00:16
みなさん、こんにちは。この番組は、誰もが知っている名作から、あなたの知らない日記すぎる本まで、ゆるいトークで紹介する読書系ポッドキャストです。
改めまして、こんにちは。的文子です。
梶原コーヒーです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回は、もう早速、読んでいた本の紹介から、いっちゃいましょうか。
今回紹介する本なんですけれども、タイトルが、ドライブイン探訪。探訪は、探検の探に訪れる、本名に書いて探訪ですね。
ドライブインを訪ねて行っちゃった話ですね。
そうですそうです。書かれた方が橋本智文さんという方で、この本が出たのが2019年に出たんですけれども、
この本、実はもともと月刊ドライブインというフルプレスで出てた本を、一冊の本にまとめて、六間書房から2019年に再度出ましたっていう本だったんですね。
まずちょっと一個いいですか?月刊誌だったんですか?
月刊誌だったんですよ。
月刊でそんな紹介していくほど、ドライブインが、ドライブインファンがいるってことですか、巷には。
それがですね、後書きを読むと、本当はもともと前からドライブインについては気になってたんだけれども、
そういったループを書いて載せてくれるような出しがなかったと。
さつ、いきなりこの一冊本にまとめて出せるような状況でもなくて、時間がちょっと流れてしまった。
そうしている間に、このドライブインってこれから話していくんですけど、今どんどん潰れていっている状況ではあるので、
取材しようと思っていたドライブインがどんどんなくなっていっちゃうと、
うかうかしてられないぞということで、もうじゃあ自分で本出しちゃおう、みたいな感じで出すことになったんですね、月刊ドライブインというタイトルで。
これ私もこのリトルプレス何冊か持ってまして、ツイッターか何かで見かけて、なんだこれはと思ったでしょうか。
思いますよね。
こんなニッチな本を書いている人いるのかと思って、何かどこかで月刊ドライブイン実物を手に入れることができて、
03:02
大体半分ぐらいを持ってたはずです。
すごいですね。
ファンじゃないですか。
すごくいい本で、月刊ドライブインの何が良かったかって、内容ももちろんすごくいい内容だったんですけれども、
想定が本当に素晴らしかったですね。
これ音声なので、そういう本ですよっていうのをお見せできないのは大変残念なんですけれども、
月刊ドライブイン自体は30ページぐらいの小さい冊子なんですよ。
英語版ですね。英語版って書いてます。
英語版ぐらいの冊子で、表紙が厚紙っていうか、ちょっとザラッとした感じの質感の厚紙なんですね。
そこに灰色のザラッとした感じの厚紙で、そこに若干ちょっとレトロな感じのする角張ってることで、
月刊ドライブインっていうのだけが載ってるんですよ。
そうですね。今Googleで検索してるんですけど、でもシンプルですごいかっこいい。
そうなんですね。ちょっと武骨な感じがする感じの。
で、これ中を開くと中もちょっとバラ帽子っぽい、またザラッとした感じの、ちょっと昔のジャンプとか、そんな感じの紙質の紙に印刷されてるんですけど、
なんかそれが駆動沿いのアスファルトっていうか、
ほこりっぽい感じとか、アスファルトの削れた感じをすごく表現してるな。
それを狙ってこういう想定してるかわかんないんですけど、
なんかこう道路とかいうものを思わせるような想定で、
これものとして、このデザインとしてこれ欲しかったなっていうのを手に取った時に思って、
出るたびになるべく買い集めていた本ではあるんですね。
これ中は全部白黒なんですか?
カラーはなかったですね。
これすごい洒落てますね。
私が見てるホットペッパーグルメに出てるのかな?
なんで?
