2023-04-25 32:32

#008 社会復帰のための支援〜保護観察官・保護司・更生保護施設〜

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・保護観察官に憧れる理由

・保護司の仕事内容

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ところで山口さん、今回のテーマは、社会復帰のための支援なんですけど、
例えば、自分一人じゃなくて、いろんな人に支えてもらって、一歩踏み出せたな、みたいなことってあると思うんですけど、
なんか、みんなが笑えるような面白いエピソードあります?
山口 皆が笑えるというハードルはぶっ倒していきますが。
ぶっ倒そうっすね。
山口 私、ある期間に、いきなり母親が、毎朝、なんかこれから仕事行くし、
学校まで送って行くよ、とか言って、送り迎えをしてくれてた時期があったんですよ。
帰りもすごいタイミングよく、今帰りだから一緒に帰ろう、みたいなタイミングで現れたりとかして、
で、それを後々、あれ何やったん?って聞いたら、
受験期間の私を気遣って、体調を壊さないようにって、送り迎えしてくれてたみたいで、
全然面白くないんですけど。
ちょっとマジで、何泣かしに来てんのよ、ちょっと。
もうなんか、上手くまとまらへんけど。
そうか、じゃあ本編行ってみましょうか。
丸ちゃん教授の罪な話 市民のための犯罪学
刑事政策・犯罪学を専門とする立庁大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康裕です。
同じく刑事司法未来の山口由紀です。
このタオル番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学・刑事政策の話について、分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。
丸山 よろしくお願いします。
今日のテーマは、社会復帰のための支援ということで、
私のエピソードは家族の支援だったんですけど、
刑務所からの社会復帰の時はどういう支援があるんですか?
これいっぱいあるんですけど、例えば保護観察官とか保護士さんとか、
あとはもうちょっと皆さんがマニアックかなと思うところでいくと、
厚生保護施設とか、あとは地域生活定着支援センター、
あとは結構若い人たちでやってるBBSとか、
あとは雇ってくれる人たちの協力雇用員さんとか、めちゃめちゃいっぱいあるんですけど、
今日はこれ、多分説明してるだけで時間全部終わってしまうので、
とりあえず保護観察官と保護士と、
あとは厚生保護施設ぐらいまではなるべく話したいなと思ってます。
以前丸山先生、保護観察官になりたいっておっしゃられてたと思うんですけど、
それを伺って、保護観察官ってどんなお仕事なのかなっていうのを調べてみたら、
法務省のホームページに行き着きまして、
犯罪を犯した人や非公のある少年に対して、
通常の社会生活を遅らせながら、その円滑な社会復帰のために、
指導監督を行う社会内処遇の専門家ですっていうふうに書いてあって、
書いてることはわかるんですけど、
そんなに先生の胸を熱くさせた保護観察官のお仕事に行って、
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もう少し詳しく教えて欲しいです。
確かに前回ですね、僕が憧れていた三大職業の一つだっていうところに、
家庭裁判所調査官と保護観察官と、あと一つはインターポールって言ったんですけど、
インターポールの話は聞かなくていいですか?
