どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックを、ざっくばらんに語るポッドキャストです。
私ね、毎回冒頭で、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
と言ってますけど、ま、さっきも言いましたけど、
どんなエンジニアなのかっていうのを、あんまりしっかり語ったことがなかったんで、
今日はね、私が今までやってきた仕事の話をしたいと思います。
今現在は、AIとかIoT関連の研究開発の業務をやってるんですけど、
私のキャリアの中で一番長くて、技術のスキルのベースとしてあるのは、機械設計なんですよ。
私はね、機械設計の仕事を10年ぐらいやってきてますし、
もっと言えば、高校の頃からね、機械設計に関することを学んでるんで、
そこまで踏まえると、20年近く機械設計というものに関わりがあるんです。
ただね、皆さん、機械設計の仕事と聞いて、パッとどんな仕事かってわかりますか?
そりゃあ機械設計なんだから、機械の構造を考えたり、設計図を書くとか、そういう仕事をするんでしょうと思われがちなんですが、
それだけじゃないんですよ。
ものづくりにおいて、設計者が担う役割っていうのは結構広いんですよ。
結構というか非常に広いんですね。
設計っていう言葉はね、とても広い意味があるんです。
今日は実際に機械設計っていうのはどういう仕事なのか、どういう魅力があるのか、
どうやって機械は設計されていくのか、そういうことをね、皆さんにざっくり知っていただこうかなと思います。
というわけで本日のテーマはこちら。
機械設計ってどんな仕事なの?現役技術者がざっくり解説です。
それでは行きましょう。
じゃあ早速、機械設計とはどういう仕事なのか説明していきたいところなんですが、
実はね、機械設計って言って一概にひとくくりにはできないんですよ。
ここがね、機械設計の難しいところでして、取り扱う機械、つまりはどんな機械を設計するのかによって大きく仕事の内容っていうのは変わります。
機械設計と一口で言ってもね、いろいろとあるんですよ。
例えば他の職種で例えると、料理人ですって言ってもさ、フレンチのシェフなのか、イタリアンなのか、はたまた和食か中華か、
そして高級レストランで働いているのか、大衆食堂なのかとか、いろいろあってさ、料理人ってくくりの中でも仕事の内容って一概にまとめられないじゃないですか。
それと同じで機械設計っていうのも、どこでどんな機械を設計するかによって全然仕事が変わっちゃうんです。
だからねなかなか説明って難しいんですよ。もちろん機械設計にはフレンチとかイタリアンはないんですけど、一応ね大まかな種類には分けることができます。
ちょうどねタイミングよくね、あの前にものづくりのラジオにゲストでお越しいただいたリビさんという設計者の方が
モノイストっていうメディアで機械設計の種類についてっていうね記事を書いてたんで、ちょっとねそれを勝手に参考にさせていただきますけど、
機械設計っていうのは主に製品設計か設備設計かで分けることができます。
製品設計っていうのは市場に向けて販売するような製品を設計するような仕事です。
一番代表的なのが自動車とかですね。ああいう感じで量産してたくさん作って誰かが購入できるような機械。
それを設計するのが製品設計です。 一方で設備設計っていうのは工場とかの設備を設計する仕事です。
基本的にはその顧客の要望に応じて設計して作っていきます。 だから量産とかね同じものは複数作らず世界に一つだけ
その会社のための設備を作り上げるっていうのが設備設計の仕事です。 大まかに言うとねこんな感じで製品設計と設備設計というふうに分かれているんです。
開発中にポシャった機械もあるんですが10年間で5機種 新機種開発に携わって世の中に出してます
そんな感じでね機械設計の中でも花型と言われる製品開発に携わってきたんですけど 開発って聞くとどうですか皆さん
なんかめちゃくちゃかっこいいイメージありますよね 技術的にも最先端世の中にない新しいものを開発するんだと
やっぱりそういうイメージが強い言葉なんですが実はね 機械設計者がそんな好き勝手できるわけではないんですよ
基本的には与えられた仕様を満たすための機械を作る仕事が開発になります どんな機械でもそうなんですが
まず上流としてねマーケティングっていうのがあります 今の市場ではどういった性能の機械が求められているかどういう困り事があるのかと
