1. ものづくりnoラジオ-しぶちょー技術研究所
  2. #91 技術で勝ってビジネスで負..
2024-06-01 35:57

#91 技術で勝ってビジネスで負ける!? 『製造業を巡る現状と課題』をざっくり解説!!

エピソードをシェアする

Share on X Share on Facebook Share on Threads

先日公開された製造産業分科会の資料 『製造業を巡る現状と課題』


本資料を私なりにかみ砕きながら解説します!!

技術で勝ってビジネスで負ける・・・

日本の製造業の弱点とは!?


製造産業分科会 資料→https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/016_04_00.pdf

製造産業分科会 動画→https://www.youtube.com/live/ufonmDP48YA


【キーワード】

製造業/DX/GX/CX/DVDプレイヤー/ウォークマン/ハコ病/グローバル/ものづくり白書/iPod/本田宗一郎 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-information+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

◆Profile◆ プレーリーカード:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://my.prairie.cards/u/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

◆Contents◆ ブログ: しぶちょー技術研究所(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://sibucho-laboratory.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) Voicy:ものづくりnoシテン(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://voicy.jp/channel/3963⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) Youtube:しぶちょー技術研究所チャンネル(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.youtube.com/@sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠) note:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

◆SNS◆ X(旧Twitter):⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Facebook:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/yuya.yatsu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Instagram:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.instagram.com/sibucho_labo⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ Linkdin:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.linkedin.com/in/sibucho/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ TikTok:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.tiktok.com/@sibucho⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

◆CONTACT◆ お便りフォーム:⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/HT1hbTuri9CYHaX99⁠ 番組に関する感想や質問、要望はこちらまで!!

サマリー

しぶちょーさんは、産業機械の現役エンジニアです。日本の製造業における現状と課題について解説され、技術で勝ってビジネスで負けるという問題に焦点が当てられています。さらに、技術と経営がバラバラであり、グローバル展開によって会社の統制が難しくなっていることが指摘されています。製造業を変革する必要性が強調されています。