インターポールは今日は…
南口さんも山口さんも僕のインターポールの話全然聞いてくれないんですけど、
分かりました。じゃあ保護観察官なんでなりたかったかっていう話をしていきますね。
まず保護観察官って、さっきいろいろ説明してくださったんですけど、
保護観察の対象になるのって、前回の話では仮釈放の人だっていうふうに言ったんですけど、
仮釈放以外でも保護観察の対象になる人っているんですね。
例えば少年で行くと、家庭裁判所で少年院に行きなさいよとか大人の裁判に行きなさいよっていうのじゃなくて、
最初から保護観察処分って言われるのがあって、これ保護処分の一つなんですけど、これが一つ。
で、さっきの話に出てきた少年院に行ったんだけど、少年院を途中で出てくる仮退院の人を見るのもこれも保護観察官が見るんですよ。
で、前回の話で言った成人の刑務所に行って、途中で出てくる人を見るっていう仮釈放の人ですね。
この人を見るのも保護観察。
で、もう一つ忘れがちというか、多くの人は多分一般の方はあまり想像つかないかもしれないんですけど、
執行猶予っていうのが日本の刑事裁判にはあって、本当ならあなたって例えば上駅何年ですよと、金庫何年ですよとかって自由刑として刑務所に本当なら行くんだけど、
一定のルールが化されて、社会の中で執行猶予しますねっていう時に、保護観察がつく執行猶予もあるんですよ。
で、この保護観察がつく執行猶予になったところを保護観察官が見るっていうところ。
もう一つあるんですが、だいたいメインでやってるのはこの4種類で。
で、僕がなんでこの保護観察官になりたかったかというと、胸厚なところを話してもいいのかっていうこれこそすげーマニアックなんですけど、
昔このね、今言った中の一つに少年の保護観察処分っていうのがあったんですけど、
これが2007年から法改正がなされるまではですね、すごい僕は胸厚な職業だなとずっと思ってたのがあって、
基本的には保護観察って厳しく管理するのと、生活の再建を支えるっていうこの歩道援護っていうのと、両輪で回ってるって言われてるんですけど、
だからただ厳しくするだけじゃなくて、ただ優しくするだけじゃなくて、時には厳しく、時にはサポートしてっていうので、
その人が社会復帰するのをサポートしていくっていうのが一応理念としてはあるんですけど、
まあそうは言うてもですよ。そうは言うても、さっき言ったこの保護観察の少年以外の保護観察って、
基本的に例えばわかりやすいのは仮釈放って仮に釈放されてるだけじゃないですか。
前回のお話ですよね。
ってことは、このルール守りなさいよってルール守らなかったら刑務所を戻すんですよ。
仮に退院って少年院のね、仮に退院してるだけなんで、このルール守りなさいよってことを守らんかったらもう一回少年院に戻るんですよ。
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で、もっとさっきマニアックだって言った執行猶予されてる人、本当なら執行されてるんだけど刑務所とかで、
けどこのルール守れるなら社会の中で試してみなさいよって執行されずにいる、猶予されてる人じゃないですか。
この人もルール守らんかったら執行されるんですよ。
で、最初に言った保護観察処分を受けた少年に関しては、基本的には刑罰とかもう一回刑務所に入れますよとか、
少年院に入れますよっていう脅しなしに社会復帰をしてもらうっていう、なかなか保護観察官としては腕の見せどころなところだったわけですね、ずっと。
もう一回いくと繰り返しになりますけど、他のやつは料理員だとか言ってサポートしますよとか、
確かにその通りなんだけど、後ろに罰が見え隠れするところで頑張ろうねって言ってるわけじゃないですか。
だけどこの一号観察って言うんですね、少年の保護観察処分って。
これって後ろの罰を見え隠れせずに、頑張ろうぜって肩組んでやっていくわけですよね。
時には厳しく、時には優しくして。
っていうところに、保護観察官超かっけーと思って、保護観察官のソーシャルワークとか、時には厳しくもするんですけど、腕の見せどころだったわけですね。
超かっこいいなとか思って憧れてたんですが、なんと少年法改正でですね、その一号観察に関しても、
実はその後それが最終の処分じゃなくて、しかしたら少年院に送置されるっていうような可能性が出てくるっていうような法改正がなされてしまったので、
僕が当初学生の頃に憧れてた、その一号観察かっこいいなやりたいなっていうところはちょっと変わってしまったんですけど、
ただ罰だけじゃない。ただ生活支援だけじゃない。この両方を使って社会復旧をサポートするってところが、保護観察官超かっけーだと思ってたってことです。
なるほどです。確かにその刑務所に戻すぞみたいな罰が見えてると、確かに腕の見せどころが100%っていう感じしなくて、
確かにタッグ組んで一緒に復帰していこうっていう先生の性格からすごい憧れたんだなっていうのが。
わかってくれる?
はい。
インターポールも聞く?