そういう情報がマーケティング部門によってリサーチされた上で どうやら世の中はこんな機械が欲しいらしいですよというふうに設計側に提示されます
開発っていうのはここからスタートなんですね 言ってしまえばこういう機械を作れというね指示が上から来るのでそれに従って
設計者はより具体的な仕様スペックに落とし込んで機械を作っていくんです 機械の構造大まかなサイズ動作速度精度コストとかね
そういう機械が達成すべき目標っていうのを細かく決めていきます まあここで言いたいのは当たり前なんですけど
作りたいものを作れるというわけじゃないということです 作るものの大枠っていうのはもう決まっています
こういうものを作れよっていう指示があった上で機械の形として作り上げるための 仕事をする
それがね設計者の主な仕事です 例えばね室内の広いファミリーカーが今求められているんだ作れという指示がある
ところにいや俺は早いファミリー化が作りたいなと言っても当然ダメだということですね まあそんなのは当たり前じゃないですか
機械のすべてを決めれるような権限っていうのはね持ってないんです 製品開発って聞くとさそのすべてをコントロールしているようなイメージがすごい強くて
特に新入社員として入ってきた子たちが業務フローをね 聞いたり見たりしてそこで結構ギャップを感じて驚くんですよ
ぶっちゃけね私もそうでしたあれなんか思ってた開発と違うなぁと こんなに自分で決めれないこと多いんだって言うほど
あらかじめがっちり決まってます もっと言ってしまうと製品開発っていうのは
新しいものを作らずに新しいものを作る仕事です もう一度見ましょうか新しいものを作らずに新しいものを作る仕事なんです
マジで何言ってるかわからないと思うけど開発やってる人はね多分今大きく大きくね 首を縦に振ってうなずいていることでしょう
ほんとそれと誤解を恐れず言うのであれば基本的に製品設計ってマイナーチェンジなんですよ 既に販売されている機械をなるべく変えずに新しいものにすると
最低限の変更で市場から求められる機械に変身させる これがね開発です
全くゼロから新しいものを作り上げるっていう仕事はそれこそベンチャー企業とかに 行かない限りは早々経験できるものではないです
これがね開発の実態なんですよ ただ勘違いしないでほしいのはそれがダメだということではないです
今ある実績や資産をうまく使って目標を達成させる これね立派な技術なんですよ
新しいものを作らないっていうとチャレンジしてないっていう印象がありますけど チャレンジには必ずリスクが伴います
より確実な手法で目標を達成できるんであればリスクを取る必要はないんです 実績をいかにうまく使えるか
いかに組織が持っている技術を流用できるかそういうスキルも必要になってきます なぜなら製品設計っていうのは量産するからです
1個で終わらないんです1回設計したらそれが1000個2000個 機械によっては何万個と作られていくわけです
だから一つのミス一つのリスクが そんだけ倍々になっていくんですね
ゆえにすでに確立されているものをうまく使うというのが肝になってきます それが製品開発というものです
じゃあ具体的にどんな仕事をするのかという話をしていきますけど まずさっき言ったんだけど
マーケティングから要求しようっていうのが降ってきて こんな機械を作ってくれという指示があります
それに従ってまずは構想設計というものを行うんですね こんな感じの機械はどうやろうかとざっくりした形を書いていきます
でその構想設計に対して審議して ok ということが出ればですね そこから詳細設計というものが始まります
この詳細設計こそまさに一般的にイメージされる ザ機械設計のお仕事という感じで設計計算をしたり
強度解析をしたり図面を書いたりとか デザインレビューをして具体的な設計検討っていうのを進めていきます
そして最後は出図と呼ばれるですね 制作するための図面を出すというところまで行えば詳細設計というのは完了です
この出図がえらい大変でね もう出図前はねヒーヒー言いながらもうね
大変ですもう語彙が消失するぐらい あのはちゃめちゃな毎日をね送ります
もう設計者の顔を見ればね誰が今出図前なのかっていうのがわかります これ本当にわかります
まあそのぐらいねやっぱり出図っていうのはね大変なんです じゃあその出図が終わって図面出せたら
機械設計の仕事はそれで終わりなのかといえば当然そんなことはなくて 図面を出したということは次はその図面に従ってものができてくるんですね