製造業の定義とものづくりの定義
どうも、しぶちょーです。 ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、ものづくりに関するトピックをザックバランに語るポッドキャストです。
今日は、製造業全体に関わる広い話をしたいと思います。 いきなりですけど、皆さんは、製造業を巡る現状と課題という資料、ご存知でしょうか?
これはね、経済産業省が毎年行っている製造業産業文化会というのがあるんですけど、その会議の中で使用される資料なんですね。
今年の文化会も先月の5月22日に行われまして、その資料も同時に公開されました。 資料のリンクはこのポッドキャストの説明欄に貼っておきます。
今日は、この資料の内容の一部について、私なりに解説していきたいと思います。 ちょっとね、全部を解説すると超長いんで、気になるワントピックだけ抜き出して解説させてもらいます。
この資料はね、データも豊富だし、然るべき調査期間がね、ちゃんと調べて作ってあるんで、かなり勉強になるんですけど、
いかんせんね、小難しいんですよ。 もう本当にルー・オシバーが書いたんじゃないかって思うぐらいね、カタカナ英語がいっぱい出てくるんです。
もう、ミーにとってはアンダースタンドがインポジティブルなステートなので、当然、ユーたちにとってもそれはトゥなわけですね。
という感じでね、あの典型的なお国のレポートなんですよ。 だから、単に資料の内容を紹介するだけだと結構わけわからんことになるんで、
まず私がですね、そのレポートを読んで咀嚼して、咀嚼して、原型をギリギリ残すか残さないぐらいかまで噛み砕いた後にですね、皆様に提供しようかなと思います。
ちょうどこう、なんだろうな、親鳥が雛鳥に餌を与えるかの如くですね。 私が口に入れて咀嚼して、ドロッドロッと提供するというか、
ちょっとあの例えミスりましたけど、ちょっと気持ち悪いので忘れてほしいんですが、 とにかくそういう感じでわかりやすく噛み砕きますよということです。
ぜひですね、日本の製造業が置かれた今の状況と今後の課題、知っちゃってください。 というわけで今日のテーマはこちら。
技術で勝ってビジネスで負ける製造業をめぐる現状と課題をざっくり解説です。 それでは行きましょう。
この資料の話をする前に超大前提の話をします。 それは何かって言ったら、そもそも製造業とは何かという話ね。
私はものづくりのラジオの中でもたびたび製造業という括りで話をしています。 それは例えば自動車であったり飛行機であったり、
その他ね産業機械であったりと、とにかく機械を製造するようなイメージで製造業という言葉を使っているんだけど、
ちゃんとした定義で言えば製造業という言葉って意味もっと広いんですよね。 製造業って何かってちゃんとね定義あるんですよ。
その定義をですねちょっと抜粋して読み上げていきますけども。 製造業とは主として次の業務を行う事業所を言うと。
1、新しい製品の製造加工を行う事業所であること。 したがって単に製品を選別するとか放送の作業を行う事業所は製造業とはしないと。
2、新たな製品を主として卸売をする事業であること。 こういう定義があるんですね。
まあ新しいものを作って売る事業をしている事業所を製造業と言いますよということです。
まあおおむねね皆さんの理解通りだと思うんですけど、 別にこうね機械とか機器を製造しているだけじゃなくて、
食品とか飲料とかタバコ衣服家具などなど そういった何でも物を製造している会社ももちろん製造業に含まれるんですね。
製造業って言ってやっぱ工業とかね工場っていうかなんとなくやっぱ自動車のイメージに引っ張られて機械っていう印象が強いと思うんですけど、
まあそうじゃないよということです。 何かを製造して売っている会社であれば製造業なんですね。
ちなみに家を建てたりビルを建てたりっていうのは新しいものを作ってはいるんだけど、 あれは製造業ではなくて建設業で
ちゃんと分かれているんです。 ここで言いたいのはとにかくまず製造業って広い意味の言葉なんですよということです。
ちなみにこれ全然ちょっと話変わっちゃうんだけど、 皆さんものづくりっていう言葉の定義は知ってます?
これもね結構ざっくりした言葉でこのポッドキャストのタイトルもね ものづくりのラジオですけど、ものづくりってね意外と実は新しい言葉なんですよ。
実はねものづくりという言葉が盛んに使われ始めたのは比較的最近で1990年の後半から使われるようになったんです。
私がね1989年生まれなんで、私が生まれた時っていうのはまずものづくりって言葉ってそんな世間に浸透してなかったらしいんですね。
これちょっとなんか驚きですよね。昔からある言葉のように感じますけど、実はそうじゃないんですね。