インターポールはこの後、ご飯の時に。
ほんと誰も聞いてくれないね。
先ほど先生から社会復帰を支援する人として保護士というのも挙がってたんですけど、ちょっとこれも保護士について見てみたところ、
法務省のホームページには保護士は保護士法に基づき法務大臣から移植を受けた非常勤の国家公務員である。
保護観察官と協力をして活動をしていますってこと書かれてて、具体的にどういうお仕事なのかなとか保護観察官との違いとかを教えてほしいです。
そもそも今、犯罪というか認知件数も減って、検挙される人も減って、どんどん日本って安全な社会とか犯罪が減ってると言われてるんですけど、
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保護観察の対象になる人も減ってはいるんですけど、減ってはいるんですが、ただまだこの3万人とか4万人とか超える数の対象になる人は毎年いるわけなんですけど、
一方で保護観察官ってね、あの法務省の保護局の方なんですけど、言っても1000人から1500人ぐらいの規模でやってるわけですね。
実際デスクワークの人を外してくると1000か1200ぐらいの人で、4万人前後の人を対象に見るってこれ無理じゃないですか。
意外と少ないんですね。
どっち?
保護観察官。
あかんでしょう。
そうですよ。中で実際に対象となる人、保護観察対象となる人を見ていこうって言うと、やっぱり保護観察官だけでは回りきらないので、民間というか非常勤効果公務員としてボランティアで保護士さんっていうのに保護観察を手伝ってもらうっていうのがあって、
だからこの保護士さんっていうのがなかなか本当はメインで保護観察を運用してるんじゃないかというところにもなってて、
それ結構あっちこっちで法務省の人も国際的な学会でも日本の保護士って言って、こういうボランティアの活動で社会復帰を支援してますみたいなところを結構学会で発表したりもしてますね。
結構国際的にも認知された。
保護局は頑張ってやろうとしてはいるけど、どんだけ認知されているかわからないけど、確かに日本の制度を詳しく知る犯罪学者とか刑事制作学者って日本には保護士があるよねって言ってきますね。
さっき保護観察官調べてた時に保護観察官は国家公務員試験に合格して法務省に入って、ちょっと経験を積んでから保護観察官になれるみたいなことを書いてあったんですけど、保護士さんは特にそういう試験を受けたりせずになれるものなんですか?
これはね、いろんななり方があるんですけど、基本的には地元で有名な人とか信頼がおける人とかに頼むっていうのが昔からの流れがあって、保護士さんってさっきも言ったけど非常勤国家公務員で無償のなんですよ。無給なんですよね。
昼間に保護観察対象の人と面接をして、最近どうしてるのとかってこういうのをやっていく時に、平日昼間に時間取ってとかなってくると、バリバリ働きまくってる人に平日昼間にその保護観察の運用してもらうって結構ハードル高いじゃないですか。
ってなると、それなりに仕事としては落ち着かれていて、収入って今すぐ困ってることはないけどってなってくると、だいたい高齢な人が選ばれるようになっていって、じゃあ次はあの人に頼もうかっていうようなことができてくるんですね。
で、これ良いところも悪いところもあって、実は例えば刑事政策の教科書とか見ると、保護士さんの高齢化が問題になってますよとかよく書いてあるんですね。それはさっき言った通り、結構生活が安定して、今すぐ平日バリバリ働かないといけないっていう年齢層じゃないからそうなるんですけど、
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で、そのために、例えば保護観察の対象って結構ね、最初の方にも言ったんですけど、少年実験で保護観察になるっていう人も結構いるので、ってなると10代20代前半とかと高齢者の保護士さんとで会話合わへんやんとか、なかなかねハードルが高くなってくるってところが問題としては言われてるっていうのがある。
で、一方で、地元で有名なとか顔が利く人のメリットっていうのも実はあって、保護観察官ってやっぱり国家公務員なので、保護観察上数年おきに変わったりするわけで配置が。で、その地元密着型の保護観察官っていうのがなかなか難しくて、っていうとその地元で腰を据えて活動してくれるって保護士さんにむっちゃ助けてもらってるんですね。
で、もう一つ保護観察の中で大事なところに住むところの安定にプラスして働けるところを見つけてくるとかなってくると、地元で顔が利く人の強みってあるんですよ。
