てるけど、観測的にはなかなか確かめにくかったんですね。そもそもこうやって100億テスラなんていう磁力のパワーっていうのは全然再現できない。
地球ではやっと数千テスラとかを作り上げるっていうところが、いろんな大学のプレスリリースとか見てたりすると、そのぐらいが技術的な限界なのかなっていう、もし間違ってたら教えていただきたいんですけど、そのぐらいであるというところから見ても、やっぱこう数千テスラから100億倍とかなんで、だから1000万倍とかかっていうようなぐらいの強さを持つ星、
なので地球上では再現できない、まさに極限状態が保たれているのがこのマグネターと呼ばれる天体ですね。やっぱこういうところにちょっと説明を割いているとこの時間になっちゃうわけですよ。
でですね、今回このマグネターっていうところから一体何を見ようとしていたのかっていうところで言うと、やっぱり僕の専門でやっていた、そして僕が所属していた研究室だっていうところもあるんで、やっぱりX線を観測しに行くんですね。
X線を観測しに行くっていう軸、そしてそのX線の光がどっちに偏っているのかっていう軸、そういったところの研究っていうのが今回行われているというところがあるんですよ。で、このX線の発生源とX線の偏りっていうところを見ていくと、なんと今回の研究結果によるとですね、
これまず観測的に得られたその光の偏り方とか光の放射の仕方っていうところ、これがなんと今まで計算的に100億テスラぐらいあるんじゃないかって言われてたところと、計算で言ってたところの光の特徴とよく一致するっていう結果が得られたっていうところで、
まず理論的に考えられていた超強磁場、超強い磁場っていうところが一致するような結果が得られたっていうところだったりとか、あとはちょっと予想外に光の偏りが弱かったみたいなところも実はあったりするんですけど、そのあたりはもう音声で話したりしても全然ピンとこないかなと思うんで、プレスリリース乗っけておきます。
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とにかくですね、そういうところが結構ポイントとして挙げられる。そして、やっぱ観測でそういったところを確認できたっていうのは非常に面白い部分だったかなと思うので、今回お話しさせていただいたっていうところ。
そして、もう一つ。もう一つに関しては、この中性磁性って呼ばれるもの、表面が一体どういうふうになってるかって、未だ分かっていないんですよ。これも中性磁性って呼ばれる天体だからこそ、中性子の塊みたいな感じで捉えられがちなんですけど、結構今回の研究によってしっかりと地表がある。
個体の表面を持っているっていうような、そんな傾向が見つかっていて、どっちかっていうと表面ガスっぽいのに覆われてるっていうよりは、カチッとした塊として存在してるんじゃないか。これ凝縮状態って言うんですけど、この磁力を非常に強く持っている、このマグネターっていう天体の表面、実は鉄で覆われているようなガチガチの塊でさらに光を強く放っている。
磁場を強く持っているみたいな、すごく不思議な天体っぽいんですが、このあたりは今回この観測に用いられた、去年打ち上げられてようやく1年越しに観測結果が出てきているこのIXPっていうのが、どんどん解明していく可能性強くなってきてるなっていうところを感じているので、ぜひこのあたり皆さん楽しみにしておいていただけたらと。
僕自身もこのあたりの研究結果すごく楽しみにしているので、続報をどんどん出していったり、研究室で実際今回研究の論文を書いている学生なんですよ。
で、僕一緒に研究室でいたなーっていう、僕のこと覚えてるかなーみたいな、そんな感じなので、なんかそのあたりでね、ちょっとみんな忙しいと思うから出れるかわかんないですけど、ちらっとお話できたら嬉しいなーなんていうふうに思っているので、もし出ていただいた際には色々皆さんね、楽しく聞いていただけたら嬉しいなーというふうに思っております。
ということで、今回は地球上では再現できない極限状態を持つ宇宙空間の不思議な天体マグネターについてお話しさせていただきました。
ということでね、今日はちょっと本編しゃべりすぎちゃったんで、まあ、近況報告はまた明日ゆっくり話していきたいと思います。
明日話す内容、ちょっとじゃあ短めにして、近況報告長めにした方がいいかな。
これはわかんないです。
どこに求められてるんだって話ですけど、きっと宇宙の話聞きたいと思うので、明日もまた通常運転でいきたいと思います。
今回の話も面白いなーと思ったら、お手元のSpotifyアプリでフォロー、フォローボタンの下にあるレビュー、ぜひよろしくお願いいたします。
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それではまた明日お会いしましょう。良い週末をお過ごしください。さようなら。
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