このものづくりって言葉は日本の製造業を再定義、つまりですねリブランディングするために使われ始めたんです。
時代は遡ること1980年代。工場で行われるようないわゆる単純作業みたいなものは結構中国などに移り始めていて
ITブームとかね、在宅っていうのがその日本の中ですごく流行り始めた時期です。
その時ですね日本の中で製造業っていうのはやっぱ産経、きつい汚い危険っていうね産経に代表されるようにやっぱ工場で油まみれになるっていうねネガティブな印象がすごく強かったんですね。
ただ1990年の後半から自動車産業を筆頭に日本の製造業っていうのが世界的に活躍し始めてね復活を遂げていくんですよ。
そこで日本の中で製造業っていうのが本当に単純作業できつくて汚いとかそういうイメージじゃなくてより高度で精神性の高い技術活動
これが製造業なんだよっていう認識を持ってもらおうということでイメージの払拭、リブランディングを図るわけです。
その時に立て直しのために使われた文言っていうのがものつくりという表現なんですね。
そこからこう時が経つにつれてものつくりからものづくりになってですねまあ今一般的にはものづくりと呼ばれるようになったということです。
本来ものづくりって言うと製造業もそうだし畑とかの農作物もそうだし
あと伝統工芸とかもね含まれるような広い意味の言葉なんですけどリブランディングのために使われたことによって主には製造業を指す言葉がものづくりというふうになっているということです。
本題からちょっとねだいぶ反れちゃいましたけどここで言いたいのは製造業にも定義があればですねものづくりという言葉にも意味があるということです。
そんな製造業をめぐる現状と課題が一体何なのかということを今からお話ししていきたいと思います。
日本の製造業の現状と課題
前置きが長くなりましたけどここからが本題でございます。今年発行された製造業をめぐる現状と課題の資料に書かれている内容に入っていきます。
まずは現状認識。 今の日本の製造業
調子はどうですかという話ですね これはねまあぼちぼちでんなぁといった感じなんですよ
日本の製造業の全体の売り上げ高っていうのは年間で約400兆円です これが大きいのか小さいのかさておきですね重要なのは伸びで
この400兆円っていうのは過去25年横ばいなんですね つまり製造業全体の売上高っていうのは
25年間特に伸びてもいないし下がってもいないよということです ちなみにこの400兆円の売上高の中で一番比率が高いのがやっぱりね
自動車なんですよこれが18% その次が科学で11%その次が食品で10%といった具合です
まあこれを聞くとね製造業イコール自動車っていうねイメージになるのもうなずけますよね そんな感じで25年間売上高が横ばいの製造業
成長してないやんけと思うんですけど実は利益率っていうのはじわじわ伸びてるんですよ 400兆円っていうのはあくまでも売上高ですから
そこから減価とか経費諸々を引いた値が企業の利益になるわけね 400兆円って売上は変わらずともその中で利益になる金額っていうのは上がってきてるんです
これなぜかって言ったらだんだんとですね 海外売上比率っていうのはね増えつつあるからなんですね
日本で作ったものを日本に対して売る消費するんじゃなくて 海外に向けて売るという比率がどんどん高まってきてるんです
そうなると当然日本で作って輸出するってこともあるんだけど いつのこと海外にねそのまま現地法人作ってそこでものづくりして売ろうという話になります
そうなると人件費とか部品の調達のコストとかは現地でやると安くできたりするんですね だからものを作って売った時利益も出しやすくなるわけ
つまり日本の製造業ってのはグローバルで伸びてるよということです これを聞くとねお調子いいんじゃないの日本の製造業って思うんですけど
ここからが問題の話ですね 利益率っていうのは確かに伸びてはいるんですけど
アメリカとかヨーロッパとかね他の国の製造業と比べると やっぱね日本の製造業の利益率の伸びってだいぶ悪いんですよ
なんで日本の利益率の伸びこんな悪いんだと まぁ色々と調べてみるとですね
日本の企業で海外での売り上げをちゃんと利益につなげられているって会社ももちろんあるんですけど その裏で海外進出はしてるけど全然儲かってないっていう会社もたくさんあるんですよ
どうやら日本の企業はものすごく効率の悪いことをしているらしいぞということが わかってきたんですね
それが具体的に何かっていうと 経営のやり方を変えてないことなんじゃないのとこの資料の中では指摘されています
海外展開して世界各地に拠点とか現地法人を作っているものの会社自体の経営のやり方は 昔から変わらない