なんで?なぜなんだろう。
でもここに載ってる写真がいくつかあるんですけど、
白黒でわらばんしっぽいじゃらっとした紙に印刷してるから、すごく風情があるというか。
そうなんですよ。
アートとしていいですね。
そうなんですよ。このものとしてのデザインとしてまず良かったっていうのがあって、読み続けてたっていう部分があるのと、
06:03
ドライブインってすごく今となってはちょっと一昔前のものっていうちょっとノスタルジックな感じというか、
私も小さい時に親とドライブ行ったりすると道沿いのドライブイン、ちっちゃいドライブインに連れて行かれてアイス買ったりとか、
あと山形だと卵こんにゃくが置いてあるじゃないですか。
置いてありますね、必ず。
ファーストフード的な感じである卵こんにゃくっていう。
あります。
そういう記憶を思い出したりして詰めていったっていうのはありますね。
それが一冊の本になって出版されるとなって、読んでない話もあったので、いそいそと買いに行ったんですけれども。
これ一冊の本になった時は中は普通の紙になっちゃってるってことですか?
そうですね。
ここはちょっと引き継がれなかったっていうのは、
普通のというか出版社から出すってなってくると、
そうですよね。
なかなかここまで凝ったものっていうのは難しかったのかなっていうところではあるんですけど。
逆にね。
書籍になったバージョンのデザインもなかなかやっぱりレトロな。
あれですね、タイトルのコントは受け継がれていますね、この本の。
そうですね。
ちょっと、なんだろう、かわいい感じですよね。
写真がなんだろう、ロモっぽいっていうか。
そうそうそうそう。
かわいい。
写真がすごくキッチュな感じの。
キッチュな、そうそう。
昔のアメリカみたいな。
そう、うん、感じですね。
この中に取り上げられているお店でもあるんですけれども、
この本、今回ちょっと紹介しようかなと思ったのは、今こういう時期なのであんまりこう遠出できないっていうのもあって、
なんとなくこう遠出したいなーってなったときに、
遠出といえばドライブ、そしてドライブといえばドライブインターホンっていう。
なるほど。
ドライブインって今だと、私が小さい時に連れて帰るドライブインって、
ここまで個人経営でやってるお店っていうのはちょっとなかったような気がするんですけど、
この中に載ってるドライブインっていうのは、
大体個人で経営しているドライブインがほとんどなんですね。
紹介されているものだと、
20箇所ぐらいこの本には収録されている、
ドライブインにインタビューした話が収録されているんですけれども、
ほぼ個人で経営しているところですね。
09:01
個人経営って、記憶にあんまりないですね。
そうですね。
今なんかはね、もう道の駅になっちゃってるじゃないですか。
道の駅だともう町とかで運営してるような感じじゃないですか。
そうですよね。
こういうドライブインって確かにないですね。
よく見つけましたね。
ほんとそうですね。
ただこれやっぱり読んでいくと、
ドライブインって昔すごく流行ってた時期があって、
それがその1960年代後半から70年代、80年代にかけて、
いわゆる高度経済成長期ですよね。
その時に全国ずつ裏裏に道路が整備されていって、
いろいろインフラを整備する中で、
トラックで物を輸送していく手立てが整備されていったり、
あとは個人が家庭で自家用車を持って、
じゃあドライブ行くかみたいな文化の手立てがあって、
その中で今みたいにコンビニがあったりとか、
カフェレストがあったりっていうような時代ではなかったので、
道沿いにちょっと休憩できるところが欲しいというニーズがあったわけですよ。
何もない田舎の道沿いにちょっと休憩できる、
ドライブ行きってもどっちかっていうと何て言うんですか、
食堂みたいな感じですよね。
そうですよね。
本当にこの中で紹介されているのって、
食堂みたいな感じなんですよ、街中の。
