2023-04-14 35:09

vol.52 日本の伝統的な職人技術、佐官が作る土壁の魅力や本質とは? ゲスト:蒼築舎 松木一真さん

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<今回のテーマ>

初めての主張収録/自然資本「土」/佐官職人/蒼築舎/日本の伝統技術/地域の自然素材で壁を作る/佐官アート/父親が生き生きして仕事をしている姿/佐官は職人になる入り口も減少/職人になるまで5年/基本の素材は土・すさ、砂、水/配合は無限にある/土壁は命を守もの/調湿性、匂いの吸着/伝統的な家の土壁は再利用可能/自然に良いものは人間にも良い/マニュアル化できない技術力/土壁は工期が長い/職人によってクオリティが揃わない/冬は凍るから施工できない/1年かけないと自然素材の家はできない/日本の特徴に合う建築/世界でも60%が土壁の家/探求ができる面白さ/世界に行っても通ずる仕事


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株式会社東京チェンソーズ / 森デリバリー担当

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奥田悠史

株式会社やまとわ / 森林ディレクター

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instagram @yuji_okuda

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00:11
東京チェンソーズとやまとわの自然資本論、東京チェンソーズの高橋です。
やまとわの奥田です。よろしくお願いします。
今回、新年の2回目なんですけど、今日は高橋さんと直接膝を突き上げて、いつぶりだろう?
去年のフォレストガレッジの時以来。
9月だ。2回目も来てましたね。
収録はその時してないけど、顔合わせたのは去年の9月以来。
半年ぶりでしたね。
ずっとズーム越しにやってるから、そんな感じはしてないですけど。
全く新鮮味のない感じですけど。
今日は高橋さんに、僕も四日市に来ていて、三重県西を押してるんですけど。
なぜ三重にいるのか、みたいな話を高橋さんから説明してもらえればと思うんですが。
年始でね、2人で今年は出張ベースでいろんな方から自然資本論で話を聞けたらいいねという話をしてたんですけど。
クラフティングジャパンという展示会に、1ヶ月前くらいに僕たちを出させていただいて。
丸ごとの展示をさせていただいてたんですけど。
そこで出会った左官職人さんに、今日はあえて四日市まで来ておりまして。
早速ご紹介をさせていただこうと思います。
創築者の松木一馬さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず下の名前が一緒って。
そうですね。
メッセンジャー上でカズマカズマになってたんで。
確かに。
クラフティングジャパンさんという日本の伝統工芸を守っていこうみたいな展示会にやっていて。
そこで松木さんが左官を使ったアートの展示販売ですよね。
そうですね。
実際に地下の暗めのところで見てて、語られているパネルが何枚も何枚もあって。
仕事の時間外のところで見に行ったら、抽象画みたいなものにすごく見えて、
何だろう何だろうってずっと壁の靴で作られたアートの絵の具で塗られたものだと油絵みたいなね。
質感的に結構似てたんで見てたら、松木さんが寄ってきてくれて、
これが何なんだっていうのを説明をしてくれて。
その時に今回お呼びしようってすごく思ったんですけど、
僕は左官の仕事は壁をすごい単純で失礼な言い方をするんですけど、
03:03
普通に壁を塗る仕事、家の壁を塗る仕事っていう認識があったんですけど、
その時にまず何で左官でアートやってるのかよく分からなかったし、
左官の仕事って何なんですかっていうことを聞いたら、
地域の自然の素材で壁を作る仕事っていうのが左官の仕事なんだという話を松木さんの方からしてもらって、
結構ショッキングだったんですよ。
ショッキング。
認識が詰んだんです。
左官という職人仕事に対しての認識が自分が全くなかったっていうことが、
まずそこで改められて、これはすごく話を聞いても面白そうだし、
そもそもやっぱり話を聞いたら、