社長のところでこの子頑張らせてやってくれるかなとか言って、いやー今ちょっともう人員いっぱいいっぱいなんやけど山口さん言うならしゃーないなーって言って、うちで頑張るかーみたいなところをゴリゴリってやってくれる保護士さん。
目に浮かびます。
でなると、なんかやっぱその地元のさっき地元の名刺の人が多い傾向にあるって言ったのはそうなんですね。だからちょっと山口さんが言うならうちで雇ったのか頑張るかみたいなところが必要になってくるっていうのもあって、だからなかなか対象になる保護観察の人との会話がなかなか合わないっていう問題はありつつも、地元で腰を据えて保護観察のサポートしてくれても大事。
ただなり手もやっぱりそうなってくると少なかったりするので、最近はでもね結構教科書レベルでいくと高齢者化している。それはその通りなんだけど、結構比較的若い人もなってくれる人もそれなりにいるようには見えますね。
なんかお話を伺ってて、修復的支報の時に村長が回復に向けて頑張ろうって尽力するみたいな話あったと思うんですけど、なんかまさに保護士さんってその地域の村長みたいな人がなってて、その世界で違う感じですけど、同じようなことをベースに社会復帰の制度があって、なんかこの間の話に通じるなっていう。
そうですね。そういう意味では取りまとめてくれる影響力のある人がやってくれるっていうのがうまくいく案件もそれがメインであった時代もあるんですけど、一方でちょっとずつ若返りもしてきているっていうのは、そういうなんかすごい影響力を持っている人が一気にガーッと引っ張っていくっていう時代でもどんどんなくなってきていて、その辺の移り変わりとかバランスが結構難しくなってきているって感じですね。
結構でもその専門的なこととか知らないと保護士さんするのって難しいんじゃないかなと思うんですけど。
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これなかなかいい質問しますね。あのね、専門性も実は今言った課題の中に入ってて、実はそれこそなんていうのかな。時代と共にですよ。なんかこの保護観察の対象になってくる人っていうのも、もうちょっと大きく、逆かな。
検定して言うと、犯罪をやる人の層って、暴力事件とか、人と人、大人にこんなに怒ってもらったことなかったっていう飛行少年とかと向き合った時代と、一方で今は別にそういう集団で暴走するとかじゃない少年たちが保護観察の対象になってきた時に、
例えばこう人とのコミュニケーション能力がちょっとしんどい子で、会話が成り立たないとか、そもそもなんて言うんだろうな。朝起きてご飯を食べるって知らなかったみたいな生活リズムを持ってた子に向き合うとか。
だからスポコン時代の、もしくは熱血狂死時代の一緒に泣いてくれたとか、一緒にカレー食べてくれたとかっていう、こんな向き合ってよし頑張ろうぞみたいな時代ももちろん昔はあったんですけど、そうじゃなくてやっぱり飛行する少年もそれなりに独特ないろんな問題が生まれ始めていて、それを今までの保護士さんの制度っていうのが寄り添って社会復帰をサポートする。
それが重要だし絶対いるもんなんだけど、かといってそういう専門性が求められる場面ですよね。例えばいろんな問題を抱えている人に対して専門の知識とか対応の方法を、例えばこの保護士さんだからって求めても、そういうことを専門でやってる人じゃないんだよってなるので、その辺はちょっとハードルが高かったりするというところが結構課題だったりもしますね。
そうですよね。日中とかお仕事されている方がボランティアでされているっていうことだから、結構そんな専門性とか言われても難しいところはありますよね。
ちょっともう一つ伺いたいのは、その高齢化が進んでいることが一つ問題点ということで、若い人たちも最近なり手があるっていう感じで、ただ保護士の方が関わる方って若い子たちだけじゃなくて、おじいちゃんとかおばあちゃんとか高齢の方もいますよね。
その場合、若者が高齢者の方の担当になったりする。
なるほど。
そんな若いもんに何がわかるんやみたいなスタンスとかね。
それはでもおっしゃる通りで、どっちもあると思うんですよ。
例えば今まで言ってた話合わへんやんかっていう先のオーソドックスな問題の方でも、例えばさっき言った通り朝起きるって知らなかったとか、
例えば普通にね、なんかこう前もちょっと話題になったんですけど、家族って聞いて何思い浮かべますかっていう時に、例えば家帰ってご飯があってとか、みんなでクリスマスができてとか、お正月はみんなでお餅食べてみたいなところしたこともないし、
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親に会ったら殴られるしみたいな中で育ってる子が、そんな経験をしたことない保護士さんに、お前に何がわかんねえってスタンスも昔からあるわけですよね。
