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こんばんは、マンチマル詰子です。 このポッドキャストは好きな歌人の方の短歌や
自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。 毎週金曜夜8時に配信しています。
1日の終わりの息抜きになれば嬉しいです。
今回は番組に込めた思いを語る回です。 周囲に理解されないと悩んでいる人にこそ短歌を作ってほしいという思いを込めていますので、それについてお話ししたいと思います。
今日の番組は、まず何で短歌なのか、 その前に少し短歌と私の出会いのお話、俳句と短歌の違いについて、
その後に短歌を読むとどんな良いことがあるのか、 そのことについてお話ししたいと思います。
今日は、 短歌のご紹介ではなくて、
私がこのポッドキャストの配信に込めた思いとか、 なぜポッドキャストを配信することになったかということについて、
お話しする回にしたいと思います。
そもそも、何で短歌なのかっていうことなんですけど、 表現方法っていろいろあって、
例えば絵の得意な人だったら絵を描くとか、 音楽好きな人だったら音楽を作ったり演奏したりするとか、
歌ったりするとか、いろいろあると思うんですけど、
そうですね、その前に短歌と私の出会いについて、 ちょっとお話ししたいと思います。
えっとですね、
私が短歌を作り始めたのは、もうちょっとで1年ぐらい経つんですけど、 去年の12月の話で、
えっと、 私はよく図書館で本を借りるんですけど、
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たまたまですね、なんかこの本面白そうだなぁと思って、 借りた本の中に、
えっと、本村ひろしさんの、 短歌があるじゃないかっていう本を借りました。
で、なんかそれは多分、 タイトルに惹かれたんだと思うんですけど、
借りて読んでみて、 読もうと思ってですね、
会社の昼休みにお外のベンチで、近くの図書館から借りてきて、 開いたんですけど、
目開きにあった本村さんの短歌が一周書いてあったんですね。 目開きのページに、それを見た瞬間ですね、涙が出てしまって、
なんかあの、 短歌をまちまちと読むっていうのも、
久しぶりだったし、 現代短歌っていうのをちゃんと読んだのも、
国語の授業とかを除いて、 かな、初めてだったし、
すごくびっくりしたんですね、なんかその短歌の 伝わり方って、めちゃくちゃ
頭の中に映像が広がっていくような感じが、 すごく衝撃的だったんですね。
その時読んだ本村ひろしさんの短歌が、 卵を産むウミガメの背に飛び乗って、 手榴弾のピン抜けば朝焼け、
という短歌で、 もうこの、
これは、 私多分あの1回目の
このポッドキャストの配信で、 その短歌についてお話ししたことがあるんですけど、
あの、なんだろう、この朝焼けの鮮烈さ、 ですよね、それを朝焼けの光り輝く様子を手榴弾の
ピン抜けばって言って、爆発ピンの板との、 爆発に例えてるんだと思うんですけど、
なんかそういうふうに表現すると、朝焼けの鮮烈さってのが、 どこまでも広がっていくような感じがして、
すごいなーっていうふうに、 あの思って感動しました。
で、それが、 短歌を自分も作ってみたいなぁと思ったきっかけです。
あとはですね、私本名の名前が、 短歌から取った名前なんですね。
母が好きな短歌があって、その短歌の中に出てくる言葉を、 名前としてつけてくれたんですけど、
そういうのもあって、 短歌っていいなぁというふうにですね、思いました。
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で、作ってみようと、なんかその時に読むだけじゃなくて、
なんか自分もこういうふうに、自分が見た世界とか、 自分の気持ちを表現してみたいなーって思ったんですね。
で、短歌のいいところは、何もいらないじゃないですか、準備が。
頭、自分の頭があればできちゃうんですよね。
あとプラス、それ、頭に浮かんだものをメモする、 紙と鉛筆とか、別に携帯にメモしてもいいですし、
それだけがあればできちゃう。 自分の頭だけがあればできちゃうんで、
取っ掛かりがすごく簡単だったんですよね。 それもなんか短歌を始めようと思ったきっかけですね。
だから作りたいと思っても、その日のうちになんか、どういうシチュエーションを 短歌にしてみようかなーとか、なんかいろいろですね、歩きながら考えたりしてましたね。
で、んーとー
短歌をね、やってますっていうと、 短歌って何でしたっけっていうところから入るんですよね、だいたい。
この間ですねー あのー
初めてお会いした方に、「短歌やってます?」って話をしたらですね、 「短歌って5・7・5・7・7でしたっけ?」みたいな、その確認から入るんですね。
で、「記号はいるんでしたっけ?」とかで、いろいろ 聞かれたりしたんですけど、
えっとー、短歌と俳句、あと線流、 何が違うんでしたっけっていうのはよく聞かれるんですけど、
まず、短歌は5・7・5・7・7です。
で、 31文字ですね、全部で。
で、記号はいりません。 ね、えっと、言葉遣いも
えっとですね、あの平安時代の何とかなりけり みたいな言葉を使うのもありますし、
それを使わなきゃいけないということはなくって、 普段喋っている言葉、
方語体っていう、普段の言葉遣いで歌を作っても大丈夫です。
で、俳句は5・7・5ですね。 松尾芭蕉とかの。
あれは記号が必ず必要になります。 なんで、私的には俳句の方が難しいんじゃないかなっていう。
まあ芸術でね、どっちが難しいとかはないと思うんですけどね、 私としては俳句の方が作りづらいと思ってます。
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自分にとってはね。 記号もね、
