00:00
はるか
オーディオ収録。はい、押しました。やりますか。
ひとし
力みすぎやね。ちょっと、一回一回叩いていい?
せーの、(手を叩く音)オッケー。いきますか。始まりました。
Teacher Teacher。ひとしです。はるかです。
この番組は、世界中を回る先生のはるかと、ラジオ番組のプロデューサーをやっているひとしの二人で、
子育ての悩みを納得するまで考えていくポッドキャスト番組です。
はるか
よろしくお願いします。
ひとし
はるかはインスタをね、やってて、子育てのことをめっちゃ発信してるみたいなんやけど、
お悩み相談のDMがね、めちゃくちゃ届いてるんよね、今。
はるか
そうなんよね。ほんと、毎日のように届くね。どのぐらい届く?
あのね、もう、一回そのお悩み相談ありますか?とかっていう質問をしてみたら、
もうほんと一日で50件ぐらいきて、
もうほんとそれだけさ、みんな悩んどんやなと思ってね、痛感したね。
ひとし
それめっちゃ、返すのにパワーが必要だよね。
はるか
そうなんよ。口で喋ったらね、数秒なんやけど、
これ文字で打っていくとね、ほんとに大変やったし、
しかも人の悩みやけんさ、もう簡単に適当には打てんけん、
もう一生懸命考えてね、ほんとに頑張って返しとったね。
ひとし
なるほど。そういうね、今まではDMでそれぞれに返していたメッセージを、話しながら、
考えをみんなに発信していこうという番組でございます。
はるか
そうそうそうそうそう。もうここでね、詳しく納得いくまでね、話し合いたいね。
ひとし
いいね。やっていきましょうか、じゃあ。
はるか
やっていきましょう。
ひとし
では、はるかに届いたお便りを俺から読みますね。
今回のお悩みです。中学2年生の息子を持つお母さんから。
息子がやることをやらず、反抗期がひどいです。
反抗をするときは、私が言い過ぎてしまったとき。片付けができなかったり、
お弁当を出さなかったり、宿題を出さなかったりが続くと、
良くないとはわかっていても息子に言い過ぎてしまいます。
どうしたらいいでしょうか。
はるか
うーん、この反抗期のやつはめっちゃ多いね、悩み相談で。
ひとし
めっちゃ多い?
どうしたらいい?
はるか
いろんな考え方とかアプローチあるんやけど、あえてね、
明日からすぐに行動に移せる結論をちょっと言おうかな。
ひとし
お、いいんじゃない?
はるか
結論、反抗期の子どもに対しては、
「ユーメッセージ」ではなく、「アイメッセージ」を使うと良いっていうのが回答。
ひとし
おぉ、何も分からん。
はるか
そうよね。
ひとし
「ユー」って「言う」じゃないよね?
はるか
違う違う違う。英語の「YOU」
ひとし
「あなた」の「YOU」
03:00
ひとし
YOUメッセージと、アイメッセージは「私」?
はるか
そう、「私」の「I」
ひとし
それはどういうことだ?
はるか
これね、もうほんと文字通りなんやけど、YOUメッセージっていうのが、主語が「あなた」ね。
やけん、主語が「あなた」のメッセージを、YOUメッセージって言うっちゃけど、
たとえば、「片付けて」とか「勉強しなさい」ってさ、
どっちも主語は言葉に出してないけど、主語をつけたら、
「あなたが片付けて」、「あなたは勉強して」っていうように、主語があなたやん。
ひとし
あなたやね、うん。
はるか
これがYOUメッセージで、これを使わないようにしようっていうのが今回の結論。
ひとし
自分の子どもに「片付けなさい」とか「勉強しなさい」って言うと、
息子が勉強するっていうことになるから、それがYOUメッセージなのか。
はるか
そうそうそうそうそう。「あなた」が主語が、YOUメッセージ。
ひとし
で、Iメッセージは?
はるか
Iメッセージは、もう文字通り主語が「私」なんよね。
たとえば、嬉しいなとか悲しいなとかちょっと困るなとかも主語は「私」やん。
ひとし
私やね。
でもそれさ、それをどう子どもの行動につなげるの?
