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始まりました、志賀十五の壺。カルピス飲んでます。銀座のカンカン娘です。
今回はお便りをいただいているので、こちらをお答えしていこうと思います。
こちら、凌介さんからいただきました。ギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
こちらは、シャープ162のトークに対する感想とご質問ですね。
バドミントンがバトミントンって言われがちですね、みたいなトークですね。
バドミントンに燃えていた中高生の頃、バドミントンです、と周りに言いまくっていたのですが、
ああ、そういうことなのね、と納得しました。とても説得力あるご説明でした。
濁音が連続しづらいみたいな話をそこでしています。また後でお話しします。
もしかしたら、バーとそれに続くドの連続に限定される現象なのかなと考えています。
例えば、アドバイスやアドバルーンはバーがハーとはならないですよね。
一方、ビールの銘柄のバドワイザーやポケモンのバドレックス、これ知らんわ、
はツイッター上でバトワイザー、バトレックスと濁音の連続を避けたと思われるとバージョンが見られます。
有性両親破裂音、唇の音ですね、つまりバギョの音に有性歯茎破裂音、歯茎音だからダギョですね、
が後続しない合理的な説明ができそうでできないところで、今日のところは立ち止まっています。
志賀さんがこの収録の後、何か新しいことをお考えでしたら、何かおりにお話しくださいね。
いつもありがとうございます。ということで、凌介さんどうもありがとうございます。
この収録の後、つまりシャープ162を撮った後にちょっと考えたことはあってですね、
まずそのシャープ162のおさらい的なことをしとくと、あれもあんまり良いトークではなくて、
濁音が昔の日本語には存在しなかったみたいな言い方をしちゃってるので、トークの内容自体ちょっと良くないんですけど、
そこでお話ししたのは、日本語は濁音が連続しづらい言語、
あるいは一単語の中で濁音が複数回出てきづらい言語みたいなお話をしたんですね。
それ自体はちょっと当てはまるようなとこは確かにあって、
例えば連濁と言われる現象で、これは濁音になる現象ですけど、
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箱がたま手箱になるようなものですね。
歯がバーの濁音に変わっている。
こういう連濁に多少宣言があって、後ろの要素に濁音がすでに入っている場合は連濁が起きづらいと言われてるんですね。
これはライマンの法則と言われていて、
例えば風っていうのはゼっていう濁音が入っているので、
春風とは言うけど春風っていう風に連濁はしない。
同じように火事っていうのも山火事とはならないんですね。山火事となると。
で同じように前の要素に濁音が入っている場合も連濁はしづらいと言われていて、
中島さんはいるけど長島さんはちょっとなりづらくて長島さんになるとか、
島田さんはいるけど柴田さんはちょっと発音しづらくて柴田さんの方が圧倒的に多いと。
こういう風にすでに濁音を持っている音がある場合連濁しづらいっていうことで、
一単語の中に濁音が続くことは起きづらいっていうのが元々の日本語の特徴だと。
そういったお話をしたんですけど、
ただ筆箱とか無駄話みたいに前の要素に濁音が入ってても連濁するものを結構見つけてしまったので、
あんまりいい説明ではなかったかなと思います。
なので日本語は濁音が連続しづらい、あるいは一単語の中に濁音が複数回出てきづらい言語と言えるかもしれませんけど、
そのルールは厳格なものではないと言えるかもしれません。
で凌介さんのお便りの指摘は結構鋭いんじゃないかと思いますね。
バドミントンはバットーミントンになるけど、
アドバイスがアドハイスとか、
アドバルーンがアドハルーンにならないっていうことですよね。
つまりバ行に関しては濁音の連続を避けて静音になるってことが起こらないということです。
ただハ行とバ行のこの静音濁音の対立っていうのはかなりイレギュラーで、
地面で見てるとわかんないんですけど、
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当然ね、そのカナで書いた場合はハヒフヘホに点々つけてバビブベボだから、
静音濁音綺麗に対応しているように見えるんですけど、
音声学的に言えばハヒフヘホっていうのは、
なんだこの摩擦音と言われる、より専門的には正門摩擦音と言われる音で、
バビブベボっていうのは唇を使う両親破裂音って言われるものなので、
超音位置、つまり音を作り出す位置と超音方法、摩擦なのか破裂なのかっていうのが全然対応してないんですね。
で他のタ行とダ行みたいなものは本当に静音と濁音、無静音と有静音の綺麗な対立なんですけど、
破行とバ行だけはそういう対立になってないので、
バ行の音が静音になって破行になるっていうのは、
そういった意味で起こりづらいのかもしれません。
むしろバ行の音が半濁音というかパ行の音になるっていう方がまだありえそうかなと思います。
バビブベボとパピプペポだったら、
発音の位置も発音の方法も、
発音の位置は唇だし発音の方法は破裂音だしっていうことで、
ある意味ちゃんとしたペアになってるんですよね。
で事実ね、メジャーリーグの野球選手でタイカップっていう選手がいたんですけど、
この選手の名前がタイカップっていう風に表記されることもあるんですね。
なので何が言いたいかというと、
バビブベボという濁音に対する静音は、
まあ確かに日本語の中では破行ということになってるんですけど、
音声学的に言えば半濁音のパピプペポの方が、
ある意味でちゃんとしているっていうことなんですね。
というわけで凌介さんのお便りにお答えしているようで明確な答えは出てないんですけど、
日本語の中で濁音っていうのはかなり面白い位置を占めていると思います。
いろいろ連濁に制限があったりとか、
濁音の連続を避けたりとか、
いろんな現象が見られますけど、
あんまり厳密とも言えないというかね、
例外的なものもたくさん見つかるということです。
まあでもバドミントンはだいぶバドミントンってね言われるようになったので、
まあ競技やってる身としてはね良かったなぁと思います。
ここで一つ宣伝なんですけど、
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いつもこの番組で冒頭、
その自己紹介の挨拶をやってますよね。
毎回滑ってるやつ。滑ってるって何やね。
この冒頭でやってる挨拶をつぶやくTwitterのアカウントを作ったので、
まあしょうもないと言えばしょうもないんですけど、
よろしかったらそちらもフォローしていただけると嬉しいです。
リスナーの方しかフォローすることはないと思うので、
ぜひよろしくお願いします。
それではまた次回お会いいたしましょう。
お相手はシガ15でした。