分かんないのが多いですね。調べないとね。 記号辞典とかあるんですよね。
短いからね、言葉がもっと凝縮してるし。 で、千流は5・7・5なんですけど、記号はいらないやつですね。
それが千流です。
はい。 いう違いがあります。
短歌は5・7・5・7・7って31文字なので、なんかね、まあ 私的には俳句に比べたらもうちょっと文字をたくさん使えるので、
なんかこう、自分の気持ちが乗せやすいかなというふうに勝手に解釈しています。
でもね、じゃあどの文字を乗せるんだっていうのは、めちゃくちゃこうね、作っていくと難しいんですけど、
まずは、その、とっかかりとしては、そのルールさえ守っていればいいので、
あの、入りはね、とっても簡単だと思います。
はい。
そんな感じですね。
で、私がですね、あの、このポッドキャストで、あの、お伝えできたらいいなというふうに思っているのは、
短歌を作ると、すごくですね、私はなんですけど、自分が救われるような気がするんですね。
なんかあの、結構ですね、私はあの、なんかの、頭の中でぐるぐる考えちゃうというか、
基本、あの、楽観的なんですけど、なんか局所的にものすごくネガティブで、
なんか一度考え始めるとですね、すごくこう、悩みが止まらないんですよね。
なんかね、すごく両極端な性格なんです。めちゃめちゃ楽観的で、そんなのどうでもいいじゃん、適当適当って言ってる時もあれば、
なんか、え、そんなところで誰も気にしてないよっていうところで、めちゃくちゃ悩んだりとかですね。
まぁ、あの、人それぞれそういうのね、ある人もいるのかなぁと思うんですけど、なんか結構ですね、そういうのがあって、
あとは、あの、私あの、ポッドキャストのね、自己紹介のところにも書いてるんですけど、サブカル好きで、
で、結構変なものが好きだったんですよ、子供の時から。で、
マジョリティよりもマイノリティ側だったんです。多数派よりも少数派側だったんですね、常に。
例えばなんですけど、音楽で、私の青春時代はね、小室ファミリー全盛期ですよ、もう、ああいう感じの曲が。
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でもみんなが、もう小室ファミリー最高だよとかって言ってる裏で、私は全然違う音楽。
メスチルのですね、それもめちゃくちゃ初期のですね、ちょっとなんか文化祭の香りがするような頃の、
はか抜けない時代のメスチルとかがすごい好きでですね、その時、なんかそういうのを聴いたりとか、
なんかちょっとこう、いつも多数派に混ざれないですよね。
多数派を嫌いしてるというつもりはないんですけど、なぜか自分が心を惹かれるものは、
大多数の人が好きでいいよねって言ってるものと、ちょっと違うっていうことがずーっとあったんですね。
それは例えば、漫画にしてもそうだし、例えば漫画だったら、漫画好きとか言うとまあ、ワンピースとかすごい人気ありますよね。
で、それがダメだって言ってるわけじゃないんですけど、私はどうしても、
はまれない、なぜか。で、でも私も漫画は好きなんですよ。
だけど、例えば、そうですね、もうちょっと前とかだと、
まあなんか、何好きかな、音読み語りとかは前回持ってたりしますね。
だいたいあの、わりとミニマリストなんで、だいたいは手元にね、本は置かないんですけど、
あの珍しく手元に置いてるのは音読み語りとかですね。
あとあのご飯出てくる漫画とか好きで、稲妻とあまあまとかですね。
あとあの、なんだっけ、舞妓さん家のまかないご飯とかですね、最近。
なんかですね、そういう感じで、あの、ワンピースっていう風にはならないんですよね。
わざとじゃないんですけど、ワンピースも読んだことありますけど、なんか、じゃあ自分の好きな漫画ワンピースですっていうかって言うと、別に面白いですけど、
ちょっと違うなっていう。
なんかその、大多数に入れない。
自分が好きなものを言っても、なかなかそれをわかってもらえないっていうのが、
本当にこう子供の時からずーっとすごいですね、音楽も漫画も本も、
なんでしょうね、なんかそう、そういう感じだったんですよね。
アイドルとかもか、アイドルとかもこれが好きっていう、自分が好きって思うのとみんなが好きなアイドルが違うとか。
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あとそういうカルチャー以外でもですね、例えば一つの物事景色を見た時の感想がちょっと人と違ったりとか、
なんかそれがですね、私は寂しくて、で、やっぱり自分の好きなものなんで、好きなものに対して何それとかって、
なんか変なのみたいに言われると、まあ傷つくわけですよね。自分は好きで大事に思っているんで。
で、なんかそうなると、言いたくなくなってきちゃうんですよね、自分の好きなものを。
なんかまた、それ何?って機嫌な顔されたりするのかなーって、自分も傷つくし、自分の大事なものをそういうふうに捉えられちゃうっていうのも傷つくし、
っていう感じで、なんかなんかこう自分の好きなものを好きって胸張って言えないっていうような時期が、まあ長くて、
まあ今もそういうのあるんですけど、じゃあなんとなくこうちょっとこう、当たり障りないぐらいに言ってね。
まあまあまあみたいな感じだったんですけど、だけどなんか、タンカと出会ったことで、
タンカにそういう気持ちを乗せたら、というか、タンカの中で、
そういう自分が好きなものとか、自分が本当に素直に感じた感想っていうのを、
あの、歌にしてみたら、
なんかこう、人に見せても大丈夫かなって思えたんですね。
で、それは、やっぱりタンカっていう詩の形、
その、 アートの形が、
なんかそういう気持ちをね、人と違う気持ちを表現するのに、とっても向いてる、
あの、 表現方法だったんですよ。
で、それは結構小村寛さんとかも、まあ多分他の歌人の方とかもね、よくおっしゃってて、
タンカって日常の当たり前のことを、ただ言葉にするだけじゃ、あんまり面白くなくて、
あの、 ちょっと違うこと?
