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2024-06-24 15:09

750.矢野憲彦さん(QOLアカデミー協会)

【会社のDNAを後継者に引き継ぐ】

経営者が想いを語る場は意外と少ないものです。会社のDNAとも言える創業者の想い、理念、経緯などを語って残すことが、今後の発展にも大切だと感じました。

後継者の育成など、事業承継に関することもサポートしていただけるそうです。事業承継を考えている経営者はぜひ、お問い合わせください♪

special thanks to 尾亦めぐみさん

【今回のゲスト】
(株)QOLアシスト 代表取締役
一般社団法人QOLアカデミー協会 代表理事
矢野憲彦(やの・のりひこ)さん
わた史書·承継サポートHP: https://watashisho.com/
Facebook: https://www.facebook.com/norihiko.yano

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声を思いを世界中に届けるこえラボ。
経営者の志。
こんにちは、こえラボの金田です。今回は、株式会社QOLアシスト代表取締役、
そして一般社団法人QOLアカデミー協会代表理事の矢野憲彦さんにお話を伺いたいと思います。
矢野さん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
まずは自己紹介からお願いいたします。
はい、QOLアカデミーの矢野と申します。
私はですね、今こういったQOLを高める趣味をしておりますけれども、
もともとは健康とか医学に興味を持って、そちらで全国で講演活動をしていた時代が17年ほどありました。
おお、そうなんですね。
だけど、21年ほど前にある出来事があって価値観がガラッと変わったんですね。
それまでは、長生きが大切、健康が大切、それはもう変わらないんですけれども、
それよりももっと大切なことがあるということに気づきまして、
それが人生の質、つまりQuality of Lifeだったんですね。
つまり健康であっても幸せな人はいっぱいいますし、病気や生涯があっても幸せな人がいるわけじゃないですか。
ですから、そのより上位の次元であるQuality of Lifeっていうものを極めるために、
まず介護の学校を打ち上げまして、そこで介護の質を高めるために川崎の方で介護職員を要請してきました。
1800名ほど介護職員を要請してきたんですけれども、もっとやりたいことがある。
それは、高齢者になった時に自分の人生を振り返って、
私の人生幸せだったなと言ってもらいたいんですね。
そのためには、今の現状をどのように変えるかということ、
あと過去をどのように認識するかというところに気づいたんですよ。
新しく始めた授業としては、まず親御さん、高齢者の親の人生をまず振り返るということですね。
それをアルバムを使って、自慢的にたくさんアルバムあるじゃないですか、分厚いやつが。
あれを弊社の方でデジタル化して、それを家族だけが見れるホームページを作りました。
そこにアルバムだけじゃなくて、その方の人生のエピソード全てが凝縮して入れられるようなサイトというのを完成させたんですね。
そのサイトをただ見るだけではなくて、
今度、うちの一般社団法人の方でアルバム回想師という方を要請して、
その回想師さんがその親御さんにヒアリングを行って、写真とか思い出を聞きしながら、
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本人も忘れてたような思い出というのを思い起こしてもらって語ってもらう。
そうなんです。やっぱりそうやって聞き出す人がいるからこそ思い出して語ることができるわけなんですね。
そうなんです。自分だけではもう二度と思い起こせなかったこと。
写真をきっかけにあと回想テクニックというのを使って深い意識にあるものを引き出していくと、
どんどん芋づる式に若い子供が思い出されてくるんですね。
実はそれは心理療法であって、僕が勉強している回想療法というものなんですけど、
それが認知症の予防にすごく効果が出るということが最近わかってきているので、
それを定期的に行うというのが一つのサービスになっています。
それをやっていくと、その高齢者の方もどんどん様子も変わってきたりするんですかね。
そうですね。まずもう一回やるだけでも目が生き生きとして、
要は脳の前頭前脈というところから活性化されますので、
本当に自分の人生に対する自己肯定感が高まったり満足感が高まる。
