1. てみたーずの #だれかに言いたい
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2019-01-30 15:00

#25 書店員としてのお願い。問い合わせの時はISBNを持っていく。

(2018年8月16日収録)
深夜に録音したので、眠くて口が回ってなくてすいません。。
今日は本屋で働く書店員としてのお願い。

本屋に問い合わせに来るときは、ある程度情報を持ってきてほしいです、というお話。
我々は神様じゃありません(笑)

Twitterで「#書店員本日のお問い合わせ」というのがあるので是非見てみてください。
書店員の日常が垣間見えます。
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てみたーずのラジオショー、てみらじ。
もう若干変わってくるんですけど、やっぱり駅中の本屋って、何よりもスピードが求められるんですよ。レジ打ちにしても、カバー書きにしても、本の検索にしても、より早くやってくれっていうのがたびたびあるわけなんですけど。
ただ、その、より早くやってくれっていう思いはあれど、でも、なんだろう、丁寧にやってくれみたいな、こういう矛盾した、矛盾じゃないけどなんだろう、すげー、こちらはもちろん、そんな雑にしてるわけじゃないけど、必要以上にしっかり調べてくれ。
丁寧にやってくれ。だけど、電車の時間あるから急いでっていうお客さんが結構いるわけですよ。
来てほしいなっていうのが本音ですよね。こちらとしてもやっぱり、お客さんの要望には応えたいっていう気持ちはもちろんあるわけですよ。あるけど、お客様は神様だろって言わんばかりに、
こっちも神様と思ってるのかなみたいな、そんなすぐにはできないよっていう要求をしてくる人がたまにいるんで、こればっかりはどうにかしてほしいなと思うんですが。
本屋の業務って、文化系だけど実は重いものを持ったりする体力仕事があるよ。割と体育会系というか、結構力使うよみたいな話って多分本屋さんの仕事をする上で聞くと思うんですけど、
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実は本屋さんで働くにはもう一つ求められる力というのがありまして、それが情報収集力だったり推理力だったりするわけですよ。さっきもちょろっと言ったんですけど、お客さんがどっかで見た本の情報をこちらに持ってきて、
この本ありますか?っていう問い合わせ業務っていうのは結構本屋ではあるわけですよ。これも街中の本屋だったら多分そこまでお客さんが行って、じっくり腰を据えて調べて探してもらうつもりで来るから、そんなことはないと思うんですよね、急かされるみたいな。
だっていきなりわざわざ街の本屋に行って、急いでくれって行く必要はないじゃないですか。だったらその来る時間、別のとこに使えよって思ったりもするんですけど、駅中ではやっぱり交通、移動の途中でさらっと変えるのが魅力だから、スピードを求められたりするんですよね。
それに対して僕らも情報共有だったりいろんなことは常に調べているんですよ。例えば新聞で紹介された本とか。駅中でお店を出してるんで、電車の中の広告の情報っていうのは定期的に来るし。
あとは本屋さんって、これから雑誌、テレビ、新聞だったり、メディアで紹介される本って、実は前もって情報入ってるんですよね。だから今週の金曜日のあの番組でこの本を紹介するんで、事前に仕入れたほうがいいですよって出版社からお話が来たりするわけですよ。
それに合わせて、うちの客層ではこの本、テレビで紹介されてる客層、見てる視聴者の層と合ってるからこの本は入れとこうとか、っていうことを実はやってるんですよね。
ブログとか書いてる人とかは、そういうテレビで紹介される情報っていうのを事前に知れるので、事前にそれについて詳しく書いておいたらアクセスがグッと伸びたりするっていうお得というか、これから世の中に出ていく情報を事前に知ることができるっていうことではメリットではあるんですけど。
そういうことでいろんな情報を得ながら、我々もお客さんが来たときに、この本、ちゃんとすぐ渡せるようにするぞ、この本はここにあってねっていう情報共有を常にしてるわけですよ。
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その紹介されてる本を求めてきたり、もしくはちょっとおぼろげだけど、ワンフレーズとか著者の情報とかを持ったら、あの本ですねっていうのはすぐご案内できるように僕らもスタンバってるわけですよ。
ただね、やっぱりどこに、どんな店というかどんな場所にもすごい人はいるもので、本人すらも危うかな情報のままうちに駆け込んでくるときっていうのはもちろんいっぱいあるんですよ。
どっかで読んでわかんないんだけど、なんか健康の本とか、それに対してどこでご覧になりましたかとか、その健康の本って例えば骨とかそういう関係なのか、それとも内蔵関係とかどういう感じでしたかねっていう、引き出す能力とかっていうのも必要になってくるんですよね。
あれだね、交渉人みたいだね。情報を持ちながらいかに情報を引き出すか、こちらに有利な証言を引き出すかみたいなところも本屋にはあるんですよ。
で、それによって、そうだそうだ思い出した、それだお兄さんの言っちゃそれだみたいな、そういう感じでやり取りしてお客さんに欲しい、求めている本をちゃんと提供するっていう意識でやってるんですけど、この前すごいのが来て、タイトルもわかんない。
