今日は、動物に癒されるっていうことで、アニマルセラピーのお話かと思うんですけど、まず、日本ではどんなアニマルセラピーがあったりするんですか?
これ今、皆さんが聞いていただいている、今この現時点でどれが行われているかっていうのは、ちょっとその時その時で違ったりするので、今まさに行われているかどうかは、ちょっとその時で違うんですけど、
例えば、今までこういうのが行われてきましたよっていうやつを行ってみると、
いろいろ説明すると、例えば、島根アサヒの社会復帰促進センターで、パピープログラムっていうのをされていて、子犬を育てたりとか、犬を育てたりとかしながら、生き物と向き合っていくっていうことをされていったりとか、
あとは、富山刑務所の方でアニマルセラピーをされていて、ここではモルモットを育てて、赤ちゃんから育てていくとか、カツカネズミの赤ちゃんに育てていくとか、そういったちっちゃい頃から育てていって、生き物を育てるっていうことを通してセラピーをやっていくっていうことを、例えばやってたりしますね。
あとはホースセラピーもやってるところもあったりとか、いろんなことに取り組まれています。
それはどういう効果とかがあったりするんですか?
効果っていうよりは、まだそんなちゃんとしたエビデンスが出てるというか、
効果っていうよりは、こういうのを目指してるんじゃないかっていうので説明されてたりするのは、
例えば、アニマルセラピーを結構早めに導入されている、ハリマ社会復帰促進センター、過去側にあるところですね。
こういうところが狙いとしてやったのは、例えば精神疾患とか、知的障害のある受刑者を対象に行ってたりとかしていて、
ここのセンターの説明によると、それをやることで、もっと今までとは違った感情を表現することの練習にしたりとか、
あとは、動物で、
それだけじゃなくて、聴教師さんとかですね、いろんな人とも話していかないと、自分が気づいたその動物の部分に関して、
これってこういう症状なんですけど、どうしたらいいですかとか、こんなふうに困ってるんですけど、どうしたらいいですかって、
人とのコミュニケーションもできていくし、そうやって人と人とがこう話せたり、コミュニケーションが取れるっていう能力がついてくると、
そのアニマルセラピーを通じて、他のこと、社会復帰に向けての他の動作にもつながっていくし、
例えば刑務作業をやっていくときも、
いろんな作業の指導を受けるときとかに、こういうふうにやったほうが伝わるなとか、
今まで一人で済ませたことを、アニマルセラピーを通じて、動物だけじゃなくて人とのやりとりもつながっていくし、
そういったことで、コミュニケーション能力がついて、技術とかがついてっていうようなふうなことが目指されてやってるみたいですね。
心のケアだったりとか、コミュニケーションがうまくできない人の、リハビリといったらあれですけど、
人と接するときの橋渡し、
アニマルセラピーにアニマルセラピーが使われているっていうことなんですね。
うん、そうですね。
動物以外のセラピーっていうのもあるんですか?
うん、セラピーっていうプログラムとかってことですよね。
被害者のことを考えられるってことにつながっていくので、
これはもう世界中でセラピーとしては進んでいくだろうなと思っているので、
日本でもこうやって進んでいけばいいなとは思いますね。
将来日本でもどんどん導入される可能性っていうのはあるんですか?
これは可能性だけの話でいきますと、
そうなっていけばいいなと思ってて、
今ってほら、
現行法でいくと、
懲役刑とかっていうのは所定の作業を行うって書いてあって、
一律に横並びに同じように作業をせよ、
これが罰なんでっていうようなことをやってるんですけど、
2025年から懲役刑と禁錮刑がなくなって、
後勤刑っていうのに変わっていくんですね。
これが改善構成を図るために必要なときは、
ご作業をするとか指導をするっていうふうに変わっていくので、
もう少し刑の個別化というか、
一人一人にあったものに行き合って、
改善構成を図るためにっていうふうに進んでいけば、
今まで通り横並びで同じ罰をしとけっていうんじゃなくて、
この人にあったっていうことを、
それぞれの施設が前向きに考えていけば、
こういうのをどんどん発展させていくってなっていけばいいなとは思ってます。
さてここで、犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、
犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
はい、今日はですね、
おすすめしたいのはイタリアの映画で、
兵の中のジュリアス・シーザーをご紹介します。
兵の中のジュリアス・シーザーは2012年制作の映画です。
イタリアの巨匠タビアーニ兄弟が監督を務め、
第62回ベルリン国際映画祭で最高賞のキンクマ賞を受賞しました。
実際の刑務所を舞台に本物の服役衆たちを起用し、
シェイクスピアの戯曲ジュリアス・シーザーを演じることで起こる
囚人たちの変化を見ることができる。
この映画を描いています。
ローマ郊外にある刑務所では、
囚人たちによる演劇実習が定期的に行われており、
ある年、シェイクスピアのジュリアス・シーザーが演目に選ばれます。
オーディションでブルータスやシーザー、キャシアスなどの役が次々と決まっていき、
本番に向けて刑務所の至るところで稽古が行われます。
すると、囚人たちは次第に役と同化し、
刑務所はローマ帝国の要素になっていくといった内容です。
この映画で取り上げられているのは、ジュリアス・シーザーを選んだのでその題名になっていますけど、
基本的にはこの刑務所では、今日の話の中でずっと言ってきたみたいに、
刑務所の中で現役の受刑者たち、被収容者の方々が何の演目をするかとか、
その時のオーディションをどうしていくかとか、
舞台をどうやって作っていくかというので演技をしていく中で、
自分を見つめ直すことにつながっていきますし、
他人とのコミュニケーションを取ることで、
よりこうやって見せていく方がいいんじゃないかということを一生懸命作り上げていくので、
実際にこういうふうなものが演劇として発表されるというのを撮った映画なので、
ぜひ、こういう刑務所でこういうプログラムをやっているのかという一つの目で見れるものなので、
ぜひこの映画を見てみてもらったら、
今日話した話が皆さんに伝わりやすいかなと考えています。
丸山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら、
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
はい。今日はたくさんのセラピーについて教えていただいたんですけれども、