1. 現役リフォームプランナーの業界裏話
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2024-03-12 14:19

空気のように無視される中年女の話 #8

昨日WOWOWで放送された第96回アカデミー賞で起こった、とても差別的な出来事を観て、これって私たちの日常でもしょっちゅう起こってるよねというお話をします。
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#第96回アカデミー賞
#ロバート・ダウニー・Jr.
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#悪意不在の差別意識
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お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。今日はちょっと重めの話をしようと思います。
昨日、アメリカの映画の採点アカデミー賞の発表がありました。
私は、映画がもともと大好きな上に、中学の時からずっと大好きだったロバート・ダウニー・ジュニアという俳優が、いよいよアカデミー賞を受賞するのではというふうに期待されていましたので、朝からドキドキしながらワウワウの放送を見ていました。
ロバート・ダウニー・ジュニアという人が、ご存知じゃない人もいたらと思って一応説明しますと、今ですとアベンジャーズシリーズのアイアンマンという役で一番有名な人だと思います。
この人は、本当に若い時から魅力と才能とカリスマの塊のような人で、スターの中のスターという本当にすごい魅力的な俳優なんですね。
私はこの人が今思うと大した映画じゃなかったんですけれど、これで見た瞬間に、うわーなんてかっこいい人なんだろうと思って、私たちの世代は一番人気があったのはトム・クルーズとかだったんですよね。
その次にジョニー・デップとか、キアヌ・リーブスとか、こういうアメリカ系の俳優ですと、そういったところが人気があったんですけれども、私はこのロバート・ダウニー・ジュニア一筋で、もうずっと10代の前半から今に至るまでずっと一途にこの俳優のことが大好きだったんですね。
このロバート・ダウニー・ジュニアという人は、とてつもない才能があるにも関わらず、とにかくキャリアのアップ&ダウンが激しい人で、もう2回、3回だったかな。
とにかく何度もドラッグで身を持ち崩して、業界から追放というんですかね、干されたりとかして、もうあと一歩でスターの頂点に達するというところでですね、何度もキャリアの志半ばで消えたりしてきた人なんですね。
何度も私はファンながらも悲しい思いをずっとしながらも見続けてきたんですが、ついにアイアンマンという当たり役に巡り合うことで不死鳥のように彼はスターの座にカンバックしてきました。
そして、今や推しも押されもしない業界随一のトップスターの座にいると思うんですね。
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なんですけれども、いよいよスターとしてというだけじゃなくて、本来の演技派としての俳優として、ちゃんと評価をいよいよ固めてほしいと、長年のファンとしましては、売れてるスターになったけれども、アカデミー賞は取ってほしいなというのをずっと思っていたんですよね。
そこでついにですね、今年オッペンハイマーという原爆を作った科学者の電気映画で、ここで重要な役をやって、いよいよこの役でほぼダウニー・ジュニアがオスカーを取ることは確実であろうと言われていたんですね。
私はもう楽しみに朝からずっとワオワオを見たんです。その回会ってですね、見事にオスカーを受賞してくれたんです。
でも私はもう歓喜の涙でですね、会ったことも、そばでサインもらったことすらないんですけれども、遠く離れた極東の地からですね、ずっと愛するダウニーを応援し続けてきても、歓喜の涙でですね、昨日は本当に一日幸せな日を過ごしていたんです。
ところがですね、今朝起きてみると、もうやたらそのXがもう、わーって騒がしいんですよね。どうしたんだろうと思って、わーっといろいろ見ていくとですね、なんとロバート・ダウニー・ジュニアがオスカーを受賞した際の態度が非常に問題になっていてですね、これが炎上しているということが分かりました。
ただ、アカデミー賞では、昨年受賞した人が今年受賞した人に対してオスカーを手渡すというのが毎年やることなんですけれども、今回はですね、ロバート・ダウニー・ジュニアにはベトナム系の俳優であるキー・フォイ・コアンという俳優がダウニーにオスカーのトロフィーを渡したんですよね。
その際に、ダウニーは通常であれば、そこでちゃんと握手をして、ありがとうございますということで、このオスカーをもらって、そこからスピーチをするっていうのが普通なんですけれども、こともあろうにキー・フォイ・コアンを目も合わさず、挨拶もせず、バッと奪うようにしてですね、オスカーを手にした後は、このキー・フォイ・コアンの隣にいた自分の仲良しの俳優とは、握手したりグータッチとかしてるわけですよ。
肝心の手渡してくれたキー・フォイ・コアンに対してはですね、全く無視して、そのままスピーチに入っちゃったんですよね。ガッツポーズとかしてて。
それがね、ツイッター上で動画で見てもかなりショックを受けちゃいまして、私はもうずっとワウワウで一部始終放送を見てたつもりだったんですけれど、あまりにも興奮していてですね、ちょっと細かいところを全然見落としてたわけですね。
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愛するダウニーがもうこういうひどいことしてるっていうのも見たくなかったなと思ったし、今いろいろ告発されているのはですね、このキー・フォイ・コアンという人がベトナム系の俳優であって、アジア人に対する差別なんじゃないかっていうことを言われてるんですね。
