特集「大学教員とLISTEN」について
私は,2024年2月にLISTENで一般公開のポッドキャストTanaRadioを始める前,私が属する大学教員コミュニティのメンバー向け限定配信ポッドキャストをstand.fmで3か月ほど続けていました。一般公開のTanaRadioを始めた頃も,LISTENの活用法を模索する大学教員としての関心が強く出ているエピソードが多かったように思います。このマガジンは,そうしたエピソードを集めたものです。
LISTENでアイデアを整理する(2024.2.1 / 2.14 / 2.15)
大学教員の日々は,何かを考え,それを授業で話したり,研究報告にまとめたりすることが中心となります。考えたことを記録し,発展させるためには,様々なツール(たとえば,ノートやパソコンなど)を使いますが,LISTENという文字起こし付きのポッドキャストも有用なツールとして使えるのではないかと考えました。その際に参考にしたのが,外山滋比古さんの『思考の整理学』(初版1986年)です。
『思考の整理学』の新版が出版されたので,それを購入し,読み始めました。
この本には,知的創造の方法だけではなく,知的創造を阻害している現在の学校教育のあり方に対する批判も書かれています。
大学教員志望の若手にポッドキャストの配信を勧める(2024.2.3)
LISTENの配信を行っていて感じるのは,これがトークの良い練習になるということです。自分の話し方を音声と文字で客観化できますので,やればやるほどトークがうまくなると思います(私のトークにはあまり進歩が見られませんが)。そこで,話すことが仕事の重要な部分となる大学教員志望の若手に,ポッドキャストの配信を勧めたくなりました。
声のレポート課題(2024.2.3-2.4 / 2.10)
大学では,学生にレポート課題を出すことが多いのですが,そのレポートというのは通常文章で書かれたものです。他方,演習の授業などでは,口頭発表をさせることも多いです。この両方を兼ねた,声のレポート課題というアイデアを思いつきました。
関連して,掲示板やLearnWiz Oneに音声入力と文字起こしの機能が標準装備されるとうれしいという話もしました。私は授業で学生にブログを使わせていますが,そこに音声入力と文字起こしの機能が付加できればいいなと思いました。
文字起こし付き音声教材(2024.2.5 / 2.7 / 3.7)
私はオンデマンドの講義ビデオを学生に視聴してもらっていますが,これを文字起こし付きの音声教材に代えたらどうかというアイデアを思いつきました。
実際に,そのような教材を試しに作ってみて,感想を述べています(LISTENのフォロワー限定)。
12 ブログ | 講義ビデオを文字起こし付き音声教材にしてみたら
2024年度の教材として,講義ビデオ・講義スライドと並んで講義ポッドキャストを提供する構想を話しています(実際には準備が間に合わず実現しませんでした)。
音声に文字起こしを付けるのとは逆に,文字だけの教材に読み上げ音声を付けるという試みもしてみました。やはり,音声と文字がセットであることで,分かりやすさが増すように思います。
エピソード固定機能を利用してLISTENをウェブサイトのように運用する(2024.2.9)
ポッドキャストのエピソード一覧画面で常に最初に表示させるようにするエピソード固定機能が実装されたのを受け,その機能を利用してLISTENをウェブサイトのように運営することができるというアイデアを思いつきました。
大学の講義の「バラ売り」(2024.2.10)
大学の講義の「バラ売り」が進んで欲しいという我妻幸長さんの意見を紹介し,それに賛同するコメントを語りました。
大学の講義ビデオをLISTENで配信してみた(2024.2.11-2.13)
私が大学の講義で使っている講義ビデオを試しにLISTENで有料公開してみました。
22 レクチャー | 議論の仕方(1)議論を深めるコメントの書き方
24 レクチャー | 議論の仕方(2)議論を深める意見(応答)の書き方〜ひな形をもとに〜
そして,この配信をする際に気づいたことを語りました。
LISTENの声日記を大学の授業で活用する(2024.2.16)
LISETNでは,声日記というジャンルが確立していますが,それを授業で活用することができるのではないかというアイデアを思いつきました。
LISTENでTipsを配信する(2024.2.24 / 6.11)
私が普段使っている様々なノウハウを短いエピソードとして配信したら,学生にとっても有益なのではないかと考えました。
そうしたTipsの例です。
(TanaRadio Magazine, No.2 おわり)