左官の職人さん、伝統的な土の壁を作る左官の職人さんは減ってきてるっていうお話もされてたので、
今日はそのあたりを松木さんにお話いただきながら深掘りができたらというふうに思いますので、
よろしくお願いします。
先に創築者さんの会社のお仕事と松木さんの自己紹介的なところをちょっとしてもらいましょうか。
改めまして創築者株式会社の松木一馬と申します。
弊社は創築者はですね、伝統的な土壁であったりだとか、漆喰の工事がメインでさせていただいておりまして、
一番伝統的なものだと神社とかお寺さん、あとはお城とか、あとは古民家ですね。
の壁の塗り替えであったりとかから始まって、
最近では公共建築とかにも土壁を使った壁を使わせてもらったりだとか、
最近オープンしたジブリパークでトトロ、どんどこ堂っていうところに作られたトトロも土製で作ったりだとか、
海外でも海外の土を使った壁であったりだとか、
そういう主に壁でかつ土とか漆喰の自然の素材を生かした盛ん工事をしている会社でございます。
私は2代目の盛ん職人でして、
父が初代で今の状態まで持ってきてくれたものを背中を見ながら、
追い越せ!追い越せ!追い越せ!追い越せ!追い越せ!追い越せ!追い越せ!追い越せ!という気持ちでただただ前だけ向きながら、
土壁ってどうしても古いイメージであったりとか、そもそも見る機会がなくなってきていると思うんですよ。土壁自体を。
なので結構道でおばあちゃんとかが仕事を見とると、
ああ、土塗っとんだよなぁ、みたいな声をかけられるんですけど、
今の僕らの同年代、今僕は31歳なんですけど、盛んという言葉自体知らない方がたくさんいるんですよ。
そういう方々にもやっぱり、
Gからのイメージがつかないですね。
06:02
左?
そういうのもやっぱりもう少しイメージしやすいものをこれから作っていく必要性もあると思いますし、
そういう課題、左官業にとっての課題であったりとか、
土壁自体の問題であったりとかを、いろんな角度から研究しながら、
いろんなアプローチで新しいものを作っていけたらなというふうに模索している日々でございます。
ありがとうございます。職人歴13年目。
そうですね、13年になりました。
素晴らしいですよね。
実際僕もなんでこんな続いたかというのは正直ピンとは来てないんですよ。
というのも実際僕も小っちゃな頃から職人さんはたくさん見てきていて、
割に初代の松木賢治と知事なんですけども、
結構日本の左官界ではそこそこできる職人でして、
いわゆるトップの方々がしょっちゅう家に来ては。
いい環境ですね。
その時に僕は左官に興味があったかというとなかったんですよね。
それよりもなんかもう夜遅いし、朝早いし、
やりたい仕事かといったらそんなイメージもなく、ずるずるずるずると来てて。
で、高校生の時に何となくでもあるんですよね。
俺たぶんきっとこの仕事するんだろうなーぐらい。
やりたいことがなかったっていうのも大きかったですけどね、その時に。
で、じゃあもうやろうって決めた時に、
高校3の10月ですよ。
あ、もう卒業の間に。
そうそう、みんな決まってる中で、
そこまで特に考えてこなかったのもあったんですけど、
そこで決心して新潟に一人で、
商業訓練校がたまたまありまして、左官科が。
左官科?
そう、左官科。
効かないですね。
そうなんですよ。
全日制で1年間まるっと左官を吸われるっていうのがあったので、
まずそこから行ってみようっていうのが始まりで、
そこから辞めたいと思ったことはなかったんですかね。
昔、いろんな職人さんというか同業者の、
日本のトップクラスの方が集まっていらっしゃると思うんですけど、
遊びでとかでも壁塗ったりとかそういうのあったんですか?
ありましたよ。
例えば結構いろんなアプローチもしてて、
弊社が地震の台の時に河川敷に竹で作った造産を作ってですね。
実は土壁の中には竹が実は組まれていて、
竹を編んだネットみたいなもんですね。
竹のネットに向かって壁をつける。
土壁の骨を作るわけですね。
骨組みだけ持って行って、
肉をみんなでつけようってイベントをやったりとか。
その当時なんで、何十年も前なんですけども、
まだそんな厳しくもない時代だったんで、
河川敷に行って子供たちと一緒に泥をつけたりとか。
09:03
そういうちょっとした経験値はたぶん積んでたんですよね。
なんとなくどういう仕事かっていうのは分かってた?