著者もわからない。で、表紙が青い本。で、健康みたいな本っていう問い合わせがありまして、なんだそれはと思いながら情報をなんとか引き出そうとするんですけど、全く見事に覚えてないわけですよ、その人も。
で、青い表紙の、健康の本って言い切ってくれたらわかるんですけど、なんか健康関連の料理本だったか、それとも健康そのものの本だったか、なんかストレッチの本だったか、とにかく健康の本、青い表紙って言われて、そんなあるかなと思いながら、いろんな情報を探るわけですよ。
で、そういう難題を吹っかけてくるお客さんに限って、新幹線の時間が近いとか、乗り換えの時間が近いっていうタイムリミットをすごく提示してくるわけですよね。まあ困った。
本から言うと、本はわからなかったんですけど、そういう、なんだろう、何か情報はないですかねっていうことを聞いたら、なんかこれぐらいの厚さだったみたいな。で、その厚さも大して参考にならない、なんかよくある厚さで、そんな情報もいらないよと思いながらね、もちろんそんなことは言えないですけど。
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全然、もちろんお客さんとして丁寧に接するんですけど、そのお客さんが帰った後、裏ではあんなんじゃわかんねえよと、もうちょっとわかりやすくしてくんねえかなみたいな、そういう会話も実は行われているわけですよ。
いいですけど、もちろん答えられる範囲で答えたいけど、神様じゃないですから、最低限の情報は持ってきてほしいかなと、多分全国の本屋さんは思っているので。ツイッターでね、ハッシュタグで、書店員本日のお問い合わせって調べたら、めちゃめちゃ出てくるんですよ。
それを見るたびにうんうんと思いながら見てるんですけど、やっぱり問い合わせっていうのは、さっきは街中の本屋さんの話もしたりもしましたけど、街中の本屋さんは街中の本屋さんで困っている悩みというか、問い合わせに関しては難題というか、そういうこともあるらしいですよ。
お客さんで、今ちょっと困ったお客さんの話をしちゃったんですけど、逆にすごい助かるお客さんもいるわけですよ。こと細かに丁寧に調べて、しかも時間にゆとりを持って丁寧な対応でこの本を探してるんですけど、この本ありますでしょうかってプリントアウトしたのを持ってきてくれたりとか、スマホで見せてくれたり。
丁寧な方はメモでISBNをメモってくれたりしてる人っているんですよ。知ってる人はもちろん知ってるこのISBNなんですけど、知らない人がもしいたらその人のためにちょっと説明したいと思うのが、本の裏に13桁の数字が書かれてるんですよね。
ISBNっていうアルファベットの横に13桁の数字が書かれてるんですけど、この数字をメモしていくと、もう一発で本が検索できます。たぶんそれぞれのお店って絶対に自分のお店が抱えている書店の在庫を管理するデータベースっていうのがあるので、それにいろんな情報が入ってるんですよ。
もちろんキーワードだけでも検索できるんですけど、このISBNっていうのは要はバーコードと同じで、この本を指し示す番号なので、もう一発でアクセスできるわけですよ。それを知っていると。
いわば住所みたいなもんですよね。何番目の何町目とか何々町ってざっくり言ったらわかんないけど、このどこどこの何番地の何号室って言ってもピンポイントで行けるわけじゃないですか。っていうようなことが絶対全部ついてるんで、ぜひISBN、もし本屋に何か調べに行くことがあったらぜひね。
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それをメモっていっていただくと、お互いウィンウィンな幸せな時間になるんじゃないかなと。今日は書店員としてのお願いだったんですけど、なかなかこれ丁寧に持ってきてくれる人いないんですけど、そういうのをしっかり持ってきてくれた人は、
本当にスタッフから高評価というか、すごい良いお客さんだったよねって、ああいう人に利用してほしいよねっていうことをすごく裏で言われますよ。超ありがたいんで。どの職業でもそうだと思うんですけど、やっぱりスタッフに好かれるお客さんになりたいよねと、最近常々思うんですけど。
お客様は神様ですみたいなこと言うじゃないですか。本来の意味はもちろん違う。舞台の人が言った言葉なんで、今使われている意味とは全く違うんですけど、でもそれを間違った風に流れて、当たり前としている流れというか風潮があるじゃないですか。
なので、良くはないけど、別に定員に愛想良くしなくてもいいと。ちょっと存在に扱ってもこっちは金払ってんだからっていうのが、当たり前の中でちゃんと人として接してあげられるっていう、本当は当たり前のことなんだけど、それができない人っていっぱいいるじゃないですか。
っていう中で、それをさらに、その普通の段階でもめちゃくちゃ高評価なのに、さらに上に行くというか、定員をスタッフを丁寧に扱う人って、多分俺、人間的にすごい魅力だと思うんですよ。
たまに接してても、うわ、この人めちゃくちゃ素敵な人だなっていうのは、男性女性問わずいるわけですから、定員に好かれるお客さんになりたいなっていう思いが最近ちょっとあるんで、是非本屋で定員に好かれるお客さんになるにはまずISBNとか、そういう問い合わせするときは丁寧にメモったものを持ってしっかりと対応してください。
あちらも本が好きでやってるはずだから、この本いいよね、わかるわかるって心の中で思っていることって結構あるんですよ。そういう人を見つけると、その人の期待には応えたいんで、是非ね、丁寧に対応していただけたらなと思います。というわけで、今日は本屋の話でした。
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