はるか
たとえばさっきの話やけど、さっきのお悩み相談はさ、片付けてって言っても片付けないとかさ、
勉強してって言っても勉強しないとかっていう話やったやん。
だけど、それを、Iメッセージに変換することで、かなり子どもの反応が変わるよっていう話なんよ。
ひとし
え、じゃあその2つをIメッセージに変えると何になる?
はるか
たとえば片付けだったら、「お母さんが、片付けてくれたら助かるんだ」とか、
「勉強してる姿見たら嬉しいな」とか。
ひとし
なるほどね。
YOUメッセージとIメッセージが何かは一応理解したけど、
その反抗期の子どもに、なんでそれを使えるのかみたいなのがぜんぜんわからんね。
はるか
そもそもさ、反抗期っていうのがさ、子どもが自立したいっていう気持ちの現れやん。
ひとし
あ、そうなのか。
はるか
ここまではなんとなく想像できるやん。
自立したい、自分でどうにかしたいとか、言われんでもわかっとうよっていうのが、反抗期に現れると思うんやけど。
今までさ、お母さんになんなんしなさいよって言われてはーいって言っとったのが、だんだん言われてするのが嫌になってくるんよね。
で、そのときに、YOUメッセージだった場合は、ちょっと指示感が強いやん。
ひとし
うん。
はるか
なんなんしなさいって命令感がちょっと強くなるやん。
ひとし
うんうん。
はるか
だけどIメッセージ、「お母さんが、片付けてくれたら助かるんだ」とか、
ひとし
うん。
はるか
「勉強してる姿見たら嬉しいな」とか、
ひとし
うんうん。
はるか
そんなふうにお母さんが自分の気持ちを伝えることによって、指示されてる感覚はなくない?
ひとし
ないね。あら不思議。
はるか
ここが大事なんよね、めっちゃ。
ひとし
ほんとだ。
はるか
一見同じようなこと言っとうように見えても、YOUメッセージを使えば、なんか指示された感じになるし、
ひとし
うん。
はるか
でもIメッセージを使うと、あ、お母さんが嬉しいんだとか、お母さん困るんだとかっていうふうな感じになるわけ。
06:05
ひとし
うーん。
はるか
そう、これは自立したいっていう気持ちが邪魔せんのよ。
ひとし
なんでだろう。
はるか
やけん、命令じゃなくて、お母さん困るったい、じゃあやろうとかっていう、お母さんに対する思いやりの気持ちになるわけ。
ひとし
うーん。
なるほど。
うん。それが大事なわけね。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
それは実際、はるかも先生として、生徒たちにそういうコミュニケーションを使ってたん?
はるか
これめちゃくちゃ使ってて、
ほんとこのIメッセージに助けられたんよね。
ひとし
へぇ。
はるか
最初はさ、やっぱ先生ってこう、なんとかしなさいとかさ、
ひとし
うん。
はるか
姿勢良くしなさいとか、勉強しなさいとかっていうイメージやったやん。
ひとし
うん。
はるか
やけんそんな感じでちょっと偉そうに指示出しとったんやけど、やっぱ子どもどんどん離れていくよね。
ひとし
うーん。
はるか
ぜんぜん言うこと聞かんし、なんかちょっとギクシャクするし、
ひとし
うん。
はるか
お互い嫌な感じになるんよね。
ひとし
うん。
はるか
やけどさ、このIメッセージっていうのを知って、もうその次の日から自分の気持ちを言うようになったんよね。
ひとし
うーん。
静かにしてくれたら先生嬉しいってこと?