分かってた。
たまに倉庫に行ったりとかして、
こういうことやってるね。
ただ、作案という仕事が基本現場ベースなので、
時間にずっと見てたかといったら見てないんですよね。
工場で仕事してないので。
確かにそうですよね。
そうじゃまもしましたけど。
そうなんですよ。
そういう意味では知らない子供が多いんですよね、ほとんど。
完成するところまではあまり見ることがなかったんですね。
ただイキイキしてるなっていうのは分かるんですよ。
その話が一番いいですね。
それでしかないですね。
そこだけですよね。
楽しそうだなっていう背中はなんとなく見えていた。
はい。
というのがありますね。
作案家の同級生って結構いたんですか?
いたんですよ。
いたんですね。
たまたまなんですけど、
その後もちょっとその学校とは付き合いがあったんですけど、
僕の台がちょうど高卒19歳の年の子が
10人中9人やって。
1人だけが作案を学びたいって思った23歳くらいの男性の方なんですけど、
びっくりするくらい揃って、
なかなかこの年ないとは言ってたんですけど、
ただ地方は三重県から僕は1人行って、
東京とか長野からとかちょっと遠方から集まったのもあったんですけど、
それでも同年代で揃ったっていう不思議な絵で。
ただ今となってはその19歳の子たちがどうなったかっていうと、
今でも作案してる子は2人。
そうでした。
はい。
ですね、実際は。
なるほど。
じゃあ連絡は取り合ってて。
今でも付き合いもあって、
その1人の子はその子の後次の子でって。
あ、へえ。
偶然。
それ東京の目黒の方で7代目っていう。
7代目。
結構長いですね。
結構長いです。
されてる子で今でも一緒に仕事したりとかもすることもあるんですけど。
そうなんですね。
素晴らしい。
まあいいってよかったですよね。
そういう子はいないんで。
確かに。
あんまりさっき作案の学校というか、
専門的に作案の仕事を習える場所がもうそこしかないとか。
ないんですよね。方法ないです。
おっしゃってたと思うんですけど。
じゃあ普通に作案屋さんは全国に、
組織者さんとやってる仕事とかは違うような作案さんたくさんあると思うんですけど、
いくつもいくつもあるじゃないですか。
大体みんな作案職人さんのところに弟子入りして仕事習うみたいな。
そうですね。一般的です。
入社して。
入社して。
ただやっぱり最近はどうしても、
職人さん自体もやっぱり一人でされてる方がたくさん見えて、
一人一人が最終的に職人さん呼んで意見を納めるとか、
12:00
そういうパターンが増えてきたんですよね。
企業として作案をやるっていうこと自体がかなり減ってきている。
実際現実としてあって。
もちろん二人とかでされてる方とかいますけどね。
そういう意味では最近見習いを雇うっていうこと自体、
弟子を雇うっていうこと自体が減ってきてるのは間違いないですね。
そうなんですね。
入口すら。
恥ずかしいっていうのは多いですね。
断られて、うちの場合でも逆に人があまりにも多い時期とかは、
断るケースも逆にあったりとか。
お弟子さん。
お弟子さん。極力取るようには。
へー。素晴らしい。
そうしないと産業が残っていかない。
残っていかないので。
やっぱりこの仕事で、
いわゆるちゃんとお金を稼げるようになる職人になろうと思ったら
最低5年かかるんですよ。
その5年間は僕たちは常に投資し続けているということなんですね。
確かにそうですよね。
そうなんですよ。
なので、その上でもなるべくモンを叩いてくれた子は
僕たちも受け入れるし、
逆に県外からの子だったら
ここの職人さんとおって提案してあげたりすることを
僕たちが知っている知り合いで、
そういう子たちは宝なので
手放すわけにはいかない。
この人だったら間違いないという人に逆に
送ってあげたりとか。
その辺の話もめちゃくちゃ聞きたい。
後半になるような気がしていて、
前半は土壁とか
左官の仕事の面白さというか
土壁の良さみたいなのを改めて。
僕も塗る仕事だという認識しかなかったので
多分左官という言葉自体を知らない人もいるかもしれないところから。
そうですね。
自然資本で言ったら
土を生かすみたいなところで。
そういうところで言うと
まず土壁というと
どんなイメージが皆さんあるのかな?