日本的な経営のまま行ってるんでそれが足を引っ張っていてうまく回ってないんじゃないのと スタイルが合ってなくて利益が出しづらい体制とか経営になってしまってるんじゃないのか
ということがね今日本の製造業の問題としてこの資料の中でね指摘されてるんです じゃあ一体ね具体的に何がダメなのか
日本的経営と世界的な経営違いは何なのかと これねこの資料の中で指摘されてますけどこれはなかなか辛辣でね
こうズバッと良い角度のパンチを打ってくるんですよ いくつかちょっとね紹介しますけど日本的経営の問題点
例えば事業の足し引き 日本の企業は足し算はできるけど引き算が苦手
また勝てる足し算も少ないと 将来的に利益成長が見込めなかったとしても既存事業に優先的にリソースを投入する傾向があるということです
つまりやることを増やすことはできるけどやめるという判断ができないということですね これはすごくよく聞く話ですよね
私は経営者でも何でもないんですけど働いててね会社で なんでこれ続けてるんだろうなーってこと結構あるもんね
みんながこれやめた方がいいんじゃないかって思っているけど誰もやめましょうと言えない感じ あるよね
この資料の指摘ってねこうドスッと重めのボディに入っている感じの指摘でいいですよね 確かにっていう感じです
他の問題点の指摘で言えば組織構造とかねあります 組織間での連携っていうのが甘く
個々の組織を積み上げたような組織構造ができていると また
意図の弱い組織変更をしてはまた元に戻すということを繰り返しているという ことが書いてあるんですけどこれもなかなか辛辣ですよ
こういうのをねハコ病というらしいですよ 病気ですね
組織をいじると何かが起こると期待してしまうっていうね 俗に言う大企業病らしいです
これはねめっちゃわかりみが深い現象で私もね働いていて結構ね まあ組織的には大きい会社なんだけど組織変更ってね多いんですよね結構
なんか突然ですね部署間の壁を取り除くって言って 五六個ある部署が一気に一つに統合されたと思ったら次の年に
石決定を迅速に行う組織体験しますって言ってまた五六個の部署に分かれたりするのよ と思ったら次の年こうまたね同じ理由で組織が統合されてみたいに
なんか分裂と合体を繰り返してて 入社した時からねこれって何なんだろうなと風物詩か何なのかなと思ってたんですけど
どうやら病気だったみたいですね ちなみにね大企業病にはねキーワード病なるものもあってさ
これはね流行りを追いかけることで先進的なことをやっているという気になるという 症状だそうです
これもねエッジが効いてますねもう ai とか dx っていう言葉が流行ってるさながこの 指摘はねじわじわと聞いてくるボーディーブローのような指摘ですよ
まあまあこんな感じでいろいろと日本的経営の問題点が書いてあるんです まあ本当に今紹介したのはごく一部でこれがねバーッと書いてあるんです
ただね今紹介したのだとまだまだダウンにはいたらないほどのパンチ力なんだけど ここでね顎にクリーヒットするようなクリティカルワードがね一つ出てくるんですよ
「技術で勝ってビジネスで負ける」とは
それがこちら日本の製造業は技術で勝ってビジネスで負けるというワードです これは強いね顎を打ち抜かれて脳を揺らされるワードですよ
これはね一体どういうことなんでしょうか 日本の製造業は技術で勝ってビジネスで負ける
これね実はよく言われる言葉です 実際に大敗を期してきた歴史が日本にはあるんですね
代表例で言えば dvd プレイヤーとかそうだね 皆さんもねもちろん知ってますよね dvd プレイヤー
dvd を見るための機器でございますけども これは最初は1996年11月に販売されたんですけど
dvd ってのはそもそも日本が技術を確立して企画にしたんですよ 世界に先駆けてねだから技術ではね
勝ってますね 1996年の映像記録媒体の主流で言ったらビデオテープ
vhs です私も猫レンタルビデオやとかで地元にねあの住み屋っていうレンタルビデオ あったんだけどさ
まあそこで好きなアニメ借りてきてさ見まくってたって覚えがあります でもやっぱ猫のビデオテープってクソでかいっすよね
今思うとねしかもこう巻き戻しの手間とかあるし 場合によっては猫テープが絡まったりするしね物理的に
見れば見るほどねすり減ってだんだんと画質落ちていくしといろいろと問題があったんです まあ当時はねそれが当たり前だったからね全然気にならなかったんだけどね
全然関係ないけどなんかねビデオを借りてきたらさ 巻き戻しして返すっていうのはね一つマナーでしたよね
自分で言っててめちゃくちゃ懐かしいですけどウィーンってて巻き戻すんですよね カセットテープとかでも同じですけど
まあとにかくですねまあいろいろと手間がかかるわけです そこに突如として現れたのが dvd ですよ