そういう意味ではやっぱり、今問題提起として言ってもらった、逆に若い人に対して高齢者の保護感染対象の人から何がわかんねえって言われることは、それは起きると思います。
そういう意味では、でもいろいろ保護士さんも研修したりとか、あとはいろんなところでお話し聞いたりとかして、それこそ保護士さんの良くも悪くもっていうところになってくるのかもしれないですけど、さっき専門性はあまりないんですよって言った。
それは心理学とか、社会福祉としての専門的な知識はないにしても、ただ犯罪をやる、例えばこういうポッドキャスト聞いてくれるっていうところに関心を持って、研修に出てっていう人たちは若いそうでもちょっとずつ増えたので、そういう問題がわかった人のほうが、年齢じゃないんじゃないかってつまり言ったわけ。
そういう問題に関心がある人が向き合っていくっていうのが大事かなっていうことですね。
あと、なんかさっきほど保護観察官は後ろにもう一回刑務所に戻すぞみたいなバツをちらつかせながら、一緒に社会福祉に向けて頑張ろうっていう話だったんですけど、保護士さんの場合もその後ろにはまた刑務所に戻すぞみたいなのがちらついてるんですか?
それは別に保護士さんの権限があるというよりは、さっき言った何種類か保護観察がありますよ。それを保護観察官と一緒にやってるんですよ。
同じ制度を協力してやってるっていう。
もちろん4万人もいるとかなりリスクファクターとして、マンツーマンで保護観察官がつかないといけないような注目しないとなかなかサポート大変だぞっていう人もいれば、まあまあこの人はそれなりちょっと背中をトンって押してあげたら自分でダーッと社会復帰してくれるなっていう層といろんな種類の人がいるわけですよね。
そういうリスクの少ない人をなるべく保護士さんに、それも一対一で付き合うというよりは一人で2人見てもらうとか3人見てもらってして、本人の危険度というよりは長期受刑者で30年目に社会に出てきましたとなってくると、これをじゃあ保護士さんよろしくお願いしますというかなかなかハードル高いんで、そういう人には保護観察官ちゃんとついて、じっくり社会復帰のサポートをするという。
いろんな人を分けているっていうことです。で、もう全体的には保護観察を保護観察官と保護士さんでタッグを組んでやっているっていうイメージですね。
ちょっと言葉が合っているかわからないんですけど、テーラーメイド的な保護観察がされているっていう感じですかね。
より対象になる人がどんどん減ってきて、一人一人に会った。これは別に保護観察だけじゃなくて、結構刑の個別化とかも言われていて、その人その人に会った刑罰のあり方って結構考えられるようになってきて、保護観察もどんどんそうなっていくんじゃないかなとは思いますね。
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先ほどもう一つ例で挙がった公正保護施設なんですけれども、これもちょっと調べてみたら、法務省では犯罪をした人や非公のある少年の中には頼ることのできる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、あるいは本人に社会生活上の問題があるなどの理由ですぐに自立公正ができない人がいます。
公正保護施設はこうした人たちを一定の期間保護して、その円滑な社会復帰を助け、再犯を防止するという重要な役割を担っていますというふうに書かれていたんですけれども、この公正保護施設はその社会復帰に向けて安定した生活のためにすごい重要な施設だと思うんですけれども、その公正保護施設ではどのようなサポートがされているんですか。
まずその公正保護施設っていうところ初めて聞く人もいると思うので、どういう感じかというと、前回のテーマでもなったんですけど、本人の頑張りだけじゃどうしようもない部分って結構あって、例えばこの人は多分社会の中で早めに再スタートを切ってもらっても、再犯なく再スタート切れそうだなと思っても、受け入れてくれる場所がないとなかなかね刑務所から出すのって難しかったりするので、
前回も言ったんですけど、別に家族じゃなくてもいいんですけど、受け入れてくる基準先、これが確保できひんがためになかなか刑務所から本当なら早めに出したほうが社会復帰がうまくいくんじゃないかなと思っても、戻れる場所がなかったりとかして、難しいときにとりあえずワンクッション社会に戻る前にうちにおいでよって受け入れてくれる半年間。