ちょっとで駐車場広くて、大きい車でも入ってこれて、
で、中に入れば食べ物も食べられるし、
あとはその2階に上がれば、2階とか小上がりがあって、
そこでちょっと寝転がって休めたりっていうような、
ここまでは行かないんですけど、
ちょっとした休憩はできるみたいな、そういうお店なんですね。
そういうお店を結構皆さん気軽に商売を始めるんですよ。
気軽にね。
こんなに気軽に商売始めるぐらいの勢いで始めるんですよ、皆さん。
最近ドライブインっていうのが流行ってるらしいんだけど、
ちょっとうちも余ってる土地あるから、
ドライブインやってみるぐらいのノリで皆さん始めていくんですよ。
面白い。
そうですね。
その商売を始める資金の低さがちょっと想像つかないなっていう感じのところもあって。
多分あれですよね、
高度成長期でそういう物流とかに対して期待しかない時代だったんですよね。
そうです。
伸びる一方。
だから気軽にやっても大丈夫じゃないみたいな。
12:03
そうですね。
この先のことはもう伸びる一方でしかないですし、
あとは昔なのでとりあえずあればいいぐらいの、
ご飯食えてちょっと寝れたらそれでいいぐらいの感覚の、
客として求める物ってそのぐらいしかないので、
そんなにあれもしてほしい、これもしてほしい気持ちに言うこともなく、
飯食えて寝れやそれでいいみたいな。
だからやる方としてもそんなに料理ちょっとやったことあるとか、
昔ちょっと板前やってた知り合いが親戚がいるからちょっとそこで料理に習ってきて、
もうそれでやっちゃうみたいな。
もしかしたらあれですよね、もともとお蕎麦屋さんとかやってるところかもしれないですね。
そうですそうです。
営業拡張みたいな。
そうですそうです。
へー面白い。
そんなノリで皆さん始めていくっていうお話が出てくるんですよね。
でも今ちょっと思い出したんですけど、
山形から仙台に行く下道と言われてるやつですよね。
には確かに昔ドライブインだっただろうなっていうところがあるかも。
ただただみんな廃墟になっちゃってますけど。
そうですよね。
でも気軽に始めたであろう感じの密度で廃墟があるかもしれない。
あそこにもあってこっちにもあるんだみたいな。
だから多分あそこも始めたからうちも始めようみたいな感じで始めたんですよね。
本当にそういう感じで始めてるみたいですね。
そっかでも今拘束ができちゃったからなのかしら。
そういう国道とか昔通ったであろう。
昔ってねそんな道が今みたいになかっただろうから。
その仙台山形間だって多分2本かな。
大きいメインの下道と言われているのは2本ぐらいしかなくて。
山形から言うと天道回りか、もう一つ何だろう笹谷とか。
ちょっとあんまり詳しくないんですけど、道路関係。
でも2本通じて道があるんですけども、確かに両方ともあるかもその廃墟が。
そうですよね。
片方の方には3年ぐらい前かな。もうちょっと前かな。
おうどんとかおそばの自動販売機だけが残っていて。
昔多分ドライブインだったんだろうなっていう跡がもう全部自動販売機、ジュースの自動販売機になってて。
そこの一角におそばとおうどんの自動販売機があって。
15:00
それもなんか今結構珍しくなってるみたいですけどね。
山形に帰ってきた時、10年ぐらい前に帰ってきた時に、
そんな自動販売機あるんだって行ってみようって言って、恐る恐る買ったんですよ。
そしたらなんか天ぷらとかが乗ってて、かき揚げとかが乗ってて。
なかなか本格的なやつ出してくるんですね。
そう、刻みネギとかもちゃんと乗ってて、どういうシステムなんだろうこれみたいな。
この自動販売機欲しいみたいな。
でも明らかに多分その経営してた人が朝か何かに揚げた天ぷらを中にセットして行ってるんだろうなっていう。
そう、そういうのが残ってるところがありましたけど。
でもドライブイン、確かに昔の宮堂みたいなところは今なくなっちゃってますもんね。
