1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2020-03-21 12:01

#30 なんで勉強ってしなきゃいけないの? from Radiotalk

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こんにちは、志賀十五です。毎回テーマを一つ決めて、それに沿ってトークしています。
今回のテーマは、勉強です。
なんで勉強しなきゃいけないのかっていうのを、誰でも一度のみならず何度も思ったことがあるでしょうし、
今まさにそうやって思っている人もいると思います。
なんで勉強しなきゃいけないのかっていう、この問いに対して答えるのに先生方ってすごい苦労しているだろうなと思いますね。
僕自身、そうやって実際に学校の先生に聞いたこともありますし、その時困っているなっていうのは子供ながらに分かりましたね。
だんだん大人になりにつれて、逆に自分がそう問われた時に、一体どういうふうに答えればいいのかっていうのをちょっと考えるようになりました。
ただね、この勉強なんでしなきゃいけないのかって聞く子供たちのほとんどは、
その答えを求めているというよりは、勉強がしたくないから、そのしたくない理由というか根拠っていうのを何とか見つけようとしているだけで、
ほらやっぱり勉強する理由なんかないじゃないかっていうことで、勉強しなくていい口実を作ろうとしているっていうのが実際のところだと思います。
たぶんね、この勉強はこういう理由でしなきゃいけないんだよってそういう子たちに言っても聞く耳を持たないと思います。
そういう子たちは答えが知りたいというよりは、どちらかというと不満を発散させたいっていうことなので、
こういうことってよくありますよね。質問しているようで実際はその答えを求めているというよりは何らかの口実を求めているんだっていうね。
ということはこのケースに限らず往々にしてあることですけど、それが実際のところだと思います。
もっとある意味厳しい言い方をすると、勉強できない子がこういう質問をしますね、よく。
考えてみれば当たり前ですけど勉強できるやつはそういうことを問わないし、
逆に本当の意味でなぜ勉強しなきゃいけないのかっていうその真理を本当の意味で追いかけていると思いますね、勉強できる子は。
で、このなぜ勉強しなきゃいけないのかっていう質問と合わせてよく問われるのが、
こんなこと勉強したって社会に出たら何の役にも立たないじゃないか、意味もないじゃないかっていうのがほぼセットで聞かれる質問ですね。
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まあね、ただね、これ社会にも出たことないのになぜそういうことが言えるのかっていうのがまずその反論としてありますけど、
それは仕方ないとして、ただ答える大人の側も確かにこれは役に立たないとか、
社会に出てからこういう数学の公式とかを覚えたってこんなの使ったことないよとか、
実際そういうふうな答え方をしてしまうので、より不満が溜まっていくっていう面はありますね。
ただね、ここから僕の意見というか思うことなんですけど、役に立つ立たないでその物事を判断しちゃまずダメだと思いますね。
役に立つからやる、役に立たないからやらないっていうのじゃあ、
ある意味で人間らしくないと思いますね。
無駄なことをするのが人間なので、その人間が文明っていうのを営んできて、
大抵のものは無駄です。その生命活動を維持するっていう意味では大抵のことは無駄ですね。
なので学校で覚えた知識は生きていく上で役に立たないと言われるや、それはそうかもしれないけど、
生きるっていうのが生物科学的にというか生態学的に生きるっていう意味だったらそれはそうですけど、
もっとね、人間的に文明人として生きるっていう意味では全然無駄ではないと思います。
それはね、学校に通っていれば、当然学校っていう小さいながらも社会の中で人間関係を築いていかなきゃいけないので、
その最低限の社交性とかそういうものは勉強とは別に学べるので、
だからむしろ勉強よりそういう方が大事だし、勉強なんかしなくてもそういうことが学べるんだから、
勉強なんかしなくて科目なんかなくていいじゃないかとかね、そういう極端な考え方もあると思うんですけど、