なんかその、小村さんとかもめちゃくちゃそういうのおっしゃってるんですけど、
社会的な常識から外れたことを言えば言うほど、タンカの世界では面白い、っていう。
なんかその、 まあそれが自分にとっては大多数が好きっていうことを言うんじゃなくて、
少数派が好きっていう、大多数からしたら、それってちょっと何?っていう、違和感のある感じのことは、
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タンカにすると、めちゃくちゃいいタンカになるんだ、っていう、
あの、なんだろうな、それってすごい励みになるなぁって思ったんですね。
なので、 で、結構ですね、
自分のそういう気持ちとか、自分が見た景色を自分の解釈で舞台にしたりとか、
その自分の、 本当に思っていることをタンカを通して素直に表現できるようになった。
っていうのは、本当に自分にとって良かったなぁっていうふうに思ってます。
で、私はもう、あの、30代後半でもう、もうほぼね、40手前なんですけど、
結構ね、やっぱ若い時とかは、そういう気持ちが今よりもっと苦しくて、
まあそういうのってありますよね。なんかあの、 青春時代ってね、思春期とかって、そういうので悩んだりするじゃないですか。
だからあの、もっと早い時に、タンカに出会ってたら、
なんか、その、あの時の自分に教えてあげたいなぁ、っていうふうに思ったんですね。
まあ今もね、今出会えたことはもちろん感謝してますけど、 なので、なんか例えば、
今ね、そういうふうに、あの、しんどいなぁっていうふうに思っている人とか、
まあ年齢かかわらずですけど、 そういう人に、なんかこういうタンカを作ってみたらどう?っていうふうに言いたいなぁと思って、
このポッドキャストを始めました。 めちゃくちゃ話長くなっちゃいましたね。
私はなんか話をまとめるのが苦手なんですよね。 だらだら喋っちゃって。
ね。 そうなんです。
で、 すごくタンカってそういう、
ね。 なんかこう、ちょっと周りとうまくいかない周りと違うな、みたいな気持ちを表現できるのがタンカの良さなんで、
なんかそういうので辛い思いしてる人に、 ぜひタンカ作ってみてほしいなと思ってるし、ただ、
普通のね、生活の中でタンカ作る機会ってあんまりないと思うし、 タンカを読む機会もないと思うし、
なんかあのタンカって聞くだけで、なんかそんな国語でしかやってない、 学校の授業でしかやってない、
そんなのって、なんかすごく高尚な趣味かなっていうふうに思っている人まだまだ多いので、
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そういうハードルが、私本当にあの人のタンカをですね、 取り上げてくだらないこと言ったりですね、
脱線したりとか、そんな話ばっかりしてますけど、 なんかそういうふうに話をすることでハードルを下げてタンカを楽しんでもらって、
そのうち自分でもちょっと作ってみようかなっていうふうに思ってもらえたら、とっても嬉しいです。
配信している甲斐があるなというふうに思います。 なんかねあの、タンカの作り方とかもですね、
なんかやりたいですね。私もなんかまだ、 もうちょっと上手くならんのかって思うことあるんですけど、
なんかね、こういうふうに作ってますよみたいな、 例とかしますとさらに作りやすいと思うので、
なんかそういうの配信でやってみたいと思います。 あ、もう嫌だ。20分過ぎちゃった。
長くなってごめんなさい。 そんな感じなので、
これからも是非、 聴いていただけると嬉しいです。
面白い歌とか、自分で作ったタンカとかも、 これからもどんどん紹介していきたいと思います。
はい、いかがでしたでしょうか。 今回は、この番組に込めた思いを語る会。
周囲に理解されないと悩んでいる人にこそ、タンカを作ってほしい。 タンカは心を救うというお話をさせていただきました。
タンカでおしゃべりは、毎週金曜夜8時に配信しています。 また来週金曜夜にお会いしましょう。
それではおやすみなさい。