木と同じで
呼吸をするとか
臭いを吸着してくれるみたいな
そういうイメージの世界で申し訳ないんですけど
あとかっこいいです。
京都とかでも最近まだ土壁を見れるところがあると思うんですけど
土壁って基本的には大きく
素材として土と稲藁
埼玉の方がすさと言うんですけど
あと砂
もう一つは水
これを調合して
初めて土壁になるんですよね。
このプロセスっていうのは
全国に
例えば東京のところだったら
どういう割合でとか
土によって年制も違えば
15:03
その入っている
すさの種類とかっていうのも変わってくると思うんですよね。
逆に言えば
職人さんのオリジナルみたいなところがすごく強い仕事ではあったんですよ。
統一されているのは
命を守るものなので壁って
崩れてはいけませんし
その辺が取ってきた土を塗れば壁になるかといった
そんなやっぱり簡単なものじゃないんですよね。
それを化粧的にもちゃんと残せれて
かつ命を守ってくれて
っていうのがそもそもの土壁の
本当に大事なところなんですよね。
その上でのその機能がさっきおっしゃったように
その上でのその機能がさっきおっしゃったような
調湿性など
湿気を吸って入ってくれる
っていうところであったりとか
匂いを吸ったりだとか
今の暮らしにおいても
そういうものって電気から
作られているものが多いような
コンセントを挿して空気清浄とか
そういう意味では
その素材がそれをすべてしてくれるので
無駄なエネルギーも使わなくて済みますし
土壁にしかできない表情とかも
満たしたりできるので
そういうところが一番まずは
魅力なのかなというふうには
思いますね。
なんかあれですよね
前に会社で話したことがあるんですけど
最近建つ家って壊しちゃったら
ゴミにしないと意味がない
のが出てくるけど
昔の家ってやっぱその木と
建物の中に建てられている
その土だから
壊してそこに
長年かかるかもしれないですけど
置かれていたとしても
全部土に変えて
朽ちても大丈夫っていうのが
もう一個いいのがあって
その土を再利用して
もう一度壁も作れるんですよ
究極のミサイル
全部は使えないんですけど
新しい土に対して
古い土を入れてあげると
強度が増したりだとか
そういうこともあるので
結構
本当に自然界にとってみれば
いいことづくめなもので
人間にとっても実際いいものですし
そうですよね
自然にいいことは人間にもいいはずだと思うんですけど
そうですね
やっぱり無理してないので
ただその
結構土も天の弱なので
そういうところを僕たちが
いかにコントロールできるかっていう
ところが一番の醍醐味かもしれないですね
そういう意味では
割れる土は割れますし
ただそれが割れるから
どうぞではないので
それをいかに僕たちが
そうならない工夫ができるか
っていう戦いなんですよね
だからこそ
木のある食べ物とか100年200年
持つ建物が多分生まれるのかな
っていう意味では
思いますけどね
その機能とか一生性でいったら
すごく素晴らしいものだけど
それが日本の伝統として
18:01
どんどん減って
少なくなってきているというのは
さっきの各地域の土を使うから
なんていうんですかね
マニュアル化できない
技術力みたいなのが
すごく必要
だから家を
いっぱい建てるみたいな時に
技術者が足りないから
建てられないよねってなっていっちゃうんですか
でもね
そっちよりもやっぱり一番は
後期のところでした
なるほど
家が一番立った
コードを切れた時に
もともとはそれがメインだったんですよ
壁をつけて壁を構築していく
っていうところが
それがやっぱりスピードがまず追いつかない
家を建てるスピードに対して
それこそ職人さんによって
資源はあるんですけど
クオリティが揃わないんですよ
あの職人さんは上手いとか下手とか
っていうのがあからさまに出てた時代だと思うんですよね
こっちはあの職人さんの家
左側は右側の職人さんの家とか
そういうところで
クオリティを揃えるっていう面では
やっぱり難しいところもあったと思うんですよね
本当の職人技ですよね
それをその場で作るっていう
石像みたいなもんですよ
寝蓋とかね
あの場で作るっていう
そういう意味では
そういうところが難しさがあったんですよね
