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2021-03-07 13:03

148. 4億度まで熱された銀河団とは!?なザ宇宙なハナシ

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銀河の塊「銀河団」。

そんな銀河団同士が衝突したって話です。

その衝撃で4億度の銀河が誕生です!!


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始まりました。佐々木亮の宇宙話。
普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします。こちらのポッドキャスト。
本日はですね、遠い宇宙でぶつかった銀河の塊、こいつらが作り出す4億度の空間のお話をしていきたいと思います。
4億度ですよ、4億度。
これは、単純に言うと、物がぶつかった衝撃でえげつないぐらい熱い温度が生成されてしまったというような、そこがなんと4億度になっていたっていう、これまた地球とかだと全然考えられないような温度の規模で話が進んでいくかなり宇宙っぽいお話になっているなと思ったので、
今回はそちらについて紹介していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の活動報告、緊急報告になりますが、今日はですね、一日完全にオフを取りました。
拍手論文終わって、ゆっくりできるかと思いきや、ポッドキャストでも話してる通り、今が発表の山場を迎えておりまして、目金と大きい発表をし、月曜日にさらにそれの集大成みたいなものの発表があるので、かなり先週とかも作業カツカツで追われていた部分があったんですね。
なので、ここは思い切って休んで、明日は月曜日の準備にしっかり当てられるようにというところで、ゆっくり休ませていただきました。
で、そんな中でですね、やっぱり脳みそ休めるの大事だなと思いつつ、今後どういうところ、ポッドキャストとかをよりいろんな方に聞いていただけるためにどんなことできるのかななんていうのも、頭の中でいろいろ考えてみたんですね。
で、そうすると、やっぱり自分がすごい勢いで何かに挑戦してるとか、最後、あとちょっとで結果が出るぞみたいなところ、そういうチャレンジしてる姿みたいなところっていうのが、皆さんに応援してもらえるようになるんだなとか、
よりそのタイミングで特に白紙論文の時とか、それで認知がすごい広がったなっていうのを思っていて、なのであれぐらいしんどいのがこれだけ、この先どれだけチャレンジできるかっていうところになってくるんですが、
やっぱりこの先も、こう、部中っていう未知の分野に対していろいろ新しいチャレンジをしていかないと、皆さん飽きられてしまうっていうところにやっぱり気づいたんですね。なので、ここまでポッドキャスト、今日でもう150回目近くまで毎日放送させてもらっているわけなので、
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このポッドキャストを軸にですね、やっぱりいろんな方に音声配信っていうところを中心にですね、何か施策を広げていければなぁと、今、拡作中でございます。
そのためにはですね、自分がもっと、宇宙といえば、最終的な自分の目標としてやっぱり宇宙イコール佐々木ぐらいの感じで、がっつり認識してもらえるような、宇宙の代名詞ぐらいのところまで持っていきたいと思っているわけなんですね。
で、そのために拍手号は取得しましたと。で、そうなったらやっぱり次は、あ、これ、何かまた新しく始めたんだっていうような目新しいもの、こちら皆さんに提供していければなと思っております。
で、3月中、月曜日で若干落ち着いて、その後も学会とかはあるんですけど、そこの間でいろいろと拡作して、もうポッドキャストではいち早くその今後のチャレンジのお話とか、そういうところをしていこうと思ってますので、今後も動きに注目していただければ嬉しいなと思っております。
そんな感じで、今日はゆっくり今後のポッドキャストの方向性を考えてきましたというような感じで過ごしていきました。
拍手号取得のお祝いのコメントをですね、いろんなSNSでいただけて非常に嬉しく思ってますので、その期待を裏切らないように今後も気合い入れて頑張っていきたいと思います。
といったところで、今日は今日の本題に入っていきましょうか。
今日の本題は、遠く宇宙で銀河の塊同士が衝突して4億度という異常なスケールの温度の領域を作っているというお話をしていきたいと思います。
今回の研究はですね、実は2つの目を使った研究なんですね。
2つの目というのはどういうことかというと、以前も多分ポッドキャストで紹介したかなと思うんですけど、光には種類があります。
私たちが見ているのはあくまで私たちの目だけで見える光なんですね。
それをそういう光に比べて、例えば日焼けをする紫外線であったり、レントゲンをとるX線、あとは携帯の通信とかで使っている電波とか、そんな感じで色々と光の種類というのは分かれているわけなんですけど、
この光の種類が違うと、宇宙の中で見える現象というのが違うんですね。
今回その光の種類を2つ使う。2つの種類の光が見える望遠鏡、つまり目を使うことによって、新たな科学を明らかにしていこうというような研究になりますね。