これはね本当に技術的な革命ですよ だってあんなねコンパクトなディスクに2時間3時間とかの映像を記憶しておけるわけですよ
巻き戻しも当然いらないし物理的な消耗もないと便利すぎますよね こんなんが流行らないわけがないんです
まあねこの技術を確立した時点で価値覚なんですね 即時盛り上がることも間違いなし
でもねこれ dvd プレイヤー販売された当初ね全然流行らなかったんですよ 技術的には絶対にいいはずなのに
なんで dvd プレイヤーが流行らなかったのか 正解はね超シンプルな答え
見る dvd がなかったんですよ dvd プレイヤー自体は発売されたものの肝心の dvd ソフトが全く供給されなかったんですよ
いやビジネス下手ですね まあ後足じゃんけんだからねものを言えるんだけど下手ですねーと
だってさゲーム機本体出してゲームソフトでないってありえないでしょ まあそれと一緒ですからね
まあそれは誰も買わないですよただ理由はいろいろあるんですけど まずね dvd のコピー防止対策っていうので揉めたことなんです
人気の映画を dvd として販売するためにいろいろ交渉が必要だったんですけど そのねコピー防止策の話でかなり交渉が難航して遅れをとってしまったんですね
またですね dvd っていうのの技術基盤はあるんですけど そこに映像を記憶するための映像圧縮技術ってのが追いついてなくて
まあそういった理由でも dvd の猫のソフトが全然供給されなかったんです 当然ですね dvd プレイヤーだけで売れるはずもなく売り上げ不信が続きましてね
dvd プレイヤー自体の回収騒ぎまで起こったほどです ようやくやっと売れる体制が整え始めたのが販売開始から2年以上経った
1998年 ここからねようやく dvd の映像作品が増えてきてようやく
dvd っていうのがもう映像のスタンダードになっていくんです よしじゃあプレイヤー売れてきたからと次考えるの何かって言ったら
dvd のレコーダーです自宅で dvd に テレビをね録画できるよっていうものがあればいいじゃないという話になるわけですよ
日本のメーカー各社がですねこぞって技術開発をして頑張ってね dvd レコーダーを完成させるんですけど
これもですねまたかなりの販売不審でほとんどのメーカーが販売から数年で撤退を 余儀なくされてしまうんですね
それはなぜかまず dvd レコーダーの操作っていうのが非常に煩雑だったんです
仕組み上ねやっぱりビデオテープほど簡単に映像が録画できなかったんですね まあこれも一つの原因なんですけどもっと致命的なものが2つあって
まずそもそもみんなビデオテープの録画で満足してたんです困ってなかったんですよ でもこうビデオテープの置き換えとして dvd レコーダーを押してたんで
でさっきも言ったようにね録画めんどくさいんですよ dvd レコーダー手順が だから全然市場に刺さらなかったんです
これだったらビデオテープのが良くないってみんな思っちゃったんですよね あともう一つ致命的なのが日本以外の国って
テレビを録画するっていう文化がそもそもそこまでないんですね ヨーロッパとかアメリカも録画っていうよりは普及し始めたインターネットを用いたこの
映像配信とか見逃し配信みたいな方が映像会社もそうですし国民のね関心が高かったんです そんなこんなで dvd レコーダーって売れなくて技術的には進んだんですけど
結局レコーダーっていうのは衰退してそのまま終了という感じなんです じゃあ今世の中どうなってるかって言えば
netflix amazon プライム等々ですねディズニープラスもありますけど ネット配信サービス文化の作り込みにリソースを割いてきた
海外の動画配信サービスに丸ごととって食われたわけです dvd という技術で先行していたのにビジネスで負けたと
つまりこういうことなんですよ まあこの話ちょっとねわかりやすく誇張して話したんですけどだいたいこんな感じだしね
それ以外の分野でも同じような構図が起きているわけ そしてこれからも起きていく可能性があるんです
この根本的な原因っていうのは日本企業が現場任せであって会社全体としての戦略が ないからだと指摘されています
さらに昨今ではいろんな分野の技術が高まってきてて 製品として技術力で差別ができるっていう領域がねかなり狭まってきてるんですね
日本の得意の技術ですら差がつきづらくなっているんです だから今製造業に求められているのは
CXらしいですよ CXっていうと一般的にはカスタマーエクスペリエンス
顧客体験を表す言葉なんですけどこのね製造業を巡る現状と課題の資料の中では CXっていうのはねおそらくコーポレートトランスフォーメーションという略で使われています
はっきり言ってそれが何なのかよくわかんないです僕は まあここはね経営の話なんで詳しくは説明しません
