屋内遊具施設の難しさ
このポッドキャストでは、スモールビジネスやその周辺のカルチャーについての話題をお届けしていきます。
再生ありがとうございます。
ウェブディレクションと音源制作を手掛けるシララ株式会社いとうひろゆきに代わって、ボイスボックスズンダモンがお届けします。
皆さん、屋内遊具施設とか屋内遊園地というジャンルは馴染みがありますでしょうか?
これはですね、幼児から小学生までのお子さんが遊べる遊具。
例えばふわふわドームとかトランポリン、ジャングルジム、あるいはプラスチックのボールが敷き詰められたボールプールと呼ばれるものとか。
こういった遊具がある屋内の施設で、主に大型のショッピングモールとかに入っていることが多いかと思います。
特にイオンに入っているモーリーファンタジーがおそらく一番メジャーで、公式サイトによると全国でもリーファンタジーは300施設以上あるらしいです。
この屋内遊具施設なんですけれども、暑いとか寒いとか、雨とか雪とか、そういった天候にももちろん花粉にも左右されないのが素晴らしいなと思います。
炎天下や寒空で公園遊びをするのって、なかなか親もきついですし、子どもも体じきずししたりとかのリスクがあるので、とても役立つ施設ですよね。
ただ屋内遊具施設って平日に行くと結構ガラガラですし、採算を取るのはそれなりに難しい業種なのかなというふうにも見えます。
実際にコロナの影響もあったみたいですが、うちの会社からわりと近くにある屋内遊具施設のわりと大型のところも運営元が潰れてしまったということがありました。
そういった屋内遊具施設とか屋内遊園地という業界の中で、ここはすごいなぁと個人的に思ったのが、今回のテーマにしたキッズユーエスランドという名前の施設です。
GETS USランドの特徴
どれぐらいすごいかと言いますと、うちの子どもに、きょう今からUSJかGETS USランドに行けるとしたらどっちに行きたいと聞いたら、キッズユーエスランドを選んだことがあるぐらいで、
サンプル位置の当社調べですけれども、USJ雇用したというかなり厚い施設になります。
調べたところ、このキッズユーエスランドは北海道から熊本まで今54店舗あるそうで、聞いてくださっている方の近くにもあるかもしれませんよね。
三重県の会社が運営しているらしいんですけれども、もちろん全く当社と何のつながりもないです。
というわけで、このキッズユーエスランドに注目した理由を述べていきたいと思います。
まず一言で言うと、保護者、親に対してとても的確なマーケティングがされているということが挙げられます。
つまり、保護者が行きやすくて子どもを存分に遊ばせられるので、子どもも楽しんでまた行きたくなるという仕組みができていると。
具体的には、まず設備面、ハード面なんですけれども、僕の一番のお気に入りポイントはマッサージチェアがあることです。
このマッサージチェアの向きもジャングルジムとかの方向をしっかり向いていて、子どもに対して目を配りながらもリラックスができるという。
さらに当然マッサージチェアに座っているので、あんまり疲れて帰ることにならないんですよね。
子どもを遊びに連れて行った状況と普通逆になるという、みんな疲労困憊して帰ることになりますからね。
あと子どもを休憩させたり、何か食べさせることができる、くつろぎのスペースが確保されていまして、ここまでだったら普通なんですけれども。
やっぱりすぐ近くには使い捨てのお手拭きとか電子レンジとかゴミ箱がしっかりと管理されていると、なので子どものお世話をするのがとても楽ですし、当然持ち込みも自由です。
さらに設備面でいうと、注入室もあるし、鍵付きの無料ロッカーもあるし、あとはミニマンガ喫茶みたいな感じでですね、マンガの棚もありますね。
この時点で今お話ししたものすべてUSJにはないですよね。
USJって僕はもちろん好きなんですけれども、やっぱりあんまり休憩するとこもないし、持ち込みもできないし、マッサージチェアもないし、結構やっぱり寂しいです。
家に行くと疲れちゃいますよね。
さらにこのキッズユースランドはアーケードゲームの筐体が置いてあって、例えばマリオカートの筐体とかゴルゴ13の射撃の筐体とかですね、絶妙に大人もまあまあ楽しめるものが置いてあって、もちろん料金に含まれているので実質タダで遊べるわけですよね。
もう一つの大きな面としてソフト面で保護者のハートをがっちり掴むポイントがいくつかあるなと思います。
先ほどお話ししましたように持ち込みは自由ですし、入りも自由なんですね。
なので商業施設にテナントとして入っていることが多いので、ご飯だけ外に出て食べるのもいいし、こういったフレキシブルさっていうのはやっぱり幼児という瞬間瞬間で生きている欲望の塊に付き合うにはとても助かりますよね。
