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2020-05-24 06:14

#95 ことばで人を傷つけないために from Radiotalk

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こんにちは、志賀十五です。
ご存知の方も多いと思いますが、先日、誹謗中傷が原因となって、考えられないような痛ましい事件が起こってしまいました。
ネット上での誹謗中傷とか、バリ増根とか、そういうのって、
まあ、専門家でなくともですね、
僕みたいな素人でも目に余るものがあって、それが今回はもう最悪な結果になってしまったということなんですが、
まあ、やっぱりネット上のそういうのって、感覚を麻痺させてるんだなっていうのがわかりますよね。
面と向かったらとても言えないようなこともね、平気で書き込んだりするし、
まあ、匿名性っていうのがね、さらにそれを助長していると思うんですが、
まあ、そういうことで麻痺してしまっているので、ほとんど無意識のうちに誹謗中傷してしまっているんだと思います。
だからまあ、僕も無意識のうちに、気がつかないうちにそういうことをやってしまっているかもしれないので、
これからも自分を追い回しめていかないといけないし、
特にこのコロナの影響でフェイスとフェイスというかね、面と向かうような機会も減ってきて、
ひょっとするとこれからそういう機会がどんどんどんどん減っていくかもしれないので、
まあ、僕自身も含めて誰でも考えなきゃいけない問題だと思います。
まあ、そう感じた方も多いんじゃないかと思います。
作家の岩石真子さんがちょっとどこで言ってたか忘れてしまったんですけど、
誰かに対してひどいことを言ってしまいそうになった時に、
まあ、想像の中でその人の実家に行って、
アルバムを開くといいみたいなお話をなさってたんですよ。
で、その人のアルバムの中では、
生まれた時のお父さんやお母さんが喜んでたりとか、
おじいちゃんやおばあちゃんは初孫だったんだなぁとか、
七五三でおめかししている写真とか、
初めてランドセルを背負った時とか、
兄弟でクリスマスケーキ囲んでいる写真とか、
運動会や修学旅行とかそういった学校行事の写真もあったりとかして、
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っていう風に、そういう風に想像の中でアルバムをめくっていくとですね、
すごいひどいことを言ってしまいそうになっているその人も、
人の子で大事に育てられて大好きな友達がいてっていう風に、
そういう風に考えられると思うんですよね。感じられると思うんですよ。
だからそういう風に考えると、
滅多なこと言えないなぁと思うはずなんですよね。
こういう想像って本当は誰でもできるはずなのに、
そのネットっていう性質上なのか、
匿名性がそうさせているのかわかりませんけど、
そういうことがちょっと麻痺しちゃってるんだと思います。
なのでこれからは自分も含めてですけど、
何かひどいことを言ってしまいそうになった時は、
その人のアルバムを開いてみて、
その人も人の子なんだっていうことを忘れないようにしなきゃいけないなと思います。
言葉は人を傷つけるっていう風に散々言われて、
今回それが悲しい形で現れてしまいましたが、
言葉は自分自身も傷つけるんだっていうことを忘れちゃいけないと思います。
僕は言語学をやってるからかどうかわかりませんが、
何かひどいことを言われたり書き込まれたりしてもですね、
こんな日本語母語話者じゃなかったら通じないよとか、
単なる死因と母音の羅列に過ぎないとかね、
そういう風に些細なことだったらある程度割り切ることができるんですけど、
自分が発した言葉っていうのは必ず自分の意思っていうのを介しているので、
ある意味それは呪いみたいな形で自分を縛りつけるっていうか、
ずっと染み付いていくと思うんですよね。
まぁちょっと具体的にはうまく言えませんが、
だから自分自身を大事にするっていう意味でも、
自分の発する言葉は気をつけないといけないと思います。
そういうわけでですね、
相手を思いやるとか言うとすごい薄っぺらいっていうか、
月並みっていうかそんな感じがしちゃうんですけど、
相手を傷つけないためにも自分を大事にするっていう意味でもですね、
何かひどいことを言いそうになったり書き込みそうになったりしたときは、
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ちょっと立ち止まってその人のアルバムを見返していただけたらと思います。
これは次回も込めてです。
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