私経営わかりませんということなんでちょっとね触れないです つまりここで言いたいのは
製造業において品質的に優れたもの技術的に優れたものを作れば売れるという幻想は 捨てなければならないということです
逆に技術で勝たずビジネスで勝った事例の代表例っていうのを紹介しますけど これ日本の事例じゃないんですけど
DVDプレイヤーと技術の先行
有名なもので言ったらやっぱアップルの ipod でしょうね もはや語るのがはばかられるほどですね有名な話ではあるんですけど
一応ね紹介します このですね音楽プレイヤーという分野でも元々はやっぱり日本が技術的に先行していたんです
世界で初めて音楽を携帯するっていう文化を生み出したのは ソニーのウォークマンという機器です
これはね本当に革新的な製品として有名ですよね 今でこそ音楽ってどこでも聴けるじゃないですかそれこそスマホ一つでね
でも 昔ってさやっぱ音楽って家でラジカセとかね
オーディオ機器で聞くものだったんですそれがウォークマンという 携帯できる音楽プレイヤーが登場することで音楽の楽しみ方っていうのがガラッと変わるんです
どこでも音楽を聴けて気軽に楽しむっていう文化がね 作り出されたんですねこれこそねまさしくイノベーションですよね
そんな感じで圧倒的な技術力で世界を圧倒していたソニーだったんですけど それ故にですねこう技術にとらわれてしまうんですね
ここからね技術での勝負っていうのにすごくこだわってしまうんです ウォークマンのバッテリー持ちを良くしたり
音質を上げたり とにかく技術的な改良品質アップっていうことにすごくねリソースを割いていきます
そこにライバルとして現れたのがアップルの ipod ipod はね性能的にはウォークマンにね劣ってたんです
日本の技術をもってすればそれ以上のものなんて簡単に作り出すことができたんですね でもやっぱ勝負はねものじゃなかったんです
そこがやっぱねアップルの創設者スティーブジョースのすごいとこですね ipod の特徴ってねデジタル音楽プレイヤーであることだったんです
つまりカセットテープとか md とかメモリースティック懐かしい 自分で出て懐かしいはメモリースティックっていうものがあるんですけど
そういうねあの記録媒体を使わずに本体の中のメモリーに直接音楽を入れることで 大量の音楽を記録することができますよというものだったんです
その時代ってねちょうどね mp3 プレイヤーっていうものが出始めの時で同時に音楽の違法コピーっていうのがね結構問題になっていって
この違法コピーがね全然止まらなくて cd の売り上げっていうものにすごくね大きなダメージを与えてたんです
だから猫音楽のプレイヤー業界としてはなんか mp3 プレイヤーってちょっと邪道だよねみたいな 良くないもんだよねみたいな風潮があったんです
ipod もですねまくくり的には mp3 プレイヤーなんですけど でもやっぱりものじゃない数技術で勝負しなかったっていうのがすごいところで
ipod の功績っていろいろあるんですけど その中でもね素晴らしいのが
ウォークマンとビジネスの勝利
ネットで音楽を購入できるっていうね 道場を作ったっていうのが大きいんですよ
これはスティーブジョブズ本人がレコード会社とか アーティストとかにね直接交渉して回ってもう cd の文化ってのは終わると新しい音楽の売り方がね
始まるんだとインターネットを通じた音楽の販売というのはスタンダードになってくると 時代を変えようということで猫自分がやりたい音楽配信のこの未来っていうのを
語って回ったんです だからもう ipod ってもともとこの音楽プレイヤー本体だけじゃなくてそれを通じた周りの
ソフトウェアを含めて体験とか まあそもそも音楽の文化とかを変えるっていうねビジョンが最初からジョブスの中に
あったんですね だから重要なのは ipod に使われている技術だけじゃなくて
まあそういったねビジョンとか戦略なんですよ 結局この戦略によって音楽プレイヤー市場っていうのは
アップルね圧倒されてしまうわけですね これがね有名な技術で勝負せずビジネスで勝つっていう事例です
iTunes の技術とかすごいんですけどね 音楽プレイヤー本体の技術で言ったら日本のほうが全然本当はすごかったですよって話
日本目線で言ったら技術で勝ってたけどやっぱビジネスに負けたっていう例になっちゃうん です
往々にしてねこういったプロダクトの成功事例の裏には素晴らしい経営者と優秀な技術者の コンビっていうものがね存在します
アップルで言ったら例えばスティーブジョブスとスティーブウォズニアック このコンビってのはすごく有名ですよね