これはQOL、人生の質にもつながる。
そういうことですね。
それはもう一つ目的がありまして、回想師さんが親元のところでヒアリングするということは定期的に行うことによって、
遠くに離れて住んでいる子供さんにそれがシェアできるわけです。
写真とか親の過去が知れるだけじゃなくて、現在の親が元気なのか、
認知症を済んでいないのか、楽しく過ごしているのか、体調悪くないのかということがリアルタイムで分かる。
そういう認知症予防と見守りを目的にした親孝行、代行サービスというのを昨年から始めております。
確かに、なかなか離れていると様子も分からないですし、
しかも過去の話ってなかなか子供自身で聞くことも機会が少ないかもしれないので。
大変ですよね、意外と。親も恥ずかしがって語らないですね。
親の恋愛話とかね、学生の話なんかほとんど知らないじゃないですか。
そうですよね、じゃあそういったところまで知れるなんて、やっぱり子供たちにとってもすごく素敵なサービスになっているんですね。
そうですね、これは私書授業って僕が名付けたんですけど、
私書っていうのは私の歴史を子供やマガニーに渡していくっていう意味なんですね。
ファミリーヒストリーを作って、家族の絆を継承していくっていうものなんですね。
それを昨年から積極的にやっているんですけど、実は今年からまた新たな事業を始めまして、
それに付随しているんですけども、今度は対象親ではなくて、
会社を経営している経営者を対象にした事業承継を目的にしたサービスも今年から始めております。
これはどういった内容なんでしょうか。
これも基本の経営者の過去をアルバムをベースに形にしていくっていうところはほぼ同じなんですけど、
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経営者にとって必要なのは認知症予防とか見守りではなくて、
いかに自分の会社を後世に引き継ぎ繁栄させていくかっていうところだと思うんですけど、
一般にやってらっしゃるような事業承継、株式だとか財務だとか土地だとか経営権とか、
そういった承継に関しては専門の方がいっぱいいるじゃないですか。
そこで引き継げるのは目に見える、数値化できるものだけなんですね。
でも本当に経営者が引き継ぎたいと思っているのは、
実はもちろんお金とか経験もそうなんですけど、
自分が生きてきた人生とか生き様とか思いとか会社に対する疑念だとか、
それって形にならないじゃないですか、数値化できないじゃないですか。
なかなか難しいですね。
専門家にとってはそれは範疇外になってしまうんですね。
その目に見えないものを僕は会社のDNAと名付けたんですよ。
そのDNAを引き継がなくて、数値とかお金の問題だけを引き継いだら、
きっと2代目、3代目ではそのDNAがないわけですから会社は傾いていくんじゃないか。
ですからその本当の創業者の思いを形にして、それを後世に渡していくっていうのが新しい事業になります。
具体的な形にするというのはどんな形になっていくんですかね。
まだ3つほどあるんですけど、1つは先ほど申し上げた通り、
アルバムを家族とか社員だけ読めるサイトを作って、そこに社長の人生を入れていく。
ですけどもそこには社長の個人の人生だけじゃなくて会社に対する思い。
そういったことが入っているサイトを作るんですけど、
サイトだけではなくて今度は私書ブックっていう、要は写真みたいなもんですね。
書籍とあと歴史シネマという映画を作ります。
そのウェブと本と映画を3つを社長の人生をヒアリングしながら形にしていく。
それを社員に引き継いでいく。
引き継い方も、ただ本を作って渡すだけだったら今までの写真を作っている会社はあると思うんですけど、
そのDNAをいかに社員や後継者に伝えるかというところがポイントだと思っていまして、
それを書籍とかドキュメンタリー映画を教材にしながらそこで社員教育を弊社の方でも行っていきます。
そうなんですね。なかなかそういった形になるものだったら引き継ぎやすいですけど、
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重いだったりとか部分はなかなか引き継ぐのが難しいので、これがDNAという形でね、
引き継いでいけると会社もさらに発展しそうな、そういった感じ作れるわけなんですね。
最終的にはその幹部、会社を引き継ぎたくても後継者が育っていないとか、
2代目が頼りないとかっていうのはありますので、そこの後継者育成とか幹部育成っていうのも弊社の方で行いますし、
いよいよ事業招集したいとなった時の事業招集式典という式典までうちの方で企画しようと思っています。