6ヶ月間なんですけど、もちろん1回だけ延長認められて、さらに6ヶ月間っていうのがあるんですけど、とりあえずうちに来て、ここで寝泊まりしていいし、ここから仕事探してもらって、住むとこ探してもらって、とりあえず行くとこないときにうちで一旦ワンクッション置きなよっていうふうにサポートしていく。
というところが厚生保護施設っていうところがあって、ここに一旦基準先置いて、社会に戻っていくときの一旦生活をしてもらうというところが厚生保護施設ですね。
半年間で仕事が見つからなかったりとかしたら大変ですよね。
だからそれが延長で、さらに1回だけ6ヶ月っていうのが延長できるんですけど、これも今すっごいいいポイントで、過剰収容時代で前回に仮釈放で出れる人減ってるんだって話したじゃないですか。
そのときに原発課の影響っていうのがあっちこっちにポツポツと出てったっていうときに、やっぱりそもそも仮釈放で出れる人が減ってるってところは、いつか厚生保護施設もいっぱいになっちゃって、受け入れが難しい。
それは別に厚生保護施設の問題というよりは、この人がさっき言ってくれたとおり、6ヶ月で職見つけて、住むとこ見つけて、それが見つかったから、それが回転が早いほど厚生保護施設はいるわけですよね。
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本当はだから6ヶ月入れるけど、4ヶ月で家見つけて、仕事見つけてくれたら4ヶ月で部屋が開くわけだから、じゃあ刑務所の中で受け入れ先がなくて困っているんだって人はどんどん入ってこれて出てって回転が回るといいんですけど、なかなかやっぱり6ヶ月で職見つけて家見つけるってなかなかハードル高いじゃないですか。
その刑務所を出てなくても6ヶ月で仕事と住むとこ見つけてこいって言われたら。
なかなか怒れるよね心が。なのでやっぱりそこ満パンまで期間がいると、いや本当は厚生保護施設が受け入れてくれたら出れるんだけどなっていう人が刑務所に行ったりすると、そういう意味ではなかなかいろんなところに歪みが出てきて難しかったりしますね。
サイト最長1回更新して1年経ったら出ていかないといけないんですね。
さっき法務省のホームページで厚生保護施設について調べてみたんですけど、これって法務省が書いてるくらいだから国が運営してる施設なんですか?
厚生保護施設ですか。基本的には民間がやっていて、そこに支援というか補助が出ているっていう位置づけですね。
そんなとても大切な役割を担っている厚生保護施設が民間の施設だっていうことがちょっと驚きなんですけども。
そうですね。これもよく学生からよく出ますね。もともとは例えば犯罪者とか加害者とか、罪を犯した人にそんなサポートするなんておかしいっていうところから、次の犯罪を生まないためにはそういうサポートがいるんだなってわかった人が今度、そこのサポートが全然ないのがおかしいっていう。
そっちの話は全然今度起きてきて、特にこの厚生保護施設みたいなところがとても社会付近重要な部分にもかかわらず、なぜ国の制度として正式にやっていかないのかっていうところっていうのが結構あるんですけど、これもともと厚生保護の分野って民間の特使家と言われるボランティアというか、心優しい温かい人が困っている人を助けるっていう事業から始まってるんですよ。そもそもがね。
っていう側面と、もう一つは既に例えばね、懲役10年という人が10年経ちました。で、もう刑務所から出てきました。で、これやった罪に対するお勤めはもう終わってるわけですね。
で、さらにそれを延長して国が管理する建物に入れて、で、その人をそのところに生活させるってなると、まあ刑務所とイコールではないんですけど、もう既にこの人が自由が制限されて罰を受けるっていう期間終わってるにもかかわらず、さらになんかこう法務省が管理するとか国が管理するっていう施設に入ってもらうってなると、やってる内容とか支援の体制が変わってたとしても、それってちょっと罰の延長なんじゃないのとか。
いろんな問題が起きて、なので一応民間の施設が社会復帰の支援をしてるっていう位置づけになってるわけですね。
国から助成金をもらって運営して、で、まあ民間がその施設運営を行うっていう民間性の良さっていうのをこのいいバランスで運営されてる厚生保護施設。
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だといいんですけど、ただやっぱり難しいところもあって、民間だって言っても、さっき今支援受けてるって言ったんですけどね、国から。
民間施設なのでお金をどうやって運営費に回していくかってところが結構大変で、だって絶対お金は儲からないですよ、この施設。
そうなると、やっぱり施設運営費っていうのは補助で出てるんですけど、そうなると民間の良さって国からの管理としての縦関係。