経営のカリスマと技術の天才スーパーエンジニアのコンビです こういう人たちが組むことによってイノベーションっていうのはやっぱね生まれやすくなるんでしょうね
日本でも実はこういう天才同士のコンビっていうのがいました このコンビがなしていたのは技術で勝ってビジネスで勝つっていうね
本当に最強の勝ち方なんですよ それは一体誰なんでしょうか
ものづくり界のカリスマ 世界のホンダの創設者ホンダ総一郎なんですね
技術の天才であるホンダ総一郎が苦手としていたこと それはねお金の話です
経営ねこれがねホンダ総一郎は本当に苦手だったんです だからですね事業を始めるにあたり
お金の苦面とかお金のところを面倒を見てくれるという相棒を探してた時に そこで紹介で知り合うのが藤沢武雄というですねもう一人の天才なんですね
この二人がですねコンビを組むことでホンダっていうのは本当にメキメキと成長して 世界を圧倒するものづくりっていうのをしていくわけです
この話はね本当に私大好きなんでもほぼほぼ無限にできるんですけど今日はしません またですねちょっと別の機会にポッドキャスト2時間スペシャルぐらいの勢いでやろうかなと思うんですけど
製造業の問題と統制
とにかく技術と経営戦略っていうのは一対なんですね それぞれが独立して存在しているものではなくて
本来は足並みを揃えながら同じ方向を向いて歩まなければならないもの それが技術と経営ということらしいんですね
今日の話をまとめますけど今の日本の製造業の問題っていうのは技術と経営がバラバラ それぞれの部署で完結してしまっているということです
それはグローバルに展開したことによって組織がより複雑になっているからで 会社としてのね統制っていうのはねすごく取りにくくなっているんです
それは日本独自のイニシエから伝わりし経営スタイルを変えずに会社をどんどん大きくして 世界に展開しているからそうなってしまっているわけで
ここで何らかの変革必要なんじゃないのかいと じゃないとグローバル市場で日本の製造業を戦えないんじゃないのかいということがですね
今の製造業をめぐる現状と課題という資料の中で言及されていることなんですね 今日はそれをお伝えするためのポッドキャストでございました
具体的な技術の話とかねものづくりの話もいいんですけど たまにはねこういう首の資料を読みといて
ものづくりを広く見てみるというのも面白いものですね 皆さんもね勉強になると思うんでぜひともこの元の資料っていうのね
目を通してみてくださいはいクロージングトークでございます ちなみに今日紹介したのはあくまでも製造業をめぐる現状と課題という資料の
内容です 経済産業省が毎年行っている製造業産業文化会っていうのはこの資料を使って
有識者たちが議論するという会なんですね その議論の様子ってね youtube で見れるんですよ
ちょっと2時間ちょいぐらいあるね動画なんで 全部見るのはね結構きついかもしれませんし私自身もね全部は見れてないんですけど
興味ある人はね概要欄にリンク貼っておきますのでぜひ見てみてください 私はね2倍速でドアーってちょっと見たんですけどあのね結構面白かったですよ
私が勤める工作機械業界からですね dmg 森世紀っていう会社の社長さんが参加されてるんですけど すっごい強い言葉でね結構ズバズバってはっきり言うんでね
いろいろとなかなか痛快でしたね あと国の資料といえば今年のものづくり白書を公開されましたね
僕もまだ読めてないんですけどこのものづくり白書の解説 去年もね確かねこの番組の中でやったと思うので今年もね今月のどこかでちょっと
ものづくり白書を読んで私なりのね解説したいなぁと思うんで ぜひとも楽しみにしておいてください
というわけで今日の話はここまで私は支部長技術研究所という技術ブログも運営して ます
周知更新を目標に更新しておりますのでそちらもぜひ覗いてみてください また x で毎日役立つ技術情報の発信を行っております
朝7時10分夕方18時20分に必ず投稿しておりますのでそちらもチェック良かったらフォロー していただけると嬉しいです
またものづくりの視点というボイシーでの音声配信もしています こちらは月曜日から金曜日までの集合で配信中です
10分ぐらいで聞けるものづくりの話していますぜひそちらも聞いてください あとですねこれ毎回お願いしてますけども
ものづくりのラジオいいねと思っていただけた方はですね番組のフォロー そして各ポッドキャストアプリにて評価の方をぜひともよろしくお願いします
なんかね星つけたりとかコメント打って猫の評価できるとかあるんで お時間あればですねそちらで評価していただけると私のモチベーションも上がりまして
この番組の評価も上がりますんでよろしくお願いします というわけで今日の話はここまで以上支部長でしたではでは
35:57

コメント

スクロール