00:07
経営者の志。こんにちは、こえラボの岡田です。
弁護士、税理士、司法書士など、様々な修行の先生にお世話になることがあると思います。
あなたは、自分の思いをしっかり伝えることができるでしょうか?
今回は、司法書士の先生にインタビューいたしました。
まずは、インタビューをお聞きください。
今回は、司法書士の柿沼大輔さんにお話を伺いたいと思います。
柿沼先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは簡単に、どんな事業をやっているのかご紹介いただけるでしょうか?
東京都中央区京橋で司法書士をやっております。
司法書士の仕事の内容、ご存じの方もいらっしゃるとは思うんですが、
簡単に、どういった業務をやっているのかご紹介いただけるでしょうか?
一般的には、不動産の名義変更の登記や、会社の設立の登記をしているのが、司法書士というイメージだと思うんですが、
我々は、相続をメインにやっていたりします。相続・優言ですね。
そうなんですね。
じゃあ、相続とか優言が必要だなという方がご相談にお伺いして、そこからどういったご相談になっていくのでしょうかね?
基本的に、揉めないようにとか、このまま何もしないで相続を迎えて大丈夫なのかという心配されている方と、
あとは、もう既に相続が発生していて、その後の手続きをしなければいけない方の大きく分けて2通りあります。
そうすると、もう既に相続しちゃったんだけど、これからどうしたらいいかという、やっぱりそういう困って来られる方もいると思うんですが、
そういった方は、どんな悩みが多いですかね?
基本的にはどうやって分けようかというのと、あとは相続税がかかる方は相続税ですかね。
それで、あとはこれからという方は、そういった揉め事にならないように準備をしたいという方ですかね?
そうですね。
そういった方に対してご相談をされているということですかね。その相談を受けた時に何か気をつけていることとかってありますかね?
我々私業は法律的な正解を相談者の方は持っていると思って、それを聞きに相談にいらっしゃることが多いと思うんですけど、
03:06
所詮は法律なので、答えというのはその相談者やその相談者の家族の方が持っていると思っているので、
本当にとことんお話を聞いて、その方やその家族の方がどんなゴールを迎えたいのか、どんなありたい姿を求めているのかをとことん聞く。
聞いた後に法律的にはこういうです、こういう選択肢がありますとかって伝えるようにしています。
やっぱり最初にそういうふうにしっかりとその相談に来られた方の思いを聞くことがやっぱり大切なんですかね。
そうですね。我々私業、敷居が高かったり、こんな相談してもいいのかなって心配だったりする方が多いと思うんですけど、
そんな中で答えはこうですと、あなたはこうすべきですと言ってしまうと、一般の方はそれが普通なんだろうなと思って、
なんとなくもやもやしたり違和感があっても、そんなもんかなって流れていってしまう。
その中で手続きが終わってしまうと、やっぱり後で後悔したり、それが本当の意味での解決策ではなかったりすることがあるので、
そういうふうになってしまったら、我々が関わる意味や価値もなくなってしまうので、
本当にお話を聞いて、その人たち、その相談者の方がどんなふうになりたいのか、
お互いにビジョンを共有した上で、じゃあこういうふうに進んでいきましょうっていうのが我々の仕事かなと思っています。
でもなかなかそういったすぐに自分の思いを伝えられる方もいるかもしれないですけど、
先生に相談するとなると、ここまでいいのかなって言って、なかなか本当に思っていることって聞けない方も多いのかなと思うんですけど、
そういったときってどういうふうにされるんですかね。
そういったときは本当に最後まで話を聞いて遮らない。話が長い人だと本当30分とかずっと話しているし、
相談の内容と全然関係なかったり、的が外れてたりするような話もされている方は少なくないんですけど、
そういった話も全部聞いて遮らずに最後まで聞くと。
その中で気になったことは質問したり、たまには突っ込んだりしながら安心の空間を作っていくことで、
徐々に本音というか素の状態で話してもらえる関係ができてきますね。
なので、あるお母さんなんかは会って30分ぐらいでへそくりの額を聞けたことがあって、
06:00
そのときちょうど長男さんも同席してたんですけど、誰にも言ったことないのに長男にバレちゃったわっていうようなこともありますし、
今日の朝相談のってた方は今日で3回目の打ち合わせというか相談だったんですけど、大体2時間ぐらい話して、
それでもまだ次どうしましょうかって決まってなかったりするので、
そういったちゃんと関係を作って、こうしましょうって決まったらアクションプランを立てる仕事をしています。
やっぱりそれだけちゃんと聞き切って、その方との信頼関係を構築するのを重視されてるっていう風に印象を受けたんですけど、
やっぱりそこは信頼してもらえてからやっと本当の話が聞けるっていうような感じですかね。
そうですね。それじゃないと我々の提供するソリューションっていうのがやっぱり不完全なものになってしまうので、
それはお客様にも我々にとっても良くない結果なので、そこは大事にしています。
やっぱりそうなるとそれで相談された方が重要にしていることが分かれば、それによって提案する内容もやっぱり変わってくるっていうことなんですね。
そうですね。優先順位が決まってくるので、そうするとお客様も納得したプランでゴールまで行ける。
しっかりその納得感を得た上で手続きが進められるっていう、そこをやっぱり大切にされてるんですね。
この番組は経営者の志という番組なんですが、柿沼先生が志として大切にされていることをお伺いしてもいいんでしょうか。
先ほど相続や遺言をやってますというふうにお伝えしましたけど、私の志は日本人全員に遺言書を書いてもらうことです。