そうですね。やっぱりこの話の中にも出てはくるんですけれども、
ドライブインって基本的に国道沿いに、国道の郊外の山の近く、里から離れたところを走ってる道沿いに立ってることが多くて、
そこがメインの道の時はやっぱり店がないですからね。
そこに入って行くっていうニーズがあって抱えてた。
あとは観光ですよね。観光バスとかそういったものが通っていくときの休憩場所で、
お土産も買いたいし、お手洗いも使いたいし、ご飯も食べたいしっていうニーズで抱えていくっていう。
道路とともに抱えてきたっていうのはあるんですけれども、
ただその道路事情が変わってくればわざと状況が変わってきてしまうっていうのも何個か描かれていて、
その高速道路ができることによって国道も全く通らなくなってしまったっていうので畳んでいくとか、
この中でも読んでいてすごく印象的だったドライブウェイっていくつかあるんですけれども、
岩手の富田井村っていう海沿いの国道沿いにあるドライブウェイなんですけれども、
結局ここは海沿いなので震災で行った営業、津波の影響で行ったらちょっとどうしようかっていうような話が出てくるんですけれども、
徘徊はするんですよ。で再建をして今も多分営業はされてると思うんですけれども、
ただですね、これもなかなか複雑な話がありまして、
三陸沿岸道路っていうのをこの間も開通してるんですけど、復興道路として作ったんですね。
18:00
そうするとこのお店がある国道っていうのはほとんど使われなくなってしまうと。
復興のために建てた、建設した道路によってちょっと存亡がどうなっていくかっていう話もあったりして、
なかなか難しいよなっていう。難しいですね。
読んでいて何とも言えない気分になってしまう。
頑張ってほしいけれども、やっぱり道路っていうのは結構そこの経済左右、大きく左右していくもんだよなっていうのを考えさせられる感じでしたね。
道路が一本逸れるだけでやっぱり死んでしまう街っていうのがね、商店街っていうかあるでしょうしね。
田舎なんか特にそうですけど。
そうですね。
この道しかなかったからやっていけるっていう。
食堂とか。
宿場とか。
宿場とかそういうところがあると思うんですよね、今でも。
だけど道路整備とかで大きい道がポンとできちゃうと、そこを全然通らなくなってしまうので。
そうですね。
そこ一帯がちょっと停滞してしまうっていうか。
でもちょっとその復興のための道路で危機になってしまうっていうのは切ないですね。
そうですね。結構沿岸の話だと割と多分こういった話ってあると思うんですけど。
鉄道が使えなくなってしまうとか、街の構成と言いますか、そういったものを生から作り直さなければいけないってなってきたときに。
今まで使っていた道路ではなくても新しい、もっと使いやすい、例えば仙台とかそういったところにアクセスしやすい道路を作ろうっていう多分話になってきたと思うんですけれども。
それによって今まで道路通りで暮らしていたり、生涯やった方にとっては必ずしも恩恵があるとは限らないっていうような状況も出てくるっていうのが。
そうですね。
復興とかを考えたりするときの難しさだよなっていう、道一本作るにしてもっていうところですよね。
そうですね。新しい産業ができるかもしれないけれども、文化っていうかカルチャーがなくなっちゃいますもんね。
そうですね。
ドライブイン、この本を今ちょっと検索してふわっと見ただけですけども、これって文化ですもんね。
そうですね。
カルチャーなのに、新しい方にお店ができたとしてもそれが道の駅みたいな感じだとしたら、またそれは長い目で見たらそれもカルチャーの一つになるのかもしれないですけども、
でもちょっと味わい深いところとかはそがれていく感じがしますよね。
そうですね。今の道の駅だと山直があってとか、食べるところも結構大きいところがお店が入ってたりとか、そこの名物のものがあったりとか、あと今は宿泊もできたりするような。
21:14
温泉あったりね。