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その2つというのが私たちの目で見えるような光ではなくて、光にプラスしてその光とX線、その2つを使って今回は研究を行ったというところです。
私たちの目で見える光、これっていうのは簡単に想像できると思うんですよ。いわゆる星が明るいか暗いか、そんなところを見ることができるような光で、その一方でX線というのは私たちが体験するようなところからはるかにエネルギーの高い現象というところからX線って出るんですね。
例えば光の速さにかなり近い状態で動いているものとか、そういったところからX線で出たりしたり、あとは異常に温度が高い場所、何千万度とか何億度とか、そういうところから出てくる光っていうのもX線がかなり強く出てきたりするんですね。
それだけエネルギーの高いところから出るような光っていうのを体に当てるレントゲンっていう診断っていうのはなかなか怖いなって思いますよね。
少量しかぶつかってこなければ基本的には問題ないので安心していただいていいんですが、それだけの装置なわけなんですね。レントゲンは結構すごいと。
そんなレントゲンで使うX線も宇宙から飛んできているというところで、今回の研究では、まず私たちの目で見ている光、可視光っていうのを使って遠くの宇宙、40億光年離れた銀河を観測してあげたんですね。
正確には銀河弾と呼ばれるものです。銀河弾っていうのは、銀河の塊でいくつもの銀河が固まって一つのモヤっとした光を作っている領域のことを言うんですが、銀河弾っていうのが近くに2つ存在していて、
今回なんと、そいつらが衝突したと。2つがぶつかるっていう現象が観測されたらしいんですね。そうすると、その2つが激突することで、見かけ上の明るさっていうのがどんどん変わっていったっていうところがまず1つある。
そこをさらにX線っていうので観測してあげる。X線で観測してあげたところですね、なんとそこの衝突している銀河っていうのが、もともとの銀河の温度が4000万度っていうところに対して、
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なんと衝突の勢いで4億度まで、そこからさらに10倍の厚さまで温度が上がって光り輝いているっていうところがわかったんですね。
これによって銀河の衝突の規模がどれだけすごいものかっていうのがわかったり、あとはその温度以外にもですね、そこに加わっている重力の強さとか、そういったところから実はその銀河弾っていうのに含まれている見えない物質、ダークマターっていうのがものすごくその中に存在している。
ことっていうのも観測的に明らかになったといったところで、宇宙っぽいえげつない数字が出てくるこの4億度っていうのにプラスして、なんと普通の目では見えないダークマターと呼ばれるものの存在まで確認されたっていう、これまた不思議な研究でした。
で、実際には目で見えないものをどうやって見るのかっていうようなところが結構天文学でも重要になってきたりするので、こういうなんですかね、見えないからわかんないっていうようなところでくくらないで、そこを研究として発表されたものをポッドキャストの中でどうわかりやすく伝えていくか、ここらへんも今後のポッドキャスト内の配信注目のところでございますので、
今後もお楽しみいただければと思います。
ということで今日は、銀河弾の衝突で4億度まで加熱された不思議な領域のお話をさせていただきました。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問についてはツイッターで募集しております。
ハッシュタグ宇宙話、宇宙が漢字で話がひらがなになっておりますので、ちゃんちゃんつぶやいてください。
ということで今日は一つコメントを読み上げさせていただきます。
ツイッターネーム、マッサー・ナカオさんからいただきました。
121話の異常なスピードで星を生産する銀河が1年間に数個の星を作る一方で、その銀河は1年間に1095個を作る。
1日に恒星が3個できるってことは、8時間で1個の太陽が生まれてる計算なのか。
私が出社して定時で上がった頃には太陽ができてるってえげつないな。
っていうコメントをいただきましたね。
そうなんですよね、この121話で紹介させていただいたのは、銀河がどういうスピードで星を作るのかっていうようなところの話だったんですけど
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確かに単純に数字だけ自分が報告させていただいてたけど、1日に3つ、それ単純に割ると8時間に1個。
人間が1日頑張って仕事の成果をボンって出してる間に、宇宙のある銀河の中では太陽を一つ作り出すっていう異常な現象が起きてるっていうところの
私たちの感覚との差っていうところがすごい面白いなと思いました。
こういう計算いいですよね。自分も今度からやってみようと思います。
こんな感じでですね、Twitterでいただいたコメントを最後に読み上げさせていただきますので、今後ともぜひ皆さんつぶやいていただけると嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
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