品質保証
品質保証のところ
そうですよね
乾燥させて割れてる割れてないとかっていうのは
建てる場合には
分かるようになら
そこでのクオリティはそんなにね
変化しないことも多いかもしれないですけど
ライブですもんね
そうなんです
ライブなんです
そういうとこだと時期に関係したりとか
なので冬場は基本土壁も施工はしちゃいけないんですよ
極力
っていうのも凍っちゃったりする可能性がある
水を含んでるんで
なるほど
場所によっては
なので冬場は施工できない
なるほど
仕上げによっては
気候に左右される仕上げとかもあるので
めちゃくちゃいいな
冬場は仕事できません
って言うんですけど
でも現代の工事であれば
それを可能にできる材料であったりとか
もあったりするので
そういう意味では変わりつつある
っていうのももちろんあるんですけど
ただそれが
本来はそういう自然化のもので
起きない
っていうのはありえないんですよ
絶対本来は起きなきゃいけない
むしろ強いて言うなら
それが分かりきってるんで僕たちは
やめようよって言っててもやろうとするんですよね
そういう無理が発生するんですよ
そういう
やっぱりメーカーさんも
材料メーカーさんは材料を作ることが仕事で
売ることが仕事なので
実際その
こっちのことはあまり知らないんですよね
職人さん側の
作り手が一番何でも知ってるじゃないですか
いろんな部分を
それがどこまで聞い届いているのかが
分からないんですけども
21:01
そういう時にあれっていうことが起きたりすることも
あったりっていうのは事実
ありますかね
工期合わないというところで
土壁の工期っていうのは
どれくらいかかるの
そうですね
ゼロから作ると半年くらいかかります
壁だけで
今はね
どれくらいですか
3、4ヶ月くらいですかね
大工さんからスタートすると
木を製材して
持ってきて組んで
一年はかかるんですよ
かけよう
本来それくらい
必要だってことですよね
土壁を使って家を建てている
昔ながらの家はそれくらい
時間をかけて
作っているってことですね
全部がうまくいってたと思うんですけど
例えば土壁を塗っている間に
木の乾燥が進んで
それで
割れたり
乾燥を伸縮して割れが
入ったりして
それに合わせて最後大工さんが
手直しをして仕上げていく
むしろ一年かけないと
家は
いいものはできない
そうなんですよね
実際その前から始まっているわけじゃないですか
林業さんが木を取ってきて
僕たちがやったら
その後ろには土屋さんがいてとか
そういうことまで
込めにするとかなりいいサイクルで
割ったと思うんですよね
そういう意味では
今はどうしてもやっぱり
品質の部分でやったりとかで
難しい部分ももちろん
あったりすると思うんですけども
でも
どっちがいいかって言えば
それは人それぞれの意見なんですけども
僕としては
自然のものを
自然によって生まれた
日本の
場所で
すごく住みにくい場所ですよ実際
湿気も多くて
特に三重は
湿気が多い地域で
逆に言うとこんなに土壁が
使われてきた理由とかもあると思うんですよね
実際に
木材もそうですし
普通に100年200年
都市に高田本山
千秋寺という大きいお寺があるんですけども
日本で五番目の大きいお寺さんとか
実はあったりするんですよ
そこも300年とか木造でしっかり残ってたりするんですよ
ああいう姿を見ると
決して間違ってないんじゃないかと
やっぱり
残るものとあとは返せるもの
っていう意味で言うと
この土壁とか木とか
っていうのは絶対になくしてはいけないものだな
っていう風に
思ってますね
本当にスケールして
家をどんどん作らないといけない
っていうのが結構しんどい
本当にたぶん
住宅さんによってゴミがめちゃくちゃ多い
そうですね
どうするんだろう
そうなんですよね
リサイクルしようという流れとかも
多少はあるけど
やっぱしきれない
24:01
そうですね
生み出してしまったもんですからね
一回は
家っていうのは
限度がありますし
3、4ヶ月経ってる家ですら
コンビニエンスという
恐ろしいですね
その
土壁の
良さというか
自然と調和した
ものであるというところで
海外って土壁文化
っていうのはどうなんですか