そうなんですね。なかなか遺言書を書いてるっていう人、あまりいないんじゃないですかね。
そうですね。年間にだいたい平成29年で134万人亡くなっているんですけども、
そのうち遺言書を書いてる人ってどれくらいだと思いますか。
どれくらいだろう。1割くらいですか。
正解ですね。
なので、公正証書遺言と実質証書遺言というのがあって、それが平成29年に作られた件数が公証人連合会と司法統計って裁判所が出してる数字で出るんですけど、
だいたい公正証書遺言が11、2万件。
実質証書遺言の検認件数っていうのが出てるんですけど、それが1万7千件くらいになって、1割いかないぐらい。
ほとんど9割以上の人が作ってないっていうことなんですね。
09:02
そうですね。遺言書というか思いを残せていない。
中で相続人が私はこれだけもらえる、僕はこれだけもらえるっていって争いというかになってしまうんですね。
私の周りでも作ってると聞いたことがあるのは、本当にすごい偉い先生だったりとか、特殊な方は作ってるよっていうことを聞いたことあるんですけど、一般の方ではなかなかそういう話出たこともないですね。
そうですよね。お金持ちの話だと思っている方多いんですけど、お金持ちが困るのは相続税なんですよ。
お金があろうがなかろうが100万円で相続に2人いたら揉める可能性はやっぱりあるので、
加えて親の残す側の思いっていうのをきちんと伝える。
それは遺言書でなくてもエンディングノートでも家族会議でもLINEでもいいんですけど、そういうことをコミュニケーションが普段家族で取れていると、実は財産が多かろうが少なかろうが揉めないっていうような。
じゃあその話すきっかけとして皆さん、遺言書を作りましょうということを進めたいということで。
そうですね。いきなりじゃあ作りましょうとかどうしたいんですかって聞かれても、自分で自分のこと分かってないのですぐ出てこないですね。
なのでその情報の整理や自分の歴史の整理を我々が遺言書っていう形で作成に携わることで整理していって、
私はこういうふうに生きてきたから子どもたちにはこれを伝えたい、これを残したいっていうのが徐々に明確になっていった結果、遺言書ができる。
やっぱり自分の思いを整理するっていう、そういう取り組みなんですね。
それを日本人全員にやってもらいたいというのが私の志です。
じゃあそういった志を進めていくために何かもしやってみたいっていう方がいらっしゃれば、何か取り組みとかされてるんでしょうかね。
そうですね。普通に業務で遺言書作成を受け負ったり、あとは相続のセミナーをいろんな場所でしたり、
相続や遺言の本を出版させてもらったりしています。
じゃあそういったところからも情報を得てみなさん調べていただければということですね。
私一人で一人一人に伝えるのには限界があるので、やっぱりより多くの人に遺言書や思いを残す大切さを伝えるための仕組みというかシステムを作っていたりもするので、
今年の年末にはそういった商品がリリースできるんじゃないかなと思って今動いていたりします。
じゃあまたぜひホームページとかチェックさせていただきながら見ていただければと思います。
12:02
何かご紹介するようなところとかあればぜひこの場でもお知らせすることが可能なんですけど。
6月から相続実践塾という相続セミナーを第2回目なんですけども開催しまして。
これは具体的にはどういった方向けにされるようなセミナーなんでしょうか。
同じように相続で揉めない家族を増やしたいという方や、相続でビジネスをしていきたい方向けに、
民法の改正、相続法の改正が今年の7月1日にありますので、その勉強を一緒にしたり、相続相談、
安心感を持って本音を話してもらえるにはどういった相談の受け方をしたらいいかとか。
あとはまず自分のことだと思ってない、相続の問題は自分のことだと思ってない人にどうやって自分の問題だって気づいてもらうかとか。
そういったセミナーの仕方や作り方などを全4回で一緒に学んでいくセミナーになっております。
もしよろしければ、これどういうふうにお申し込みすればいいのかそのあたりも教えていただけるでしょうか。
フェイスブックページにセミナーの募集のページがあるのでそちらにアクセスしていただくのが一番いいかなと。
わかりました。ではそのURLもこのポッドキャストの説明文に掲載させていただきますので、ぜひそこからお申し込みいただければと思います。
このポッドキャストを聞いてくださったという方には1回分無料でご参加いただけるという特典をつけますので。
ありがとうございます。ぜひお申し込みいただいて、そういった相続に関わるような、これからそれでやりたいというような、そういった方がやっぱりお勧めなんですよね。
ではぜひそういった方はお申し込みいただければなと思います。
本日は司法書士の柿沼大輔さんにお話を伺いました。柿沼先生どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。
柿沼先生はどのようにしたいのかご相談者の思いをしっかりと聞くことを重要視されていました。
ご相談者は思いを持っているはずですが、師業の先生が法律的なことを最初にお話してしまうと、なかなかそのことに対して反論できないですよね。
そのため最後まで話を聞いて遮らないことを意識して信頼関係を作ることを大切にされているというのが印象的でした。
そして日本人全員に遺言書を書いてもらいたいという思いがすごく伝わりました。
相続はお金持ちだけの問題ではなく誰もが関わってくることなんですよね。
15:02
しかしそのことについて思いを伝えている人は少ないということがよくわかりました。
まずは自分の歴史を振り返り、自分の伝えたい思いを整理することからできればと思います。
そして6月から相続実践塾を開催されるとのことです。
あなたの思いを声で届けてみてはいかがでしょうか。ではまた次回。