はるか
そう、静かなときに、「わーちょっと静かやけんめっちゃ助かるー」とか。
ひとし
あーなるほど。
はるか
俺が助かるんよ。
そう。
「君たち静かにしてて偉いね」じゃなくて、
ひとし
うん。
はるか
「先生が」嬉しい。
ひとし
おー。
なるほど。
はるか
前まではちょっと人のために動くの大事よとかっていうふうに、
あなたにとって大事よとかっていう、こう説教っぽい話をしよったけど、
そうじゃなくて、
ひとし
うん。
はるか
「先生ちょっと今大変やけん手伝ってくれーん?」とか、
「手伝ってくれたら助かるっちゃけどー」とかっていう話をしたら、
ひとし
うんうん。
はるか
子どもめっちゃ気持ちいいぐらい動いてくれる。
ひとし
あーなるほどね。
はるか
そうそうそうそうそうそう。
ひとし
たしかにね。
家でさ、
はるか
うん。
ひとし
「片付けしなさい」って言われたら片付けせんやったけどさ、
はるか
うん。
ひとし
お母さんが食器洗うの大変とか
が伝わってきたら、自分で食器を洗ってあげるみたいなことをしてたもんね。
はるか
そこなんよほんとに。
ひとし
たしかにね。
はるか
やけん何が違うかっていうと、自発的なんよ、行動が。
ひとし
うんうんうん。
はるか
お母さんが大変そうだから、自分がしたい。
ひとし
うん。
はるか
お母さんを喜ばせたいから自分がしたいっていう、
人に言われたんじゃなくて自分から行動するから、
気持ちよく子ども動いてくれるよね。
ひとし
なるほど。
はるか
そうそう。
やっぱこれ、子どもがさ、気持ちよくお母さんの言うこと聞く子って、
けっこうお母さんがこれ上手なんよ。
ひとし
へー。
はるか
お母さん助かるーとか、お母さん嬉しいーとかっていう、
ひとし
うん。
はるか
自分の気持ちをずっと伝えとう人の子どもってなんかすごいね、
お母さんに優しい子が多い。
ひとし
へー。
ちょっといろいろさ、聞きたいことが今出てきたんやけどさ、
とはいえそういうふうな接し方をしても、
子どもが自発的に動かないみたいなパターンは、
どんなものがあるのかな。
はるか
いや、もちろんね、
そんなん全部動かそうと思ってやったらやっぱもう、
ダメやと思う。
ひとし
意図的やね、めちゃくちゃ。
すごい意図のあるコミュニケーションやね、それ。
09:02
はるか
あーそうそう。やっぱね、これすごく重要なのが、
ひとし
うん。
はるか
子どもをコントロールしようとしたら、
こっちが持たん。
ひとし
おー。
なるほど。
はるか
大事なのは、子どもをコントロールしようとしたら、
ひとし
うん。
はるか
うまくいかんの。
ひとし
なるほど。
それは面白いね。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
そっか。
はるか
なんかやけん、これ嬉しいなって言ったら動いてくれるだろうなとか、
ひとし
うんうんうん。
はるか
悲しいなって言ったら動いてくれるだろうなとかっていうふうに、
意図的に、
ひとし
うん。
はるか
なんかメッセージを伝えようとすると、やっぱ押し付けられた感じもするし、
ひとし
なるほど。
はるか
で、子どもはそういうの敏感に感じとってやっぱ動かんかったりとかするんよね。
ひとし
うん。
はるか
で、俺やったら、嬉しいなとか悲しいなとかって伝えるやん。
で、そのときにたまに動いてくれるときがあると。
で、そのときにめちゃくちゃありがとうって感謝する。
ひとし
なるほど。
はるか
で、そしたらやっぱ子どもはね、すごい喜ぶし、
一回そのありがとうっていう関係ができると、
次もうちょっと動きやすくなってくれたりとかするけん、
そんな感じで信頼関係を少しずつ積み上げていくっていうイメージを持ってほしい。
ひとし
たしかにね。
意図的に動かそうとすると、自分がきつくなるのか。
そうはいかないから。
はるか
うん。
そんなうまくいかんから。
ひとし
あー。
これは面白い気づきでした。
はるか
そうそう。
実際に俺も、そういう反抗期っぽい子どもたちとけっこう出会ってきたんよね。
ひとし
うん。
はるか
なんか先生の言うこと聞かないちょっとやんちゃめな男の子とか、
逆に思春期の女の子とかとけっこう関わってきたんやけど、
そういう子ってやっぱなかなか心をひらいてくれんのよね。
ひとし
うーん。
はるか
で、言ったらIメッセージ使う機会すらもなかなかないわけよ。
ひとし
おー。
はるか
で、そのときによく使ってた手段は、お願いするんよ。
ひとし
お願いする。
はるか
たとえば、すごい重たい荷物持ってて、
「ちょっとごめん先生大変やけん片方持ってくれん?」とか。
ひとし
うーん。
はるか
で、あとは「いっしょにちょっと運んでくれん?」とかって言うわけよ。
ひとし
うん。
はるか
で、次がIメッセージね。
次が本当に手伝ってくれたけん、助かったーって言うと。
ひとし
おー。
はるか
で、これが本当ね、積み重なると、だんだん向こうも心を許してくれて、打ち解けていくんよ。
ひとし
なるほど。
はるか
そう。で、気づいたら反抗的な態度とかもなくなっていくっていうのが、
これはもう本当に実感しとうけんぜひおすすめ。
ひとし
なるほどね。
今日は、反抗期の子どもにどう接するといいんだろう?っていうお悩みを話してもらった感じやね。
はるか
いやー、どうやった?わかるかな?