日本の土壁文化は
かなり
文化的に面白いのだろうか
みたいな疑問がある
そうですね
海外でももちろん土の建築はあって
実は確か世界で60%くらいは
また土の中で
暮らしていると言われていると
土もしくは
牛糞ですね
インドとか
通り重ねて
実際日本でも結構
要はこういう
田舎の方とか来ると
土壇が張られている
壁とか結構あると思います
あれの基本後ろってほとんど土から
日本だけでも相当な数が
ありますし
世界まで行けば
もっと資源がないところももちろんありますし
そういう意味では
土の文化っていうのはたくさんあるんです
ただその日本はどちらかというと
この木とうまく
合わせる力を持ってたんですよね
その技術を身につけたと言っても過言ではないですね
どちらかというと海外は
土で柱なしで
一つの
壁というかね
土台を作ってしまう
というイメージなんですよね
対して日本は柱と柱があって
その間に壁を塗る
木で構造を組んでいくというやり方をしているので
そういう意味では結構大きく違ったり
する部分がまずあります
仕上げとしても
日本は藁を使って
すさを使うというものを
使うんですけど海外ではあまり使わなかったりとか
どちらかというと
砂をたくさん使って強度を出せようというのが
海外の土の
使い方なんですよね
砂を使って
強度を出すというのと
藁を使って強度を出すというのと
その強度の違いとか
あるんですか?
圧倒的に藁の方が強いんですよね
まず軽いということと
結構
一本がどうでしょうかね
サイズにも物にもよるんですけど
それから紙の毛がもう少し太いぐらいかな
ぐらいの繊維まで細かくするんですね
一本を
それが一つのバケツの中に
土があったとしたら
同じ量ぐらい入れるんですよ
へー
ってなるのでその藁と土が噛み合って
一つの布のような壁になって
そうすることで
シート状にできるように
で、それが
砂が少なければ少ないほど
重みがかからないんですよね
土は固まるんですけど
砂は固まらないので
なので極力そのバランスを
27:01
整えながらできるっていう
技法を編み出したのが
二本なんですよね
海外は砂を重ねて
そうです。重ねて重ねて
やっていくっていうのと
藁のいいところは
水を含んでくれるんですよ
なので厚みをたくさん
付けなくても
仕上げがしやすい
水があるうちは
壁を触れるんですよ
仕上げることができるんです
乾いてしまえば
ガリガリと削るしかなくなってくるんですよね
はい
本当に乾燥ですよ
紙粘土が固まった状態ですよね
その時間が紙粘土が
寝てる時から固まるまでの時間を
藁を入れることで
長くすることができるんですよ
水持ちがいい
そういうところも
日本の肌感
土壁の肌を生み出している
一つの要因であって
海外とかの
土メーカーさんの
ところとか見ると
一番藁が大きく入っている日本壁のこと
荒壁って言うんですけど
ローマ字でアラカベって書いてあるんですよね
それぐらい逆に言うと海外の人から
見た時にこの日本の土壁って
すごい独特で
とても美しいものという印象されているものなんですよね
実は
そう思うな
これが食文化と紐づいてそうな感じがして
すごくいいですよね
これだけ米食べてない文化じゃなかったら
それが原料として
出てこないんじゃないですか
海外では麦わらを使っているところが
たくさんあります
ただ稲のわらのいいところは
麦に比べて柔らかいんですよね
全然違うんですよ
性質が近くて
要はストロー
日本の傘って
全然性質が違うんですよね
硬さのイメージも違うと思います
この持っているやつ
それぐらい
日本のわらの使い道の良さが
素晴らしい
日本の特に
そういう意味でも
いらない部分がないんですよね
細かいところは2ミリの方で仕上げるように
残しておいて
長く粗いところは5センチぐらいの時に
使ったりとか
中でもどこまででも使える
裁断してもらったら
捨てるところがないですね
わら
本当にさっきも
工場を見せてもらって
土とわらと
いろんな種類の
配合とか配分とかで
全くいろんなものを
生み出せるからこそ
面白いんでしょうし
途方もない
そうなんですよね
そういうところが
多分盛んが5年かかってしまう
職人としてかかるという部分だとも思うんですよ