ある意味いよいよという感じですけど 設計者はですねその製造工程とか組み立て工程に立ち合いながら
機械に問題がないかっていうのをチェックしていきます 当然ですけどすんなり行くことは少なくてというかもうほとんどなくて
とにかくここも体力勝負です いろいろトラブルあるんで現場を走り回ったり
業者に行ってねいろいろとトラブルを解決していくということになります そして苦労して機械が出来上がったやった完成だ
ではなくてね次は評価というものを行っていきます 想定した仕様通り本当に機械が出来上がっているのかと不具合はないのか
そういうものをね確認する試験というものも設計者が行うんですね ここは会社によりきりですけど専用の評価部隊がある会社もありますけど
当然設計者も評価には関わりますし もしも評価で ng が出ればですね当然対策の設計っていうのを行わなければなりません
でその製品の不具合を全部直したら 最後に偉い人たちに審議してもらってこれを製品として出してもいいですかと聞くんですね
で ok となればやっと量産化ということで製品として世の中に出ていくんです まあでもだいたいはね
量産化できた製品でも量産中にトラブルんですけどね そうやってね初期のロットの改善をしていく
それも設計の仕事です ちなみに量産化の審議
つまり偉い人にこんな機会できましたけど量産していいですかという場で 最初に提示していた仕様を満たせない場合は
市中引き回しの上拷問打ち首の刑に処される というのは冗談ですけどそれ相応の音ペナルティっていうのがあったりなかったりするかもしれない
査定が下がったりとかひどい場合には責任を取ってどっか飛ばされるみたいなね そんなことがあったりなかったりするという話をどこかで聞いたことあるような気がする
ような気がしないようなとだけ言っておきましょう とにかく仕様を満たせないっていうことは絶対に許されない非常に厳しい世界なんです
まあこれがねある意味社会でのものづくりだと言えます とまあねここまで説明してきたのが開発設計のワンサイクルとなります
この量産化まで終わったところでまた新しい要求仕様が降ってくるので2週目突入という 感じです
私が今まで担当した開発では この開発のワンサイクルはだいたい1年から1年半ぐらいでループしてましたね
もちろん開発する機会の種類や大きさによってもだいぶ異なってきますけどね でかいやつだとね2年とか3年とか開発している機会もありますから
まあすごいざっくり内容を説明しましたけど機械設計っていうのね こういう感じのフローで進んでるんです
ここまで聞くとおいおい機械設計って仕事本当に大丈夫かと面白いんか と思ってしまいますけど
結論を言えばねとても面白くて奥深い仕事です やっぱりね自分のアイディアや技術や工夫を生かして
世の中にないものを生み出すと これに代わる喜びや楽しさだらないですよ
これがねやっぱ機械設計の一番の醍醐味だと思います 私的にはね本当にこれに尽きる
当然苦難も多いですけど機械が完成した時の達成感っていうのはね本当に何とも形容しがたいです
私が会社で初めて設計した機械それが動いた時っていうのは 本当はっきり覚えてて良い意味でゾクッとするようなね感動がありました
しかもねそういう自分が設計して携わった機械が世の中に出回って 知らない誰かの役に立っていると
これがまたいいですよね 特に製品設計っていうのは自分が作った機械がどんどん量産されてきますから
使ってくれる人がどんどん増えていくわけです 僕もねたまに自分が設計した製品名で sns とかでエゴサーチするんですけど
結構ねまぁ最近だと工作機械関連の発信をしている 企業の sns アカウントって増えてきたんで
結構ねそういう会社がヒットしたりするんですよ そうとねそこで掲載されている写真に自分が設計した機械が写ってて
工場に設置されてね使われているんですよ そういうのを見るとお前やってんねーっていう感じでねいい感じじゃんと
機械にね話しかけたくなりますよ この気持ちってのはやっぱり設計者の特権だと思いますね
ただここまで語ってきたように 非常に厳しく難しい仕事でもあります
まずねとにかく忙しいんですねあらゆる仕事が設計者に集中します そして泥臭い仕事だとも思います
ホワイトカラーの仕事ではあるんですけどやっぱりね 現場を駆けずり回ってなんもみたいなところがあるんですよ
特に設計ってね関係部署も多いし 設計を失敗するとねすごく広い範囲の影響があるんで
いろんな人にね失敗をフォローしてもらわなければならないんですね 例えば私の失敗の話をすると