そこに行くこと自体が一つ旅の目的になっているようなところも観光地下みたいな感じになっているところもあると思うんですけど、なんかでもそれとは違うような、そのドライブインの。
そうですね。立ち位置が違いますよね。目的が違うっていうか。
ここに行くために行くっていうことは多分ないとは思うんですけど、でも中にはすごく個性的、皆さん出てくる水は個性的なんですけれども、すごく個性的なドライブインもあって、これ何章かに分かれて書かれているんですけれども、本になった時は。
アメリカの文化にすごく憧れて、アメリカ風の食べ物を食べられたり、雑貨が置いてあったりっていうようなドライブインもあって、あと沖縄のドライブイン、これはチェーン店化してるんですけど、
A&Wっていう結構有名なチェーン店のドライブインもあったりするんですけど、なんかやっぱりこれも一つの車とアメリカっていうか、かっこいいものって言うと昔だと70年代とかその辺だとやっぱりアメリカっていうのはすごく輝いてたものとしてあって、そういうものを体験できるような場所を作りたいと思って作って、
で、やっぱりそういったお店に行きたいって思ってくるっていうような、そういったお店もあったりして。
でもなんかドライブインってやっぱりアメリカっぽいですよね。
そうですよね、響きが。
響きが、そうそう。
移動するっていうのは。
でもアメリカは広いから、やっぱり移動するにしてもどこまでも一本道が長いっていうか、だからドライブインがないとマジ大変みたいな感じですけど、
考えてみると日本って我慢しても2時間、2時間我慢することってあまりないですもんね、きっと国道だとしても。
旧道の山形仙台間だとしてもだいたい1時間半ぐらいで主要なところに行けるから、だからアメリカ的な発展はどっちにしても難しいのかもしれないですね、日本の狭さで考えると。
そうですね。
何時間もずっと砂漠をずっと走っても、ここでガソリン買っとかないとやばいぞみたいな。
24:02
誰も助けに来てくれねえぞみたいな。
ここを逃したらみたいな。
そうそう。
次どこみたいな。
しかも誰も通らないから、お前はここでガソリンを買っとかない、もしくはここで車がトラブルを起こしたら、次の冬まで誰にも見つけてもらえんかもしれんみたいな。
携帯とかない時、ない時代なんかはね、そこが命綱の一つかもしれないですけど、
なんか前にハワイかな、ハワイ島に行った時に車を借りて平上谷火山というところまで行こうって言って、家族で行ったんですけども、走っても走ってもやっぱり何もなくて、もう不安この上ないですよね。
果てしなく先まで見えるんだけども何もないっていう。
やっぱりそこにドライブインとかがあるとほっとする気持ちはわかりますね。
だからきっと山の中にあった、日本の山の中にあるドライブインなんかそういう気持ちだったかもしれないですよね。
夜、ほら電気とかがついてない山道の中で、まあそんな遅くまでやってなかったかもしれないですけど、
明かりが見えた時の安心感というか、その時代、その流行った時代って多分そこまで山の中に電気ってなかったと思うんですよね。
そうですよね。
国道だって真っ暗でしたもん、なんか山が立ったり。
コンビニなしましてやあるわけでもなく。
自動販売機だってそんなになかったと思うんですよ。
そうですよね。
電気がね。
そうですよね。電気どうすんだっていうのと、あと補充どうすんだって話ですよね。
そうそう。だから民家はあったとしても、食べれるところとか、トイレ休憩とか、マスクやちょっと足が伸ばせるような空間っていうのは、その時代はすごく良かったですよね。喜ばれたですよね。
そうでしょうね。
だってほら、遠くから来る人もいるかもしれないじゃないですか。運転して知らない土地にね。
そっか、ドライブにね。
私その実家が、実家の商売をやっているので、
商売やっている人の顔を見るのが好きなんですけど、
これ写真も、いろいろ店主さんの写真が載っている時もあるんですけど、