これに関しては、もちろんその可能性は大いにあるんですけれど、今まだダウニーの方からですね、公式な謝罪ですとか、そういったことはまだ発表されていないので、本当にこれがアジアヘイトなのか、もしくは個人的に単にあまり好きじゃない仲が悪い俳優からもらってもプイってしてたのか。
もう完全にいかにもダウニーがおごっているっていうんですかね。自分はトップスターで、天才的な俳優なんだから、自分から見ればですね、2番手、3番手の俳優だっていうようなマウントを取った態度だったのか、そこの真相はとりあえずちょっと今の現状ではわからないので、何とも言えないんですけれども。
今日ですね、私が何を配信しようと思ったかというと、非常に大好きだった俳優がこういう良くない態度をしているっていう悲しいっていうね、それはもちろんなんですけれども、これを見ていてですね、私がすごい悲しい気持ちになったのが、今まで数々ですね、私自身がやっぱこういう目にあってきたなということをふと思ったんですね。
これはキーホイコアンの場合のようにですね、本当に祝福の気持ちいっぱいにこのトロフィーを渡そうとしたらですね、もう空気のように無視されて、横にいる人気者のね、自分が対等だと思っている人たちとわーっと盛り上がって、そのまま善意のある人を、もう本当に多分あまり悪意もなくですね、全く無自覚に、
無視してしまっているっていうようなことを、私自身がされたことがあるなと思ったんですよね。これはもしかしたらもちろん私もあのいろんな人にしている可能性があるので、自分だけがの被害者面するつもりはないんです。
ただ、この差別っていうんですかね、こういう無自覚な差別っていうのは本当に怖いなっていうことを思うんですよね。
最近私が体験したこの無自覚な差別の例え話というか体験談をしますと、ある展示会があったんですね。展示会っていうのはこういう住宅関係の世界では、年に1回とか2回とかですね、パナソニックとかこういう大手のメーカーで新しい製品が出ますと、新作発表会とかそういった形でですね、
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開催されるんですね。大きな会場を借りて、そこに我々のようなリフォーム会社とか公務店とか設計事務所とか、業界の建設関係に携わっている人たちが呼ばれて商品の説明を受けるという、そういうイベントになるんですけれども、ここへですね、私は中途入社で入ってきた40代の男性を連れて参加したんですね。
この彼は全くリフォーム未経験の異業種から転職してきた社員だったんですが、この彼とですね、私が会場に入りました。そうするとザーッとメーカーとか商社の営業マンたちがザーッと並んで出迎えてくれるんですけれど、ここでこの彼と私が並んでいると、みんなですね、もう無条件で、
40代の中途入社の彼の方にバーッと名刺渡してきて、いつも日頃お世話になってますということで挨拶するんですよ。横にいる私はもう完全に空気のように無視されてたんですね。
もうちょっとびっくりしてしまってですね、またちょっとカチンと来たんですけれど、この中途入社の彼の方もですね、全然僕じゃなくてこっちが僕の定席ですっていうことも一切せずですね、どうもどうもっていう感じで、まるで自分が当然先にも案内されて当たり前だっていう感じで名刺交換してて、私にその後促したりとかも全くなかったんですね。
もうちょっとね、これには驚いてしまって、ここで私が言いたいのは、自分がそこでちょっと大事にされなかったとかですね、私の方が偉いんだぞとか、マウント取りたいんだみたいな、そういう話じゃ全くなくて、単純にですね、中年の男と、私も中年女性なんだけれども、
2人男と女が並んでいたら、無条件で男性の方が役職が高いと思い込んでいる周りの目っていうものが、もうちょっと驚いたんですよね。
いくら今までが、男性が中心になって社会を回していて、女性はどちらかというと家庭及び男性のバックヤード仕事をしてきたという背景があるにしても、もう令和ですからね。
もうただ女性だっていうことで、もう社会に入ってないっていうのが悲しいなと、まだまだ令和になっても昭和マインドみたいなものは消えてないんだなというふうに思ったんですよね。
そして私自身もですね、加害している可能性があるなって思ったのが、自分よりも若い人とか、逆にシニアの人とか、そういった人に対してですね、自分よりも経験年数がないとか、経験値がないだろうということを決めつけて、若い人を軽んじるような態度を醸し出している可能性があったり、
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年配の人に対してはですね、なんとなく年寄り扱いするような態度をしてしまって、ちゃんとした意思決定ができる人だというふうにちゃんと扱わないとかですね、そういったことは往々にしてやりかねないなというふうに思って、無自覚な差別意識というのは本当に怖いなと思ったんですよね。
こういうね、エイジズム、ミソジニ、もちろんこういう人種差別ですよね。もう何々人なんだから、きっとこうだとか、もう外人だから、もう日本人の常識は通じないんだみたいなんで除外してしまったりとかですね、そういうのは本当にもうやめていかなきゃいけないなと、
もうそういうものがない社会をね、実現していかなきゃいけないなってちょっと正論になっちゃうんですけれども、あの思いました。
最後にもうこのね、大好きだったロバート・ダウニー・ジュニアに関しては、もうなんてことをしてくれたんだっていうね、もう取り返しがつかないよっていう悲しい気持ちになっています。
波外れた才能とね、いろいろいろ曲折があったキャリアでようやくつかんだトップの座っていうものでね、おごりが出たのか、もう才能があるがゆえにね、いろんな人に対する差別意識とか格が違うんだぞっていうようなものがどうしてもにじみ出てしまったのかなと思うと、
もう本当にやりきれない気持ちになります。
うーん、つらいですね。
はい、というわけで今日はここで失礼いたします。ごきげんよう。
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