それはそれとしてね、でもやっぱりそれはそれとして無駄な科目っていうのは、
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せっかくそれを学べる環境に自分がいるっていうことを本当はかみしめなきゃいけないんですけど、
そんなことを知ったことではないので、子どもは。
でもやっぱり無駄があってこその人、人間なので、やっぱりそういう広い視野で勉強っていうのを捉えないといけないと思います。
あとこの役に立つ立たない、無駄じゃない無駄だの二分化は全然勉強の話に聞いてきてないと思うんですよね。
というのが、生きていく中で無駄なことってめちゃくちゃみんなやってると思うんですよ、勉強以外に。
だったらそれはどうなんだっていう話になるので、本当はわかってるはずなんですよね。
その無駄だから、役に立たないからやらないっていうのは本当は通用しないってことはわかってるはずなんですけど、
やっぱりこれも根本はできないからですね。
勉強ができないからその不満を晴らすためにそういう言い方になっちゃってるっていうことだと思います。
なので、なぜ勉強しなきゃいけないのかという問いに対して僕なりの答えは、人間が人間らしく生きるためだってなりますけど、
そんなカッコつけたことを言っても、子供は聞く耳もたないし、下手したら意味もわからないと思うので、
じゃあどうすればいいのかってなるとね、これは非常に難しいですね。
まあどうすんのがいいんですかね、わかんないな。
まあでもやっぱり一つ何か何でも打ち込めるものがあれば、そういう問いかけって出てこないような気もしますね。
何か打ち込める趣味と言ってもいいかもしれないですけど、
まあ何でもいいですけど、読書なり何なり、読書でも将棋でもスポーツでも料理でも音楽でも漫画でも何でもいいので、
何か一つ時間を忘れて熱中できるものがあると、そっからね、きっと興味が湧いてさらに知識を深めたいっていうのが出てくるはずなので、
だから何でもそういう打ち込めるものっていうのを一つでも、一つと言わず何でも見つけられるといいなと思いますね。
例えば音楽だったらね、こういう曲を弾いてみたいなっていうことで、その音楽でも理論とか当然ありますし、音楽史っていうのもあるし、
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そっから各国のどういう民族音楽があるかとか楽器の作り方とかね、その楽器自体の歴史とかね、というふうにどんどんどんどん広げられていくと思うんですよね。
その中でもまた一つ自分が興味があるものがあったらそっからまた広がっていくので、
それはセンスですね、個人個人の。センスって何も才能があるとかそういう意味じゃなくて、どういうものに自分が魅力を感じるかっていうのは人それぞれなので、
それをいかに潰さないようにしてあげられるかっていうのが周りの大人の役目だと思うので、
僕の場合は例えばインディー・ジョーンズが昔はすごい好きで、映画も当時は3本あって、それも全部見たりして、そっから高校学って面白そうだなとか、
あるいはエジプトのピラミッドの歴史とか、そっからそのピラミッドを作るのにすごい数学的な考え方がいろいろあったりとかね、
そういうふうにどんどんどんどん知識が広まっていって、今それが役に立っているかっていうと、
役に立っているかっていうと、そういう言い方をすると役に立っていないかもしれないですけど、
でもやっぱり、よくある言い方ですけど、豊かになったっていうかな、自分の経験というか学びの幅があるので、
これ例えばですけど、何でもいいんです。電車でも恐竜でも男の子だったらそういうのでもいいと思うので、
そっからどんどん広げられるはずなので、ぜひそのセンスっていうのを大事にしてほしいですね。
あとはね、僕は野球が小さい頃から好きだったので、そっから打率とか防御率っていうとこから、
ちょっと統計とか数学的なのも自分なりに納得して理解ができたりしたので、
いかに学校で学ぶ勉強っていうのが身近に感じられるかっていうのが、
一向、周りの大人たち、先生を含めが力を入れているところだと思います。
ちょっと偉そうにいろいろ言いましたけど、それではまた次回、勉強頑張りましょう。
では、ごきげんよう。
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