入社2年目にして 初めて自分で設計した機械
まあそれはユニットですけどそれが完成したんですね そこでね油噴水事件っていうのはね
起こりました その私が設計した機械の中には冷却油っていうのが流れているんですよ
でその冷却油をオイルシールっていうのをつけて 漏れないようにね抑えてあったんです
そのオイルシールっていうものに対してさらに抑えの蓋 そのオイルシールが取れないようにする蓋っていうのが必要だったんですけど
これを設計上つけるの忘れてしまったんですね しかもねそれね今でも思うんだけど気がついてたんですよ
図面見て あれ
これ蓋いるんじゃないかなぁ ってちょっと思ったんですけど
上司2人にですね図面を見せて検図してもらった時に何も指摘されなかったから あこれはこれでいいんだと思ってそのまま出土しちゃってですね
ものができてしまったんです でもの完成したからねじゃあいざ試運転しましょうってなって私がじゃあ記念に
電源入れますわ電源を入れた瞬間に冷却油の圧力でオイルシールがね ポーンって飛んで本当メントスコーラみたいな感じだよね
油の噴水装置っていうのはね突如車内に出来上がったという形でございます でまぁ近くにいた現場のおじいちゃんがですね油まみれです
やっぱすごいよねびっくりするとね人って動けなくなるんですね 油ビューンって出た時にえっ
ってなってね本当は機械をすぐ止めなきゃいけないんだけど ちょっとね停止してしまってですねより被害が甚大になりまして
もうね大失敗でした本当にね現場の人にはね申し訳ないという失敗でしたね まあその後すぐに機械分解して
蓋をつけるためのね追加の加工をするためにこう部品を持って工場内を飛び回って 加工してもらったり
あとすぐにね対策部品蓋自体の部品も設計して手配すると そして現場のおじいちゃんには全力謝罪と
まあすごく優しい人で笑って許してくれましたけどあれはねー 機械設計の先例でしたね
こんなに大変なんだと思いました 今では良い思い出ですけど
他にもねいろいろとやらかしてって入社いくざったかなぁ 5、6年の時に強度の解析ミスで超弱々な機械を作ってしまったことがあるんですね
その機械はね数百キロの材料を持ち上げるみたいな機械だったんだけど 構造計算はね完璧なはずだったんですよ
機械が完成した後に良い出来だねどれどれと思ってその機械に体重をかけてみたら 私の体重程度でグワッと動くような弱さだったんですよ
そんなはずはないとでも動くんですね 自分の体重が瞬間的に数百キロになったとしか思えないほど機械が変形しちゃうんです
で、は?何これ?ってなってね原因を探っていくと 強度の解析ミスで
私の計算自体はあってたんですけど 前提条件が間違ってたんですね
その機械が置いてある土台の強度っていうのを全然考慮してなかったんです だからねめっちゃでっかい鉄板の上に固定するみたいな機械だったんだけど
計算する時その土台の鉄板を合体として設定しちゃったんですね 合体ってことはつまり理論上無敵の物質なんです
絶対変形することない物質として土台を設定してしまってそれで計算しちゃったんで 機械カッチカチだけど土台ゆるゆるみたいなね
そんなアンバランスなものができてしまったんです 機械の強さってね
直列にバネをつなげたのと一緒で どんなに他が強くても一箇所でも弱いところがあればそこがボトルデッグになってしまうんですよ
例えば皆さん鎖をイメージしてもらって 鎖って引っ張っても絶対ちぎれないじゃないですか
でもその鎖の一箇所だけが細いプラスチックの鎖に変わったとしたら 簡単にちぎれちゃいますよねその鎖って
その他の金属をどんなに高強度の金属にしたところで そこがプラスチックの鎖だったら全然意味がないっていうのはわかりますよね
これがボトルネックということで一箇所でもダメだと全部おじゃんなんです それがねよくわかる失敗でした
しかもねその失敗ねリカバリーも失敗したんですよ これはねとにかく日程に追われてて
基本的にさ開発のスケジュールって失敗する予定で組まれてないんです すべてがうまくいく前提でカツカツに日程が組まれてるっていうのが当たり前なんですね
だから失敗する暇がないんですよ でも失敗は必ずするのでそれを何とか切り詰めて最小のコースでリカバリーしないといけないんです
でもやっぱね焦っちゃってさもう跡が詰まってるから早く何とかしないといけないと思って こうねこう機械の弱さは目に見えてわかったんで即席でその土台の部分を補強するような部品を手書きで書いて
すぐに業者に連絡して作ってもらって本当その日のうち数時間後に作ってくれぐらいの 勢いで作ってもらって