ひとし
え、めっちゃ面白かったよ。
はるか
あ、ほんと?
ひとし
いや、俺はね、さっき言ったけど、
親御さんがコントロールしようとしすぎると自分自身がきつくなるからダメなんだっていうのは、めっちゃ面白いと思った。
はるか
あ、ほんと?それはよかったよかった。
12:01
ひとし
これはね、会社に勤めて自分がマネジメントする立場とかだとめっちゃそれを思う。
はるか
うんうん。
ひとし
意図的に行動してもらおうとすればするほど自分がきつくなるみたいな。
はるか
ほんとそうなんよね。
ひとし
いかに感謝を伝えるかとか、そっちがやっぱ大事になるよね。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
って思いましたよ。
はるか
うん。やっぱ相手が人やけんね。
ひとし
うん。
はるか
こうすればこうなるとかってあんま思わんほうがいいね。
ひとし
まあね。
ということで、こういう番組を、やっていきましょうか。
はるか
そうね。
ひとし
いやー勉強になったわ。
はるか
うん、よかったよかった。
もともとさ、自分が子ども相手にぜんぜんうまくいかんことばっかりやったんよね。
ひとし
先生として働いてるときね。
はるか
そうそう。で、どうにかしようってさ、たくさん本読んでたくさん研究さ、いろいろ漁って、
なんとかうまくいった事例を今お話しとうけん、
それが人の役に立つってことはありがたいよね。
ひとし
いいねー。
そう、はるかは教師をしながら大学院に通ったりね。
はるか
そうそうそうそう。大学院でも研究してるし。
ひとし
企業の教育プログラムみたいなプロジェクトにね、いっしょにやったりとかね。
はるか
そう。
ひとし
けっこう教育オタクの感じで。
はるか
ぜひね、俺が一人でね、持っとってもしょうがないけん皆さんにシェアできたらなと思うけど。
ひとし
ね。
はるか
ただ一つだけ言っときたいのが、やっぱ教育は科学と違うけん、
これをすれば絶対に子どもが変わりますよみたいなもんじゃないわけよね。
だからこそいろんな考え方とか知識をこのラジオで紹介していくけん、
正解と思わずさ、一つの参考程度に聞いてくれればなって思います。
ひとし
いいねー。
いろいろね、悩みながら子育てをされている人たちがね、多いから。
正解はないっていう前提で、いろんなはるかの教育オタクの考えをシェアして心を軽くしていきましょう。
はるか
よろしくお願いします。
ひとし
はるかとひとしは大学時代からの友人で、10年ぐらいの付き合いなんで、
かっちりした感じではなく、ゆるくいろいろ話していきたいですね。
はるか
なんかひとしやけんこそね、なんか話しやすいっていうのもあるけん。
ひとし
うん。
はるか
いいわこれ。
ひとし
お、いいね。
じゃあ次回もやっていきましょう。
はるか
はい。
ひとし
最後までお聞きいただきありがとうございました。
はるか
ありがとうございました。
ひとし
ぜひ番組のフォローと評価をお願いいたします。
はるか
お願いします。
ひとし
ハッシュタグ #ティーチャーティーチャー、全部カタカナで書いていただいて、
ツイッターで感想や質問をお待ちしております。
そして、インスタのDMで質問もOKですし、
このポッドキャストの概要欄にお便りのフォームを貼っておくので、
そこからこういうの話してほしいとかメッセージもいただけると、
全部目を通すのでぜひお願いします。
はるか
お願いします。
ひとし
では、さようなら。
はるか
さようなら、バイバーイ。
ひとし
バイバーイ。
いやー初回、初回おもろかったわ。
はるか
おもろかったね。
15:00
ひとし
よかったわ。
はるか
ちょっと最初ドキドキしたけど。
ひとし
いい感じになったわ。
はるか
緊張感あったけど。
ひとし
よかったー。