なんかやっぱりこう長い年月、商売をこの土地でやってきた人の顔っていう感じがするんですよね。
なんていうのね、商売人の顔っていうのもあるんでしょうね。
客商売、しかも客商売をしてきた人たちの顔だなっていう。
なんかちょっとうちの両親に通じるものが雰囲気的にあるなっていうのは、この写真を見ながら思ったんですね。
私が見ているところにはね、女性が、やっぱり年配の女性が笑っている、三角金をして笑っている写真が載っているんですけども、
27:12
なんか違和感としていることがね、わかります。
こういう人がカウンターにいてくれると、すごい安心っていう感じのお顔ですよね。
そうですね。
ちょっと優しい、そんなに大きくない感じの女性が載っているんですけど。
すごくこの、なんていうか、いろんなお客さんを相手に商売してきた人たちの顔っていう感じがするんですよね。
そういう顔ってありますよね、でもね、すごいそれはわかる気がします。
まあ人懐っこいともちょっと違うんですし、いろんなお客さんいるんで、ただただ愛想よくしていればいいっていうものでもない。
やっぱり言わなきゃいけない時は、ガッて一刻一度の主じゃないですけど。
商売やっていくってなると、いい時もあれば悪い時もあるので、
荒波を乗り越えていなしてきて、ここまでやってきたっていうような顔ではありますね。
うん、なんか別に疲れてる感じの表情じゃないんだけれども、独特の笑顔っていうか、
なんか優しい感じと、あ、わかってるから大丈夫だよ、みたいな感じの雰囲気っていうか、なんだろう。
うちのおばあもやっぱり商売を、おじいおばあも商売をしているので、やっぱりこういう感じの顔ですね。
なんとなく何かがわかってますよっていう感じの顔。
でもすごくいいお顔の方が乗ってます。
ボリューム5ですね、これ、月刊ドライブインに乗ってる方です。
なんか海を背景に立たすお母さんの写真がって書いてあるんですけども、
あ、でもお母さんっていう感じみたいな。
ちょっとね、ボーダーの半袖の着てる。
すごくポトジェニックな感じの。
そうそうそう、代表的な感じ。
そうですね。
すごくいいですね。
あとはですね、これはたぶん月刊ドライブインにもしかして乗せてなかった本なのかわからないんですけど、
最後に、その書籍だと最後に載ってる、戦後っていうタイトルで載っている鹿児島のドライブインがあるんですよ。
このドライブイン、さつまはやとっていうドライブインがですね、
すごい変わってるのがドライブイン、これは普通にある、県が改装したみたいな特動みたいなとこですよね。
合わせて戦争の兵隊の使ってた軍服とか道具とかを博物館みたいな感じにした戦士館っていうのが併設されてるんですよ。
30:08
何それって感じの。
その組み合わせ何なんだって思うんですけど。
なぜそこをチョイスしたっていう。
でもこれがですね、この章を読むとすごく面白くて。
この人たちもともとこのドライブインをやる前も商売いろいろされてたんですけど、
なんか八百屋とか、たいからなフルーツパーラーとか、あとは奥さんが焼き鳥屋をやったりとかやってたんですよ。
でもその中で軍国酒場っていうのをやってたんですね。
別にこの人たちは軍国主義者とかそういうわけではなくて、
これもある意味商売としてやってたっていう話なんですけど、
ただその軍国酒場はこの人にとっては天気になって、
天守の方は一応昭和7年生まれなので、
戦争には行かなかったけど、そういう戦前に生きた、戦中も生きたっていう人ではあるんですよ。
ただそんなに別に自分は戦場を体験したわけじゃないしっていう、
もともとそんな戦争も熱狂したわけじゃないしっていう、
で軍国酒場単に仕事でやってたっていう話なんですけど、
ただそれをやってるとお客さんの中で例に呼ばれてやってきたのと、
その昔も一緒に戦ってたその戦友の例に呼ばれてやってきたんですっていう人たちが何人かいて、
何人かいて?