うち住んでいいよ、使っていいよ、その代わりに言うこと聞けよって縦の関係じゃなくて、一応横の関係というかサポートしますよ、いいですよって横の関係でなると民間の良さっていうのはあるはずなんだけど、
一方でさっき言った運営費まかないなんで国から補助もらうんですけど、国から補助もらいながらも、完全に国から独立してやっていくってやっぱり完全に難しい状態なんで、
民間の良さも保ちつつ補助ももらわないといけないのでってところの難しさっていうのはやっぱり厚生保護施設はあるんですよね。
確かに研究費とかでも国からもらって管理厳しくなったりとかして、難しい運営の難しさとかあります。
大学関係者っぽい話ですね。
さてここで犯罪学をもっと身近に感じてもらうために犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
今回はちょっと私が映画をご利用させていただいて、ミスターインクレディブルを紹介したいと申しまして。
面白いですよね。
認めていただいたんですけど。
いいと思いますよ。でもなんでインクレディブルなんですかね。僕も大好きですけど。
インクレディブルは世界の平和を守るスーパーヒーローたちが救助活動、だんだんその救助活動による弊害が出てきて訴訟を起こされたりとかして、
スーパーヒーローに対する風当たりが強まって、
政府がスーパーヒーロー保護プログラムっていう制裁を。
インクレディブル見てそこが気になるってなかなかすごいですけども。
あれですよね。だからスーパーヒーローが悪役を倒していくときに町壊してしまったりとかビル壊してしまったりとかして、
悪役がいたときは守ってくれてありがとうとかなるんやけど、あまりにも物壊すやんけとか、その度に税金かかるやんけとか言われて、
本当はヒーローとして扱われてたはずなのにもかかわらず迷惑な人っぽくなってきたときにサポートが入る。その辺が気になったと思うんです。
国の制度を使って社会復帰じゃないですけど、していくところが今回のテーマに通ずるところがあるなと思って、
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ミスターインクレディブルどうですかって言わせてもらったんですけど。
なかなか面白い視点なんですけど、さっきも言った通り、いろいろ国のサポートとかいろんなサポートが入って、
社会復帰、社会復帰っていうかね、そもそも社会の生活が送れるようにサポートしていくってところです。
今回のテーマは国とか民間とかがサポートして生活が手に入られるようにってところなんですけど、
もう一つあれ、仲間同士、フロゾンと仲良しで同じ問題を抱えているってところも今までの当事者ミーティングの話とかにもかかわってくるし、
そこで国も今までありがとうってサポートしてくれるっていう両方の良さが出てくるんですよね。
最後は社会にも受け入れられて、ハッピーエンド。
なるほど。
丸山先生に解説してほしいエンタメ作品がありましたら、番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
今日のテーマは社会復帰のための支援ということで、冒頭私はこの家族に支えられて新たな一歩を踏み出せたことをお話しさせていただいて、
それから家族の支援だけではなくて保護観察官、保護士、また厚生保護施設、様々な支援の仕組みだったりとかがあったりするっていうのを今日勉強できました。
そういう制度とかが、他にも今日は触りだけっていうことだったんですけど、社会定着支援センターですとかBBSとか、冒頭に伺った制度とかについても自分なりに調べてみて勉強していきたいなと思いました。
そうですね。今日は幅広く、幅広くつっても三つしか保護観察官と保護士と厚生保護施設しか言ってないんですけど、今言ってくれたみたいな地域生活定着支援センターとかBBSとか、それぞれの活動があるので、これ一個一個取っていってもまた二、三十分話してしまう内容かなとは思うんですけど、いずれこの辺のいろんなところがどんなことをしているのかということにも着目していきたいですね。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどをお待ちしております。番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
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またお会いしましょう。お相手は、丸山康裕と、山口優希でした。
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