それと清潔さですね。僕が行った限りでは掃除はとても行き届いているし、スタッフの方もこまめに消毒とかしているのも見かけますし、至るところにアルコールスプレーとか先ほどのお手拭きが完備されています。
これはやっぱり使ってて気持ちいいですよね。
保護者に対する配慮
それとスタッフさんの接遇というのもすごくいいなと思います。何回行ってもいつも気持ちよく行って帰ってこれるというか、一つも嫌な対応をされたことがないんですよね。
基本的に働いているスタッフの方は女性の方しかいなくて、皆さん明るくて子どもたちにも優しいし、おそらく面接でその辺りを非常に重視して採用しているのかなと思います。
これはまたうちの子のケースで恐縮なんですけれども、小学校6年生から中学校に上がる春休みに最後のキッズUSランドに行って、帰り際にもう中学生になるから来れないんです。
というふうに受付のスタッフさんにうちの子が話しかけたら、またよかったらこの受付まででも顔を見せに来てねというふうに返してくれたんですね。
そういうことが自然に出てくるというのはすごいなと思いました。
全く初対面のスタッフさんだったんですけれども、人材の採用がとても難しい時代にどういう採用基準でやってらっしゃるのかなと、少し不思議になったぐらいです。
さらにお値段設定の巧みさも上げたいと思います。
休日料金で子供一人1時間600円、保護者は一律500円かかるので最低でも1100円なんですけれども、
炎天下の公園とかめちゃめちゃ寒い公園で佇むことを思えば、屋内でマッサージチェアに座っていられるので全然納得のお値段かなというふうに感じます。
3時間パックとか1日パックもあるんですけれども、結局子供一人と大人一人合わせて2000円以下で済むので絶妙な値段設定をされているなと、
こういった一つ一つはそんなに大きなことじゃないかもしれないんですけれども、
結局これを確実に積み重ねることで足し算じゃなくて掛け算になっていると、
こういう一つ一つを漏れなくやるっていうのが、やっぱりうちの会社のような小規模なスモールビジネスでも参考になるなと思いました。
これ例えば自分の会社にすごく短絡的に応用するとなんですけれども、
来客スペースをこれでもかというぐらいに清潔にしておくとか、そういったことを重ねていくっていうのが大事なのかなというふうに思います。
これだけのことを比較的安価に提供しているわけなんですけれども、
儲かるのかなと勝手に気になっちゃうんですが、おそらくこういうビジネスモデルなんだろうなと思いました。
キッズUSランドの出店戦略
これはあくまで僕の推測なんですけれども、戦術の基本軸に置いているんだろうなと思ったのが、出店の仕方です。
商業施設の休眠スペースの曲がりをしているように見えます。
全店舗がそうかはちょっともちろんわからないんですけれども、
商業施設自体も街の中心部から外れた少し古めで、そこまで混雑していないというか、
地元の人が中心に来られる3階建てぐらいの趣のある商業施設に入っていることが多いように見えます。
さらにその空きスペース、休眠スペースっぽいところに比較的簡素なしきりとかく切りを作って運営されていると、
なので業種的には遊具はしっかり備えて、あとは受付を置いたら完成ではあるので、
あまり内装らしい内装も必要ないんじゃないかなと思って、そうやって時代を抑えているんじゃないかというふうに思いました。
そこで行くと先ほどお話ししたマリオカートとかアーケード用の筐体とかマッサージチヤもそうなんですけれども、
あんまり正直新品という感じはしなかったので、もしかしたら払い下げとか中古品なのかなという感じもしましたね。
ただ別に新品の高性能なマッサージチヤを求めているわけでは全くないし、
最新のアーケードゲームの筐体を求めているわけではないので、むしろちょっと懐かしいぐらいがちょうどいいので、
そういう意味でも絶妙なところをついてくるなと思いました。
コンテンツより細かいニーズへの対応
なのでこれは結局運営に本当にプロがいらっしゃるんだなというふうに思わせますよね。
これで50店舗以上まで拡大して利益をおそらく上げておられるということですからね。
そんな感じで必ずしも強烈なコンテンツを置かずとも、細かいニーズを一つ一つ確実に満たしていくことで満足度を高めていくと、
そしてビジネスを広げるという意味で、とても勉強になるなと思って毎回訪問しておりました。
というわけで今回はまさかUSJより行きたいだと最強の子連れスポット、キッズUSランドについてお話をしました。
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