何人かというか何人もいたらしくて、
これはただ単に戦に行って戦ってきた人たちを美化するわけでもないけど、
忘れ去っていくのもどうなんだろうなと。
本人は戦争とか軍隊も嫌いだけど、
戦争で命を落とした人たちは上官の命令で戦地に行って亡くなってしまったっていう人たちなんだから、
そういう人たちはちゃんと供養しなければいけないっていうような思いに至って、
遺品を集め始めたっていう。
ただその軍国酒場も長くはやってたけど、
いろいろ入ってたテナントビルがなくなってしまうことを機に辞めることになって、
自分も80歳の年だし、
次何するかってなった時に、
今まで集めてきた遺品をちゃんと展示する博物館みたいなものを作って、
あとはその脇でドライブインやれたらいいかなっていうような気持ちでドライブインやってるっていう、
おじいちゃんが出てくるんですけど。
へー、すごい。
でも私ちょっとこれ、この章読んでてちょっと思ったのが、
33:00
軍国酒場ってだけ聞くとなんかそっち寄りの人なのかなって思ってしまったんですけど、
ちゃんと話を聞くとそういう背景があるんだっていうので、
やっぱり人の話って聞いてみないと分かんないなっていうのも改めて思ったのと、
あとこの人自身にドライブインってなんでドライブインやってるんですかって聞いた時に、
いろんなお客さんと話すの面白いからっていうのを話してて、
いろんな人生を歩んできた人がいるからその人の話を聞いてみたいと。
で、自分はドライブインずっとやってきたけど、
いろんな自分がやってきたことがない世界で生きてきた世界を知れるのが面白いんだよっていう話で最後終わってるんですよ。
それもあれですね。いろんな人がいるんですね、ドライブインはその。
もしかするとさっきドライブインって文化を作ってきた人が一つの文化だったんじゃないかっていうのも、
ドライブインに来るといろんな人に出会えて、いろんな話が聞けたかったっていうのも、
もしかしたらそういう楽しみもあった場所だったのかなっていうのは、
例えばトラックの運転手とかもいろんな出身の人がいて、いろんな運送業でもいろいろいるじゃないですか。
何運んでるかとかにもよってもまた違うでしょうし、これからどこに行くとか、
そういう話をする場だったのかなっていうのもちょっと思ったり。
そういうところに行って、昔こうほらノートが置いてあって。
ありました。
何あれ、伝言じゃないけど自分の思いをちょっと書いて誰かに伝えるっていう、
ああいうノートがあったじゃないですか。
ありましたね。あれどうなったんでしょう。
でもあれってSNSですよね、早い話が。
ああ、そうかも。
多分今思ったんですけど、だからドライブインってやっぱりそういう不特定多数の、
そういうことで1回しか行かない人もいるかもしれないじゃないですか、そこ。
たまたま自分の当番で運ぶことになって、来た途中に寄った人とかもいるかもしれないし、
なんかそういう交流、人間って交流がやっぱり好きなんですね、なんだかんだ言って。
コミュ障とか言ってますけど、結局はノートからツイッターとかまで全部つながってて、
結局はそういうコミュニケーションをずっと求めてるっていう。
そうですね、自分とは違う何かに出会いたいとか。
その中でドライブインっていう形がどんどんなくなっていってしまっているっていうのはありますけど、
根底にあるところは変わってないんだなっていうのが、何となく今話聞いてて。
そうですね。
ドライブインまた何かすごい本を、ニッチな本を持ってきましたね。
36:06
この本、世代によって多分読み方がだいぶ変わってくるのかなっていうのは思いますね。
私より上とか、私の親世代とかだと、本当に青春時代はこうだったのよっていう話がたくさん出てくるでしょうし、
私ぐらいの年だと、もうちょっとドライブインが衰退してきた時期、
私より下の世代だと、20代とか今の20代、20代の人たちだと、もうそういうものがかつてあったんだっていうような。
記録ですよね。
記録として読むような本になってくるのかなっていうので、あまりなかなかこういった時点で世代をまとめている本っていうのはないと思うんですけど、
後々振り返ったらすごくいい記録になる本なのかなと思いますね。
そうですね。だって月刊で、でも12巻、12号出してるんですね。1年間頑張りましたね。
いや、むしろもうちょっと続けてほしかったなって思うんですけど、なかなかやっぱり難しかったんでしょうね。
この取材の記事にドライブイン取材はまず長いすることからって書いてあるんですけど、
寄ったところのメニューとかを書いてたりするんですけど、この私が今見てる記事は。
でもなんかそのAランチ、Bランチとかそういう呼び方もまたね、懐かしさがあって可愛い。
なんかね、こういうのって今ないですもんね、あんまり。
ないですね。
写職とかにはあるかもしれないですけど、いい本だと思います。
ぜひ気になりましたら手に取っていただければと。
そうですね。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
番組へのお便りはTwitter、つんどくざんまいのアカウントからDMで受け付けております。
またポッドキャストの概要欄にメールアドレスを載せておりますので、そちらからもお送りいただけます。
それではまた次回。さようなら。
さようなら。