でその部品もねいや僕が取りに行きますからつって直接車で取り入って 現場の人も集めて協力してもらってその部品をねその場で溶接でバーってくっつけ
てもらって補強したわけですよ そんだけやってもらっても
ダメだったんですね 確かにその部分は強くなったんだけどその代わりに他の弱い部分が変形するだけと
ボトルネックの解消の難しさってまさにそれで弱いところがある限り 一生弱いままなんですね全部をきっちり強くしないと解決しないんです
それでもねもう諦めきれずにさらに現れた弱いところを補強したんだけど当然また違う 弱いところが現れていたちごっこでしたね
それでねすごい時間を使っちゃって本当はもうその時点でその日諦めて設計部署に帰って しっかり課題を持ち帰って計算し直してね対策を打てばもっと早かったんだけど
現場で何とかしようとしすぎてこうだいぶ時間を使ってしまったという悪い例です 急がば回れということはねよくわかりました
まあこれは私だけかもしれないんですけど意外とスマートというよりかは走り回るようなね こう体力勝負の場面も多い仕事です
まあただねそれが逆に血の通った仕事になるというか 無味乾燥なデータではなくて物理的なものを取り扱うということの大変さでもあるし
まあ楽しさでもあると思うんですね ここからはちょっとね学生向けのお話になるんですけど
機械設計いいぜってお話です やっぱね物理的なものを作れる機械を作れるっていうのは
強いですよ すげーです
素晴らしい技術です超絶手前味噌ですけどね だってそうでしょでも
あなたが触れているもの すべてものです
重さがありますよね物理的なものなんです つまり今日紹介したような設計プロセスを経て誰かが設計したものなんです
その形一つ一つに誰かの考えや思いがあるんです なんでこうこういう形なんだろう曲がってるんだろう
すべてに理由があります私はよく趣味で車とかバイクいじったりするんですけど 機械をいじってるとね
なんかその機械の先にいる設計者と話している気持ちにすらなります こういじっててさ
あーここにボルトわかるとかね あーこここういう形にするよねーとかね
これめっちゃ気が利くねーみたいななんかすごい会話してる気になるんですよね 逆においおいここ設計せずねー部屋とかね機械を通じてね
設計者と対話している気持ちになるんです 無味乾燥に見えるものの形っていうのは
設計の視点を持つと意外とそういう意味で見て取れることが多いです つまり一つ世界の見え方が変わります
世界にはものが溢れてますから機械設計を通じてより世界を面白く見ることができるん じゃないですかということなんですね
本当にねものって言葉なんじゃないかと思うことすらありますよ それぐらいね有弁でメッセージが込められています
逆にメッセージ性がないものもあるんですけどそういうのは質の悪いもので設計的に レベルが低いというものが多いです
設計者になるとですねそういう世界が見える かもしれないというねおすすめの職業でございます
ただ最近ねー 残念なことに機械設計者を志す学生が減っているという話も伺っております
これはね後線の先生から直接聞いたんですけど機械系の学生でもやっぱり今は ai とか
itk ですねソフトウェアの開発とかそういった 物理的な形のないところに皆さんの興味が非常にあるとのことです
でね後線の先生たちは 学生にはもっと重さのある物理的なものに興味を持ってほしいんだと言って
ました データではなくてプログラムではなくてまずものの重さを感じてほしいと
説に願っていると言ってましたね私もね ものの重さみんなに感じてほしいんです
と言ってもですね私自身が今現在は機械設計を離れて ai のことやってるんで 全く説得力がないんですけど
機械設計をやってたからこそ ai を掛け合わせて価値を出せるんじゃないかと思って ます
まだ出せてないですけどだからぜひともねー 機械設計と分野にもね興味を持ってほしいんです
ものが世の中からなくなることはまずないですからね もしあるとするんだったらその時人間は概念になってますから
思考のみが浮遊する世界みたいだねそういう sf チックな世界にならない限りはものっていう のなくならないんで安心してください
まあ学生に限らずですけどこのラジオを聞いてくれているすべての人に言いたいんです が別に設計者を目指せとは言わないんでね
形あるものを作るっていうことを今からでも経験してほしいですね できればこう複数の部品から成り立つ動きのあるものね