でもやっぱ
そのプロセスっていうのは絶対に
残していかなきゃいけない
プロセスになる
すごい一脚で言うとマンパワーなんですよ
30:01
この仕事って
今でこそ素材は砕いてきてもらえますけど
そこから材料にするのも
全部手で作ってますし
古いにかけるのも
お客様の求め取るものに合わせて
1ミリで古いにかけるのか
0.5ミリで古いにかけるのか
こっちで調整してるんですよ
そうなんですよ
それを自分たちにまた水を入れて
こねて
それを塗って
仕上げていくという
とんでもなく人間の力だけで
どんどんやっていくんですよね
自然のものを
なのでどのプロセスでも
失敗があってもいけないですし
地域の地によって性質も違うので
仕上がりだけど
無限にやりそうな
無限にやるので
覚えることがいっぱいあるんですよね
そこを探求できるのは
職人さんの
素晴らしさだなと
思いますけど
現代人
いろんなことを
したくなってしまったり
もしくは
マニュアルがないものがめちゃくちゃ苦手だったりする
ググっても出ない
確かに
そういうのが
多分日本の文化をすごく
無くしちゃうだろう
海外での
案件とかも
あるんですか
あります
コロナの前ですね
3年前に
イタリアミラノのユニクロ
さんの
凱旋店ですね
階段室を
納めさせてもらったり
結局日本でやることと
実際やることは一緒なんですよ
まず海外の土を調達して
それを砂と割らせる
そこがいいっすよ
塗るっていうのは
利便性とかもちがいますよ
ホームセンター全くないとか
たまたま夏が
工事だったので
バケーションでどの店もやってみる
そういう条件感はあるんですけど
ただこのプロセスっていうのは
世界に通ずるんですよね
どこでやっても
あとは空気の違いとかも
もちろんそれも読んで
やらなきゃいけない
イタリアだったら
乾燥してます
そういうところもちゃんと
加味して水多めに作ろうかとか
海藻をちょっと入れようかとか
そういうことが
全然どこでもできるんですよ
この地球っていうものは
土は地面にあるんで
松木さんは
ひょいってどっかの国に
いきなり飛ばされても
そこで作画をやり始めて
一つドームくらいは作って
ネトマリすることはできるかもしれないですね
その地域で
仕事を生み出せると思う
そうですね
なので
自然があれば
どこでも仕事ができる
土がないってことはほぼない
そうですね
33:01
今は逆に土を見る機会が
減っちゃったんで
そういう意味でも
今僕がもっと見れるようなことに
挑戦していかないといけないのかな
という風な
めちゃくちゃ良いですね
それはイタリアでの
評判というか反応は
とても良くて
今度その次のお話も
多分今年からまた
そうなんですか
イタリアの方々も
最初は多分何者だと思ったと思うんですよ
朝もちょうど僕たちがやったタイミングって
一番最後の最後だったんですね
はい
陣列してるようなタイミング
横で階段だけ架け切って
塗ってたんですね
その時に
最初は多分何者か分からなかったんでしょうけど
そのうち張り紙を借りとって
多分感じてもらったんでしょうね
良いものって
絶対に映えるなお前を殺すみたいな
嘘やけど
繋がってるかもなと思って
美しいと思ってもらえたのかなっていう
そういう
やりがいみたいなのが
ありましたね
世界に通じる仕事って
本当に羨ましい
かっこよすぎる
日本の木造建築とかも本当はそうなんですよね
だと思います
やっぱり海外からたくさん
日本の建築を見たいって言って
ちょっと海外からいきなり
弊社に来て
教えてくださいっていう
例が実はありました
なるほど
日本の文化であったりだとか
今まで培ってきたものっていうのは
決して古いものでもなく
海外から海外から帰りたい時は
新しいもの
全然そういう
マイナスなイメージっていうのは
僕の中にはないですね
めちゃくちゃ良いですね
ちょうど時間も
いい感じになってきたので
一回前半この辺にして
次回また
引き続き聞いていきたいなと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
35:09

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