本当に会社に関わること、かなりいろんな広範囲にわたってサポートされていらっしゃるということなんですね。
そうですね、それをやっていきたいなと。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ矢野さんの志についても教えていただけるでしょうか。
そうですね。僕はただお金儲けをしたいという経営者はそれでいいと思うんですけど、やっぱりこの事業を始められたっていうのは何か思いがあったと思うんですね。
それは子供の頃の体験かもしれないし、親の姿を見たのかもしれないし、それは過去を見ないと結局は本人を忘れてしまってるんですよ。
そのきっかけっていうのをまず頼ろしして、これになりたかったことはこれなんだっていうところをまず自分で発見してもらう。
それを後世に伝えるっていうことが本当にその方の一番の満足の生き方だなと。
僕自身が実は失敗したんですね。
僕の父は50年ほど前に大阪で小さな会社を作りました。
僕はその仕事、陳列かなもんとかインテリアの関係だったんですけど興味が持てなくて、
で、父に継ぐつもりないっていうことを伝えたんです。大学生の分。
で、自分の道、先ほど申し上げた健康医学とかこのQLの道に済んだんですけど、
ただ父が高齢になって経営は引き継ぐことになったんですけれども、
そこにやってきた事業自体は興味がなかったので、幹部の方にやってもらって。
で、僕はその経営だけを引き継いだんですが、
しばらくして父が体調を崩して、コロナ禍だったんですけどそのまま亡くなっちゃったんですよ。
で、父の遺品整理をしてた時にアルバムを発見して、
で、父の子供時代とか戦時中の話とか就職した時のこととか、
母との出会いとかどうやって僕たちを育てたのかと、
独立して会社を作ったきっかけなんだとかっていうことを何一つ聞いてなかったってことに気づいてハッとしたんですよ。
で、父の人生なくなった後にそういうことを気づいても、父の思い出はこの宇宙から消えたってことなんです。
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もう二度と戻ってくることはないと。
それを知った時にすごく大きな喪失感を奪われたんですね。
ですから本当はね、父のDNA、肉体的なDNAは引き継いでますし、会社の経営権とか株式も引き継ぎましたけど、
本当は父がゼロから起業した思いとか経験とか価値観という数値化できないDNAという、
お金には変えられない貴重な財産というのを僕は引き継がずに無にしてしまったんです。
それを今すごく後悔しているんですね。
だからこそ他の会社さんにはそういったものを引き継いでもらいたいという思いもあるわけなんですかね。
そうですね。
もちろん父もね、昭和初級生まれですので自分のことを語るのはそんな苦手だし、
だけどきっと自分の生きた証とか経験とか思いというのを子供とか孫に伝えたかったんじゃないかな。
もしこれから僕がやろうとしているこの授業があったら、
自分の人生というものが何らかの形で後世に残るということがわかったら、
もっと満足感と達成感を持って悔いなくこの世を卒業できたんじゃないかと、
今になって思って後悔しているので、この授業で後悔するような人を少なくしたいなというのが僕の思いですね。
そうなんですね。
じゃあこれからはこういった方をもっともっとサポートするということで、授業も展開されているということですかね。
そうですね。
これはね、いろんな中小企業の会社の社長さん、特に創業者っていうのは特に思いが強いと思うんですね。
そういう社長さんが60、70になっていったら、後継者、そろそろ育成したいなと思った時にはちょっと遅いということがよく修行の方が言われるんですね。
ですから本当に、まだ元気なうちに自分の人生っていうのを棚卸しして、
残された後継者のためにも、今のうちに自分の人生を形にして伝えるっていう準備をしていただきたいと思っているところです。
ぜひね、今日のお話を聞いて、自社でもそういった取り組みしてみたいなという方がいらっしゃれば、このBotcastの説明欄にホームページのURLを掲載させていただきますので、
ぜひそこからチェックしてお問い合わせいただけたらなというふうに思います。
本日は、株式会社QOLアシスト、代表取締役、そして一般社団法人、QOLアカデミー協会代表理事の矢野紀彦さんにお話を伺いました。
矢野さんどうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。皆さんお待ちしております。
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