簡単でもいいから機械と呼べるようなもの そういうのを1回自分で作るっていう経験をしてほしいんですよ
今はフリーで使える設計用の3 d キャドっていうのもねありますし プロが使うような音有料のキャドであっても個人利用だったらめちゃくちゃ安いなんて
ものもあります そういったツールや使い方の情報っていうのもね調べればいくらでも転がって
ます そしてね形は3 d プリンターで作ればいいんですよ
今だったら1万円2万円で3 d プリンター買えますし 3 d プリント印刷代行サービスなんてのもあります
だから本当アイデアを持っている人がものづくりができるっていう世界がもう実は来 てるんです
すべての人が機械設計者になり得ると言っても過言ではないでしょ だからまぁ簡単なものでいいんで何かを完成させるっていうことは大事なんですね
アイデアを形にしたことがあるという経験があなたの人生を手助けしてくれるはずです 物理的なものっていうのにはねそれだけパワーがあるんです
まあこの話を聞いてねああじゃあ私もちょっと設計者の真似事してみようかなと思って もらえるとね僕としてはね非常に嬉しいですね
興味はあるけどどうすれば全くわからんという人は私にぜひとも連絡ください これとこれ使ってこれやれってね言いますから
ぜひともね今日ちょっと機械設計の足からずれちゃったけどものを作るというところにもね 興味を持っていただければと思います
このラジオの目的の一つでもありますね少しでも興味を持っていただけると嬉しいです はいエンディングトークです
なんとなくなんとなくでいいんで機械設計というものがね 分かってもらえれば嬉しいです
皆さんが普段触れているすべての形あるものには設計者というね 産みの親がいてそれこそ血が滲むような努力の末その形が作られているんです
そう思うとものの見方ってちょっと変わるんじゃないですかね まあ今日お話ししたのはほんと設計者のごくごく一部のお話で
本当はね生産プロセスとか 本当に広い範囲を設計者っていうのは見てますし結構すり合わせとかを行いますし
板挟みにも合うとそういう仕事なんですね しかもね会社によってやることもだいぶ違うので一概に定義することはできないんです
だからね機械設計というものを説明するのってめっちゃむずいんですよ 定義しにくいんです今日の私の話だってね
違う設計者にが聞いてみたら異論ありっていう人もねいっぱいいると思います 今回はあくまでも私の経験に基づく機械設計の話です
でねこれ技術ブロがあるあるなんだけど 機械設計やってて
技術ブログ始めようかなって思う人がまず最初に書こうとする記事っていうのがあってね 最初に機械設計とは何かっていう記事を書こうとしがち
ていうねあの超マイナーな技術ブロがあるあるがあるんです ただ今日言ったように機械設計説明するのめっちゃむずいんで
だいたい皆さんね書き始めて言語化するのは不可能で いきなりブログ書くの挫折するっていうことがよくあります
各優私も最初機械設計とは何かで書こうとして書けなくてやめました 最初はね無難にベアリングの基礎なんて記事で書き始めましたけど
やっぱ機械設計説明するのってそんなに難しいんですよ でもね一応こなれてきた後に機械設計とは何かっていうブログ記事で私書いてるんで
そこで今日お話したことをプラスアルファのお話読めると思うんでね 気になる人はぜひチェックしてください
そして途中で紹介しましたけど同じく技術ブロガーとリビィさんがモノエストで連載 している記事があるんですけどそこでは設備設計についてかなり詳しく解説されて
ますんでその記事のリンクも貼っとくんでね ぜひとも見てください私の記事とリビィさんの記事を読めば製品設計と設備設計
両方わかっちゃいますよ ということでね今日はここまでとさせていただきます
私は技術ブログ支部長技術研究所も運営してます 周知更新を目標に更新してますのでそちらもぜひ覗いてみてください
またXでも毎日役立つ技術情報の発信を行っております 朝7時20分夕方18時20分に必ず投稿しておりますのでそちらもチェック
よかったらフォローしていただけると嬉しいです ものづくりの視点というボイシーでの音声配信もやってます
そちらは月曜日から金曜日までの集合で配信中です 10分ぐらいで聞けるものづくりの話してますのでぜひそちらも聞いてください
あとこのものづくりのラジオいいと思っていただけたらですね ぜひ番組のフォロー各ポッドキャストアプリにて評価の方をぜひともよろしくお願いします
というわけで今日の話はここまで以上支部長でしたではでは